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悪童の流儀(3)
(4)
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散々搾り取られ、後ろの刺激にも反応を返さないレジナルドの性器を手に取っての、感心したような口調に、傷ついたレジナルドの自尊心が悲鳴を上げた。
「君の愛とは、忍耐と羞恥の限界を試すことなのか!」
「愛する者と共に理性と快楽の限界を超えることだ」
掠れた声の抗議に、当然のような顔をして即答するジェイムズが憎い。
「そして互いの帰る場所となることだ」
すかさずレジナルドの心にすべり込む言葉を囁くジェイムズが憎い。
「この家にいて、私を案じ看病するレジィを見た時、今まで足りなかったものが何なのか、わかった気がした。欠けていた半分、同じ魂を分かち合う伴侶。これまで生きてきて、初めて見つけた。当然だな、欠けていることすら気づいていなかったのだから」
欠けていた半分。
同じ魂を分かち合う伴侶。
そんな甘い響きを持つ名で、ジェイムズはレジナルドを呼ぶ。
それはレジナルドがずっと手に入れたくて、そして果たせなかったものだ。
『家』を分かち合う、安らぎの源。帰るべき場所。穏やかに寄り添い、労わり合う魂の半身。
「君の愛とは、忍耐と羞恥の限界を試すことなのか!」
「愛する者と共に理性と快楽の限界を超えることだ」
掠れた声の抗議に、当然のような顔をして即答するジェイムズが憎い。
「そして互いの帰る場所となることだ」
すかさずレジナルドの心にすべり込む言葉を囁くジェイムズが憎い。
「この家にいて、私を案じ看病するレジィを見た時、今まで足りなかったものが何なのか、わかった気がした。欠けていた半分、同じ魂を分かち合う伴侶。これまで生きてきて、初めて見つけた。当然だな、欠けていることすら気づいていなかったのだから」
欠けていた半分。
同じ魂を分かち合う伴侶。
そんな甘い響きを持つ名で、ジェイムズはレジナルドを呼ぶ。
それはレジナルドがずっと手に入れたくて、そして果たせなかったものだ。
『家』を分かち合う、安らぎの源。帰るべき場所。穏やかに寄り添い、労わり合う魂の半身。
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