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第七十話 雄のアルメールアント
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雄のアルメールアントが羽をはばたかせる。羽をはばたかせた事で今まで倒してきた働き蟻と思われるアルメールアントが大量に集まってきた。
「これはまずいですね……」
ムサシが呟く。働き蟻はざっと数えて五十体以上いるだろうか……。これだけいると雄のアルメールアントを倒すどころの話ではない。
「この蟻は私たちが引き受けるね! ヒビトとツキナは雄のアルメールアントを頼むね!」
リリはそう言うと円柱の形をした何かを地面に設置する。設置してすぐに僕とツキナとみんなとの間に鉄格子が出現する。
僕とツキナが雄のアルメールアントとの戦いに専念できるように仕切りを作ってくれたみたいだ。
これで雄のアルメールアントが働き蟻を呼んでも気にする事なく、戦うことが可能になった。それにしてもリリの発明はすごい。もう慣れてしまったので、驚くことはないが……。みんなの無事を祈りつつ、僕は剣を抜き戦闘の準備をする。
「ツキナ! やるぞ!」
「もちろんよ! 援護は任せて!」
「おう! 任せた!」
僕はツキナに背中を預け、雄のアルメールアントに向かっていく。ツキナとの共闘は僕がゲームを始めた頃以来だ。久々の共闘に僕は胸を躍らせていた。
二体の雄のアルメールアントは口から剣を出現させる。(どうなってるいるんだ! あの口の中は!)と思ったが、今は気にしていられない。さすがは雄と言うべきか、かなり速いスピードで飛びながら攻撃してくる。最初は順調に迎撃できていたが、攻撃するたびにスピードが上がるみたいで、今の状態だと対応ができなくなっている。
「くそっ! なんて速さだ!」
僕は顔をゆがめる。ツキナは僕が対応できないところをシールドでカバーしてくれているが、少しずつHPが減っていく。
「雷電!」
僕は雄のアルメールアントを麻痺状態にして動きを止めようとするが、いち早く危険を察知した雄のアルメールアントはスキルの範囲外のところまで下がる。麻痺攻撃をしてくるプレイヤーにも対応できるようになっているみたいだ。
「厄介すぎるな……このモンスター……」
僕は呟く。
「出し惜しみしていないで、疾風迅雷を使いなさい!」
僕のカバーと回復を同時に行っているツキナの指示が飛んでくる。【疾風迅雷】は一日に二回しか使えないという制限が付いたので、もっと強いモンスターが現れたときのためにとっておこうと考えていたのだが、やむを得ない。
「十分でケリをつけてやる! 疾風迅雷発動‼」
AGIをSTRと同じだけの数値にする。これによってAGIが百以上になった。僕が使えるスキルの中で一位、二位を争う圧倒的なスピードと圧倒的な攻撃力が混ざる最強のスキルなのだ。STRが二百を超えてきたら、どうなってしまうのだろうか。想像するだけで恐ろしい。
AGIが上がったことで、雄のアルメールアントの攻撃を軽々と避けれるようになった。雄のアルメールアントの剣の攻撃を弾きながら、確実にダメージを与えていく。働き蟻みたいに一撃で真っ二つになるということはないらしい。一撃で死んでしまったら女王を守ることはできないと思うので当然だとは思うが……。
順調にHPを奪っていき、やっと残り三割のところまできた。時間は五分経過している。あと五分で終わらせる。雄のアルメールアントはいったん僕から距離を取り、口から針状の何かを飛ばしてくる。(いったいあのモンスターの口はどうなってるんだ!)と突っ込みたくなるが、今は倒すことに専念する。
「ツキナ! シールドを頼む!」
「分かってるわ! はい!」
僕の意図を察したツキナがすぐにシールドを張る。回避しながら進んでいくこともできるが、雄のアルメールアントが二体いるので、飛んでくる数が多い。できるだけ時間を短縮するために真っ直ぐ進んでいくことにしたのだ。
「落ちろぉぉぉぉぉ!」
僕は叫び声を上げながら雄のアルメールアントに接近していき、二体の羽を斬り落とす。雄のアルメールアントの機動力が高いのはきっと羽があるからだ。雄のアルメールアントを一回の攻撃で倒すことはできないと思うので、機動力を奪ってしまおうと考えた。地面に落とすことができれば、後はじっくりととどめを刺せばいい。羽を無くした雄のアルメールアントはゆっくりと地面に落下していく。
「ヒビト! とどめを刺さずに進んで!」
ツキナが今になってなぜ、そんな指示を出したのかは分からないが言うことを聞くことにする。
