欲貌のシンデレラ

笹野にゃん吉

文字の大きさ
上 下
23 / 31

二十二章 残酷で、身勝手で

しおりを挟む
「……そうか」

 ラーナが〈ウズマキ〉に返せた声は、それだけだった。
 口下手な自分は嫌いだ。
 だが、他になんと言うことができただろう?
〈ウズマキ〉誕生の過去は、ラーナの想像を絶するものだった。

『これ以上、この顔のことを言ってみろ、その首刎ね飛ばすぞッ!』

 激昂するはずだった。
 あの美貌こそが、彼女の人生を破滅に導いた忌むべき呪いなのだから。

「アタシは〈ウズマキ〉になった」

 シンデレラ――〈ウズマキ〉は、未だ内省の中にあって、憎悪を練り固めるように呟いた。

「ジュスティーヌを殺すために」

 ラーナは湧きあがる慙愧ざんきに従った。
〈ウズマキ〉の目をじっと見つめて言った。

「ボクが悪かった。ごめん……」
「……」

 暫しの沈黙があった。
〈ウズマキ〉が目を伏せた。
 腰に提げた袋からシラカンバの樹皮を一枚とり出し、焚火に投げた。炎が踊るように揺れ動いた。パリパリと樹皮を食む音が続いた。

「べつに、責めるつもりで話したわけじゃない」
「……そうか」

 やはりそれ以外の言葉が見当たらなかった。
 二人の間に、ふたたび沈黙が忍び寄る。
 それが居座ってしまう前に、ラーナは言葉を紡いだ。

「……ジュスティーヌ」

〈ウズマキ〉はラーナを見た。

「その名前知ってる。聞いたことある」
「なんだと?」

〈ウズマキ〉は目を眇めた。

「ハガーさんだ」
「ハガー?」

 先程とは打って変わり、〈ウズマキ〉の顔から表情が抜け落ちた。

「ボクと一緒に旅してた人。お前が命を狙った、あの人」
「ああ、あいつか」

 その時、〈ウズマキ〉の剥き出しの双眸に、ふと深い悲哀の色が過ぎった。

「知っていて当然だ。あいつはジュスティーヌと接触している」
「どういうこと?」
「奴は元々国営キャラバンの猟師だ。奴のキャラバンは〈ガラスの靴〉を手に入れた」

 ラーナは僅かに目を見開き、すぐに怪訝に細めた。

「つまり……?」
「奴が魔獣だって事は、もう解ってるな?」
「ああ、うん……」

 ラーナたちは魔獣と戦った。
 そして見た。魔獣がハガーへと変貌する姿を。

「奴はどうやって魔獣になったと思う?」
「え?」
「魔獣は魔獣の胎からは生まれない。魔獣が人に化けるんじゃなく、人が魔獣に成るんだ」
「人が魔獣に成る……」

 ラーナは驚きよりも、まず疲れを自覚した。
〈ウズマキ〉は、この世界の陰の部分を多く知っている。一方、ラーナは何も知らない。固く踏みしめていたはずの大地が、崩れ落ちていくような気がした。

「ジュスティーヌはアタシの顔を変えた。〈呪痕カルマ〉も与えた。それが答えだ」
「答え?」

〈ウズマキ〉が呆れたように顔をしかめた。

「察しの悪い奴だな。ジュスティーヌが魔獣を生みだしてるのさ」
「魔獣を生みだしてる……?」

 やはりラーナには解らなかった。
 この世には異能がある。それを扱える者たちが〈呪痕〉もちだ。彼らは魔獣に襲われた傷によって覚醒する。
 さらに、その魔獣を生みだす者がいる。
 それは神話に登場する人間の始祖――〈闇貌の魔女〉であり、人の顔を変え、自らも魔獣と同じく〈呪痕〉を与えることができる……。

「ちょっと待って。魔女って、本当にあの魔女なの?」
「知るか。寝ぼけた神にでも訊いてみたらどうだ」

 吐き捨てるような口調だった。本当に知らないし、興味もないようだ。

「とにかくジュスティーヌは、人を魔獣へ変える。だが、誰でも魔獣にできるわけじゃない。種の植わった者だけが魔獣に成る」
「種って?」

〈ウズマキ〉がいちいち回りくどい話し方をするので、その分問い返す回数も多くなった。

「〈ガラスの靴〉の欠片だ。あれに触れると寄生される。体内に入りこまれて欲望をかきたてられるのさ。もっと欠片が欲しいってな」

 淡々と語られる真実に、いよいよラーナは頭を抱えずにはおれなかった。
 次いで薄ら寒いものが背筋を這いあがってくる。
 冒険者時代が幕をあげ、人々は〈ガラスの靴〉を求めはじめた。
 しかし誰も、その正体を知らないのだ。
 触れれば寄生されることも。それが魔獣の種であることさえも。

