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第三話 初パーティーと初戦闘
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「ヒビト! パーティーを組みましょ!」
「パーティー?」
「何も分からないんだったわね! 説明するわ! パーティーとはざっくり言うと一緒に戦う仲間のことだわ!」
「仲間か……」
始めたばっかりで仲間ができるとは思わなかった。それにこんな美人さんと一緒なんて、とても嬉しい。僕は顔がなんか熱くなってきたのを感じた。
「いや⁉」
「そ、そんなことないです! とても嬉しいです! はい……」
「そう! ならいいわ! さっさとパーティー組んじゃいましょ!」
ツキナも喜びを頬に浮かべていた。
(その顔も可愛いな!)僕はツキナから目を離すことができなかった。
「はい、喜んで! ところで、やり方を……」
「すぐに教えるわ! リングメニューを開いて!」
僕はツキナに言われた通りにリングメニューを開く。
「パーティーという項目をタップして!」
「了解!」
フレンド登録をしたときみたいに一覧からパーティーの項目をタップする。
するとパーティー勧誘という項目とパーティーに参加という項目と招待されているパーティーと言う項目が出てくる。
「私が勧誘するから招待されているパーティーという項目を選択して私の名前をタップして! 他の項目についてはヒビトが次に使うときに教えるわ!」
「分かった!」
「いくよ! はい!」
ツキナが何らかの操作をするとツキナの名前が出てきたので、それをタップする。
タップするとパーティーに参加しますかというコメントが表示されたので[はい]を押す。
「これで完了よ! ヒビトの画面の左上に私の名前が表示されているでしょ?」
左上を見てみると名前が表示されていた。
名前の下に二つのゲージが表示されているのだが、これは何だろう……。
「名前は表示されていたよ! それよりも名前の下の二つのゲージはなんだ?」
「それはHP《ヒットポイント》とMP《マジックポイント》と言って、HPは現実世界の命と一緒でなくなったら死んじゃうのよ! MPは現実世界でスタミナみたいなものかな! だけど走ると減る訳ではなくて魔法やスキルを使うと減っちゃうのよ!」
「魔法? スキル?」
「それも説明しなくちゃいけないのか……」
ツキナは少し疲れている様子だ。僕は申し訳なく思ってしまう。
「魔法とスキルは実演の方が分かりやすいから、とりあえずフィールドに行って、モンスター{敵}を倒しに行くわよ!」
「了解!」
フィールドは野球場やサッカー、ラグビーをやる競技場のことを指すからなんとなく分かる。
ツキナが敵を倒しにいくと言っていたので敵がいる領域ということだ。
僕はツキナの後をついていく。
「ツキナ! 早い! 待ってくれ!」
「しまった……! ヒビトはこのゲームを今日始めたばっかりと言っていたからアジリティーを上げていなかったんだった……」
ツキナは何かをボソボソ呟いているようだったが僕には聞こえなかった。
ツキナはスピードを落として、僕にペースを合わせてくれた。
「ありがとう」
「こちらこそ、先に行ってしまってごめんなさいね」
僕とツキナはフィールドに向かって足を進めた。
フィールドに着くとそこは鮮やかな黄色の菜の花がいっぱい咲いており、独特な香りを放っている。
「菜の花かぁ……春を感じる……」
僕は目の前に広がる光景を見て、激しい興奮が心臓を凝結させる。
「現実世界ではなかなか見れない光景ね!」
ツキナは見覚えのあるような表情をしていた。
しばらく、歩いているとどこからか複数匹の羽音が聞こえてきた。
羽音の正体は蜂だった。
「蜂?」
「あれがモンスターよ! 倒すわよ!」
「お、おう!」
ツキナがリングメニューを操作すると、光の当たる角度によって七つの色に変わるドレスと背後にも光の当たり方で七つの色に変わる玉が三つ現れた。
「それは何?」
「これはユニークシリーズの武器よ!」
「ユニークシリーズ?」
「ユニークシリーズとは、このゲームで一人しか使うことができない装備の総称のことよ!」
「そうなのか! 凄いな! ちなみに装備名前は?」
「月虹シリーズよ!」
「可愛いなぁ……」
見た目はまるで天使の様に神々しかったので、自然にこの感想が出てきてしまった。
「やめてよ! 恥ずかしいじゃない! 他人に見せるの初めてなのよ!」
ツキナの顔は恥ずかしそうに赤く染まる。
僕は心の中で(おっしゃぁ‼ 初めていただき‼ ごちそうざです‼)と叫んだ。
「どうかしたの?」
「いや……なんでもないです。それよりもモンスターが来たよ!」
そんなことを本人の前で言えるはずもなく話を逸らす。
