8 / 12
魔術師キューリと弟子になった僕
魔術師キューリと弟子になった僕➁
しおりを挟む
キューリさんにギルドから連れだされて、街の外れの森の中にある古民家まで連れてこられた。
「よし、センタ!よく来たな!この家が私の家だ。あのガラの悪い〈クロス〉とかいう奴にお前を勝たせるため、今日から私がお前を鍛えてやる。私のことは師匠と呼ぶようにしろよ。へへへ」
家に着くなり意気揚々と話し始める師匠。ここに来るまでに、あぁ、この人には僕の意見は通じないなと確信した僕。
「はい!お願いします師匠!」
とりあえず、もう流れに身を任せることにした。
「おぁ、いいな師匠……。へへ…響きがいい…」
うっとりする師匠にずっと気になっていることを聞いてみた。
「師匠!質問なんですが、なぜずっとお酒を飲み続けているんですか?そして、なぜここに来るまでにも大量のお酒を買っていたのですか?まさか、お酒と魔法に関係が…?」
「へ…?そんなわけないだろう。バカな弟子だなぁ!私はただのアルコール依存一歩手前の酒好きだ!酒が好きすぎて冒険者も引退したくらいの酒好きだ!冒険者業でもう当分酒を飲みながらグダグダ生きれるくらいのお金はあるしなぁ。へへへ!」
「師匠……。今までありがとうございました。師匠から教わったこと…。ちょっと頑張って思い出しながら生きていきます」
そう言って、ため息をついて立ち去ろうとする僕を師匠が慌てて腕を引っ張って止める。
「待て待て!待ってって!大丈夫だって、実力はあるから、さっき見たろ?私が魔力で威圧するとこ。それにお前他に強くなる当てもないだろうに」
「まぁ、そうですけど……」
そうやら僕は、この飲んだくれに魔法を教えてもらうほか強くなる方法はないみたいだ。確かに、グラムを踏みやがったあのクソ野郎ことクロスを倒したいのは事実だし。
一連のやり取りを楽しそうに左右に飛び跳ねながら見ているグラムを見て、癒されておいた。
「はい、仕方ないので、ぜひ僕に魔法を教えてください。飲んだくれ師匠」
「ここ数分で私の評価が、ダダ下がった気がするが、まぁ、そんな評価もすぐに改めたくなるだろう。さっそく魔法について、教えてやる。いいか?」
「はい、お願いします。アルコール師匠!」
「はぁ……まあいい。魔法というのは魔法適性がある奴だけが使える素晴らしい武器だ。魔法適性がある奴の体には魔力が流れていて、ないやつには流れていない。で、その魔力を使って、魔法を使うというわけだ。魔法には、〈火〉〈地〉〈風〉〈水〉〈無〉の5つが基本的なものとしてあり、魔法を使える奴はどれか一つの適性がある。まれに数種類の適性がある奴もいるが、私はまだ出会ったことはないな。ちなみに私とお前の〈水〉は結構レアなんだぞ!魔法適性のランクによって使える魔法の種類も変わり、お前はCだったか?私はSランク全ての水魔法が使える。おぉ?どうだ?尊敬するだろう?ただ、誰かに教わらないと魔法は覚えられないから、これから2週間でお前に魔法を覚えさせてやる。ただし、使いこなせるようにならないといけないし、あくまで今の冒険者はテイマーを主体としたものだ。お前のグリーンスライム……グラムと連携の取りやすい魔法を教えてやる」
おぉ……おぉ!すごく……ぽい!
あれ?そういえば…。
「…。師匠には、テイムしている魔物はいるんですか?」
「あぁ、いるぞ。ちょうどいい私のテイムしている魔物と一緒にいくつか魔法も見せてやる!」
そう言って、師匠は家の近くの開けた場所へ案内してくれ。
いよいよ、師匠の実力が見れる…。本当に強いのだろうか……?
「よし、センタ!よく来たな!この家が私の家だ。あのガラの悪い〈クロス〉とかいう奴にお前を勝たせるため、今日から私がお前を鍛えてやる。私のことは師匠と呼ぶようにしろよ。へへへ」
家に着くなり意気揚々と話し始める師匠。ここに来るまでに、あぁ、この人には僕の意見は通じないなと確信した僕。
「はい!お願いします師匠!」
とりあえず、もう流れに身を任せることにした。
「おぁ、いいな師匠……。へへ…響きがいい…」
うっとりする師匠にずっと気になっていることを聞いてみた。
「師匠!質問なんですが、なぜずっとお酒を飲み続けているんですか?そして、なぜここに来るまでにも大量のお酒を買っていたのですか?まさか、お酒と魔法に関係が…?」
「へ…?そんなわけないだろう。バカな弟子だなぁ!私はただのアルコール依存一歩手前の酒好きだ!酒が好きすぎて冒険者も引退したくらいの酒好きだ!冒険者業でもう当分酒を飲みながらグダグダ生きれるくらいのお金はあるしなぁ。へへへ!」
「師匠……。今までありがとうございました。師匠から教わったこと…。ちょっと頑張って思い出しながら生きていきます」
そう言って、ため息をついて立ち去ろうとする僕を師匠が慌てて腕を引っ張って止める。
「待て待て!待ってって!大丈夫だって、実力はあるから、さっき見たろ?私が魔力で威圧するとこ。それにお前他に強くなる当てもないだろうに」
「まぁ、そうですけど……」
そうやら僕は、この飲んだくれに魔法を教えてもらうほか強くなる方法はないみたいだ。確かに、グラムを踏みやがったあのクソ野郎ことクロスを倒したいのは事実だし。
一連のやり取りを楽しそうに左右に飛び跳ねながら見ているグラムを見て、癒されておいた。
「はい、仕方ないので、ぜひ僕に魔法を教えてください。飲んだくれ師匠」
「ここ数分で私の評価が、ダダ下がった気がするが、まぁ、そんな評価もすぐに改めたくなるだろう。さっそく魔法について、教えてやる。いいか?」
「はい、お願いします。アルコール師匠!」
「はぁ……まあいい。魔法というのは魔法適性がある奴だけが使える素晴らしい武器だ。魔法適性がある奴の体には魔力が流れていて、ないやつには流れていない。で、その魔力を使って、魔法を使うというわけだ。魔法には、〈火〉〈地〉〈風〉〈水〉〈無〉の5つが基本的なものとしてあり、魔法を使える奴はどれか一つの適性がある。まれに数種類の適性がある奴もいるが、私はまだ出会ったことはないな。ちなみに私とお前の〈水〉は結構レアなんだぞ!魔法適性のランクによって使える魔法の種類も変わり、お前はCだったか?私はSランク全ての水魔法が使える。おぉ?どうだ?尊敬するだろう?ただ、誰かに教わらないと魔法は覚えられないから、これから2週間でお前に魔法を覚えさせてやる。ただし、使いこなせるようにならないといけないし、あくまで今の冒険者はテイマーを主体としたものだ。お前のグリーンスライム……グラムと連携の取りやすい魔法を教えてやる」
おぉ……おぉ!すごく……ぽい!
あれ?そういえば…。
「…。師匠には、テイムしている魔物はいるんですか?」
「あぁ、いるぞ。ちょうどいい私のテイムしている魔物と一緒にいくつか魔法も見せてやる!」
そう言って、師匠は家の近くの開けた場所へ案内してくれ。
いよいよ、師匠の実力が見れる…。本当に強いのだろうか……?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる