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番外編SS
01. 王宮侍女クレアの観察日記
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エミリアの同僚侍女視点です。
書籍化に伴うエピソード追加によって、名前の出てこなかった同僚侍女と、エミリアとネイサンの仲介をした警備体調に名前がつきました。
――――――――――――――――――――――
先日、同僚のエミリアが騎士ネイサンと交際を始めた。
彼女は十九歳、既に結婚して子供がいてもおかしくない年齢だというのに、初心というか鈍いというか、ちょっとしたことですぐに顔が赤くなる。可愛らしいけれど、交際が上手く行くか不安で仕方がない。
物の受け渡しのときに、ちょっとネイサン様と指が触れ合っただけで真っ赤になっていては、先に進まないじゃない!
ネイサン様も一緒になって顔を赤らめないで!
二人は同じ職場――エミリアは私と一緒にセイラ姫の侍女を努め、ネイサン様は姫の護衛騎士だから、毎日顔を合わせている。二人とも私情を仕事に持ち込まないとはいっても、毎日一緒に過ごしていれば、雰囲気が甘く変わったのはすぐにわかった。ちょっとした仕草が柔らかくなり、目が合えば微笑みあう。
微笑ましいけれどまるで十歳くらいの子供同士の交際みたいで、見ていてやきもきする。
今もネイサン様がロイド王子の護衛であるクライヴ様と剣を合わせた後、手巾を手渡しながらエミリアは頬を染めている。
王太子宮の双璧と呼ばれる二人は、騎士団の中でも剣の腕が上位であり、年に一度開催される剣術大会の上位入賞の常連だ。ロイド王子の剣の稽古を、妹であるセイラ姫が見学するようになってから、二人は度々、手合わせをしている。
「もう既成事実を作って、さっさとくっついても良いんじゃないかしら?」
じれったすぎて、思わず隣に立つ騎士に話しかける。
「クレア殿、それは流石に……」
少し焦りを見せた顔で騎士に窘められた。
「駄目かしら?」
「駄目ですね」
婚前交渉がはしたなく窘められるのはわかっていても、もうちょっと何とかならないのかと思うと、つい過激に走ってしまう。
「女性の名誉を傷つける訳には、例え本人の同意があっても、王太子殿下に知られたら……」
宮の主である王太子殿下は、殊の外女性に紳士的だ。常々、この国の女性の立場の低さを憂えているお陰で、高位貴族の男性や高い地位にある男性から、無体な事をされた覚えがない。万が一、私たち侍女に何かあれば相手の首が飛ぶと思う、物理的に。
「わかってはいるのだけれど、でもねえ……」
ほぅと溜息をつけば、後ろから新たな声が聞こえた。
「ネイサンは誰に対しても紳士的だと思ってたが、アレはただのヘタレの間違いだった。だが婚前交渉は駄目だな」
「ギルソープ隊長!」
二人の仲を取り持った本人が、生暖かい目でネイサンを見ている。
しかし娘を二人持つギルソープは、婚前交渉だけは却下した。娘の父は、他家の娘であっても同じように気になるものなのだ。
隊長は渋めの中年で部下に慕われている王太子宮の警備責任者だけど、実は侍女たちにも人気がある。将校として部下の管理など頭脳労働も必要になるからか知的で、思わず横顔にキュンとくる。ロイド王子付の侍女たちも、隊長の登場を歓迎していた。
「隊長、どうしてここに……?」
「クライヴとネイサンが楽しそうだと聞いてな」
実力ある二人の立会いは見応えがある。観戦するためにわざわざ時間を作ったのだとすぐわかった。
「朝も一緒に鍛錬して午後も手合わせか、マメな連中だ」
「マメなのではなくて、ロイド殿下とセイラ殿下の要望ですわ。二人とも殿下方の自慢の騎士なので……」
隊長に説明すると納得された。ネイサン様は護衛騎士の中で、姫一番のお気に入りなのを知っているからかしら?
対するクライヴ様はロイド王子の剣の指導をしているからなのか、やっぱりお気に入りの騎士だ。
「ネイサンは威圧感のない容貌だから安心なんだろう」
確かに腰に剣を佩いていなければ、騎士だとは思わないほど物腰が柔らかで、うっかりすると少し体格の良い文官に見える。エミリアは男臭い感じの男性が苦手だから、良い相手と出会ったと思う。実際、見た目通り優しくて頼もしいみたい。でもちょっと押しが弱いというか、弱すぎるというか、もうちょっとこう強引なところがあっても良いと思うの!
「クレア殿から見て、ネイサンはどう映る?」
「そうですね、恋人に一途で優しくてステキな方だと思いますけれど……何と言うかヘタレですね。たまに見ていてイライラします」
遠慮の欠片もなく、きっぱりと言った。だって本当にお子様な付き合いなんだもの。
まあエミリアもグイグイ来られるより、穏やかでのんびりとしたお付き合いがあっているとは思う。
でももう十九歳なのだから、あまりのんびりしていると実家のお父様から何か言われるのじゃないかしら?
