天上の梟

音羽夏生

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再会

(7)

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 ヘルムートに先導されて皇帝の寝室に赴くと、蜻蛉はすでに公務を終え、ゆったりと長椅子に体を預けていた。夕食後の警邏が終わり、湯浴みを済ませてからこの部屋を訪れる日課が戻ってから、初めてのことだ。
 隣に座るように目顔で促され、梟は大人しく従った。毎夜眠りに就く前、一日の終わりの会話を交わしながら、蜻蛉は洗ったばかりの髪を指で梳く。その感触は、兄や椿の手のやさしさにも似ていて、とても心地好い。蜻蛉に髪を梳いてもらうのは好きだ、と梟は宿題の答えを一つ思いついた。

 今週から、梟の日常は元に戻っていた。一度体が鈍ると取り戻すのが大変なため、半ば強引に、基礎鍛錬は早くに再開していたが、近衛との実戦訓練、夜の警邏、そして剣術指南は、今週からようやく許された。
 手紙や贈り物の遣り取りはあったものの、三週間もの間会わずにいた三兄妹には、ものすごく心配したのだと詰られ、泣きじゃくられ、三方から抱きつかれ、そして散々お小言をもらうことになった。子供たちの涙にすこぶる弱い梟は、肩を縮めてひたすら詫びながら、自分の不調を一体どれほど誇張して説明したのかと、思わずヘルムートに非難の眼差しを送ってしまったほどだ。

 そして今日。
 一月ぶりの扇屋で、すべての感情が入った容れ物を何度も激しく振られるような出来事を経て、梟の心は今静かに凪いでいた。
 ハインツとのこれからは、もちろん未知数だ。しかし梟が神聖騎士に――ユリウスに戻ることはありえない。それだけは揺るぎなく梟の心にあることであり、その軸がぶれない以上、ハインツとの関係は、自分ではなくハインツに委ねられていることに気づいたためだ。

 今二人を繋ぐのは、一度は梟が手放そうとし、ハインツが諦めずに掴み続けてくれた絆だ。その誠意に応えるためにも、再びの別離は避けたい。唯一無二の片翼を、もう二度と失いたくない。そのためには、その資格を失った経緯は伏せたまま、神聖騎士団への復帰をハインツに諦めてもらうしかない。
 しばらくはあの静かな薬草園に通って、ハインツを説得する材料を探し、話の道筋を考えよう。椿にも協力を仰がなければ、と皇宮に戻る道々梟は心を決めていた。

「一月ぶりの扇屋は楽しかったか」

 いつものように長椅子の端に腰掛けた途端、離れて座ることは許さないと言わんばかりに、肩を抱かれ引き寄せられた。密着する様を侍従たちに見られることには今も抵抗があるが、改めて腰に巻きつき抱き寄せてくる腕に逆らわずにいると、自然と蜻蛉に凭れる姿勢になる。
 以前であれば、扇屋から戻った夜は、避けることのできない情交を前に身を固くし、蜻蛉の一挙手一投足を警戒していた。しかし悪霊憑きの過去を知られて以来、蜻蛉が手を出してくることはなくなり、それは一月が経つ今も続いている。それでも寝室を分けず同じ寝台で眠っているのは、悪夢に魘されるのではないかという、蜻蛉の過剰な配慮の結果だ。

 その過保護さに梟は呆れていたが、体温の高い蜻蛉と羽根布団に包まれて眠るのは暖かく、安らいだ全身が緩んで頭の芯から休まる気がする。『影』としては、寝ている間も気を抜いてはならず、少しでも物音がすれば瞬時に目覚める警戒心は備えているものの、翌朝の目覚めの爽快感と体の軽さには目を瞠るものがあった。週に三日か四日、蜻蛉に貪られていた夜が絶えたことも勿論大きい。
 悪霊は祓われ終わったことであり、心身共に元通りとわかれば、近く寝室を分けてもらえるだろう。心待ちにしていたことであり、ハインツと対峙する時の心の重荷を減らすためにも必要なことだが、蜻蛉と羽根布団に包まれて静かに眠るのは好きかもしれない、と宿題の答えがまた一つ見つかった。
 自ら申し出て、なるべく早く別々に眠るようにしなければと思うのに、椿の宿題が邪魔をする。

「――機嫌は良さそうだな。主にたっぷり甘えてきたか」

 蜻蛉が頬を撫でながら、探るように目を覗き込んでくる。外に出した一日半の間に梟が見たものを写しとり、検分するかのようだ。
 ハインツとの再会は後ろめたいことではないが、無用のいざこざを避けるために、皇宮の誰にも言わないと決めていた。隠し事をしているという意識はないが、実際隠し事をしているという奇妙な状況は、少々居心地が悪い。

『今日のこと、誰にも言うんじゃないよ』

 何度も言い聞かされた言葉。ハインツに会う前も後も、椿にずいぶん甘えてしまった自覚がある梟は、蜻蛉の言葉に素直に頷いた。

「こやつめ、よくもぬけぬけと。――まあ、近頃は余に甘えるのも上手くなってきたが」
「…甘える?」
「こうして抱き寄せても、強張ることなく身を委ねるようになった」

 一年以上も側に置いて、たったそれだけのことで甘えられたと思い、悦に入っている至高の主の姿に、扉口に控える侍従たちは色々な意味で涙を禁じ得ない。梟は梟で、淫らな真似をして散々警戒を煽っておきながら何を言っているのか、と少々憤慨しつつも、蜻蛉がうれしそうなのを無下にするのも大人げないと思い、黙っていた。

 その配慮に褒美を与えるように、蜻蛉の指が髪に差し入れられ、頭皮を掠めながら梳き上げられる。いつものやさしく、丁寧な手つきだ。兄や椿とは異なり剣を扱う男の武骨な手が生み出す、甘やかす指先の心地好さに、梟は猫のように目を細めた。

「好きだ」
「……何……?」
「こうして蜻蛉に髪を梳いてもらうのは、好きだ」

 馴らされてしまっている、と梟は思う。こうした密接な触れ合いは、本来は不適切なことだ。『影』として、皇帝にこのように扱われる理由がない。体を離し、今すぐにでも寝室を分けてほしいと言うべきだった。
 しかし、家族のように髪を撫でてくれる、あたたかな腕の中から逃げ出したいとは思えない。かつてのように、昏い執着で喉元を締め上げられるようなひりひりとした空気もなく、緊張に固くなることもない。
 言外にそう伝えてくる想い人から寄せられた、初めての「好き」という言葉に、蜻蛉の指が強張り、動きがぎこちなくなる。心地好さが半減し、不満に思って見上げると、蜻蛉はどこか痛いような顔をして梟の眼差しを受けとめた。すかさず、その指の動きは違うのだ、と目で訴える。

「……っ。…こうするのがよいのか」

 ため息とともに、指の動きがいつものなめらかなものに戻る。満足して、見上げた顔を元に戻す際、蜻蛉の胸に頬を擦り寄せる形になり、頭上から再び長く重いため息が降ってきたが、梟は気づかない。視線の先に、見慣れない奇妙なものを見つけたからだ。

 それは、花瓶に生けられた二枝の薔薇だった。大輪の一枝と、中輪の房咲きが一枝。薔薇自体は珍しいものではなく、皇宮には立派な薔薇園があるが、この二枝はこれまで見てきた花とまるで違っていた。
 その花弁の色を、何と表現したらいいのだろう。白にほんの一滴墨を落としたような薄い灰色、もしくは白の一歩手前まで薄めた藤色。花弁が重なり影になっているところは、青みがかって見える。

「…『青薔薇は、不可能の代名詞』…」

 ふいに口を突いて出た言葉は、梟のものではない。遠い日の薔薇の庭、「青い薔薇はないの?」と訊ねた幼い自分を振り返り、微笑みながら教えてくれた、あの背の高い人は――。

(父さま…)

 この薔薇は、青薔薇とは言えない。金属のような硬い印象のある、この上なく繊細な藤色と朧な銀灰色の上に、しかしかすかに青を感じる。不思議な色合いの薔薇だった。
 妙に気を引かれ、手に取って見たいという衝動が湧き起こる。想い人の一挙手一投足を常に注意深く観察している蜻蛉は、すぐにそのわずかな変化に気がついた。