「安心しろ」

〈ウズマキ〉は、ラーナの心中を見透かしたように告げる。

「〈呪痕〉もちは寄生されない。だから魔獣にはならない」
「なっ……」

 それが癇に障った。
 否、自分たちにさえ害がなければ、それで良いとする考え方に腹が立った。

「そういう問題じゃない! このままじゃ旅人たち、どんどん魔獣になってく。それなのに、どうしてみんなに教えてやらないッ!」
「……」

〈ウズマキ〉から返ったのは冷たい眼差しだった。彼女は、刃を研ぐように、徐々に目を細めた。そこに濃い侮蔑の色が滲んでいった。

「……お前はバカか?」
「なんだと?」

 ラーナは怒りに腰を浮かせた。
 すると、侮蔑の眼差しは鋭さを増した。

「言ってどうなる? 金に目の眩んだ連中が信じるとでも思うのか? そもそも誰が〈ガラスの靴〉を探せと言った。女王だろ。つまり〈ガラスの靴〉を疑うことは、国を疑うことと同義なんだぞ」

〈ウズマキ〉は早口にまくし立てた。
 ラーナには何も言い返せなかった。

 ――国。
 その響きに、紅潮した相貌はたちまち蒼褪めていた。

 そうだ。冒険者時代は、そもそも女王の欲望から始まった。
 これは偶然なのか?
〈ガラスの靴〉、冒険者時代、ジュスティーヌ――。

 ラーナはそこに陰謀めいた符号を感じずにはおれなかった。
 しかしその時、〈ウズマキ〉のこれ見よがしな嘆息が、ラーナの思考を破った。

「先に言っておくが、余計な事は訊くなよ。アタシだって多くを知ってるわけじゃない。欠片をすべて集めれば美貌が手に入る。それさえ嘘かもしれないし、嘘じゃないかもしれない。見えてるもの、考えられる事なんか、大抵定かじゃないんだ」
「……うん」

 確かに、真相は謎だった。証拠がなければ憶測でしかない。それを真実に昇華するための術も、ラーナは持ち合わせていなかった。

「確かなのは欠片が魔獣の種ってこと。そしてジュスティーヌが、人を魔獣に変えてるってことだ」

〈ウズマキ〉はそう言うと、痛みからか目を閉じた。
 疲弊しているのはラーナだけではない。むしろ怪我を負った〈ウズマキ〉のほうが、体力を消耗しているはずだった。
 にもかかわらず、彼女は口を閉ざさなかった。

「……実際、お前のパートナー、ハガーだったか? あいつは魔獣に成った。まだ理性は残ってるようだし、力も制御しきれてないようだったが。案の定、この辺りには別の種があるかもしれん。それを取り込まれたら」

 ラーナは耳を塞いでしまいたかった。
〈ウズマキ〉に眠って欲しいと思った。

 けれど、この世は残酷だ。
 闇の中に希望を灯してくれた人に。
 化け物にも生きていることを赦してくれた人にさえ。
 不条理な運命を突きつける。

「今度こそ理性を失くし、種を求めるだけの完全な魔獣に成るぞ」


――


 翌日早朝。一晩の間に天空の神は雨雲をしぼり尽くしたらしい。降り注ぐ光に雨の名残は煌めき、薄暗い洞窟までもが明るみに満たされていた。

「……アタシはもう行く」

 ラーナが獲ってきた魚を腹に収めるなり、〈ウズマキ〉は言った。

「無茶言うな。死にたいの?」

 昨夜は散々呆れられたが、今度はラーナが心底呆れてやる番だった。

「傷縫ってもない。動けばひらく。食べたもの腹から出るよ」
「一晩休んだ。もう充分だ」

〈ウズマキ〉は制止を聞かず立ちあがろうとする。
 ラーナはその肩に両手を置き、無理やり押さえつけた。

「充分なわけない! 休んでろ」
「時間がない。急がないと、ジュスティーヌに逃げられる。魔獣もじきに暴れだす」
「……っ」

 魔獣。
 ハガーのことを思うと胸が痛んだ。

「……それでも!」
「しつこいぞ! アタシの邪魔をするな。傷なら、この通りだ」

〈ウズマキ〉は衣服をまくり上げ、包帯をはぎ取った。

「なにをッ!」

 ラーナはその手を掴んだが、ろくに力は入らなかった。

「傷、塞がってる……?」

〈ウズマキ〉の腹に刻まれたものが、血肉の覗いた傷ではなかったからだ。
 斜めに走った朱色。
 傷痕は、爛れているが癒着している。

「なんで、ひどい傷だったはずなのに」
「治りが違うんだ」
「魔女から〈呪痕〉もちにされたから?」
「知らん、いちいち訊くな。とにかく、傷は心配ない。介抱してくれたのは礼を言う。助かった。魚も美味かった。じゃあ」

 ラーナの腕を払いのけ、〈ウズマキ〉は立ちあがった。

「……待て」

 しかしラーナは、またもその腕を掴んだ。
〈ウズマキ〉は抵抗した。

「鬱陶しい! 邪魔するなら、解ってるな?」

 言葉どおりの殺気が漲った。
 ラーナは凄みに肝を冷やしたが、今度は離さなかった。

「邪魔じゃない。協力」
「協力?」
「そう。ボクを連れてって」
「……」

〈ウズマキ〉が睥睨する。殺気立った眼差しのまま。
 それを真っ向から受けとめる。足許からこみ上げる戦慄を堪えながら。

「……できるのか」

 やがて〈ウズマキ〉が言った。
 ダメとは言わなかったが、言葉の意図は測りかねた。
 ラーナが首を傾げると、〈ウズマキ〉は袖の中から一振りの短剣を抜いた。

「魔獣を殺せるのかと訊いたんだ」

 言葉と刃の鋭さに、ラーナは思わず唇を引き結んだ。
 彼女の言う魔獣とは、すなわちハガーのことだ。
 ハガーは希望だった。
 深淵に射した一条の明かりだった。
 ちょうどこの洞窟に射しこんだ朝陽のような。

「迷えば死ぬぞ」

 首に短剣が押し当てられる。鋭い刃は肌を裂く。つぅ、と血の糸が垂れる。
 ラーナはその生々しい感触に震えた。
 一方で、こみ上げる恐怖に、自分が生きていることを思い知らされるような気がした。
 そして考えた。
 魔獣になった人間は、この恐怖とすら対峙できなくなるのだろうか、と。
 もっと繊細で、胸を締めつける悲哀や、それを呼び起こす愛や思い出さえ、すべて失くしてしまうのだろうか、と。
 だとしたら、それは死よりもなお悲しい事のように思えた。

「でも」

 ラーナは決然と目を見開いた。
 短剣を握る〈ウズマキ〉の手に自分の手を重ねながら。

「そうするしかないんでしょ? 魔獣になった人、救うためには。だから、殺してきたんでしょ?」

〈ウズマキ〉は微かに眉根を寄せた。
 重なり合った手を見下ろし、表情を削ぎ落とした。

「……いちいち訊くな」

 だが、隠そうとしてもラーナには解った。

〈ウズマキ〉は、救われたいのだと。
 他者を救うことで、己もまた救われたいのだと。
 それがきっと魔獣を殺すことなのだと。

 魔女を殺すだけなら、魔獣を狩る必要はなかった。寄生の恐れがある人々を手にかける必要もなかった。
 それでも続けてきたのだ。
 罪だと知りながら。罰に苦しむと解っていながら。
 彼女は――。
 ラーナはそこに己の踏みだすべき道を見た。

「……やる。その時が来たなら」

 どれほどの覚悟が必要かは解らない。
 時が来れば迷い、命を落とすだけかもしれない。
 待ち受ける結末は、ハガーの心を悲しみや虚しさで満たすだけかもしれない。
 あるいは自分の心をも。
 だとしても。

「ボクがハガーさんを殺してみせる」

 故郷に置いた妻を想う、あの真心を救いたかった。
 バケモノにさせたくはなかった。
 この瞬間から始まるすべてを、未来永劫背負っていこうと、ラーナは決意を固め瞬いた。

 その時、改めて思い出されたことがあった。
 いつか師が、下界を恣意の世だと言ったことだった。
 確かにその通りだろう。

 けれど、今はこうも思う。
 それはきっと下界に限ったことではない。

 人間という生き物は、そもそも勝手にできているのだと。

 誰もが己の信じたいものを信じ、信じたくないものは信じず。
 何が正しいのか間違っているのか、それすらも定かではなく。
 誰かへの施しさえ、自己を満足させるための慰めでしかないように。

 人はか弱い生き物なのだ。
 自分勝手に他者を哀れみ愛することさえ抑えられない。
 誰も愛さず、誰も慈しまず、誰とも触れ合わずいられるほど強くはなれない。

「……勝手にしろ」

 どんな忌み名で蔑まれようとも。
 人である限り、永遠に。
 ラーナは微笑み、相手の手を握った。

「ラーナ・ヴァンだ。よろしく」

〈ウズマキ〉は、それを煩わしげに見下ろしたが、振り払おうとはしなかった。
 ラーナの目をちらちらと盗み見て、やがて観念したのか呟いた。

「……レイラ・サンディだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。

ファンタスティック小説家
ファンタジー
 科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。  実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。  無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。  辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

異世界召喚されました……断る!

K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】 【第2巻 令和3年 8月25日】 【書籍化 令和3年 3月25日】 会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』 ※ステータスの毎回表記は序盤のみです。

処理中です...