23 / 56
城へ
しおりを挟む
「おはようございます、シュウ様」
「あ、おはようございます。入って良いですよ」
次の日の朝。予告通り8時ピッタリに扉の向こうから人の声が聞こえる。昨日の騎士さんだろうか?
「レイズ王国の騎士の者です。お迎えに参りました」
「分かりました」
既に準備は整え終えていたので、改めて部屋に忘れ物が無いかを確認する。
「よし、大丈夫だな」
扉を開けると、数人の騎士が俺を出迎えてくれる。やましいことは特に無いのだが……警察に連行されるみたいでやだな……。
「では、早速ご同行お願いします」
「ご同行、って……」
「……? どうしました?」
「あ、いえ、なんでもないです」
ご同行お願いします、って警察がよく言ってそうなセリフだな。
宿屋を出ると、活気ある街並みが目に映る。昨晩は日が沈んでてよく見えなかったが、噴水や小さな池や水路が所々見える。
「すみません。噴水や池などがよく見られますが……」
「あぁ、それはこの国が水源に恵まれているからですね」
「水源、ですか?」
「はい、今から向かう城から見れば一目瞭然なんですが……この国は巨大な湖の中心に有るんですよ」
湖の中心に国を作るなんて……よくやろうと思えたな。かの有名な四大文明すら川辺に作るだけで我慢してたんだぞ。いや、その努力は賞賛するけどさ。
「城の窓から飛び降りれば、すぐに湖に飛び込めますよ?」
そう冗談を言う騎士。何が面白いのか分からないがとりあえず作り笑いを取り繕う。
「なら、この国が栄えているのって……」
「えぇ、この水の御陰と言っても過言ではありませんね」
まぁ、そうだよな。水があれば草木は育ち、農業も栄え、自然と人の生活は豊かになる。多分。
「そう言えば、昨晩の食事……比較的野菜などが多く使われていましたけど……」
「お察しの通り、この国は農業が盛んなので」
「でも、畑なんて見当たりませんが……」
「ここは第一地区に対し、畑があるのは第三地区なので」
「なるほど、幾つかのエリアを用途別に分けているんですね」
たしかに一つのエリアに建物や畑を作るより、いくつかのエリアに分けた方が何かと都合が良いだろう。
「ここが……」
10分も歩いていると、目的の城前まで辿り着く。上を見上げると、改めて自分が異世界に来ていることを実感する程、大きい城が目に入る。
「きゃぁああああああ!!」
さて城に入ろうとした時、街の方から叫び声が聞こえる。
「なんだ!?」
叫び声からしてまだ近いハズ。何が起こって分からないが、今から全力で行けばまだ間に合うかもしれない。
「待って下さい! ここは私が向かうので、シュウ様はここでお待ちを……」
「いや、そういうわけにも……」
「安心して下さい、これでも私、この国の騎士団長を務めさせて頂いております」
まじかよ、この人も騎士団長サマなの?
それなら下手に俺が出るよりも良いかもしれないな。俺の何倍も強いであろう騎士団長だ、ちょっとやそっとで倒れたりしないだろう。
「分かりました。では僕はここで待ってますね」
「では、行ってまいります」
「気をつけて下さいね」
とんでもないスピードで悲鳴が聞こえた方へ駆け出す騎士団長さん。
「早……」
なにあの速さ。地球でもあんなスピードの人間見たこともねぇぞ。
「50メートル走測ってみたい」
因みに俺は7.6秒だ。
「それにしても一体何が……。爆音も戦闘する音も聞こえねぇし、魔王軍の襲撃……なんてことは無いだろうけど……」
一応『敵感知』を発動させると、一体だけ反応する。一体だけならあの騎士団長さんに任せておけば大丈夫だろう。
四天王みたいな、本当に強い敵が襲撃したのなら一瞬にしてこの国を炎の海にできるだろうし。
「……ん?」
突然視界の端で何かが動いたことに気付く。その方に顔を向けると、茶色のローブを羽織った何者かが城壁を越えようとしている。
「なっ!? お前、何者だ!」
一瞬身体をビクリと震わせるが、逃げようとする様子は無く必死に城壁を乗り越えようとするのをやめない。
「チッ……!」
『身体強化』を発動させ、城壁を越そうとする何者かに駆け寄る。
これは……間に合わないな……!
せめてもの足掻きで、『思考加速』を使って相手を観察する。
身長は小柄……子どもか?性別は不明、ローブのせいで容姿の特徴も分からない。
「あ……!」
特になにも情報を得られそうに無かったので『思考加速』を解除した数秒後には、完全に城壁を越えられる。
「逃がすか!」
『身体強化』を使用したまま城壁をジャンプで登る。だが、一歩遅かったようだ。
「……逃げられたか」
城壁を登りきり辺りを見渡すが、先程の影は見当たらない。
「『敵感知』にも反応は無し……か」
『敵感知』に反応する敵の定義が分からないが、侵入者等はその敵の内に入らないのか?
仕方ない、無断に入るワケにもいかないし、騎士団長さんが戻って来たら報告するか……。
溜め息混じりに城壁から下りようとすると、鎧を着た騎士さんが近付いてくる。この騎士さんに報告しておくか。
「あ、すみませ……」
「城壁を下りろ!」
俺の言葉を遮り、凄い形相でそう言い放つ。
あぁ、そうか。そりゃ城壁に登ってたら怒られるよな。
「あ、すみません。今おります」
城壁をおりると、早速騎士さんに侵入者のことを話そうとすると……
「下がれ! 手を上げるんだ!」
「え!?」
持っていた槍を突きつけられ、言われる前に反射的に手を上げる。
「侵入者め! 何が目的だ!」
「ちょ、ちょっと待って下さい! 誤解です!」
「黙れ! 貴様は俺の問いに答えれば良いのだ!」
……やべぇ、どうしよう。確かに俺でも見回りしていて、城壁に乗ってる男がいたら警戒するわ。
そ、そうだ。ポケットに入れてある勲章を見せれば分かってもらえるはず!
「こ、これを見て……」
「動くな!」
右手をポケットに入れようとするが、突き付けられていた槍をさらに突き出される。
このまま取り出そうとしても、勲章見せる前に俺の胸が貫かれるだろう。
「おい、誰か来てくれぇ!」
「何の騒ぎだ?」
城から何人かの騎士たちが駆け寄ってくる。
おいおい、本格的にヤバくなってきたぞ……!
「コイツが城壁を乗り越して侵入者しようとしてたんだ!」
「なんだと!?」
「ち、違う! 俺は怪しい奴が城壁を登ってたから、それを追い掛けていただけだって!」
「嘘をつくな!」
「嘘じゃねぇよ!」
くそ……ポケットの勲章さえ見せられれば……!
「な、なら! 俺の右ポケットの物を取り出してみてくれ!」
「惑わされるな! きっと近付いたら人質にする気だ!」
「じゃあ、今この場を離れている騎士団長が来るまで待ってくれ!」
「貴様ぁ……! 何故騎士団長様が城を留守にしていることを知っている!」
「きっとどこかで、今日騎士団長様が外出することを知って侵入しようとしたんだ!」
ダメだ……何を言っても通じない!このままじゃ不味い……!
「悪いが拘束させてもらう!」
そう言いながら俺に突進し、地面へと押し付ける。
「痛っ! もう少し優しくして!」
「黙れ罪人!」
俺の筋力じゃそこら辺の騎士にさえ敵わない……!この状況から抜け出せば良いのだが……無理か……。
「ほら、行くぞ!」
両手を縄で縛られると、そのまま城の中へ連行される。先程寄進に連行されているみたいと思ったが、あながち間違えでは無かったのだろうか……。
うーん、まさかこんな形で城の門を潜ることになるとはな……。
◇◆◇◆◇
「すまない、先程の騒ぎは盗人だったようだ……って、あれ?」
シュウが連行されてから数分後。
騒ぎを収めた騎士団長が戻って来るが、そこには人の影すら無かった。
「あ、おはようございます。入って良いですよ」
次の日の朝。予告通り8時ピッタリに扉の向こうから人の声が聞こえる。昨日の騎士さんだろうか?