「あの薔薇が気になるか」
「あんな色、見たことがない。初めて見るのに、何故かよく知っているような――」
「そなたのような薔薇ではないか。白金に青灰色、鋼鉄のような硬さを感じさせながら、どこか艶かしい」

 揶揄うように耳元をくすぐられたが相手にせず、気を利かせたヘルムートが目の前のテーブルに置いてくれた花瓶の花に見入る。
 いつも忙しくしていて、兄に比べるとあまり思い出のない父の言葉を思い出させてくれた薔薇。これを作出した育種家は、青薔薇という夢の途中にこの薔薇を作ったのだろうか。
 最初からこの色を目指していたとは思えない、曖昧で中途半端な薄い色。繊細で控えめながら、静かに訴え掛けてくるような色。万人受けはしないかもしれないが、梟の心を掴んで離さない。

 とうとう蜻蛉を押しやり身を乗り出して、膝の上で頬杖をつきながら飽かず見入る梟に、蜻蛉の機嫌が急降下する。しかしそれも長続きはしなかった。

「あの、蜻蛉。もし飽きたら、この花を譲ってもらえないだろうか」

 頭を撫でてくる手の苛立ちに気づくことなく、梟は身を起こすと、図々しいことと恥じながらもおずおずと頼んだ。

「薔薇が好きなら、代わりの花を摘んでくるから」
「…そなたが手ずから、余のために?」

 もちろん、と頷く。薔薇園は外宮の敷地にあり、往復するにも時間が掛かる。皇帝の住居である内宮を主な職場とする、忙しい侍従たちに頼むつもりはない。あらかじめ庭師に摘んでもいい株を教えてもらい、基礎鍛錬の帰りに一枝頂戴すれば済む話だ。

「余のために、薔薇を…?」
「それほど薔薇が好きなら、毎日摘んで届けるが」

 再び頷いて、付け足した。
 一年ほど側にいるが、蜻蛉が薔薇の愛好家だとは気づかなかった。侍従からも、そのような話は聞いたことがない。マルガレーテ皇女は薔薇が大好きなようで、薔薇の形をした装飾品をいくつも持っており、剣術指南のたびに身につけてきては梟に見せてくれるが、どうやらその好みは、意外にも父親譲りのようだ。
 ――と、梟が的外れに納得している間に、蜻蛉は幻想的な色の薔薇を譲ると決めたらしい。毎日自分のために梟が薔薇を摘み捧げてくれる、恋人同士そのもののやり取りの誘惑に負けたのだ。
 何故か渋面で、どこか悔しそうに、控えるヘルムートに薔薇の花瓶を梟の部屋へ持っていくように言いつけた蜻蛉は、ついでに侍従たちにも下がるように命じた。

「棘でこの手を傷つけぬようにするのだぞ」
「十分気をつける。ありがとう、蜻蛉」

 感謝を伝えるために握った手を握り返され、その指先に口づけられる。くすぐったさに首を竦めながら、梟は小さく笑った。密かにその立派な体格を羨ましく思っている、大きく屈強な男が――大陸にその名を知られた黒鷲が、人知れず薔薇を愛していることがおかしかったのだ。

「まさか蜻蛉が薔薇を好きだとは。――でも大国の皇帝が好む花として、品格があってとても似合っていると思う」

 微笑みながら楽しそうに言われ、時を隔てても切れることのない花の一族の絆に苛立ちながらも、蜻蛉は完敗を認め受け入れるしかなかった。このように明るく朗らかな笑顔を見せられては、それが特別な意味を持つものであろうとも、薔薇など何万本譲っても惜しくはない。
 それに、悪い男二人の淫靡な企みは、寸でのところで躱され粉砕されたが、蜻蛉には今夜、梟を陥れるもう一つの罠がある。
 梟の腰を取り寝台へといざないながら、蜻蛉は耳元で低く囁いた。

「この一月、体が疼いたのではないか?」
「別に、疼いていないが」

 間髪置かず返された答えに、蜻蛉の顔が曇る。体調に異変はないと答えたのに、何故そのような顔をされるのかわからず、梟は戸惑った。

(…変なことを言っただろうか)

 探るような眼差しは何かをほのめかしているようでもあり、内心首を傾げながら記臆を探った梟は、弾かれるように蜻蛉を見上げた。
 扇屋に帰ったことで、梟の日課はすべて元通りになった。それを踏まえ、悪霊の影響から完全に復調したか、心身の不調を隠していないか、最終確認されていると思ったのだ。
 隠し事をしていると誤解されて、また妙な仕置きをされてはたまらない。梟は急いで付け足した。

「久しぶりに殿下方にお会いして、どうしても愛しいと思ってしまい胸が疼くように感じたが、それだけだ。それ以外は、どこも疼いたりしていない」

 ますます機嫌を損なったように、蜻蛉は沈黙したままだ。必死に「本当だ、何も隠していない」と言い募る梟を寝台に座らせ、肩から夜着を落とすと、敷布の上にゆっくり押し倒す。一月に及ぶ禁欲で蜻蛉が身を焦がしているとは露ほども思わない梟は、逆らうことなく寝台に体を横たえた。

「何も隠していない、か。確かにそなたは、扇屋の主には隠し事をしないようだな。あれからの献上品、受け取ったが、何のためのものか聞いておるのか」
「ヘルムートに言付けた通り、『これで勘弁してやってください』としか言われていない」

 椿から預かった蜻蛉への手土産は、組紐だった。扇屋の女たちが身を飾るのに使うもので、上質で美しいが、何の変哲もない普通のものだ。椿が皇帝に害意を持つわけもないが、ヘルムートに託して検品してもらい、無事蜻蛉の元に届けられたらしい。

「つまりそなたは、余がそなたを縛め抱いたことを扇屋に話したのだな。皇帝の秘事を」
「そんなはしたない真似を誰がするか。悪霊を思い出したきっかけを問い詰められて、答えないわけにはいかなくて、縛られて目隠しされたと答えただけだ。――どうして、その話をしたとわかるんだ?」
「どうしたらそれで、あの扇屋相手に艶事がばれぬと思えるのだ、そなたは…」

 隣に横たわりながら呆れられたが、椿との会話と蜻蛉への手土産の因果関係が皆目わからない。仕置きをされたと言っただけなのに、縛られて目隠しをされたのが情事の間のことだと、どうして椿にわかるというだろう。そして、短い伝言と組紐から、椿が一月前の異常な情交を察していると、どうして蜻蛉は断言できるのだろう。
 疑問符で頭を埋め尽くしている梟の額に掛かった髪をかき上げながら、「そなたはもう、それでよい」と疲れたように蜻蛉がため息をついた。

「あれはそなたを身も心もよく躾ける優れた調教師ゆえ、口を滑らせても許してやる。今回の趣向も気に入ったゆえな」
「趣向って、何のこと――」

 これ以上のおしゃべりは無用とばかりに、額に口づけを落とされた。その唇が、今度は瞼をやさしく吸う。
 眠りに就こうというのに何故か身を起こし、覆い被さった蜻蛉の顔が近づいてくる。熱い息が頬に掛かり、その目に情欲が灯っていることにようやく気がついた梟は、信じられない思いで男を見つめた。

 この体は悪霊憑きだと、正直に告白した。
 短い間とはいえ意識が乱れ、気を失う姿を見られた。神に仕え心身ともに精錬された至聖神教の騎士ですら、その過去を知る者は、ハインツ以外は誰もが忌避し遠巻きにされた。それが、悪霊憑きに対する普通の反応だ。祓われても、悪霊に好まれ蝕まれた事実は変わらない。
 この一月、蜻蛉は抱き寄せたり軽く額に口づけたりはしたが、梟の体を欲する様子は見せなかった。当然のことと受けとめ、依然距離は近すぎると思うものの、心地好い関係を新たに築けていると感じていた。
 もう二度と、男妾のように扱われることはないと思っていたのに。

「どうして、蜻蛉…っ」

 続くはずの言葉は、熱い唇に塞がれ、飲み込まれた。
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