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桃太郎にならなかった話
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昔々
おじいさんとおばあさんがそれはそれは仲良く住んでいました。
ある日、おじいさんは山に芝刈りに行こうとしました。
おばあさんは川へ洗濯をしに行こうとしました。
けれど、川へ行くおばあさんの背中を見て、おじいさんは声をかけました。
「ばあさんやちょっと疲れているんじゃないか?今日急いで芝を刈る必要もないことじゃし、今日は一緒に洗濯をしに行こう」
おじいさんはそういい、芝刈りの道具を片付け、おばあさんと一緒に川へ洗濯に行きました。
「洗濯っていうのも、体力を使うし大変なんだなぁ。ばあさんや。いつもありがとのう。次からは一緒に川へ来ようなぁ」
おじいさんは洗濯ひとつでも大変なことに気づきおばあさんへ感謝しました。
「じいさんや、わたしはうれしいよ」
おばあさんはおじいさんの優しさに思わず赤くなりました。
そんな時、川の上から。
どんぶらこっこ、どんぶらこっこ
と、大きな大きな桃が流れて来ました。
「じいさんや大きな桃が流れて来ましたよ。あれを拾って帰って食べましょうよ」
すると、おじいさんは首を振って答えました。
「ばあさんや、あんな大きな桃私たちでは残してしまう。残してくさらせるのももったいないよ。残りをあげる人もこの近くにはいないし。他の人に拾わせよう」
おじいさんの言葉におばあさんもそうかもしれないと思い、流れていく桃を見送りました。
「さぁ、洗濯も終わったぞ。ばあさんや一緒に帰ろう」
そう言って、おじいさんとおばあさんは手をつないで家へ帰りました。
それからしばらく後、川の下の方に住んでいる若い夫婦の子供が、ワルモノやっつけたというウワサをおじいさんとおばあさんは聞きました。
「じいさんや。物騒なこともあるもんですね」
「ばあさんや。大丈夫じゃよ。なにかあればワシがばあさんの盾になるからのう。それにしても、ばあさんのだんごは最高じゃ」
「私もじいさんと食べるだんごは最高ですよ」
なにがあったか知らないおじいさんとおばあさんは、仲良くだんごを食べ、2人幸せにそれから先も暮らしていきました。
おじいさんとおばあさんがそれはそれは仲良く住んでいました。
ある日、おじいさんは山に芝刈りに行こうとしました。
おばあさんは川へ洗濯をしに行こうとしました。
けれど、川へ行くおばあさんの背中を見て、おじいさんは声をかけました。
「ばあさんやちょっと疲れているんじゃないか?今日急いで芝を刈る必要もないことじゃし、今日は一緒に洗濯をしに行こう」
おじいさんはそういい、芝刈りの道具を片付け、おばあさんと一緒に川へ洗濯に行きました。
「洗濯っていうのも、体力を使うし大変なんだなぁ。ばあさんや。いつもありがとのう。次からは一緒に川へ来ようなぁ」
おじいさんは洗濯ひとつでも大変なことに気づきおばあさんへ感謝しました。
「じいさんや、わたしはうれしいよ」
おばあさんはおじいさんの優しさに思わず赤くなりました。
そんな時、川の上から。
どんぶらこっこ、どんぶらこっこ
と、大きな大きな桃が流れて来ました。
「じいさんや大きな桃が流れて来ましたよ。あれを拾って帰って食べましょうよ」
すると、おじいさんは首を振って答えました。
「ばあさんや、あんな大きな桃私たちでは残してしまう。残してくさらせるのももったいないよ。残りをあげる人もこの近くにはいないし。他の人に拾わせよう」
おじいさんの言葉におばあさんもそうかもしれないと思い、流れていく桃を見送りました。
「さぁ、洗濯も終わったぞ。ばあさんや一緒に帰ろう」
そう言って、おじいさんとおばあさんは手をつないで家へ帰りました。
それからしばらく後、川の下の方に住んでいる若い夫婦の子供が、ワルモノやっつけたというウワサをおじいさんとおばあさんは聞きました。
「じいさんや。物騒なこともあるもんですね」
「ばあさんや。大丈夫じゃよ。なにかあればワシがばあさんの盾になるからのう。それにしても、ばあさんのだんごは最高じゃ」
「私もじいさんと食べるだんごは最高ですよ」
なにがあったか知らないおじいさんとおばあさんは、仲良くだんごを食べ、2人幸せにそれから先も暮らしていきました。
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