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ジミー凌我

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魔術師キューリと弟子になった僕

魔術師キューリと弟子になった僕④

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 そのあとも、Dランク、Cランク、Bランクと魔法を見せてもらい。
 やはりどの魔法も、汎用性が高そうで面白かった。
「すごいね!まどAランクとSランクの魔法があるけど、それ以外の魔法はどれもいろんな戦術に応用できそうですごく使えるようになりたいって思ったよ!」
 僕はグラムと一緒に飛び跳ねながら、キューリ師匠に喜びを示した。
「ほぉ……。よくわかっているじゃないか!そうだ!水魔法は汎用性が高く戦略の幅が広い、すごくすぐれた魔法なんだ!水魔法の適性があったことに感謝しろよ!」
 そう言って、次にAランクの魔法を見せてくれるために的に体を向ける。
「〈ウォーターグングニル〉」
 師匠が魔法を唱えると、師匠の周りに7本の水の槍が形作られ、回転しながら的に向けて飛んでいく。
 7本の水の槍は、Aランクの魔法を受けるために作られた厚く大きな木の的を、容易に打ち抜き、さらに後方の木を何本も貫き倒し、地形を変えてしまった。
「す……すご……」
 僕が言葉を発しようとすると、よこからラティが叫んだ。
「あーーーー!!!キューリ!何全力でグングニルを打ってんのよ!止めてよ!この森自体が私のお気に入り名の知ってるのに!!なんで的以外の木まで倒しちゃうのよ!もっと力を押えなさいよ!」
 師匠は頭をぼりぼり搔きながら、懐からお酒を出し飲み始める。
「あぁー……すまん。つい期待のまなざしを向けられて5割くらいの力で打ってしまった。すまんすまん。センタもSランクの魔法はお預けだ。森の地形をガラッと変えてしまってラティに怒られるのもめんどくさいからな。また今度だ。」
 僕が少ししょんぼりするが、気にせず師匠は僕に指示を出す。
「まぁ、あとはお前が今教えた魔法のうち、Eランク、Dランク、Cランクとマスターできるかだ。2週間で全部マスターできるとは思うが、まぁ、まずはEランクの魔法からやってみろ。あ、ラティ。センタに的をいくつか出してやってくれ」
 ラティが、ジトっとした目で師匠を見ているが、師匠はおかまいなしだ。
「あぁ、私は、さっきのギルドでの奴とお前の決闘の正確な日時とルールと場所を決めてくるから。もし修行中にこんな魔法はあるか、出来るかなんてのを思いついたら、聞いてくれあれば教えてやるから。とりあえずはそれぞれのランクの見せてやった簡単な魔法を出来るようにしてみろ」
 そう言って、師匠はどこかへ去っていった。
「もう!仕方ないわね!センタ!修行するわよ!あ、グラムちゃんは私と一緒にキューリが木を倒したせいで変わった地形を私と一緒に直しましょう!」
 ラティは、さっきと同じように魔法で木の的を複数枚準備してくれてから、すぐ近くではあるが森の修復に向かった。それに、グラムもポヨンッポヨンと跳ねながらついていく。
 よし、僕は僕でまずはEランクからマスターしよう。
 色のついた泡を出し、その色を対象物にもつけることが出来る魔法。〈カラーバブル〉からだ。
 まずは、赤や黄色の1色を出せるようにしてから、少しずつ2色、3色と増やしていこう。
 僕の体に流れる魔力が切れるまでは、練習が出来るはず。
 ラティの作ってくれた的に向かって、右手を突き出す。
 よしよしよし!よし!
「〈カラーバブル〉!」
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