21 / 176
猛獣使い
(3)
しおりを挟む
「御主人様が旧い御友人にお会いになるとのことで、何故かわたしもお供するように言われたのですが…あなたのことでしたか、レジィ」
感じの良い笑顔で親しげに声を掛けてくるエリオットに、何故か主人であるアルバートの顔が強張る。不審に思いながらも気づかぬふりで、レジナルドはにこやかに返した。
「アルバートが大変有能な従僕を持ったという話は昨日ジェイムズから聞いていたし、君からもロンドンで職を得たという報せはもらっていたけれど、こんな偶然があるんだね。なるほどエリィなら、この上なく有能で頼りになるだろう、アルバート?」
「まったく仰せの通りだ、監督生。しかし君と君の呼ぶところの『エリィ』の関係に、私は大いに関心があるんだが」
「嫉妬に狂った見苦しい男に賛同するのは業腹だが、私も大変に興味があるな、監督生」
(嫉妬に狂った見苦しい男って…)
感じの良い笑顔で親しげに声を掛けてくるエリオットに、何故か主人であるアルバートの顔が強張る。不審に思いながらも気づかぬふりで、レジナルドはにこやかに返した。
「アルバートが大変有能な従僕を持ったという話は昨日ジェイムズから聞いていたし、君からもロンドンで職を得たという報せはもらっていたけれど、こんな偶然があるんだね。なるほどエリィなら、この上なく有能で頼りになるだろう、アルバート?」
「まったく仰せの通りだ、監督生。しかし君と君の呼ぶところの『エリィ』の関係に、私は大いに関心があるんだが」
「嫉妬に狂った見苦しい男に賛同するのは業腹だが、私も大変に興味があるな、監督生」
(嫉妬に狂った見苦しい男って…)
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
118
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる