天上の梟

音羽夏生

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再会

(8)※

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 ちゅ、と濡れた音を立てながら口づけをほどいた蜻蛉は、身動ぎもできずにいる梟の頬を両手で包むと、もう一度唇を重ねてきた。深く差し入れられる厚い舌にゆっくりと口内をかき回され、たっぷりと唾液を与えられる。重なる角度を変えながら、何度もそれを繰り返される。
 他者によって潤わされる一月ぶりの感覚にぞくりとし、梟は小さく呻いた。猫が甘えているようにも聞こえるその声音に、蜻蛉が目を細める。

「ふ…これだけでそのように可愛く鳴くとは、やはり疼いていたのであろう」
「違、う」

 疼くというのが、性の衝動に惑うこととようやく理解し、深く長い口づけに胸を喘がせながら梟は反論した。

「神聖騎士の戒律は厳しく、十年以上鍛錬は怠らなかった。肉体の誘惑に揺らぐことなどない」

 まだ未熟な十代の頃、羞恥と困惑の象徴を持て余し、なかなか眠りに就けない夜はあった。自涜は禁じられていたため、若い体の生理現象で、朝起きて情けない思いをすることもあった。それを意志の力で耐え忍び、肉体の欲望に打ち克つのが神聖騎士であり、生来淡白だった梟は、体を無垢に保つために深い葛藤を抱くこともなかった。
 しかし、口づけだけで目を潤ませている想い人の抗弁は、男をさらに愉しませるだけだった。

「ならば今宵は、そなたに神聖騎士の戒律を守らせたまま抱いてやろう。自涜すらせぬ高潔な騎士のまま、な」
「…抱く、のか?」

 どこかつらそうな、青灰色の瞳を揺らがせながらの問い返しは、蜻蛉の予想とは異なっていた。「戒律を守らせたまま抱く」の「抱く」の部分、これまでと変わらないところで、梟は引っ掛かっている。一体何が気に掛かるのかと、蜻蛉は訝しんだ。

「扇屋から戻った日、休息日の前夜は、そなたとゆっくり過ごす夜であろう」
「…私は悪霊憑きだと言ったはずだ」
「それとそなたを抱くことに、何の関係がある」

 押し黙ってしまった梟に、逆に蜻蛉は梟の言わんとすることに気がついた。
 この一月、悪夢に魘されることはなかったが、悪霊に蝕まれた過去は根深いところで梟の魂を傷つけている。あの夜、偶然表出することがなければ隠し通したであろう、誰にも知られたくなかったはずの瑕疵。かつて神聖騎士であった者には、耐え難い恥辱に違いない。
 その過去を知った蜻蛉が、悪霊の餌食となった体を厭い、もう二度と触れてくることはないと思い込んでいる。どこまでも無垢な、透き通った魂を傷つけた者への新たな怒りを押さえ付けながら、蜻蛉は梟の手を取り、恭しく口づけた。

「そなたを愛でるのに、悪霊など何の妨げにもならぬ。そなたは余を見縊っておるのか」

 声を荒げることなく言い聞かせたにもかかわらず、梟の肩がびくりと揺れた。

(…このままにしてはならぬ)

 今も静かに梟を苛む傷を、そのままにしてはいけない。
 その過去を、穢れたものと思わせたままにしてはならない。今の梟を形作るすべてが愛おしいのだと、涙の一滴、髪の一筋までもが清らかで愛されるべき存在なのだと、改めて思い知らせてやらねばならない。
 たとえ何者かに穢されていようとも、梟が存在する限り、この執着から二人が解放される日は来ないということも。
 そのためにも、これまで以上に念入りに、心にも体にも愛情と情欲を刻み込んでやる必要があった。

「背に目印をつけ三年を掛けてようやく捕らえたそなたを、悪霊ごときのために手放すわけがなかろう。そなたは余のものだ、何があろうと二度と逃がさぬ」
「私は…祓われたとはいえ、一度は禍を宿しているのに…?」
「焦らすつもりなら、もう少し艶っぽい言い草を考えよ。その背に斜め十字の傷がある限り、そなたは愛しい余の『影』だ」
「…『影』…」

 呟いたきり、何がわからないのかじっと見つめてくる梟に、焦れて蜻蛉は言い重ねた。

「そなたが何者であろうとかまわぬ。名を変え心に傷を隠そうと、こうして余の腕の中にいるそなたを愛しているのだと、――何故わからぬ、梟…」

 何か言おうとした唇を封じるように、蜻蛉は唇を重ねた。梟の唇を押し開き舌を差し入れ、凍えた心の奥までこの熱が届くようにと願いながら、頑なに縮こまった舌をくすぐり、強張りをほどき、絡め合う。決して怖がらせないように、やわらかく口腔を愛撫し、唾液を送り込み、逃げるばかりだった梟が、おずおずと舌先で蜻蛉の舌に触れてくるまで可愛がった。

「……ぁ、あふっ……」

 惜しみながらも濃厚な口づけから解放すると、梟はあえかな吐息を零した。そこに滲む艶は、快楽に弱い体が色づいた証拠だ。与えた口づけの成果に満足し、蜻蛉は軽く含み笑う。

「…疼いたか? そなたも余が欲しいであろう」
「疼いていない」

 すかさず返された答えに、「嘘を申すな」と耳の中を舐めながら囁くと、敏感な体がびくびくと震えた。寝間着の合わせを開き、現れた白い肌をじっくりと撫で上げれば、敷布の上で面白いように跳ねた。
 思い通りに反応する素直な体。一月前と何も変わらず、ただ愛おしい。
 悦に入る蜻蛉とは反対に、そんな自分の有り様を恥じたのか、涙目になりながらも梟が睨み上げてくる。

「蜻蛉が触らなければ、疼かないっ」

 だからもう抱かないでほしい、と潤んだ瞳で哀願されて、蜻蛉は組み敷いた体に倒れ伏しそうになった。
 蜻蛉が触れなければ疼くことのない――神聖騎士の強靭な精神力を備えていても、蜻蛉が触れれば疼いてしまう体だと告白して、雄の矜持を心地好くくすぐっておきながら、抱かないでほしいという。この状況で頷く男がこの世にいるだろうか、いるわけがないと自問自答して、自分を見上げる元神聖騎士なら快諾しそうだと思い至り、余計に脱力感が増す。

「扇屋は、男を煽る手管もそなたに仕込んでおるのか…?」

 こめかみを押さえながら、梟は低く唸った。

「もしそうなら、やり過ぎだと伝えよ。可愛い用心棒を徒に啼かせることになると」

 蜻蛉は一気に梟の寝間着をはだけると、夜着の衣嚢ポケットに潜ませておいた、扇屋の主の献上品を取り出した。

『これで勘弁してやってください』

 さすがに如才のないあの男は、腹立たしいほど気が利いている。目隠しされ縛められた状態で抱かれ、悪霊の記憶を甦らせた梟の夜を心配し、こんなものを寄越してくるとは。
 仕置きをするのなら、体の自由を奪って恐怖を与えるのではなく、快楽の自由を奪って悶え狂わせる方が、傷を残すことなく効果的だと、組紐と短い伝言で示唆している。梟に「帰る場所」と認識されている忌々しい男だが、その分梟の扱いも、皇帝の伴侶という立場もよく心得ているようだ。

「そなたの調教師は、そなたに甘いのか厳しいのか、よくわからぬな…」

 蜻蛉は、その赤い組紐を、まだ熱を溜めていない梟の雄芯の根元に幾重にも巻き付けた。

「やっ、何…っ」

 あまりのことに咄嗟に反応できない梟をよそに、蜻蛉は巻き付けた組紐が緩まないように下で結び目を作ると、双珠を包む嚢を割るように組紐を下ろした。蜜袋の付け根で同じように巻き付け結び目を作り、両端を伸ばして今度は雄芯の先端のくびれを縛める。そこでも結び目を作り、緩みもなく解けないことを確認すると、余った分は蝶結びにして、自分の仕事の出来を確認した。

「この状態なら、きつくはあるまい」
「な、何を…っ」

 慌てて身を起こした梟は、自身の雄芯に施された無体を目の当たりにし――絶句した。椿と蜻蛉の意図はわからないまでも、そのような場所を組紐で縛められるなど、冗談ではない。手を伸ばして解こうとすると、蜻蛉に手首を掴まれ、そのまま体ごと敷布に押し付けられた。

