149 / 176
悪童の流儀(3)
(3)
しおりを挟む
自分は縛られていて逃げようがなく、始まりは強姦だった。しかし無理矢理貫かれ、気が遠くなるほど揺さぶられて感じたのは、身を裂く痛みではなかったのだ。快楽を分かち合い、唆されるままに幾度も達したのは、他ならぬ自分だった。
レジナルドを寝台の上に繋ぎとめて欲望の赴くままに貪った時とは異なり、ジェイムズの指の動きは緩やかだ。何度も突き上げられ、激しく擦り上げられたそこは熱を持っているが、指がくぐっても痛みは感じない。
嫌だったのに、羞恥のあまり死にたいとさえ思ったのに、ジェイムズの熱に馴れてしまった。
その事実がまた、レジナルドを傷つける。
背徳感と自己嫌悪にまみれて押し黙るレジナルドに対し、想いを遂げ存分に欲望を満たしたジェイムズは満腹の野獣のような風情だ。口元には薄く笑みを刷いて、その腕に捕らえた獲物をどうやって繋ぎ留めるか思案することさえ楽しんでいるように見える。
「これだけ後ろを弄ってもあれだけ達した後では、さすがにもう一滴も漏れてこないようだな。愛の成果だ」
レジナルドを寝台の上に繋ぎとめて欲望の赴くままに貪った時とは異なり、ジェイムズの指の動きは緩やかだ。何度も突き上げられ、激しく擦り上げられたそこは熱を持っているが、指がくぐっても痛みは感じない。
嫌だったのに、羞恥のあまり死にたいとさえ思ったのに、ジェイムズの熱に馴れてしまった。
その事実がまた、レジナルドを傷つける。
背徳感と自己嫌悪にまみれて押し黙るレジナルドに対し、想いを遂げ存分に欲望を満たしたジェイムズは満腹の野獣のような風情だ。口元には薄く笑みを刷いて、その腕に捕らえた獲物をどうやって繋ぎ留めるか思案することさえ楽しんでいるように見える。
「これだけ後ろを弄ってもあれだけ達した後では、さすがにもう一滴も漏れてこないようだな。愛の成果だ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
119
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる