上 下
92 / 307

Chit-Chat! 2

しおりを挟む
<作者より>
2021年3月のツイートをまとめた、短いトーク集です。
時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。
実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。
また、画像がないと意味がわからないものもあります。

  1

涼夏「迫力の大画面で千紗都を楽しみたい」
千紗都「まったく意味がわからないんだけど」
涼夏「高解像度で写真を撮って、バーンって!」
千紗都「恥ずかしいからやめて。アップに耐えられる顔じゃない」
涼夏「何を言ってるんだ?」
千紗都「タブレットの壁紙、涼夏にしようかなぁ。可愛いし」

  2

涼夏「ホームドアに挟まれた千紗都を助けたい」
千紗都「私、どうして挟まれたの?」
涼夏「ウミガメのスープみたいだな」
千紗都「私は急いでいましたか?」
涼夏「はい」
千紗都「ベルは鳴っていましたか?」
涼夏「はい」
千紗都「難しい理由は何一つ無さそう」
涼夏「だね」

  3

涼夏「……」
千紗都「どうしたの?」
涼夏「カレーの強さについて考えてた」
千紗都「えっ? 私見ながら?」
涼夏「千紗都はカレーの具は何が好き?」
千紗都「ジャガイモかなぁ。ジャガバタ美味しいよね」
涼夏「ジャガバタをカレーに入れるの?」
千紗都「入れないけど」
涼夏「ん? 何の話だ?」

  4

涼夏「ちなみに、ベーシックな話はしてない。どのカレーにも入る具の話じゃなくて」
千紗都「トッピング的な?」
涼夏「それ」
千紗都「ハンバーグかなぁ」
涼夏「お子様な千紗都可愛い」
千紗都「ハンバーグは大人も好きでしょ」
涼夏「そういう意味じゃない」
千紗都「んん? どういう意味?」

  5

千紗都「ポテト美味しい」
絢音「マックの女子高生っていうのは、実在しない存在の代名詞なんだよ」
千紗都「じゃあ、私たちは何?」
絢音「哲学だね。私たちの会話を、隣の人が、マックで隣の女子高生がこう話してたって言っても、それは嘘になる」
千紗都「つまり、私たちは何を言ってもいい」

  6

奈都「私、時間を止めれるんだよ」
千紗都「……」
奈都「まあ、チサも止まってるから、止めれる証明はできないけど」
千紗都「ちょっと時間を止めて、私の背中に回ってもらえる?」
奈都「……」
千紗都「どうぞ」
奈都「ちょっと考えさせて」
千紗都「何を?」

  7

奈都「私、異世界から転生してきて、帰れなくなったんだよね」
千紗都「……」
奈都「その目やめて」
千紗都「変な子だなって。いい意味で」
奈都「絶対良くないでしょ!」
千紗都「異世界の暮らしはどうだった?」
奈都「こっちが異世界だから」
千紗都「……」
奈都「その目やめてって」

  8

千紗都「涼夏も絢音も奈都も、みんな個性的だ。キャラが強い」
涼夏「付き合いが長くなると、それぞれの個性が見えてくるよね」
千紗都「それに比べて、私のキャラの薄さ……」
涼夏「えっ……?」
千紗都「少しくらい、個性が欲しいかもしれない」
涼夏「何を言ってるの?」
千紗都「えっ?」

  9

千紗都「奈都もかなり個性的じゃん? 私と違って」
奈都「チサとは違う個性なのは認めるけど」
千紗都「そういう意味じゃなくて。私はキャラが薄い」
奈都「そうかなぁ。私こそ、量産型のオタクって感じだけど」
千紗都「オタクってだけで個性的だから!」
奈都「チサ、オタクに恨みでもあるの?」

  10

奈都「チサはまず、学年で一番美人」
千紗都「それは涼夏でしょ」
奈都「あの子は元気で可愛い枠。チサは大人しい美人枠」
千紗都「今、暗いって言った?」
奈都「言ってないから!」
千紗都「奈都の好みの顔立ちなのはわかった」
奈都「あと、言動が面白い」
千紗都「それは普通」
奈都「違うね」

  11

千紗都「個性を探しに旅に出よう」
絢音「そういう発言が個性的だと思うよ?」
千紗都「何かない?」
絢音「とんでもなく可愛い。手の平サイズの千紗都を、部屋で飼いたい」
千紗都「帰宅部の中で、絢音が飛び抜けておかしいのはわかった」
絢音「ありがとう」
千紗都「まったく褒めてないから!」

  12

千紗都「赤の交響曲」
涼夏「あれはひのとり」
千紗都「青の交響曲」
涼夏「それはしまかぜ」
千紗都「別の電車だから!」
涼夏「なんだっけ、それ」
千紗都「上質に乗って、奈良の懐へ」
涼夏「マンションポエムか?」
千紗都「キャッチフレーズって言って」
涼夏「奈良の電車など知らん」

  13

涼夏「車両の詰まり具合がハンパない」
絢音「空港閉鎖中の空みたいだね」
涼夏「飛行機が渋滞するの?」
絢音「そう」
涼夏「えっ? 大丈夫なの? 燃料とか」
絢音「何機か落ちる」
涼夏「怖い。私、飛行機乗らない」
絢音「電車は地に足がついてるから安心」
涼夏「飛行機怖い」
絢音「よしよし」

