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幕間 琥珀糖の夢
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皇宮の厨房は、かつて皇帝に近いと思われる貴人を迎えたことがあるが、今日の緊張はその時の比ではなかった。
予め侍従から相談を受け、琥珀糖を献上した翌日にあの貴人が訪れることになってもいいように、料理長と菓子職人は抜かりなく備えていた。塵一つ水滴一つないように磨き上げた厨房、計量済の琥珀糖の材料を二式、そして新品の前掛け。
準備は万端、今日の訪問を告げられても驚くことはなく、むしろあの愛すべき探求心をお持ちの御方の訪問が再びあればいい、と心待ちにしていた。あの日から、ずっと気に掛かっていたからだ。
あの美しい御方が自ら拵え、親しい人を訪れる際の土産になるはずだったマカロン。しかしあの御方が、厨房に再び現れることはなかった。代わりにエルマーがやって来て、すべて処分するようにと告げた時には、驚きのあまり二人揃って食って掛かったほどだ。何故あの貴い御方の御作を、本人に断りもなく捨てなければならないのかと。
エルマーは沈痛な面持ちで首を振るだけで、何も教えてくれなかった。あの御方の身に、よくないことが起きたのは明らかだった。
そのような経緯があったため、今日あの御方を再び厨房に迎えることになっても、二人はその無事な姿を確かめるまでずっと気を揉んでいた。
しかしその心配は、厨房の入口に現れた相変わらずの麗姿と、影のように従う人物を認めた途端、一瞬で吹き飛んでしまう。
「ご無沙汰しています。お二人とも、お元気でしたか」
ほのかに微笑みながらの朗らかな挨拶にどうにか答え、深々と礼をしながら、料理長と菓子職人は驚愕を隠しきれない。
(死神…!)
その正体を見た者には即座に死が訪れるという帝国最強の騎士、『四神の近衛』の一人を、その麗しい御方が従えていたからだ。
かつてその冴え冴えと静謐な、冬天の星のように輝く美貌に、男の身で陛下のご寵愛を賜っていたとしても不思議ではないと感嘆したものだが、不思議どころの話ではない。断定できる事実、それも一時的な軽い扱いの愛人ではなく、皇帝の威光を分け与えられるほどの存在だ。
死神を従えられるのは、皇帝のみ。もしくは、叡慮を受け死神が認めた者だけと言われる。その死神を伴って厨房を訪れるなど――どれほどの寵愛を注がれているのか。
愕然とする二人をよそに、顔も声も隠して個を殺し皇帝に仕える死神、帝国が誇る最強の『四神の近衛』を、その御方は何故か鬱陶しそうに――見間違えでなければ迷惑そうに見遣った。その上、「邪魔をするなよ」と胡乱気に釘まで刺した。
そのぞんざいな扱いに、料理長と菓子職人は内心で震え上がる。
(閣下、死神に何ということを…!)
皇帝を守る死の壁は、様々な特権を与えられている。皇帝の盾に対する無礼は、皇帝に対する無礼と見做され、彼らに対する不遜な態度は、不敬と咎められ斬り捨てられても仕方がない。
しかし、わかりやすく粗略に扱われたにもかかわらず、死神は腰の剣に触れることもなく、僅かに頷くだけだ。
死神を手懐け従えるこの美麗な御方は、一体何者なのか――。
その問いに足を踏み入れた時、自らの命は絶たれることを二人は察していた。死神の正体同様、それは最高機密なのだろう、と。
「お二人の手は、神の御手のようですね。あの美しく不思議な、天の産物のような菓子を作り出してしまうのですから」
親し気に話し掛けてくるこの美しい若者が、性が違えば皇后に立たれたであろう方だと理解し戦慄していた二人は、その素朴な、心からの賛辞に自らを取り戻した。
(――そうだ。この御方はどれほど高貴なお立場にあろうとも、自ら厨房に足を運び、ためらうことなく厨人に頭を下げて教えを乞われる方ではないか)