「炎の舞! フレイムラーミナ!」
ツキナが作りだした炎の刃が、雄のアルメールアントのHPをすべて奪い去った。雄のアルメールアントは音を立てながら消滅する。地面に着地した僕はすぐにツキナに近づく。なぜ、あんな指示を出したのかが気になったからだ。
「さっきの指示は何だったんだ?」
「あれね! あれはラストアタックボーナスを狙ったのよ!」
「なんで?」
「このスキルを手に入れるためよ!」
ツキナはそう言うとスキルを見せてくれた。ちなみにラストアタックボーナスと言うのは名前の通りにモンスターのHPが少なくなった時にスキルでとどめを刺すことで特別なアイテムやスキルを手に入れることができることを言う。
【ハント、モンスターを生け捕りにすることができる。同時に十五体まで】
「このスキル必要なくね……ってまさかアルメールアントを捕獲する予定なのでは?」
「えっ? なんで分かったの?」
「いやいや、誰でも分かるからな! やっぱりツキナはアルメールアントを食べたことがあるんだぁ~」
「な、ないわよ!」
「もう逃げれないぞ! 捕獲すると言ってたからな!」
「わ、分かったわよ……一度だけ食べたことがあるわ!」
「例の情報屋に貰ったのか?」
「そうよ! 柔らかくてとても美味しかったわ!」
「ほうほう……ツキナが虫を食べるとはな!」
「もう! やめて! 恥ずかしいじゃない!」
「ごめん、ごめん……それよりみんなの無事を確認しに行こう」
「分かったわ! アルメールアントも捕まえたいし……」
僕とツキナは鉄格子があるところに向かって歩いていく。鉄格子に近づくとみんなはまだ戦っていた。僕とツキナの存在に気づいたリリが鉄格子を解除してくれた。残っているアルメールアントは十五体くらいか……。コジロウも本来の力は出せていないが、戦っていた。(頑張ったな!)と後で褒めてあげなければ。
「ツキナ! チャンスだよ!」
「分かってるわ!」
アルメールアントがまだ残っているので、捕獲するチャンスだと思いツキナに提案する。【ハント】がどういうスキルなのかも見て見たかった。
「ツキリン! 何をやるの?」
リリが質問してくる。
「見ていれば分かるわよ! ハント!」
ツキナが声を出すと十五体のアルメールアントの上から檻が出現し、捕獲する。そして檻が縮んでいき、ツキナのストレージに収まった。すべてのアルメールアントがいなくなり、残すは女王だけとなった。
「これはまずいですね……」
ムサシが呟く。働き蟻はざっと数えて五十体以上いるだろうか……。これだけいると雄のアルメールアントを倒すどころの話ではない。
「この蟻は私たちが引き受けるね! ヒビトとツキナは雄のアルメールアントを頼むね!」
リリはそう言うと円柱の形をした何かを地面に設置する。設置してすぐに僕とツキナとみんなとの間に鉄格子が出現する。
僕とツキナが雄のアルメールアントとの戦いに専念できるように仕切りを作ってくれたみたいだ。
これで雄のアルメールアントが働き蟻を呼んでも気にする事なく、戦うことが可能になった。それにしてもリリの発明はすごい。もう慣れてしまったので、驚くことはないが……。みんなの無事を祈りつつ、僕は剣を抜き戦闘の準備をする。
「ツキナ! やるぞ!」
「もちろんよ! 援護は任せて!」
「おう! 任せた!」
僕はツキナに背中を預け、雄のアルメールアントに向かっていく。ツキナとの共闘は僕がゲームを始めた頃以来だ。久々の共闘に僕は胸を躍らせていた。
二体の雄のアルメールアントは口から剣を出現させる。(どうなってるいるんだ! あの口の中は!)と思ったが、今は気にしていられない。さすがは雄と言うべきか、かなり速いスピードで飛びながら攻撃してくる。最初は順調に迎撃できていたが、攻撃するたびにスピードが上がるみたいで、今の状態だと対応ができなくなっている。
「くそっ! なんて速さだ!」
僕は顔をゆがめる。ツキナは僕が対応できないところをシールドでカバーしてくれているが、少しずつHPが減っていく。
「雷電!」
僕は雄のアルメールアントを麻痺状態にして動きを止めようとするが、いち早く危険を察知した雄のアルメールアントはスキルの範囲外のところまで下がる。麻痺攻撃をしてくるプレイヤーにも対応できるようになっているみたいだ。
「厄介すぎるな……このモンスター……」
僕は呟く。
「出し惜しみしていないで、疾風迅雷を使いなさい!」
僕のカバーと回復を同時に行っているツキナの指示が飛んでくる。【疾風迅雷】は一日に二回しか使えないという制限が付いたので、もっと強いモンスターが現れたときのためにとっておこうと考えていたのだが、やむを得ない。