「レイズ王国の騎士の者です。お迎えに参りました」
「分かりました」
既に準備は整え終えていたので、改めて部屋に忘れ物が無いかを確認する。
「よし、大丈夫だな」
扉を開けると、数人の騎士が俺を出迎えてくれる。やましいことは特に無いのだが……警察に連行されるみたいでやだな……。
「では、早速ご同行お願いします」
「ご同行、って……」
「……? どうしました?」
「あ、いえ、なんでもないです」
ご同行お願いします、って警察がよく言ってそうなセリフだな。
宿屋を出ると、活気ある街並みが目に映る。昨晩は日が沈んでてよく見えなかったが、噴水や小さな池や水路が所々見える。
「すみません。噴水や池などがよく見られますが……」
「あぁ、それはこの国が水源に恵まれているからですね」
「水源、ですか?」
「はい、今から向かう城から見れば一目瞭然なんですが……この国は巨大な湖の中心に有るんですよ」
湖の中心に国を作るなんて……よくやろうと思えたな。かの有名な四大文明すら川辺に作るだけで我慢してたんだぞ。いや、その努力は賞賛するけどさ。
「城の窓から飛び降りれば、すぐに湖に飛び込めますよ?」
そう冗談を言う騎士。何が面白いのか分からないがとりあえず作り笑いを取り繕う。
「なら、この国が栄えているのって……」
「えぇ、この水の御陰と言っても過言ではありませんね」
まぁ、そうだよな。水があれば草木は育ち、農業も栄え、自然と人の生活は豊かになる。多分。
「そう言えば、昨晩の食事……比較的野菜などが多く使われていましたけど……」
「お察しの通り、この国は農業が盛んなので」
「でも、畑なんて見当たりませんが……」
「ここは第一地区に対し、畑があるのは第三地区なので」
「なるほど、幾つかのエリアを用途別に分けているんですね」
たしかに一つのエリアに建物や畑を作るより、いくつかのエリアに分けた方が何かと都合が良いだろう。
「ここが……」
10分も歩いていると、目的の城前まで辿り着く。上を見上げると、改めて自分が異世界に来ていることを実感する程、大きい城が目に入る。
「きゃぁああああああ!!」
さて城に入ろうとした時、街の方から叫び声が聞こえる。
「なんだ!?」
叫び声からしてまだ近いハズ。何が起こって分からないが、今から全力で行けばまだ間に合うかもしれない。
「待って下さい! ここは私が向かうので、シュウ様はここでお待ちを……」
「いや、そういうわけにも……」
「安心して下さい、これでも私、この国の騎士団長を務めさせて頂いております」
まじかよ、この人も騎士団長サマなの?
それなら下手に俺が出るよりも良いかもしれないな。俺の何倍も強いであろう騎士団長だ、ちょっとやそっとで倒れたりしないだろう。
「分かりました。では僕はここで待ってますね」
「では、行ってまいります」
「気をつけて下さいね」
とんでもないスピードで悲鳴が聞こえた方へ駆け出す騎士団長さん。
「早……」
なにあの速さ。地球でもあんなスピードの人間見たこともねぇぞ。
「50メートル走測ってみたい」
因みに俺は7.6秒だ。
「それにしても一体何が……。爆音も戦闘する音も聞こえねぇし、魔王軍の襲撃……なんてことは無いだろうけど……」
一応『敵感知』を発動させると、一体だけ反応する。一体だけならあの騎士団長さんに任せておけば大丈夫だろう。
四天王みたいな、本当に強い敵が襲撃したのなら一瞬にしてこの国を炎の海にできるだろうし。
「……ん?」
突然視界の端で何かが動いたことに気付く。その方に顔を向けると、茶色のローブを羽織った何者かが城壁を越えようとしている。
「なっ!? お前、何者だ!」
一瞬身体をビクリと震わせるが、逃げようとする様子は無く必死に城壁を乗り越えようとするのをやめない。
「チッ……!」
『身体強化』を発動させ、城壁を越そうとする何者かに駆け寄る。
これは……間に合わないな……!