「そうだったわね! トップランカーの実力を思い知りなさい!」
ツキナは月虹シリーズの武器を空中に移動させると雲が現れた。
「雷の舞‼ イカヅチ‼」
三十匹くらいの蜂の上から雷が落ち、HPを消しとばした。広範囲攻撃だ。それと同時に菜の花が焦げる。
「菜の花がぁぁぁぁ!!」
「反応するところそこ!?」
ツッコミそうにないツキナに突っ込まれた。
「可哀想だったから……」
「……」
ツキナと僕の間に沈黙が流れる。
「そう言う性格なのね!」
ツキナは俺の性格を勝手に結論付けられてしまった。
「まぁ。いいわ! さっきのが、魔法よ!」
「非常に分かりやすい!」
「それなら良かったわ!」
【レベルが5になりました‼】
目の前に文字が現れる。レベルなんじゃそりゃ、と思ったが、今は目の前の敵に集中する。
ツキナの攻撃を逃れた蜂たちが僕に向かってきたのだ。
「僕も負けてられないな! 剣道、全校一位をなめるなよ!」
「えっ! そうなの!?」
「そうだよ!」
近くで戦闘していたツキナに驚かれた。それもそうかこの容姿なのでそうは見えないのだろう。
僕は大剣を剣道の構えみたいに持つ。そして蜂の針攻撃を右に避けて、脳天に一撃‼
「面‼」
敵も弱かったのか、急所に当たったのかはよく分からないが一撃で倒せた。
残りのツキナの攻撃から逃れた蜂も同じ方法で倒していき、全て片付けることができた。
【レベル6になりました‼ ねらい上手Iを獲得しました‼ 続いて弱点突きIを獲得しました‼】
目の前にさっきと同じように文字が表示される。
「ヒビト面白いわね‼」
ツキナは微笑を口角に浮かべながら言ってくる。
「何で?」
「普通、面‼ なんて言わないわよ」
「ついつい癖で……」
僕は困ったように頭をかいて笑う。
「まぁ、いいわ‼ それよりもレベル上がった?」
「レベル?」
「現実世界で言うと強さの段階を表す数値のことよ! 高いほど強くなるの!」
「なるほど……」
(さっき目の前に表示されていたアレのことかなぁ……)僕は数秒前に表示されていたコメントを頭に思い浮かべる。
「確か……レベル6になったと言っていたような気がする……」
「それのことよ! パーティーを組んで、近くにいると両方のレベルが一緒に上がるわ!」
「そうなのか! パーティーというのはいいなぁ!」
「早速、ステータス、じゃなかった! 自分のアバターがどれだけ強くなったかを確認しましょ!」
「はいよ!」
僕とツキナはステータスの確認をする事にした。
「パーティー?」
「何も分からないんだったわね! 説明するわ! パーティーとはざっくり言うと一緒に戦う仲間のことだわ!」
「仲間か……」
始めたばっかりで仲間ができるとは思わなかった。それにこんな美人さんと一緒なんて、とても嬉しい。僕は顔がなんか熱くなってきたのを感じた。
「いや⁉」
「そ、そんなことないです! とても嬉しいです! はい……」
「そう! ならいいわ! さっさとパーティー組んじゃいましょ!」
ツキナも喜びを頬に浮かべていた。
(その顔も可愛いな!)僕はツキナから目を離すことができなかった。
「はい、喜んで! ところで、やり方を……」
「すぐに教えるわ! リングメニューを開いて!」
僕はツキナに言われた通りにリングメニューを開く。
「パーティーという項目をタップして!」
「了解!」
フレンド登録をしたときみたいに一覧からパーティーの項目をタップする。
するとパーティー勧誘という項目とパーティーに参加という項目と招待されているパーティーと言う項目が出てくる。
「私が勧誘するから招待されているパーティーという項目を選択して私の名前をタップして! 他の項目についてはヒビトが次に使うときに教えるわ!」
「分かった!」
「いくよ! はい!」
ツキナが何らかの操作をするとツキナの名前が出てきたので、それをタップする。
タップするとパーティーに参加しますかというコメントが表示されたので[はい]を押す。
「これで完了よ! ヒビトの画面の左上に私の名前が表示されているでしょ?」
左上を見てみると名前が表示されていた。
名前の下に二つのゲージが表示されているのだが、これは何だろう……。
「名前は表示されていたよ! それよりも名前の下の二つのゲージはなんだ?」
「それはHP《ヒットポイント》とMP《マジックポイント》と言って、HPは現実世界の命と一緒でなくなったら死んじゃうのよ! MPは現実世界でスタミナみたいなものかな! だけど走ると減る訳ではなくて魔法やスキルを使うと減っちゃうのよ!」
「魔法? スキル?」
「それも説明しなくちゃいけないのか……」
ツキナは少し疲れている様子だ。僕は申し訳なく思ってしまう。
「魔法とスキルは実演の方が分かりやすいから、とりあえずフィールドに行って、モンスター{敵}を倒しに行くわよ!」