「十分でケリをつけてやる! 疾風迅雷発動‼」
AGIをSTRと同じだけの数値にする。これによってAGIが百以上になった。僕が使えるスキルの中で一位、二位を争う圧倒的なスピードと圧倒的な攻撃力が混ざる最強のスキルなのだ。STRが二百を超えてきたら、どうなってしまうのだろうか。想像するだけで恐ろしい。
AGIが上がったことで、雄のアルメールアントの攻撃を軽々と避けれるようになった。雄のアルメールアントの剣の攻撃を弾きながら、確実にダメージを与えていく。働き蟻みたいに一撃で真っ二つになるということはないらしい。一撃で死んでしまったら女王を守ることはできないと思うので当然だとは思うが……。
順調にHPを奪っていき、やっと残り三割のところまできた。時間は五分経過している。あと五分で終わらせる。雄のアルメールアントはいったん僕から距離を取り、口から針状の何かを飛ばしてくる。(いったいあのモンスターの口はどうなってるんだ!)と突っ込みたくなるが、今は倒すことに専念する。
「ツキナ! シールドを頼む!」
「分かってるわ! はい!」
僕の意図を察したツキナがすぐにシールドを張る。回避しながら進んでいくこともできるが、雄のアルメールアントが二体いるので、飛んでくる数が多い。できるだけ時間を短縮するために真っ直ぐ進んでいくことにしたのだ。
「落ちろぉぉぉぉぉ!」
僕は叫び声を上げながら雄のアルメールアントに接近していき、二体の羽を斬り落とす。雄のアルメールアントの機動力が高いのはきっと羽があるからだ。雄のアルメールアントを一回の攻撃で倒すことはできないと思うので、機動力を奪ってしまおうと考えた。地面に落とすことができれば、後はじっくりととどめを刺せばいい。羽を無くした雄のアルメールアントはゆっくりと地面に落下していく。
「ヒビト! とどめを刺さずに進んで!」
ツキナが今になってなぜ、そんな指示を出したのかは分からないが言うことを聞くことにする。
「炎の舞! フレイムラーミナ!」
ツキナが作りだした炎の刃が、雄のアルメールアントのHPをすべて奪い去った。雄のアルメールアントは音を立てながら消滅する。地面に着地した僕はすぐにツキナに近づく。なぜ、あんな指示を出したのかが気になったからだ。
「さっきの指示は何だったんだ?」
「あれね! あれはラストアタックボーナスを狙ったのよ!」
「なんで?」
「このスキルを手に入れるためよ!」
ツキナはそう言うとスキルを見せてくれた。ちなみにラストアタックボーナスと言うのは名前の通りにモンスターのHPが少なくなった時にスキルでとどめを刺すことで特別なアイテムやスキルを手に入れることができることを言う。
【ハント、モンスターを生け捕りにすることができる。同時に十五体まで】
「このスキル必要なくね……ってまさかアルメールアントを捕獲する予定なのでは?」
「えっ? なんで分かったの?」
「いやいや、誰でも分かるからな! やっぱりツキナはアルメールアントを食べたことがあるんだぁ~」
「な、ないわよ!」
「もう逃げれないぞ! 捕獲すると言ってたからな!」
「わ、分かったわよ……一度だけ食べたことがあるわ!」
「例の情報屋に貰ったのか?」
「そうよ! 柔らかくてとても美味しかったわ!」
「ほうほう……ツキナが虫を食べるとはな!」
「もう! やめて! 恥ずかしいじゃない!」
「ごめん、ごめん……それよりみんなの無事を確認しに行こう」
「分かったわ! アルメールアントも捕まえたいし……」
僕とツキナは鉄格子があるところに向かって歩いていく。鉄格子に近づくとみんなはまだ戦っていた。僕とツキナの存在に気づいたリリが鉄格子を解除してくれた。残っているアルメールアントは十五体くらいか……。コジロウも本来の力は出せていないが、戦っていた。(頑張ったな!)と後で褒めてあげなければ。
「ツキナ! チャンスだよ!」
「分かってるわ!」
アルメールアントがまだ残っているので、捕獲するチャンスだと思いツキナに提案する。【ハント】がどういうスキルなのかも見て見たかった。
「ツキリン! 何をやるの?」
リリが質問してくる。
「見ていれば分かるわよ! ハント!」
ツキナが声を出すと十五体のアルメールアントの上から檻が出現し、捕獲する。そして檻が縮んでいき、ツキナのストレージに収まった。すべてのアルメールアントがいなくなり、残すは女王だけとなった。
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