マカロンを作った時の見事な手際といい、市場で売られる食材を把握していたことといい、おそらく平民の暮らしを知り、今もごく自然にその目線で物を見ることのできる方。そんな御方が、表に出ることはなくても陛下の隣に立たれるなら、それは民にとって喜ばしいことなのではないか。垣根なく厨房に足を踏み入れる、階級の軛を持たない貴人ーーその稀有な存在を愛する皇帝の眼差しを、自然に平民へと導く架け橋となるのではないか。
天から地上に降りて、密やかに輝く星のような御方に目を留められ、大切に側に置く陛下に、僭越ながらも喝采を贈りたくなる。
星の御方のすぐ斜め後ろに立ち、その一挙手一投足を見守る死神をなるべく意識の外に押し出す努力をしながら、料理長と菓子職人は琥珀糖作りに取り掛かった。
前回同様、その純粋な好奇心を満たしていただき、厨房でのひとときを楽しんでいただきたい。置かれた立場に驕ることも潰されることもなく、その謙虚さと純粋さ、そして星の輝きをいつまでも失うことのないように、と願わずにはいられない。そのために自分たちは、持てる技術と知識を駆使して、可能な限りのもてなしで、御心をほぐすように努めるのだ。
とはいえ、琥珀糖を作るのに、マカロンほどの手間は掛からない。
材料は、砂糖と水飴と果実のシロップ、そして水だけ。表面に糖の結晶を作るための時間が必要なだけで、それ以外は至って簡単な作業となる。溶かす、混ぜる、型に入れて固まるのを待つ、食べ易い大きさに割る、そして表面の糖分が結晶化するのを待つ――室温と湿度によるが、三日ほど。
「あれほど美しく繊細なのに、作るのは難しくない。誰にも好まれそうなのに、この国では珍しいということは、何か理由があるのでしょうか」
一通りの作業が終わり、畏れ多くも厨房の丸椅子に腰掛けられての休憩中、星の御方は不思議そうに問い掛けてきた。
「はい、閣下。我が国では、南岸地方を除き一年を通して気候が冷涼なため、ゼリーやババロアなどの固める生菓子を作る時にはゼラチンを使用いたします。しかしゼラチンは熱に弱く、温度の高いところでは型崩れしてしまいます。常温で管理し、ある程度日持ちするものを作るには、不適なのでございます」
なるほど、と美しい御方は頷いた。
「この寒天というものは、常温では溶けないのですね」
「ご明察でございます。材料となる海藻も南岸地方のみで採れるため、南の料理ではゼラチンではなく寒天を使うことが多いのですが、帝都ではさほど需要がなく、あまり流通しておりません。熱で溶けやすいということは、口どけがよいということにもなりますので」
「南の海藻に、砂糖の原料も南岸地方で多く栽培しているのでしたね。氷のような見た目なのに、琥珀糖は暖かい南の産物ということですか。作り方も変わっているし、外見と中身の素性も違っていて――興味深い」
(――まるでどこかの誰かのような菓子だな)
その場にいた数名が同じ感想を抱いたが、勿論口に出す者はいない。
その日はそれでお開きとなり、翌日固まった寒天を割り、形を作るために再び厨房を訪れた星の御方は、またも死神を連れていた。型に入っていた寒天を取り出し、琥珀糖らしい形に割るだけの作業のために、死神が付き従う。
さらに三日後、表面が結晶化し完成した琥珀糖を取りに来た時も、その御方は、死神と侍従とともに現れた。――気のせいでなければ、少々辟易した様子で。
「またこちらに伺ってもいいですか。――できれば、こっそり」
色とりどりの琥珀糖を、手ずから広口の玻璃の壺に移しながら、美しい御方は声を潜めて料理長と菓子職人に話し掛けてきた。
「バレると、あの鬱陶しい役立たずがついてくるのです」
帝国が誇る最強騎士を、役立たず呼ばわり――。
死神に対する暴言は、皇帝に対するそれに等しい。あまりにも不敬で不遜な物言いに、厨房の二人は気が遠くなった。
この御方は、死神が何者なのか――どういう立場の者なのか、ご存知ないのだろうか。知った上での暴言なら、まさか、畏れ多くも陛下に対し、同じように普段から歯に衣着せぬ物言いをされているのだろうか。――恐ろしすぎて、想像すらも憚られる。
