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魔術師キューリと弟子になった僕
魔術師キューリと弟子になった僕①
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「おい!貴様ら、雑魚どもにちょっかいを出すなんて、冒険者はそんなに暇だったのか?暇なら私と戦ってくれないか?最近誰とも何とも戦っていないから腕が鈍っているんだ。ちょうどいいだろう?あぁ?」
「……ハハハ、これはまたビッグネームが出てきたもんだ。〈落ちた天才魔術師キューリ〉さんよぉ。あんたの武勇伝はいくらでも聞いたことあるぜ!でも、俺らとこいつの問題だ。お前は関係ねえだろ?酒でも飲んで帰れよ!」
最初は驚いていたガラの悪い連中の、リーダー格の男が吐き捨てる。
このきれいな女性はキューリさんというのだろうか?
「ほぉ、言うなぁ…ザコが……!」
その瞬間、キューリさんから気のようなものが全身から吹き出し、ギルド内の全員が圧倒される。
が、すぐに収まり。
「なんてな。私がお前たちをどうしようということはない。お前らに決着をつける場を用意してやろう。ただ、このスライムのガキはまだ弱すぎる。お前らと戦ったら10秒も持つまい。だから2週間待て。2週間で私がこいつを戦えるように鍛えてやる。また連絡するからお前らはどっかに行け!酒がまずくなる!」
そう言って、キューリさんはどこから出したのか酒瓶を飲む。
「まぁ、いいだろう。クソ雑魚!お前は俺が直々に殺してやる。そうだまだ名乗ってなかったな。俺はリザードテイマーの〈クロス〉。俺たち〈荒野の担い手〉のリーダーをやっている。2週間その飲んだくれに何か教わったとしてもスライムと雑魚でどうこう出来るものだとも思わねぇが、せいぜい俺にパンチの一つでも当てれるよう頑張って鍛えるんだな!おい!行くぞ!お前ら!!」
そう言って、ガラの悪い連中…〈荒野の担い手〉のパーティーがギルドから出ていく。
そこで、今までなかなか声を出せなかったんだろう…セレナさんが僕のもとへ駆け寄ってきた。
「センタ君!大丈夫!?ごめんなさい。私ギルドの職員なのに、どうしたらいいかわからなくて何も出来なくて……」
「…いえ、大丈夫です!ありがとうございます!!」
「それにしても、センタ君!すごいですね!あの〈氷水の魔術師キューリ〉さんに鍛えてもらえるなんて!彼女が!この街唯一の水魔法の使い手の方ですよ!」
助けてくれたこの人が……。呼び方はいろいろあるみたいだし、いまだに酒を飲み続けてるし、気になることはたくさんあるけれど、そんなことより……。
「あ、あの!キューリさん!ありがとうございます!えっと、ぼ、僕に魔法を教えてください!」
すると、キューリさんはいきなり僕の肩を抱き寄せてきた!
僕は顔を赤くしながらうろたえる……。がキューリさんはかまわず話し始めた。
「おお!気にするなセンタ…だったな!お前水魔法の適性があるだろ?おぉ、やっぱりそうかギルドに入っていくお前を見てそうじゃないかなと思ったんだよ!へへ…水魔法を使う奴っていうのは普段は温厚なんだが、怒ると攻撃的になるんだよなぁ。途中から見てたが、お前のスライムがあの踏まれたとき一人称が僕から俺になってたぞ?いいじゃぁねえか。気に入ったから私が鍛えることにした。よし行くぞ!さぁ行くぞ!よし!ついてこい!」
そう言って半ば強引に僕を連れていく。
肩を組んだような恰好で連れていかれるので、いろんなところが触れたり離れたりでドギマギして赤くなってしまう。そんな場合じゃないのに……。
そうして、僕は驚きで「えっ」とか「あっ」しかしゃべれないまま。そしてギルド内の他の人たちはいきなりのことで唖然としたまま。セレナさんは微笑みながら手を振り。グラムはポヨンポヨンとついて来てくれていた。
「……ハハハ、これはまたビッグネームが出てきたもんだ。〈落ちた天才魔術師キューリ〉さんよぉ。あんたの武勇伝はいくらでも聞いたことあるぜ!でも、俺らとこいつの問題だ。お前は関係ねえだろ?酒でも飲んで帰れよ!」
最初は驚いていたガラの悪い連中の、リーダー格の男が吐き捨てる。
このきれいな女性はキューリさんというのだろうか?
「ほぉ、言うなぁ…ザコが……!」
その瞬間、キューリさんから気のようなものが全身から吹き出し、ギルド内の全員が圧倒される。
が、すぐに収まり。
「なんてな。私がお前たちをどうしようということはない。お前らに決着をつける場を用意してやろう。ただ、このスライムのガキはまだ弱すぎる。お前らと戦ったら10秒も持つまい。だから2週間待て。2週間で私がこいつを戦えるように鍛えてやる。また連絡するからお前らはどっかに行け!酒がまずくなる!」
そう言って、キューリさんはどこから出したのか酒瓶を飲む。
「まぁ、いいだろう。クソ雑魚!お前は俺が直々に殺してやる。そうだまだ名乗ってなかったな。俺はリザードテイマーの〈クロス〉。俺たち〈荒野の担い手〉のリーダーをやっている。2週間その飲んだくれに何か教わったとしてもスライムと雑魚でどうこう出来るものだとも思わねぇが、せいぜい俺にパンチの一つでも当てれるよう頑張って鍛えるんだな!おい!行くぞ!お前ら!!」
そう言って、ガラの悪い連中…〈荒野の担い手〉のパーティーがギルドから出ていく。
そこで、今までなかなか声を出せなかったんだろう…セレナさんが僕のもとへ駆け寄ってきた。
「センタ君!大丈夫!?ごめんなさい。私ギルドの職員なのに、どうしたらいいかわからなくて何も出来なくて……」
「…いえ、大丈夫です!ありがとうございます!!」
「それにしても、センタ君!すごいですね!あの〈氷水の魔術師キューリ〉さんに鍛えてもらえるなんて!彼女が!この街唯一の水魔法の使い手の方ですよ!」
助けてくれたこの人が……。呼び方はいろいろあるみたいだし、いまだに酒を飲み続けてるし、気になることはたくさんあるけれど、そんなことより……。
「あ、あの!キューリさん!ありがとうございます!えっと、ぼ、僕に魔法を教えてください!」
すると、キューリさんはいきなり僕の肩を抱き寄せてきた!
僕は顔を赤くしながらうろたえる……。がキューリさんはかまわず話し始めた。
「おお!気にするなセンタ…だったな!お前水魔法の適性があるだろ?おぉ、やっぱりそうかギルドに入っていくお前を見てそうじゃないかなと思ったんだよ!へへ…水魔法を使う奴っていうのは普段は温厚なんだが、怒ると攻撃的になるんだよなぁ。途中から見てたが、お前のスライムがあの踏まれたとき一人称が僕から俺になってたぞ?いいじゃぁねえか。気に入ったから私が鍛えることにした。よし行くぞ!さぁ行くぞ!よし!ついてこい!」
そう言って半ば強引に僕を連れていく。
肩を組んだような恰好で連れていかれるので、いろんなところが触れたり離れたりでドギマギして赤くなってしまう。そんな場合じゃないのに……。
そうして、僕は驚きで「えっ」とか「あっ」しかしゃべれないまま。そしてギルド内の他の人たちはいきなりのことで唖然としたまま。セレナさんは微笑みながら手を振り。グラムはポヨンポヨンとついて来てくれていた。
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