「今宵そなたはこの姿のままだ。聞き分けぬようなら、この孔も封じてやってもよいのだぞ。まだここの『躾』は済んでおらぬと、以前扇屋も申しておったゆえな」
「やぁっ」

 割り入れられた膝で脆い雄芯の先端を擦られ、梟は短く悲鳴を上げた。『躾』の――椿の手で蜜口に薔薇を挿入された時の痛みと、痛みだけではなかった疼きが甦り、体の奥から怖気が生じる。

「いやだっ、そこは…嫌だ…!」
「男を煽るとどうなるか、身を以て学ぶ良い機会だ。余の忍耐にも限りがある。これまでどれほど、そなたの心無い振る舞いを許してやってきたか…」

 終わりの方はぼやきながら、蜻蛉の顔が自分の胸に埋められ、唇がその突起に吸い付くのを、梟はただ見ていることしかできなかった。

「ひうぅっ、――ううっ、くうんっ」

 さきほどまで口の中をまさぐっていた舌が今、左の突起を押し潰すように舐め上げ、舌先で弾く。唇できつく挟まれ、くりくりと転がされる。右の突起は、なすすべもなく蜻蛉の左手の餌食となった。小さな突起からじわじわと広がる甘い刺激に泡立つ肌を、大きな手のひらが執拗に撫で擦る。一月の空白で、かつて掘り起こした快楽の種が埋もれてしまってはいないかと確かめているかのようだ。
 梟の願いを裏切り、種は死に絶えてはいなかった。それまで一年以上、丹念に愛されていた肌は愛撫に飢え、むしろ淫奔さを増しているようだった。久しぶりに与えられた蜻蛉の唇に、舌に、手の平に、指先に、喜んで応えようとする。

「う、んうっ、……はっ、うぅ……」

 声を堪えてようとしても、刺激に飛びつき、過敏に反応する体がそれを許さない。己の肉体のおぞましさに、心の中の、この一月で癒え始めていた部分が軋む。

 もう二度と蜻蛉に抱かれることはないと思い、羞恥と罪悪感、矜持を傷つけられる痛みのない安寧の中で一月を過ごしていた梟は、それが幻想に過ぎなかったことを思い知らされ、混乱していた。そして困惑もしていた。いくつもの「どうして」という思いをが渦巻き、溺れそうになる。
 一日のうちに向き合うことになった、ハインツとの再会、そして蜻蛉の薄れることのない執着。感情の幅が狭く、大きく揺さぶられることが苦手な梟の許容範囲をとうに超えている。それでも整理して、どうにか飲み込もうとするのに、目の前の男は許してくれない。
 はじめに吸い付かれた左の突起は今、蜻蛉の唾液でてらてらと艶を帯びたまま指できつく捻られ、苛められている。突き立つまで摘ままれ指の腹で捏ねられ続けた右の突起は、その硬さを楽しむように柔らかい口内で嬲られている。臍の内側をくすぐられるような、悪寒とも快感ともつかない感覚が湧き起こり、梟は知らず身悶えていた。

「んっ、かげ、ろっ……もう、離し、――あっ!」
「相変わらず、可愛らしくよく鳴く……」

 濡れた指に蕾をぬるりと撫でられ慄いた体は、両脚を拡げられ腰の下に枕を詰められた。高く浮き上がりはしたなく開いた脚をさらに押し上げ、蜻蛉はその秘められた場所を露わにする。用意していた小瓶から香油を直接垂らし、その感触を嫌がり跳ねる白い内腿を宥めるように撫で擦ると、真上から押さえつけた。
 そうして下肢の動きを封じられ、固く閉じた蕾につぷりと指先を含まされる感覚に、梟は枕の端を握って耐えた。

「ふっ、う、うぅっ」
「そなたの蕾は忌々しいほど慎ましいな。この様子では花筒も――」
「あっ! あ、あ、あっ、奥に、入れな、――ああぁ!」
「……一月触れなかっただけで、処女の硬さか」

 慎重に中を探り奥を突いた指が、ぬる、と抜け出る感覚にも震える梟に構わず、蜻蛉はまだ硬い蕾を二本の指で広げ、小瓶の口を宛がった。とろみのある液体が流れ込み、無理矢理中を潤わされて、浮き上がった腰がぶるぶると震える。
 たっぷりと濡れた肉筒に再び指を挿入され、根元までゆるゆると出し入れされて、体内を弄られ嘔吐してもおかしくない状況にもかかわらず、肉筒は眠りから覚めたようにゆっくりと快感を拾い始める。

