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第七十四話 女王蜂
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宝箱を見つけてから数分が経ち、ついに女王の部屋を見つけた。
「やっと見つけたぁぁぁ‼︎」
僕は思わず快哉を叫ぶ。ここに辿り着くまでに二百体以上のアステルビーを倒してきたので、女王の部屋を見つけれて気持ちがすっきりとしたのだ。みんなも気持ちがすっきりしているようだ。
「みんな! 準備を整えてからボスを倒しに行こう!」
僕はみんなに言う。みんなは「オッケー!」、「了解!」などと返事を返してくれる。
連戦続きだったので、HPやMPも減っている。ボスを倒す前に万全の状態にしていないと戦闘が始まってすぐに負けるということが起こり得る。だからこそ、万全の準備を整えて挑戦しようと思ったのだ。
みんなの準備が整ったようなので、女王のいる部屋に入っていく。部屋に入ってすぐに女王の姿を捉えることができた。
アステルビーよりも五倍近く体が大きく。四つの羽、前よりも後ろの羽の方が小さくなっている。そして尻の先端には毒液がひたひた溢れている針があった。毒針にだけは気を付けなくてはいけない。
女王はアステルビー達を召喚させ、矢の形に陣を組ませる。そして弓から矢が発射されたみたいに矢の形に陣を組んだアステルビー達がこちらに突っ込んでくる。
「両サイドに回避!」
僕の指示でみんなは両サイドに分かれて回避する。シールドを使っても良かったが、連続的なダメージが入ることで、破壊されるのではないかと思ったのだ。
「水の舞! スクリュー!」
三本の水の柱が女王に向かって突撃していく。女王はアステルビーを盾にして受け止めた。数匹のアステルビーは消滅したが女王にはダメージが入っていない。
「守りが固いわね!」
ツキナが言う。今の女王の行動を見る限り、どうやら先に周囲に飛んでいるアステルビーを倒さないとダメージを与えれないようだ。それに三十秒経つごとに一匹ずつアステルビーが増えている。早いうちに周囲のアステルビーを倒さなければ戦闘が終わらない。
「そうだな! 周囲に飛んでいるアステルビーを先に倒そう!」
僕はツキナの言葉に返事をしつつ、頭の中で結論が出た作戦を伝える。多分、合っているとは思うが違ったら後で謝罪をしなければ。みんなの「オッケー!」、「了解!」という返事が返ってくる。
女王は自ら攻撃しに行かなくてもアステルビーを使って攻撃してくるみたいなので、待つことにする。
女王はアステルビーをハンマーの形にして叩きつけてくる。僕達は攻撃を飛んで回避して女王ではなくアステルビーに攻撃をする。
僕は【六明神(炎)】を使用して【兜割】を、トモも僕と同じ属性の【六明神】を使用し、【ピュアスアローウ、高速十連射】を使った。そしてツキナは【炎の舞、ザウルファイア】、リリは火炎放射器でアステルビーを焼く。さらにアサガオは【炎撃】、ムサシは【雪時雨】を発動する。
「もう、いやぁぁぁぁぁ! 三の太刀、地嵐《じあらし》!」
コジロウは泣き出しそうな憂鬱な顔をしている。コジロウが刀を左下に向かって振ると風が追い討ちをかけるよう、上から左下に向かって吹く。
僕達の攻撃を受けたアステルビーは次々に消滅していき、全滅した。女王に大きなダメージが入る。(アステルビーを全滅させるとダメージが入るのか……)僕の予想とは違った結果になったので、少しがっかりしたがダメージを与えれたのでよしとしよう。
「畳みかけましょう!」
アサガオが明るい声で言う。丸腰の今なら直接ダメージを与えることができるかもしれない。近距離組は女王に接近し、遠距離組は攻撃の準備をする。しかし簡単にはいかない。女王が自分を囲うようにシールドを張ったからだ。僕達の攻撃は全て弾かれてしまった。
「何だ、何だ? 今度はシールドを壊せということか?」
トモは面倒くさそうに言う。この女王はアルメールアントの女王よりも倒し辛くできている。あっちは攻撃でゴリ押しするタイプで、こっちは守りを主体とするタイプらしい。