「了解!」
フィールドは野球場やサッカー、ラグビーをやる競技場のことを指すからなんとなく分かる。
ツキナが敵を倒しにいくと言っていたので敵がいる領域ということだ。
僕はツキナの後をついていく。
「ツキナ! 早い! 待ってくれ!」
「しまった……! ヒビトはこのゲームを今日始めたばっかりと言っていたからアジリティーを上げていなかったんだった……」
ツキナは何かをボソボソ呟いているようだったが僕には聞こえなかった。
ツキナはスピードを落として、僕にペースを合わせてくれた。
「ありがとう」
「こちらこそ、先に行ってしまってごめんなさいね」
僕とツキナはフィールドに向かって足を進めた。
フィールドに着くとそこは鮮やかな黄色の菜の花がいっぱい咲いており、独特な香りを放っている。
「菜の花かぁ……春を感じる……」
僕は目の前に広がる光景を見て、激しい興奮が心臓を凝結させる。
「現実世界ではなかなか見れない光景ね!」
ツキナは見覚えのあるような表情をしていた。
しばらく、歩いているとどこからか複数匹の羽音が聞こえてきた。
羽音の正体は蜂だった。
「蜂?」
「あれがモンスターよ! 倒すわよ!」
「お、おう!」
ツキナがリングメニューを操作すると、光の当たる角度によって七つの色に変わるドレスと背後にも光の当たり方で七つの色に変わる玉が三つ現れた。
「それは何?」
「これはユニークシリーズの武器よ!」
「ユニークシリーズ?」
「ユニークシリーズとは、このゲームで一人しか使うことができない装備の総称のことよ!」
「そうなのか! 凄いな! ちなみに装備名前は?」
「月虹シリーズよ!」
「可愛いなぁ……」
見た目はまるで天使の様に神々しかったので、自然にこの感想が出てきてしまった。
「やめてよ! 恥ずかしいじゃない! 他人に見せるの初めてなのよ!」
ツキナの顔は恥ずかしそうに赤く染まる。
僕は心の中で(おっしゃぁ‼ 初めていただき‼ ごちそうざです‼)と叫んだ。
「どうかしたの?」
「いや……なんでもないです。それよりもモンスターが来たよ!」
そんなことを本人の前で言えるはずもなく話を逸らす。
「そうだったわね! トップランカーの実力を思い知りなさい!」
ツキナは月虹シリーズの武器を空中に移動させると雲が現れた。
「雷の舞‼ イカヅチ‼」
三十匹くらいの蜂の上から雷が落ち、HPを消しとばした。広範囲攻撃だ。それと同時に菜の花が焦げる。
「菜の花がぁぁぁぁ!!」
「反応するところそこ!?」
ツッコミそうにないツキナに突っ込まれた。
「可哀想だったから……」
「……」
ツキナと僕の間に沈黙が流れる。
「そう言う性格なのね!」
ツキナは俺の性格を勝手に結論付けられてしまった。
「まぁ。いいわ! さっきのが、魔法よ!」
「非常に分かりやすい!」
「それなら良かったわ!」
【レベルが5になりました‼】
目の前に文字が現れる。レベルなんじゃそりゃ、と思ったが、今は目の前の敵に集中する。
ツキナの攻撃を逃れた蜂たちが僕に向かってきたのだ。
「僕も負けてられないな! 剣道、全校一位をなめるなよ!」
「えっ! そうなの!?」
「そうだよ!」
近くで戦闘していたツキナに驚かれた。それもそうかこの容姿なのでそうは見えないのだろう。
僕は大剣を剣道の構えみたいに持つ。そして蜂の針攻撃を右に避けて、脳天に一撃‼
「面‼」
敵も弱かったのか、急所に当たったのかはよく分からないが一撃で倒せた。
残りのツキナの攻撃から逃れた蜂も同じ方法で倒していき、全て片付けることができた。
【レベル6になりました‼ ねらい上手Iを獲得しました‼ 続いて弱点突きIを獲得しました‼】
目の前にさっきと同じように文字が表示される。
「ヒビト面白いわね‼」
ツキナは微笑を口角に浮かべながら言ってくる。
「何で?」
「普通、面‼ なんて言わないわよ」
「ついつい癖で……」
僕は困ったように頭をかいて笑う。
「まぁ、いいわ‼ それよりもレベル上がった?」
「レベル?」
「現実世界で言うと強さの段階を表す数値のことよ! 高いほど強くなるの!」
「なるほど……」
(さっき目の前に表示されていたアレのことかなぁ……)僕は数秒前に表示されていたコメントを頭に思い浮かべる。
「確か……レベル6になったと言っていたような気がする……」
「それのことよ! パーティーを組んで、近くにいると両方のレベルが一緒に上がるわ!」
「そうなのか! パーティーというのはいいなぁ!」
「早速、ステータス、じゃなかった! 自分のアバターがどれだけ強くなったかを確認しましょ!」
「はいよ!」
僕とツキナはステータスの確認をする事にした。
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