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(2) 日記

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崖の上から見た先は森が続いていた

だが、明らかにどこかの国に流れ着いたわけではなさそうだ

崖は森を囲うようになっていた

造像していた最悪な可能性が当たってしまったのかもしれない…

ここは無人島では……



俺は絶望の中崖の下の浜辺を見ると

そこに今朝は無かったスーツケースが

急いできた崖を降りて確認しに行くとそこには

多くのシールが貼られたスーツケースがあった

持ち主には申し訳ないが鍵を近くにあった石で叩き割り中を開けると

そこには白い長袖が数枚とズボン、聖書のようなものと未開封の英語が書かれた水と思われるペットボトル、ビスケットが入った袋が2袋

私はペットボトルを見るや、急激に喉が渇いてきた

さっきまで、なかった渇きを潤すようにペットボトルを開け

ゴクゴク

半分ほど飲んだところで我に帰る

「いや、水は節約しなければ」

最悪のケースである、ここが無人島な場合

救助が来るまで生き抜くにはまずは水

そのためにも今ある水は大切にしなければならない

私はそのままスーツケースについていたベルトをリュックのようにして持ち運ぶようにした

浜辺を歩き他にも飛行機からの漂流物がないかを確認したが、何もない

そして、何よりショックだったのが、ゴミの漂流物がないのだ

近くに陸地が有れば、そこからのゴミが流れるはず…

ないのは…

「駄目だ、ネガティブな思考になってる」

独り言で自分を正す

背中のスーツケースから聖書を取り出す

左のページには英語でびっしりと

読めない…

中学校で英語の勉強は諦めていた

だが他にやることがないので崖の日陰で読むことにした

For his anger is but for a moment, and his favor is for a lifetime. Weeping may tarry for the night, but joy comes with the morning.

全くわからないが…

何かこのページに惹かれるものがあった

右側のページは白紙だった

一緒にあったボールペンで

日記を書くことにした

できるだけこの日記が続かない事を祈りながら

昨日が7日だったから

今日は9月8日…

『9月8日 この日記を記すのは、私が生きているいた事を残すだけではなく、いつか本として出版して金持ちになりたいからだ。
どうやら私はまだ冗談が書けるようだ』

気付くと、もう日は沈みそうになっていた

再び崖のそばに行くと、人が体育座りで入れるほどの穴があった

そこに背中をつけて

目を閉じた。

明日はもう1度崖の上から確認したい事がある…


『9月9日 晴れ 前回とは異なる場所から崖の上に登った。崖の上から何か見つけられないか、注意深く見ると、森の奥に木がない一帯があり、家らしきものを見つける。明日向かってみる』

朝が来た…昨日は半分残した水を飲んでしまった…ビスケットは1袋目の4分の1食べた。今日は水を探すことも必要になる。

『9月10日 曇り 昨日家を見つけた崖上から森側の真下に、降りて家があったと思う方向に向かい進む。途中何度か木を登り方向を確認しながら進む。日が沈み始めた時小さな滝と川を見つけた。飲み水として使えそうだ。ビスケットもう4分の1食べた。動物が怖かったため木の上で寝ることにした。』

明日までしっかり眠れるだろうか…
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