【貫通攻撃】の効果を持ってしても弾かれてしまうシールド。地道にダメージを与えていくしかないらしい。本当に面倒くさいと思う。
「行くぞ!」
僕はみんなの士気を上げる為に掛け声をかける。面倒くさい敵と戦う時はメンタルを出来る限り、維持することが重要だ。
「おー!」
みんなも声を出して気合を入れる。
「分身! 起爆クナイ!」
「桜雨!」
先行したのはアサガオとムサシだ。僕は二人より少し遅れて接近する。
「六明神! 雷! 雪・月・花!」
属性やられ状態になってないので多くのダメージは入らないと思うが、威力の高い攻撃なのでシールドを早く剥がせるのではないかと思った。
「風の舞! 鎌鼬!」
「六明神! 土! 黒風白雨!」
ツキナとトモも攻撃する。
「え~い!」
リリはスナイパーの構えをして、レーザーを発射する。僕達の攻撃は見事に命中してシールドが緑色から黄色に変わる。一段階剥がれたらしい。あと何段階あるか分からないが。
女王は僕達に反撃をしてくる。女王はアステルビーを召喚して、ミサイルのような形に陣を組ませ、上空から流星群のように落下させてくる。
僕達は散り散りになりながら回避する。ツキナのシールドに頼るとまとめて倒されてしまう可能性があるからだ。
女王の攻撃が治まったので、攻撃を仕掛けようとしたのだが、再び召喚したアステルビーを巨大な剣の形にし、なぎ払いをしてくる。
僕は剣と地面に人一人分くらい倒れる隙間があることを確認し、スライディングをしながら避ける。みんなも各々の方法で回避しているようだ。召喚したアステルビーはその場に止まる事なくすぐに消える。シールドがあるからだろう。
「コジロウ! ごめんけど、加勢をしてくれ!」
女王はなかなかの強敵。一人でも人数が欲しい。女王からかなりの距離を取っているコジロウの力も借りたい。
「わ、分かりました……」
乗り気ではないコジロウ。たが女王が強敵だということが分かっているので、僕の後ろまで走ってくる。単体では動けないようだ。まぁ、近くにいるだけでも十分に心強いので、守りながら戦うことにする。
地下迷宮を死なずに出ることができたら、頑張ってくれたコジロウに何かを奢ってあげようと思っている。僕達は女王のシールドを剥がす為に反撃に出た。
「やっと見つけたぁぁぁ‼︎」
僕は思わず快哉を叫ぶ。ここに辿り着くまでに二百体以上のアステルビーを倒してきたので、女王の部屋を見つけれて気持ちがすっきりとしたのだ。みんなも気持ちがすっきりしているようだ。
「みんな! 準備を整えてからボスを倒しに行こう!」
僕はみんなに言う。みんなは「オッケー!」、「了解!」などと返事を返してくれる。
連戦続きだったので、HPやMPも減っている。ボスを倒す前に万全の状態にしていないと戦闘が始まってすぐに負けるということが起こり得る。だからこそ、万全の準備を整えて挑戦しようと思ったのだ。
みんなの準備が整ったようなので、女王のいる部屋に入っていく。部屋に入ってすぐに女王の姿を捉えることができた。
アステルビーよりも五倍近く体が大きく。四つの羽、前よりも後ろの羽の方が小さくなっている。そして尻の先端には毒液がひたひた溢れている針があった。毒針にだけは気を付けなくてはいけない。
女王はアステルビー達を召喚させ、矢の形に陣を組ませる。そして弓から矢が発射されたみたいに矢の形に陣を組んだアステルビー達がこちらに突っ込んでくる。
「両サイドに回避!」
僕の指示でみんなは両サイドに分かれて回避する。シールドを使っても良かったが、連続的なダメージが入ることで、破壊されるのではないかと思ったのだ。
「水の舞! スクリュー!」
三本の水の柱が女王に向かって突撃していく。女王はアステルビーを盾にして受け止めた。数匹のアステルビーは消滅したが女王にはダメージが入っていない。
「守りが固いわね!」
ツキナが言う。今の女王の行動を見る限り、どうやら先に周囲に飛んでいるアステルビーを倒さないとダメージを与えれないようだ。それに三十秒経つごとに一匹ずつアステルビーが増えている。早いうちに周囲のアステルビーを倒さなければ戦闘が終わらない。
