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魔術師キューリと弟子になった僕
魔術師キューリと弟子になった僕③
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師匠が魔法を見せてくれる場所まで移動すると、小さな先客がいた。
「あ!キューリ!あなたまた街にお酒を飲み歩きに行ったんじゃないの?この時間にここに来るなんて珍しいじゃない!……えっ!お客さん?これまた珍しいわね。あなたが誰かを連れてくるなんて!」
その小さな小さな先客は、元の世界で子供の時に絵本で見たことのある妖精みたいで、大きさも手のひらサイズだ。ひらひらの緑のドレスを着ていて、小さいながらも可愛らしい女の子で、羽も生えている。
「あぁ。〈ラティ〉。こいつは、今日から私の弟子になったセンタだ。ついさっき冒険者になったばかりのヒヨッコだが、水魔法が使える珍しい逸材だ。で、そこの緑のスライムはセンタがテイムしたグリーンスライムのグラム。どうだ?グリーンスライムだぞ。珍しいだろう…。で、センタよ。このちっこい緑のやつは私のテイムした魔物〈リーフフェアリー〉のラティだ。こいつの力は今から見せてやる。お前ら仲良くしろよ」
リーフフェアリー…。この世界には妖精タイプの魔物もいるのか……。なのに、僕がテイム出来るのはスライムだけ。ちょっとしょんぼりだ。
しょんぼりしていると、グラムが察したようにポヨンポヨンと抗議してきた。
グラムを撫でながらラティに挨拶をする。
「よろしく、ラティ。本当にヒヨッコのヒヨッコだからいろいろ教えてくれると嬉しいよ」
「あら、なかなか丁寧な奴じゃない。グラムちゃんも同じ緑で気に入ったわ。よろしくね!」
そう言って、ラティは僕とグラムの周りをくるくると飛び回る。
「挨拶はそれくらいにして……。ラティ!お前の力でテキトーに的を作ってくれ、EランクからSランクまで魔法をセンタに見せてやるつもりだ。まぁ、こいつはCランクだが、見ておく分には悪いことはないだろう。」
「へー、Cランクなんだぁ。それにしてもキューリがそこまで気にいるなんて、珍しいわね。……まぁ、確かに水魔法の適性がある人なんてあまりいないものね。じゃあ、的を作るわよ。6枚でいいわよね。〈リーフウォール〉!」
ラティが、リーフウォールと叫ぶと地面から気が生えてきて、大小6枚の大きな木の的が形成された。
「すごい!これも魔法なの?」
「あら、センタは魔法を見るのも初めてなのね。ええそうよ、これは地魔法。私は植物を操る魔法が得意なの」
すごい、魔法の中にもやっぱり得意不得意なジャンルみたいなものがあるんだ。
「こんなことで感動するのは早いぞ!センタ!お前は私と同じ水魔法なんだ。これからお前も使えるようになる魔法を見せてやる。……ただ一つ言い忘れたことがある。魔法を使うには魔法適性のある奴の体に流れる魔力が必要になる。魔力量は最初は少ないものだ。お前の魔力量だと日に数十発もは魔法を打てまい。だから、今から見せる魔法は見本として、Eランクのものから一つずつマスターしていけよ。じゃあ、まず1つ目Eランクからだ!」
そういうと師匠は、一番小さな的に向けて片手を伸ばし、魔法名を唱えた。
「〈カラーバブル〉」
その瞬間、手のひらから無数の様々な色の泡が飛び出し、的の周りをフヨフヨと浮いている。すると次の瞬間、パパパパンと泡が弾け的に泡の色が写った。
「この魔法は、任意の色の泡を無数放ち、泡が弾けた時その色のペンキのように水が当たったものに色を付けるというものだ。相手へのマーキングやカモフラージュなんかにも使える」
なるほど、Eランクの魔法なのにすごく汎用性がありそうだ。
こ、これは、魔法ってめちゃくちゃ面白い!
グラムも楽しそうに跳ねている。
次はDランクの魔法、いったいどんなものなのだろう。
「あ!キューリ!あなたまた街にお酒を飲み歩きに行ったんじゃないの?この時間にここに来るなんて珍しいじゃない!……えっ!お客さん?これまた珍しいわね。あなたが誰かを連れてくるなんて!」
その小さな小さな先客は、元の世界で子供の時に絵本で見たことのある妖精みたいで、大きさも手のひらサイズだ。ひらひらの緑のドレスを着ていて、小さいながらも可愛らしい女の子で、羽も生えている。
「あぁ。〈ラティ〉。こいつは、今日から私の弟子になったセンタだ。ついさっき冒険者になったばかりのヒヨッコだが、水魔法が使える珍しい逸材だ。で、そこの緑のスライムはセンタがテイムしたグリーンスライムのグラム。どうだ?グリーンスライムだぞ。珍しいだろう…。で、センタよ。このちっこい緑のやつは私のテイムした魔物〈リーフフェアリー〉のラティだ。こいつの力は今から見せてやる。お前ら仲良くしろよ」
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しょんぼりしていると、グラムが察したようにポヨンポヨンと抗議してきた。
グラムを撫でながらラティに挨拶をする。
「よろしく、ラティ。本当にヒヨッコのヒヨッコだからいろいろ教えてくれると嬉しいよ」
「あら、なかなか丁寧な奴じゃない。グラムちゃんも同じ緑で気に入ったわ。よろしくね!」
そう言って、ラティは僕とグラムの周りをくるくると飛び回る。
「挨拶はそれくらいにして……。ラティ!お前の力でテキトーに的を作ってくれ、EランクからSランクまで魔法をセンタに見せてやるつもりだ。まぁ、こいつはCランクだが、見ておく分には悪いことはないだろう。」
「へー、Cランクなんだぁ。それにしてもキューリがそこまで気にいるなんて、珍しいわね。……まぁ、確かに水魔法の適性がある人なんてあまりいないものね。じゃあ、的を作るわよ。6枚でいいわよね。〈リーフウォール〉!」
ラティが、リーフウォールと叫ぶと地面から気が生えてきて、大小6枚の大きな木の的が形成された。
「すごい!これも魔法なの?」
「あら、センタは魔法を見るのも初めてなのね。ええそうよ、これは地魔法。私は植物を操る魔法が得意なの」
すごい、魔法の中にもやっぱり得意不得意なジャンルみたいなものがあるんだ。
「こんなことで感動するのは早いぞ!センタ!お前は私と同じ水魔法なんだ。これからお前も使えるようになる魔法を見せてやる。……ただ一つ言い忘れたことがある。魔法を使うには魔法適性のある奴の体に流れる魔力が必要になる。魔力量は最初は少ないものだ。お前の魔力量だと日に数十発もは魔法を打てまい。だから、今から見せる魔法は見本として、Eランクのものから一つずつマスターしていけよ。じゃあ、まず1つ目Eランクからだ!」
そういうと師匠は、一番小さな的に向けて片手を伸ばし、魔法名を唱えた。
「〈カラーバブル〉」
その瞬間、手のひらから無数の様々な色の泡が飛び出し、的の周りをフヨフヨと浮いている。すると次の瞬間、パパパパンと泡が弾け的に泡の色が写った。
「この魔法は、任意の色の泡を無数放ち、泡が弾けた時その色のペンキのように水が当たったものに色を付けるというものだ。相手へのマーキングやカモフラージュなんかにも使える」
なるほど、Eランクの魔法なのにすごく汎用性がありそうだ。
こ、これは、魔法ってめちゃくちゃ面白い!
グラムも楽しそうに跳ねている。
次はDランクの魔法、いったいどんなものなのだろう。
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