  14

千紗都「だんだん混沌と化してきた」
涼夏「飛行機も渋滞するんだって」
千紗都「うん」
涼夏「燃料が足りなくなった飛行機から順に落ちるって」
千紗都「それは怖いね」
涼夏「冗談だと思ってるでしょ!」
千紗都「うん」
涼夏「私も思ってる」
千紗都「これ、都会だともっと列車が詰まるんだろうね」

  15

涼夏「千紗都のぬいぐるみを編もうかな」
千紗都「くれるの?」
涼夏「欲しいの?」
千紗都「私にくれるぬいぐるみじゃないの?」
涼夏「いや、千紗都のぬいぐるみ。カメのぬいぐるみとかと同じ」
千紗都「それ、どうするの?」
涼夏「抱いて寝る」
千紗都「そうなんだ」

  16

千紗都「何その赤いブレスレット」
涼夏「自作。可愛いでしょ」
千紗都「ひっ! 目がある!」
涼夏「可愛い?」
千紗都「えっ? 全然」
涼夏「これはいのちの輝きなんだよ」
千紗都「何? 涼夏、怖い」
涼夏「千紗都のも作ろうか?」
千紗都「要らない!」
涼夏「可愛いのになぁ」 

  17

涼夏「次の一手を考える会を開きます」
千紗都「次の一手って?」
涼夏「帰宅部の明日を考える」
絢音「ちょっとマンネリ化してきたのは否めないね」
涼夏「部長交代!」
千紗都「別にいいけど」
涼夏「もっと誇りを持って!」
千紗都「どっちよ」

  18

絢音「運転免許の問題が話題になってる」
涼夏「へー。どんなの?」
絢音「例えば、お年寄りには親切にした方がいい。○か×か」
涼夏「○でしょ」
絢音「×です。子供にも親切にするべきです」
涼夏「いや、子供に親切にするのと、お年寄りに親切にするのは、別問題でしょ」
絢音「×です」
涼夏「えー」

  19

絢音「日焼けしないために、天気のいい日には日焼け止めクリームを塗るべきである。○か×か」
涼夏「そりゃそうでしょ」
絢音「×です。曇りの日にも塗るべきです」
涼夏「いや、曇りの日にも塗るけど、晴れの日にも塗るでしょ!」
絢音「×です」
涼夏「私、運転免許、取れないわ……」

  20

絢音「じゃあ、運転免許を頑張って取りましょう。雨の日には気を付けて運転すべきである。○か×か」
涼夏「……」
絢音「……」
涼夏「×、かな」
絢音「正解です。晴れの日にも気を付けて運転すべきです」
涼夏「ダメだ。心が痛む。私は今、自分に嘘をついた」
絢音「正解です。合格に近付きましたね」

  21

千紗都「絢音に太ったって言われたし、寝る前にヨガでもしようかなぁ」
涼夏「ヨガ! 千紗都がヨガ! あははっ!」
千紗都「えっ? 何? 似合わない?」
涼夏「ううん。すごく似合う。ヨガとかやりそう。あはははっ!」
千紗都「うわー、すごいバカにされてる感じがする」

  22

涼夏「菜の花を背景に千紗都の写真を撮りまくりたい。そして部屋に飾りたい」
千紗都「涼夏の方が可愛いよ?」
涼夏「自分で自分の写真飾るの?」
千紗都「涼夏クラスの可愛さならありだと思う」
涼夏「私、自分より千紗都の方が好みだから」

  23

涼夏「桜を背景に千紗都の写真を撮りまくりたい。そして部屋に飾りたい」
千紗都「涼夏の方が可愛いよ?」
涼夏「確かに! 私を撮ろう!」
千紗都「うん」
涼夏「冗談だから!」
千紗都「えっ? 今、冗談な部分あった?」
涼夏「あった! いっぱいあった!」

  24

涼夏「絶起」
千紗都「おはよ。絶起って何?」
涼夏「知らん。響きが好き」
千紗都「絶対に起きる、みたいなのかな」
涼夏「絢音先生はまだ寝てる」
絢音「うん」
涼夏「千紗都がチューして起こしてあげる」
千紗都「いや、今起きてたじゃん」
涼夏「そうだった?」

  25

千紗都「絢音ー、朝だよー、ゆさゆさ」
絢音「すやすや」
涼夏「キスしないと起きないって」
千紗都「明らかに起きてたと思うけど」
絢音「すやすや」
千紗都「しょうがない。チュー」
絢音「んー」
千紗都「朝だよ?」
絢音「すやすや」
千紗都「起きないじゃん!」
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

AV研は今日もハレンチ

楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo? AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて―― 薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!

小学生をもう一度

廣瀬純一
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~

蒼田
青春
 人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。  目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。  しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。  事故から助けることで始まる活発少女との関係。  愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。  愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。  故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。 *本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった

白藍まこと
恋愛
 主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。  クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。  明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。  しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。  そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。  三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。 ※他サイトでも掲載中です。

処理中です...