長編小説

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第3巻

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長編小説
全てを手に入れた女
第3巻
人は私を羨むし妬む人もいるだろう、中学校で彼氏ができ、高校でも彼氏ができた、家も裕福で何も悩むことはなかった。私は何て幸せな人生なのだろう、いい夫もできていい家庭を築き何不自由ない人生であった。だがある日老婆に言われた、君は何も本当の意味で選択はしていない、と、女は何を言っているんだよ思いそんな話は無視していた。女は何不自由なく生き子供も成長しもう40歳というところであった、悲劇は起きた、夫と考えが全く合わないのである、これは致命的なものであった結婚生活10年こんなことは一度もなかった、何が原因だった?何が行けなかった?夫とは意見が合わずそのまま離婚子供の利権はこちらになったが人生が急に不幸になった、何で私がこんな不幸な人生を歩まなきゃ行けないの?確かに何不自由なく生きてきたがこのようなことはなかった。だからおかしい何故こんな不幸にならなければ行けないのか、女性は選択をした、選択をして選択を繰り返した人生には何億何万という選択が託されている、話し合いももう少し真剣にすればよかった?もう少し歩み寄ればよかった?もっと真剣に向き合えばよかった?そもそも夫選びをミスった?考えればいくらでも出てくるのである。だが最後には後悔しか残らない。そこで老婆の言葉を思い出した、本当の選択をしたのかいと女は思いだした、全力で選択をしたのか、全力で応えたのか確かに人間怠ける時もある、しかし肝心な時は絶対に全力で選択をしなければならない、色々小説を書いてきた全員の主人公が全員全力でそのことを考えてきただろうか?本当に考えただろうか?本当に考え思考し答えを出したのだろうか、それはNOだ、女は全てを失って気づいた、もっとしっかり選択をしていればよかったと、だが人生はもう遅い、悲劇とは突然現れ、突然去る、嵐みたいなものだ、慈悲はないそれは自分の選択で生じたものだ、自分を責めるしかない、女は果たして悲劇が起きなければ幸せな人生だったのだろうか本当に、それともまた違った形で悲劇が降り注いだのかもしれない、この世は理不尽だ、失敗し続ければ絶望し、成功し続ければ堕落する、こんな世の中に生きる希望は果たしてあるのだろうか、確かに幸せは人生もいいだろう、普通の人生もいいだろう、だがこの世は悲劇に包まれ過ぎている普通の人生を送れるやつなんておらず本当の幸せを知らずいや知らない方がいいそのまま普通に死ぬ人生が良かっただろう。だがこの世はそれを許さない。思考し考え、選択をしていかなければ何も変わらない。
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