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保奈ちゃんの家に着く頃には、菜沙の気持ちは随分回復していた。話が弾んだときには、ママのことも忘れていた。
久しぶりに保奈ちゃんと一緒にお風呂に入った。身が温まると心も温まった。
ご飯を食べながら、菜沙は翠が熱を出してから家を飛び出すまでのことを話した。ママのことは話さなかった。一人で抱え込むにはあまりにも重たかったが、あんな怖い話、自分の口から言いたくないし、思い出したくもない。
パパを翠に取られたと涙ながらに訴えると、黙って聞いていた保奈ちゃんのパパが口を開いた。
「菜沙ちゃんは、翠ちゃんのことが嫌いなのかい?」
「えっ……?」
思わず、きょとんとなった。
これは菜沙が考えたことではないのだが、菜沙の思考は、常に中心に自分とパパがあった。菜沙にとって翠は、突然現れてパパを奪っていった女の子で、自分が食べるご飯を作ってくれて、自分の代わりに掃除や洗濯をしてくれる家政婦さんだ。
なんだか難しくなってきたが、要するに菜沙は翠の役割や自分たちとの関わりを見ているだけで、翠の性格や気持ちを考えたことはなかった。
「ミドリちゃんが来なかったら、あたしはずっとパパといられた」
「じゃあ、パパがちゃんと菜沙ちゃんのことを見てくれたら、翠ちゃんのことは嫌いじゃないのかな?」
初めて、菜沙は翠のことを考えた。翠は決して菜沙を叱らない。なるべく好きなものを作ってくれる。文句も言わずに掃除や洗濯をしてくれる。
その思考もまた自分を中心にした考えだったが、「パパ」という要素が取り除かれただけで、菜沙は翠を嫌う理由がないことに、漠然とだが気が付いた。
「別に、嫌いじゃない……」
無理矢理嫌いたい思いがあったが、渋々本音を口にした。しかし、すぐに顔を上げて声を荒げる。
「でも、ミドリちゃんのせいでパパはあたしを見てくれない!」
「それは翠ちゃんが悪いんじゃなくて、島内……パパが悪いんだよ」
菜沙のしていることは、浮気したカレシではなく、カレシの浮気相手を恨むようなものだ。しかも、カレシが浮気していると思ったのはカノジョの勘違いで、カレシは浮気などしていなかった。
菜沙が誤解しないよう、保奈ちゃんのパパはすぐに付け加えた。
「もちろん、パパは今でも菜沙ちゃんのことが大好きだよ。ただ、不器用なんだ。元々愛情を分けられるか心配していた。だからパパは、翠ちゃんを引き取ることに反対だったんだ」
菜沙は混乱した。「新しいママだ」と言って、嬉々として翠を連れてきたパパが、本当は翠を好きではなかった?
怪訝な顔で、保奈ちゃんが口を開いた。
「お父さんは、菜沙ちゃんのパパが翠ちゃんを引き取った理由とか、知ってるの?」
「まあ。友達だからな。とにかく、あいつは反対したんだ。そしてあいつの不安は的中して、こうして菜沙ちゃんが泣く羽目になった」
「……よくわかんない」
菜沙は首をひねった。元々ママの話でショックを受けたばかりである。難しい話を本能的に拒絶していた。
5年生の保奈ちゃんも、しきりに右へ左へ首を倒して、マンガに出てくる探偵のように親指と人差し指で顎を触る。
保奈ちゃんのパパが笑った。
「わからなくていいよ。保奈も考えなくていい。とにかく最後には、自分が愛情を注げれば、自分も、菜沙ちゃんも、翠ちゃんも、みんなが幸せになれると思って引き取った。菜沙ちゃんは翠ちゃんが嫌いじゃない。パパがちゃんと菜沙ちゃんを見てくれれば、全部解決するんだ」
「でも、パパは……」
菜沙が何か言いかけたとき、電話が鳴った。初めに保奈ちゃんのママが出て、パパに替わった。パパは二言三言話してから、明るい声で菜沙に呼びかけた。
「噂をすれば、パパからだよ」
「えっ……?」
菜沙は電話に飛びついた。保奈ちゃんのパパは、不思議そうな顔をする娘に片目をつむって見せた。
「娘が心配になって、病院から帰って来たのさ。翠ちゃんに言われたのかもしれないけど、ようやく気が付いたんじゃないのか? 菜沙ちゃんが家にいなくて、随分慌てていたぞ?」
すぐに、パパは迎えに来た。菜沙は笑顔でパパに抱きつき、二人は車に乗って帰って行った。
少しだけ、菜沙のいない場面を書こう。
菜沙と菜沙のパパが乗った車を見送りながら、保奈が隣に立つ父に言った。
「お父さん、私、やっとわかった。お父さんの話を聞いて、釈然としなかったこと」
『釈然』なんて言葉使う小学生、怖い……。
保奈は顔を上げ、睨むような目でパパを見た。
「翠ちゃんを『引き取る』って話。翠ちゃんのパパとママは交通事故で死んじゃったっていう噂が学校で流れてるの。本当なの?」
保奈のパパは、ようやく失言に気が付いた。翠は菜沙のパパが自分から好きになり、連れてきた女の子である。そういうことになっている。引き取るとか、反対だったという話はするべきではなかった。
しかし、菜沙を慰めるには、本当のことを少しだけでも話す必要があった。幸いにも、菜沙は「引き取る」という言葉に違和感を覚えなかった。
「聞き流せ、保奈。お父さんは全部知ってるけど、翠ちゃんが隠したいと思ってることを、べらべら喋るわけにはいかない。お前だって、秘密にしたいことを喋られたら嫌だろ?」
保奈は憮然としたが、そう言われては納得するしかなかった。すでに車の見えなくなった路上に視線を戻して、ため息混じりに呟いた。
「とにかく、これで菜沙ちゃんと翠ちゃんが仲直りして、全部解決だね」
パパからの反応はなかった。ふてくされた顔で見上げると、パパは怒ったような目でじっと遠くを見つめていた。
「ねえ、お父さん!」
保奈は大きな声で呼びかけた。パパは「そうだな」と、視線を外に向けたまま答えた。本心からでないのは保奈も理解した。だが、それは単にパパが心配性なだけで、とにかく菜沙と翠はゴールの直前にいるのだと考え、それ以上の追求はしなかった。
しかし、それは違った。二人は菜沙のパパの不器用のせいで無駄に遠回りをしただけで、やっとスタートラインに辿り着いたのだ。
(お前まで、そこがゴールだなんて勘違いするなよ、島内)
複雑な思いで、保奈のパパは遠くの景色を見つめ続けていた。
その夜、菜沙はあまり喋らなかった。パパは一人で出て行った菜沙を怒らなかったし、むしろ自分の発言を謝った。翠のことは話さなかった。菜沙も聞かなかった。
パパは口数の少ない菜沙を見て、「やっぱりご機嫌斜めだ」というくらいにしか考えていなかった。無理もない。まさか菜沙が昔のママと出会い、突き放された挙げ句、恐ろしい話を聞かされたなどとは考えつくまい。
菜沙はママのことを話さなかった。幼心に、パパには話してはいけないことだと理解していた。
一人の部屋が心細かったので、パパのベッドに潜り込んだ。パパの温もりに包まれながら、小さな声で言った。
「ねえパパ。保奈ちゃんのパパが、パパはミドリちゃんのことが嫌いだったって言ってた」
言ってない。それは菜沙が曲解しただけで、パパも驚いた。
「嫌いだなんて言ってないよ。菜沙が一番で、翠が二番だって言ったんだ」
「じゃあ、ミドリちゃんのこと、嫌いじゃないんだね?」
「ああ、嫌いじゃないよ。嫌いな方がよかったか?」
菜沙は小さく首を横に振った。そして、弱々しい声で言った。
「あたしには、ママがいないんだよね……」
「……誰かにバカにされたのか?」
菜沙は答えなかった。まさかママ本人にそう言われたなどとは言えない。
身体を小さく震わせて、ぎゅっとパパの腕をつかんだ。
「ミドリちゃんは、あたしのママになってくれるかな……?」
パパはひどく驚いた。けれど、すぐに友達(保奈ちゃんのパパのことだ)が自分を助けてくれたのだとわかった。
「なってくれるよ。翠に自分でお願いしてごらん。きっと喜んでくれる」
「……うん」
菜沙はかすかに頷いて、数秒後にはもう寝息を立てていた。
真っ暗な天井を見つめながら、パパは大きく安堵の息をつき、それからやれやれと笑った。