せめてもの足掻きで、『思考加速』を使って相手を観察する。
身長は小柄……子どもか?性別は不明、ローブのせいで容姿の特徴も分からない。
「あ……!」
特になにも情報を得られそうに無かったので『思考加速』を解除した数秒後には、完全に城壁を越えられる。
「逃がすか!」
『身体強化』を使用したまま城壁をジャンプで登る。だが、一歩遅かったようだ。
「……逃げられたか」
城壁を登りきり辺りを見渡すが、先程の影は見当たらない。
「『敵感知』にも反応は無し……か」
『敵感知』に反応する敵の定義が分からないが、侵入者等はその敵の内に入らないのか?
仕方ない、無断に入るワケにもいかないし、騎士団長さんが戻って来たら報告するか……。
溜め息混じりに城壁から下りようとすると、鎧を着た騎士さんが近付いてくる。この騎士さんに報告しておくか。
「あ、すみませ……」
「城壁を下りろ!」
俺の言葉を遮り、凄い形相でそう言い放つ。
あぁ、そうか。そりゃ城壁に登ってたら怒られるよな。
「あ、すみません。今おります」
城壁をおりると、早速騎士さんに侵入者のことを話そうとすると……
「下がれ! 手を上げるんだ!」
「え!?」
持っていた槍を突きつけられ、言われる前に反射的に手を上げる。
「侵入者め! 何が目的だ!」
「ちょ、ちょっと待って下さい! 誤解です!」
「黙れ! 貴様は俺の問いに答えれば良いのだ!」
……やべぇ、どうしよう。確かに俺でも見回りしていて、城壁に乗ってる男がいたら警戒するわ。
そ、そうだ。ポケットに入れてある勲章を見せれば分かってもらえるはず!
「こ、これを見て……」
「動くな!」
右手をポケットに入れようとするが、突き付けられていた槍をさらに突き出される。
このまま取り出そうとしても、勲章見せる前に俺の胸が貫かれるだろう。
「おい、誰か来てくれぇ!」
「何の騒ぎだ?」
城から何人かの騎士たちが駆け寄ってくる。
おいおい、本格的にヤバくなってきたぞ……!
「コイツが城壁を乗り越して侵入者しようとしてたんだ!」
「なんだと!?」
「ち、違う! 俺は怪しい奴が城壁を登ってたから、それを追い掛けていただけだって!」
「嘘をつくな!」
「嘘じゃねぇよ!」
くそ……ポケットの勲章さえ見せられれば……!
「な、なら! 俺の右ポケットの物を取り出してみてくれ!」
「惑わされるな! きっと近付いたら人質にする気だ!」
「じゃあ、今この場を離れている騎士団長が来るまで待ってくれ!」
「貴様ぁ……! 何故騎士団長様が城を留守にしていることを知っている!」
「きっとどこかで、今日騎士団長様が外出することを知って侵入しようとしたんだ!」
ダメだ……何を言っても通じない!このままじゃ不味い……!
「悪いが拘束させてもらう!」
そう言いながら俺に突進し、地面へと押し付ける。
「痛っ! もう少し優しくして!」
「黙れ罪人!」
俺の筋力じゃそこら辺の騎士にさえ敵わない……!この状況から抜け出せば良いのだが……無理か……。
「ほら、行くぞ!」
両手を縄で縛られると、そのまま城の中へ連行される。先程寄進に連行されているみたいと思ったが、あながち間違えでは無かったのだろうか……。
うーん、まさかこんな形で城の門を潜ることになるとはな……。
◇◆◇◆◇
「すまない、先程の騒ぎは盗人だったようだ……って、あれ?」
シュウが連行されてから数分後。
騒ぎを収めた騎士団長が戻って来るが、そこには人の影すら無かった。
0
お気に入りに追加
1,973
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
udonlevel2
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる