上 下
1 / 2

満開の桜、木の下

しおりを挟む

『こんにちは…』

ある一軒家のインターホンを押した警察官2人

出てきた家人に尋ねる

『行方不明になっているXさんについて…』

「本当に知らないんです…」

家人は困ったように返事をする

『ですが、最後にXさんが確認されたのがここの家でして…』

「ですので、来て彼はすぐに帰ったんですよ…」

お互い困った顔をしていると

今まで黙っていたベテラン警察官が口を開く

『桜満開ですね…綺麗だぁ…』

家人はふっふっふっと笑う

「桜の木の下に死体が埋まっていると思ってます?栄養があれば綺麗に咲くだなんて…目黒川沿いなんて何人亡くなってるんですか…(笑)」

緊張感が溢れていた玄関先で3人は小さく笑った

それではと言う警察官に

ちょっと待ってくださいと残して家の中に入る家人

大きな野菜がたくさん入ったビニール袋を持って戻ってきた

庭の畑で豊作すぎて、良かったらと言う提案に

警察官は

『すみません…こういうのはいただけないんです』

申し訳なさそうに断り、頭を下げながら扉を閉じた

「そうですか…」

あ…残念今年のは特に美味しいのに

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

1分完結 ちゃぼ茶のショートショート「自撮り」

ちゃぼ茶
恋愛
お久しぶりです。ちゃぼ茶です。 自撮りってどうやったら上手くなるんでしょう…会う日程に合わせて散髪するちゃぼ茶です

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

酔っ払いの戯言

松藤 四十弐
ミステリー
薫が切り盛りする小さな居酒屋の常連である佐々木は、酔った勢いに任せて機密情報を漏らす悪癖を持っていた。

しかばね先生の小説教室

島崎町
ミステリー
書かないと殺される!! 地獄の編集者に命を狙われる高校1年生の僕は、いつも死にそうにしてる<しかばね先生>に助けを求めるが、こんなときに限って先生は死んでいた! 死んだ先生に小説を書き方を教わる創作ミステリーホラー! これを読むだけで書き方がわかるはず!?

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

処理中です...