「計画変更だな、翠……」
そう呟くと、パパもすぐに眠りに落ちていった。
久しぶりに保奈ちゃんと一緒にお風呂に入った。身が温まると心も温まった。
ご飯を食べながら、菜沙は翠が熱を出してから家を飛び出すまでのことを話した。ママのことは話さなかった。一人で抱え込むにはあまりにも重たかったが、あんな怖い話、自分の口から言いたくないし、思い出したくもない。
パパを翠に取られたと涙ながらに訴えると、黙って聞いていた保奈ちゃんのパパが口を開いた。
「菜沙ちゃんは、翠ちゃんのことが嫌いなのかい?」
「えっ……?」
思わず、きょとんとなった。
これは菜沙が考えたことではないのだが、菜沙の思考は、常に中心に自分とパパがあった。菜沙にとって翠は、突然現れてパパを奪っていった女の子で、自分が食べるご飯を作ってくれて、自分の代わりに掃除や洗濯をしてくれる家政婦さんだ。
なんだか難しくなってきたが、要するに菜沙は翠の役割や自分たちとの関わりを見ているだけで、翠の性格や気持ちを考えたことはなかった。
「ミドリちゃんが来なかったら、あたしはずっとパパといられた」
「じゃあ、パパがちゃんと菜沙ちゃんのことを見てくれたら、翠ちゃんのことは嫌いじゃないのかな?」
初めて、菜沙は翠のことを考えた。翠は決して菜沙を叱らない。なるべく好きなものを作ってくれる。文句も言わずに掃除や洗濯をしてくれる。
その思考もまた自分を中心にした考えだったが、「パパ」という要素が取り除かれただけで、菜沙は翠を嫌う理由がないことに、漠然とだが気が付いた。
「別に、嫌いじゃない……」
無理矢理嫌いたい思いがあったが、渋々本音を口にした。しかし、すぐに顔を上げて声を荒げる。
「でも、ミドリちゃんのせいでパパはあたしを見てくれない!」
「それは翠ちゃんが悪いんじゃなくて、島内……パパが悪いんだよ」
菜沙のしていることは、浮気したカレシではなく、カレシの浮気相手を恨むようなものだ。しかも、カレシが浮気していると思ったのはカノジョの勘違いで、カレシは浮気などしていなかった。
菜沙が誤解しないよう、保奈ちゃんのパパはすぐに付け加えた。
「もちろん、パパは今でも菜沙ちゃんのことが大好きだよ。ただ、不器用なんだ。元々愛情を分けられるか心配していた。だからパパは、翠ちゃんを引き取ることに反対だったんだ」
菜沙は混乱した。「新しいママだ」と言って、嬉々として翠を連れてきたパパが、本当は翠を好きではなかった?
怪訝な顔で、保奈ちゃんが口を開いた。
「お父さんは、菜沙ちゃんのパパが翠ちゃんを引き取った理由とか、知ってるの?」
「まあ。友達だからな。とにかく、あいつは反対したんだ。そしてあいつの不安は的中して、こうして菜沙ちゃんが泣く羽目になった」
「……よくわかんない」
菜沙は首をひねった。元々ママの話でショックを受けたばかりである。難しい話を本能的に拒絶していた。
5年生の保奈ちゃんも、しきりに右へ左へ首を倒して、マンガに出てくる探偵のように親指と人差し指で顎を触る。
保奈ちゃんのパパが笑った。
「わからなくていいよ。保奈も考えなくていい。とにかく最後には、自分が愛情を注げれば、自分も、菜沙ちゃんも、翠ちゃんも、みんなが幸せになれると思って引き取った。菜沙ちゃんは翠ちゃんが嫌いじゃない。パパがちゃんと菜沙ちゃんを見てくれれば、全部解決するんだ」
「でも、パパは……」
菜沙が何か言いかけたとき、電話が鳴った。初めに保奈ちゃんのママが出て、パパに替わった。パパは二言三言話してから、明るい声で菜沙に呼びかけた。
「噂をすれば、パパからだよ」
「えっ……?」
菜沙は電話に飛びついた。保奈ちゃんのパパは、不思議そうな顔をする娘に片目をつむって見せた。
「娘が心配になって、病院から帰って来たのさ。翠ちゃんに言われたのかもしれないけど、ようやく気が付いたんじゃないのか? 菜沙ちゃんが家にいなくて、随分慌てていたぞ?」