しかし、星の御方の再訪も、その訪れに死神がついてこないことも、正直なところ大歓迎だ。
料理長と菓子職人は目顔で頷き合うと、やはり声を潜めて、「いつでも、心よりお待ちしております」と答えた。
予め侍従から相談を受け、琥珀糖を献上した翌日にあの貴人が訪れることになってもいいように、料理長と菓子職人は抜かりなく備えていた。塵一つ水滴一つないように磨き上げた厨房、計量済の琥珀糖の材料を二式、そして新品の前掛け。
準備は万端、今日の訪問を告げられても驚くことはなく、むしろあの愛すべき探求心をお持ちの御方の訪問が再びあればいい、と心待ちにしていた。あの日から、ずっと気に掛かっていたからだ。
あの美しい御方が自ら拵え、親しい人を訪れる際の土産になるはずだったマカロン。しかしあの御方が、厨房に再び現れることはなかった。代わりにエルマーがやって来て、すべて処分するようにと告げた時には、驚きのあまり二人揃って食って掛かったほどだ。何故あの貴い御方の御作を、本人に断りもなく捨てなければならないのかと。
エルマーは沈痛な面持ちで首を振るだけで、何も教えてくれなかった。あの御方の身に、よくないことが起きたのは明らかだった。
そのような経緯があったため、今日あの御方を再び厨房に迎えることになっても、二人はその無事な姿を確かめるまでずっと気を揉んでいた。
しかしその心配は、厨房の入口に現れた相変わらずの麗姿と、影のように従う人物を認めた途端、一瞬で吹き飛んでしまう。
「ご無沙汰しています。お二人とも、お元気でしたか」
ほのかに微笑みながらの朗らかな挨拶にどうにか答え、深々と礼をしながら、料理長と菓子職人は驚愕を隠しきれない。
(死神…!)
その正体を見た者には即座に死が訪れるという帝国最強の騎士、『四神の近衛』の一人を、その麗しい御方が従えていたからだ。
かつてその冴え冴えと静謐な、冬天の星のように輝く美貌に、男の身で陛下のご寵愛を賜っていたとしても不思議ではないと感嘆したものだが、不思議どころの話ではない。断定できる事実、それも一時的な軽い扱いの愛人ではなく、皇帝の威光を分け与えられるほどの存在だ。
死神を従えられるのは、皇帝のみ。もしくは、叡慮を受け死神が認めた者だけと言われる。その死神を伴って厨房を訪れるなど――どれほどの寵愛を注がれているのか。
愕然とする二人をよそに、顔も声も隠して個を殺し皇帝に仕える死神、帝国が誇る最強の『四神の近衛』を、その御方は何故か鬱陶しそうに――見間違えでなければ迷惑そうに見遣った。その上、「邪魔をするなよ」と胡乱気に釘まで刺した。
そのぞんざいな扱いに、料理長と菓子職人は内心で震え上がる。
(閣下、死神に何ということを…!)
皇帝を守る死の壁は、様々な特権を与えられている。皇帝の盾に対する無礼は、皇帝に対する無礼と見做され、彼らに対する不遜な態度は、不敬と咎められ斬り捨てられても仕方がない。
しかし、わかりやすく粗略に扱われたにもかかわらず、死神は腰の剣に触れることもなく、僅かに頷くだけだ。
死神を手懐け従えるこの美麗な御方は、一体何者なのか――。
その問いに足を踏み入れた時、自らの命は絶たれることを二人は察していた。死神の正体同様、それは最高機密なのだろう、と。
「お二人の手は、神の御手のようですね。あの美しく不思議な、天の産物のような菓子を作り出してしまうのですから」
親し気に話し掛けてくるこの美しい若者が、性が違えば皇后に立たれたであろう方だと理解し戦慄していた二人は、その素朴な、心からの賛辞に自らを取り戻した。
(――そうだ。この御方はどれほど高貴なお立場にあろうとも、自ら厨房に足を運び、ためらうことなく厨人に頭を下げて教えを乞われる方ではないか)
マカロンを作った時の見事な手際といい、市場で売られる食材を把握していたことといい、おそらく平民の暮らしを知り、今もごく自然にその目線で物を見ることのできる方。そんな御方が、表に出ることはなくても陛下の隣に立たれるなら、それは民にとって喜ばしいことなのではないか。垣根なく厨房に足を踏み入れる、階級の軛を持たない貴人ーーその稀有な存在を愛する皇帝の眼差しを、自然に平民へと導く架け橋となるのではないか。
天から地上に降りて、密やかに輝く星のような御方に目を留められ、大切に側に置く陛下に、僭越ながらも喝采を贈りたくなる。
星の御方のすぐ斜め後ろに立ち、その一挙手一投足を見守る死神をなるべく意識の外に押し出す努力をしながら、料理長と菓子職人は琥珀糖作りに取り掛かった。
前回同様、その純粋な好奇心を満たしていただき、厨房でのひとときを楽しんでいただきたい。置かれた立場に驕ることも潰されることもなく、その謙虚さと純粋さ、そして星の輝きをいつまでも失うことのないように、と願わずにはいられない。そのために自分たちは、持てる技術と知識を駆使して、可能な限りのもてなしで、御心をほぐすように努めるのだ。
とはいえ、琥珀糖を作るのに、マカロンほどの手間は掛からない。
材料は、砂糖と水飴と果実のシロップ、そして水だけ。表面に糖の結晶を作るための時間が必要なだけで、それ以外は至って簡単な作業となる。溶かす、混ぜる、型に入れて固まるのを待つ、食べ易い大きさに割る、そして表面の糖分が結晶化するのを待つ――室温と湿度によるが、三日ほど。
「あれほど美しく繊細なのに、作るのは難しくない。誰にも好まれそうなのに、この国では珍しいということは、何か理由があるのでしょうか」
一通りの作業が終わり、畏れ多くも厨房の丸椅子に腰掛けられての休憩中、星の御方は不思議そうに問い掛けてきた。
「はい、閣下。我が国では、南岸地方を除き一年を通して気候が冷涼なため、ゼリーやババロアなどの固める生菓子を作る時にはゼラチンを使用いたします。しかしゼラチンは熱に弱く、温度の高いところでは型崩れしてしまいます。常温で管理し、ある程度日持ちするものを作るには、不適なのでございます」
なるほど、と美しい御方は頷いた。
「この寒天というものは、常温では溶けないのですね」
「ご明察でございます。材料となる海藻も南岸地方のみで採れるため、南の料理ではゼラチンではなく寒天を使うことが多いのですが、帝都ではさほど需要がなく、あまり流通しておりません。熱で溶けやすいということは、口どけがよいということにもなりますので」
「南の海藻に、砂糖の原料も南岸地方で多く栽培しているのでしたね。氷のような見た目なのに、琥珀糖は暖かい南の産物ということですか。作り方も変わっているし、外見と中身の素性も違っていて――興味深い」
(――まるでどこかの誰かのような菓子だな)
その場にいた数名が同じ感想を抱いたが、勿論口に出す者はいない。
その日はそれでお開きとなり、翌日固まった寒天を割り、形を作るために再び厨房を訪れた星の御方は、またも死神を連れていた。型に入っていた寒天を取り出し、琥珀糖らしい形に割るだけの作業のために、死神が付き従う。
さらに三日後、表面が結晶化し完成した琥珀糖を取りに来た時も、その御方は、死神と侍従とともに現れた。――気のせいでなければ、少々辟易した様子で。
「またこちらに伺ってもいいですか。――できれば、こっそり」
色とりどりの琥珀糖を、手ずから広口の玻璃の壺に移しながら、美しい御方は声を潜めて料理長と菓子職人に話し掛けてきた。
「バレると、あの鬱陶しい役立たずがついてくるのです」
帝国が誇る最強騎士を、役立たず呼ばわり――。
死神に対する暴言は、皇帝に対するそれに等しい。あまりにも不敬で不遜な物言いに、厨房の二人は気が遠くなった。
この御方は、死神が何者なのか――どういう立場の者なのか、ご存知ないのだろうか。知った上での暴言なら、まさか、畏れ多くも陛下に対し、同じように普段から歯に衣着せぬ物言いをされているのだろうか。――恐ろしすぎて、想像すらも憚られる。
しかし、星の御方の再訪も、その訪れに死神がついてこないことも、正直なところ大歓迎だ。
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