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第7話『一時の休息と、地獄に墜とされる者』
しおりを挟む「うぅ……」
「うっ……えっぐ……」
ある程度の時間が経つと、どこもかしこも、誰もかれもが衣服を全て剥ぎ取られ、投げ出されていた。
初めての行為は時間短縮のために乱暴に行われ、快楽よりも股を裂かれる痛みに耐えることが多かった。
今日の行為はこれで終わりだ。彼女達は寮に向かって歩き出す。
しかし、今までのような平穏な生活は二度と取り戻せない。
彼女達は寮に辿り着くと、自分の部屋に入る前に全員、ある場所に向かう。
それは浴場だ。早く自分たちの中に注がれたものを、洗い流してしまいたかった。
シャワーの熱湯が、裂けた傷口に染みる。
「い、いたっ……」
「う、うぅ……痛いよぉ……」
彼女達は泣きながらシャワーに打たれていた。
彼女達が風呂から上がり、夜食を食べていると、全員に見慣れない薬が配られる。
それは痛み止めであると同時に、性病を防ぐための薬でもあった。
「これ……飲んでいいの?」
「飲まないと、性病に罹って死んじゃうんだよね?」
「う、うん……」
彼女達は薬を飲み込む。すぐには効かないが、時間が経てば効いてくるだろう。
彼女達はそれから各々の生活に戻り、再び明日への恐怖におびえながら布団に入ったのだった。
ようやく意識が離れ、夢の中に落ちようと言う時、かすかな物音で目が覚める。
(誰……こんな時間に……?)
寮である以上、廊下から音が聞こえてくるのは当然のことだ。
だが、微かな音は突如大きな音に切り替わり、その後すぐに断末魔のような悲鳴が聞こえ始めてくる。
(な、何が起きているの!?)
彼女達は布団をかぶり、音に怯える。
助けを求める声、何かを叩く音、壊す音。
男子生徒達に犯された痛みを思い出し、再び彼らが寝込みを襲いに来たのでは無いかと心配になる。
だが、それにしては余りにも乱暴な音だし、そもそも寝込みを襲うのであれば廊下が騒がしくなる理由が分からない。
(い、いったい……何が起きたの……?)
疑問に思い布団から出たところ、扉を開けて一人の少女と怪しい人物が二人入って来る。
少女は自分たちと同じように爆弾のついた黒い首輪をしているように見えるが、明らかに今回男子生徒たちを使って少女達を襲った側の人間に見える。
「起きろ。お前は処女受胎にしては体躯が幼く、成長の見込みも無い。よって、お前は”処女人身御供”として処理することが決定した」
「"処女受胎"? "処女人身御供?" 何を言ってるの……?」
「連れていけ」
少女の言葉で動き出す二人、その時点で表の騒動の理由が分かる。
だが、逃げ出そうにもすぐにつかまってしまう。
彼女はそのまま連れて行かれ、彼女と同じように小柄な体躯の少女達がトラックに詰め込まれると、そのままトラックは寮を後にするのだった。
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