「そうだな! 周囲に飛んでいるアステルビーを先に倒そう!」
僕はツキナの言葉に返事をしつつ、頭の中で結論が出た作戦を伝える。多分、合っているとは思うが違ったら後で謝罪をしなければ。みんなの「オッケー!」、「了解!」という返事が返ってくる。
女王は自ら攻撃しに行かなくてもアステルビーを使って攻撃してくるみたいなので、待つことにする。
女王はアステルビーをハンマーの形にして叩きつけてくる。僕達は攻撃を飛んで回避して女王ではなくアステルビーに攻撃をする。
僕は【六明神(炎)】を使用して【兜割】を、トモも僕と同じ属性の【六明神】を使用し、【ピュアスアローウ、高速十連射】を使った。そしてツキナは【炎の舞、ザウルファイア】、リリは火炎放射器でアステルビーを焼く。さらにアサガオは【炎撃】、ムサシは【雪時雨】を発動する。
「もう、いやぁぁぁぁぁ! 三の太刀、地嵐《じあらし》!」
コジロウは泣き出しそうな憂鬱な顔をしている。コジロウが刀を左下に向かって振ると風が追い討ちをかけるよう、上から左下に向かって吹く。
僕達の攻撃を受けたアステルビーは次々に消滅していき、全滅した。女王に大きなダメージが入る。(アステルビーを全滅させるとダメージが入るのか……)僕の予想とは違った結果になったので、少しがっかりしたがダメージを与えれたのでよしとしよう。
「畳みかけましょう!」
アサガオが明るい声で言う。丸腰の今なら直接ダメージを与えることができるかもしれない。近距離組は女王に接近し、遠距離組は攻撃の準備をする。しかし簡単にはいかない。女王が自分を囲うようにシールドを張ったからだ。僕達の攻撃は全て弾かれてしまった。
「何だ、何だ? 今度はシールドを壊せということか?」
トモは面倒くさそうに言う。この女王はアルメールアントの女王よりも倒し辛くできている。あっちは攻撃でゴリ押しするタイプで、こっちは守りを主体とするタイプらしい。
【貫通攻撃】の効果を持ってしても弾かれてしまうシールド。地道にダメージを与えていくしかないらしい。本当に面倒くさいと思う。
「行くぞ!」
僕はみんなの士気を上げる為に掛け声をかける。面倒くさい敵と戦う時はメンタルを出来る限り、維持することが重要だ。
「おー!」
みんなも声を出して気合を入れる。
「分身! 起爆クナイ!」
「桜雨!」
先行したのはアサガオとムサシだ。僕は二人より少し遅れて接近する。
「六明神! 雷! 雪・月・花!」
属性やられ状態になってないので多くのダメージは入らないと思うが、威力の高い攻撃なのでシールドを早く剥がせるのではないかと思った。
「風の舞! 鎌鼬!」
「六明神! 土! 黒風白雨!」
ツキナとトモも攻撃する。
「え~い!」
リリはスナイパーの構えをして、レーザーを発射する。僕達の攻撃は見事に命中してシールドが緑色から黄色に変わる。一段階剥がれたらしい。あと何段階あるか分からないが。
女王は僕達に反撃をしてくる。女王はアステルビーを召喚して、ミサイルのような形に陣を組ませ、上空から流星群のように落下させてくる。
僕達は散り散りになりながら回避する。ツキナのシールドに頼るとまとめて倒されてしまう可能性があるからだ。
女王の攻撃が治まったので、攻撃を仕掛けようとしたのだが、再び召喚したアステルビーを巨大な剣の形にし、なぎ払いをしてくる。
僕は剣と地面に人一人分くらい倒れる隙間があることを確認し、スライディングをしながら避ける。みんなも各々の方法で回避しているようだ。召喚したアステルビーはその場に止まる事なくすぐに消える。シールドがあるからだろう。
「コジロウ! ごめんけど、加勢をしてくれ!」
女王はなかなかの強敵。一人でも人数が欲しい。女王からかなりの距離を取っているコジロウの力も借りたい。
「わ、分かりました……」
乗り気ではないコジロウ。たが女王が強敵だということが分かっているので、僕の後ろまで走ってくる。単体では動けないようだ。まぁ、近くにいるだけでも十分に心強いので、守りながら戦うことにする。
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