すぐに、パパは迎えに来た。菜沙は笑顔でパパに抱きつき、二人は車に乗って帰って行った。
少しだけ、菜沙のいない場面を書こう。
菜沙と菜沙のパパが乗った車を見送りながら、保奈が隣に立つ父に言った。
「お父さん、私、やっとわかった。お父さんの話を聞いて、釈然としなかったこと」
『釈然』なんて言葉使う小学生、怖い……。
保奈は顔を上げ、睨むような目でパパを見た。
「翠ちゃんを『引き取る』って話。翠ちゃんのパパとママは交通事故で死んじゃったっていう噂が学校で流れてるの。本当なの?」
保奈のパパは、ようやく失言に気が付いた。翠は菜沙のパパが自分から好きになり、連れてきた女の子である。そういうことになっている。引き取るとか、反対だったという話はするべきではなかった。
しかし、菜沙を慰めるには、本当のことを少しだけでも話す必要があった。幸いにも、菜沙は「引き取る」という言葉に違和感を覚えなかった。
「聞き流せ、保奈。お父さんは全部知ってるけど、翠ちゃんが隠したいと思ってることを、べらべら喋るわけにはいかない。お前だって、秘密にしたいことを喋られたら嫌だろ?」
保奈は憮然としたが、そう言われては納得するしかなかった。すでに車の見えなくなった路上に視線を戻して、ため息混じりに呟いた。
「とにかく、これで菜沙ちゃんと翠ちゃんが仲直りして、全部解決だね」
パパからの反応はなかった。ふてくされた顔で見上げると、パパは怒ったような目でじっと遠くを見つめていた。
「ねえ、お父さん!」
保奈は大きな声で呼びかけた。パパは「そうだな」と、視線を外に向けたまま答えた。本心からでないのは保奈も理解した。だが、それは単にパパが心配性なだけで、とにかく菜沙と翠はゴールの直前にいるのだと考え、それ以上の追求はしなかった。
しかし、それは違った。二人は菜沙のパパの不器用のせいで無駄に遠回りをしただけで、やっとスタートラインに辿り着いたのだ。
(お前まで、そこがゴールだなんて勘違いするなよ、島内)
複雑な思いで、保奈のパパは遠くの景色を見つめ続けていた。
その夜、菜沙はあまり喋らなかった。パパは一人で出て行った菜沙を怒らなかったし、むしろ自分の発言を謝った。翠のことは話さなかった。菜沙も聞かなかった。
パパは口数の少ない菜沙を見て、「やっぱりご機嫌斜めだ」というくらいにしか考えていなかった。無理もない。まさか菜沙が昔のママと出会い、突き放された挙げ句、恐ろしい話を聞かされたなどとは考えつくまい。
菜沙はママのことを話さなかった。幼心に、パパには話してはいけないことだと理解していた。
一人の部屋が心細かったので、パパのベッドに潜り込んだ。パパの温もりに包まれながら、小さな声で言った。
「ねえパパ。保奈ちゃんのパパが、パパはミドリちゃんのことが嫌いだったって言ってた」
言ってない。それは菜沙が曲解しただけで、パパも驚いた。
「嫌いだなんて言ってないよ。菜沙が一番で、翠が二番だって言ったんだ」
「じゃあ、ミドリちゃんのこと、嫌いじゃないんだね?」
「ああ、嫌いじゃないよ。嫌いな方がよかったか?」
菜沙は小さく首を横に振った。そして、弱々しい声で言った。
「あたしには、ママがいないんだよね……」
「……誰かにバカにされたのか?」
菜沙は答えなかった。まさかママ本人にそう言われたなどとは言えない。
身体を小さく震わせて、ぎゅっとパパの腕をつかんだ。
「ミドリちゃんは、あたしのママになってくれるかな……?」
パパはひどく驚いた。けれど、すぐに友達(保奈ちゃんのパパのことだ)が自分を助けてくれたのだとわかった。
「なってくれるよ。翠に自分でお願いしてごらん。きっと喜んでくれる」
「……うん」
菜沙はかすかに頷いて、数秒後にはもう寝息を立てていた。
真っ暗な天井を見つめながら、パパは大きく安堵の息をつき、それからやれやれと笑った。
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