「まあよい、初床のようにやさしくしてやろう。――そなたに破瓜の痛みを与えるのは、一度で十分ゆえ」

 嫉妬に狂った蜻蛉に、ろくにほぐしもせず無理矢理犯された無残な強姦を仄めかされ、梟は震え上がった。体内の肉を裂かれ抉られ、激痛の中、傷ついた粘膜に精を浴びせられた血の臭いの記憶。
 言葉を失い、強張った表情で自分を見つめる梟に気づき、蜻蛉は苦笑した。

「言ったであろう、やさしくすると。もう二度と、この体を傷つけることはせぬ」

 安心させるように頬を撫で、鼻の頭に口づけると、蜻蛉は肉筒を手懐けることに集中した。決して焦らず狭い肉筒を擦り上げ、梟の弱いところを刺激するように指先と関節でぬくぬくと押し上げる。何度も香油を注ぎ足し、内襞の一つ一つに染み渡るように練り上げる。
 そうして指一本を楽々咥え込めるようになると、揃えた人差し指と中指で蕾を押し広げた。

「あうっ! ……あっ、蜻蛉、そこはっ……ひあぁっ!」

 ぬるりと差し込まれた二本の指は、肉筒の浅いところ――梟の一番弱い快楽の種を探り当てると、容赦なく抉った。その刺激の強烈さに白い裸身は背を反り返らせて、がくっ、がくんっと跳ね上がる。下肢を支配し始めた妖しい疼きに、さきほど組紐を巻き付けられた雄芯に未知の違和感に生じ、梟は動揺した。

 力なく項垂れた状態で、蜜袋の付け根と先端のくびれを組紐でぴんと繋がれた雄芯は、半ばまで身を起こしたところで組紐が張り詰めていた。雄芯が頭を擡げるにつれ、蜜袋の付け根から伸びた組紐が引っ張られて、膨らみを二つに割り、押し上げる。たっぷり蜜の詰まったその重さと、雄芯が欲望の形に姿を変え始めたせいで、縛められた先端のくびれに組紐が食い込んでいく。
 先端だけではなく根元にも組紐を巻き付けられた雄芯は、徐々に組紐が食い込んで縛めがきつくなる。雄芯を中から押し上げられるような、じっとしていられない鋭い快感が募るほど、蜻蛉に施された淫靡な仕掛けが、梟を追い詰めていく。ようやく組紐の意図に気がつき青ざめる梟に構うことなく、蜻蛉の指は快楽の種に留まり、執拗に突き捏ね続けた。

「あっ、あっ、もう、そこっ、やめっ……あぁんっ」

 一際強く抉られ、背筋に沿うように身の内を走り抜けた悦楽に、梟は甘い嬌声を上げた。
 蜜口にぷくりぷくりと透明な雫が浮かび上がり、溢れ、零れ落ちて組紐に染み込んでいく。いつもなら、耐えきれずとっくに白蜜を零しているのに、根元とくびれを縛められていて達することができない。
 それでも痙攣する体は、絶頂の衝撃に震えている。前から出すことを許されないまま、後ろだけで極めてしまったのだ。
 これまでの情交で射精を禁じられたことはなく、むしろ感じるままに達することを求められてきた梟は、初めての辛苦に怯えた。蜻蛉が満足するまで、この責め苦を何度も味わわされることを悟ったからだ。

「かげ、ろう……」
「可愛い顔をして……後ろで達ったか? 縛められても、見事に帆柱を立てたな。中も余を思い出してきたようだぞ。ほら――」
「くうぅっ!」

 ぬぐっといきなり奥まで突かれたにもかかわらず、絶頂に痺れた肉筒はあやしく蠕動を始める。快楽に飢えていた体は蕩け、肉筒をこじ開けられる痛みを感じることすら放棄していた。それどころか、蜻蛉の指から快感を拾い上げて、切なく震えている欲望をさらに煽る。絶頂の衝撃でぴんと固く張り詰めた組紐は、上を向こうとする先端を阻むようにきりきりと締め上げていた。
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