余計なお世話だというのがわかっているから、わざわざ口には出さないとはいえ、心配でしかたがない。女性の結婚適齢期は十代の間だけなのよ。
私はエミリアと一歳しか違わない。でもお姉様が王妃宮の侍女を勤めていたこともあって、家族は王宮事情に詳しい。少し婚期が遅れても変な相手に引っかかるよりは、良いお相手が現れてからで構わないと、両親と長兄から言われているので大丈夫なんだけれど。
「うかうかしているとほかの男にエミリア殿が浚われると危惧されるか?」
「いえ、どちらかというと実家に連れ戻される可能性が。昔気質な考え方の持ち主は、二十歳前に結婚させたいと思うので」
そう返すとギルソープ隊長は少し考え込んだ。
「王都では緩くなってきたが、確かに地方では未だに二十歳までに結婚式を挙げるのが当たり前かもしれんな――」
流行の先端は王都、もっといってしまえば王宮が発信だから、恋愛も結婚も楽しむのが普通になってきているけれど、確かに十年前は親の決めた見ず知らずの相手と結婚するのが普通だったらしい。
王都から離れるほど、昔のような結婚観が当たり前になっていくのかも……。
「エミリアが不幸にならないように、隊長も気を使っていただけると嬉しいわ」
軽く微笑んで見せる。
「紹介したのだから、最後まで責任を持たねばな」
少し雰囲気を和らげて、部下の恋愛を見守ると返してきた。
部下の信頼を一身に集めると同時に、何人もの騎士の恋愛と結婚を見守ってきた隊長が責任を持つといったなら、きっと二人の恋愛は成就する。
――良かったわね。幸せになれるわよ……。
目の前の二人をみながら、クレアはふんわりと心の内が温かくなるのを感じた。
――――――――――――――――――――
これにて完結にしますが、電子書籍発売などのタイミングで、追加で記念SSを投稿予定です。
書籍化に伴うエピソード追加によって、名前の出てこなかった同僚侍女と、エミリアとネイサンの仲介をした警備体調に名前がつきました。
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先日、同僚のエミリアが騎士ネイサンと交際を始めた。
彼女は十九歳、既に結婚して子供がいてもおかしくない年齢だというのに、初心というか鈍いというか、ちょっとしたことですぐに顔が赤くなる。可愛らしいけれど、交際が上手く行くか不安で仕方がない。
物の受け渡しのときに、ちょっとネイサン様と指が触れ合っただけで真っ赤になっていては、先に進まないじゃない!
ネイサン様も一緒になって顔を赤らめないで!
二人は同じ職場――エミリアは私と一緒にセイラ姫の侍女を努め、ネイサン様は姫の護衛騎士だから、毎日顔を合わせている。二人とも私情を仕事に持ち込まないとはいっても、毎日一緒に過ごしていれば、雰囲気が甘く変わったのはすぐにわかった。ちょっとした仕草が柔らかくなり、目が合えば微笑みあう。
微笑ましいけれどまるで十歳くらいの子供同士の交際みたいで、見ていてやきもきする。
今もネイサン様がロイド王子の護衛であるクライヴ様と剣を合わせた後、手巾を手渡しながらエミリアは頬を染めている。
王太子宮の双璧と呼ばれる二人は、騎士団の中でも剣の腕が上位であり、年に一度開催される剣術大会の上位入賞の常連だ。ロイド王子の剣の稽古を、妹であるセイラ姫が見学するようになってから、二人は度々、手合わせをしている。
「もう既成事実を作って、さっさとくっついても良いんじゃないかしら?」
じれったすぎて、思わず隣に立つ騎士に話しかける。
「クレア殿、それは流石に……」
少し焦りを見せた顔で騎士に窘められた。
「駄目かしら?」
「駄目ですね」
婚前交渉がはしたなく窘められるのはわかっていても、もうちょっと何とかならないのかと思うと、つい過激に走ってしまう。
「女性の名誉を傷つける訳には、例え本人の同意があっても、王太子殿下に知られたら……」
宮の主である王太子殿下は、殊の外女性に紳士的だ。常々、この国の女性の立場の低さを憂えているお陰で、高位貴族の男性や高い地位にある男性から、無体な事をされた覚えがない。万が一、私たち侍女に何かあれば相手の首が飛ぶと思う、物理的に。
「わかってはいるのだけれど、でもねえ……」
ほぅと溜息をつけば、後ろから新たな声が聞こえた。
「ネイサンは誰に対しても紳士的だと思ってたが、アレはただのヘタレの間違いだった。だが婚前交渉は駄目だな」
「ギルソープ隊長!」
二人の仲を取り持った本人が、生暖かい目でネイサンを見ている。
しかし娘を二人持つギルソープは、婚前交渉だけは却下した。娘の父は、他家の娘であっても同じように気になるものなのだ。
隊長は渋めの中年で部下に慕われている王太子宮の警備責任者だけど、実は侍女たちにも人気がある。将校として部下の管理など頭脳労働も必要になるからか知的で、思わず横顔にキュンとくる。ロイド王子付の侍女たちも、隊長の登場を歓迎していた。
「隊長、どうしてここに……?」
「クライヴとネイサンが楽しそうだと聞いてな」
実力ある二人の立会いは見応えがある。観戦するためにわざわざ時間を作ったのだとすぐわかった。
「朝も一緒に鍛錬して午後も手合わせか、マメな連中だ」
「マメなのではなくて、ロイド殿下とセイラ殿下の要望ですわ。二人とも殿下方の自慢の騎士なので……」
隊長に説明すると納得された。ネイサン様は護衛騎士の中で、姫一番のお気に入りなのを知っているからかしら?
対するクライヴ様はロイド王子の剣の指導をしているからなのか、やっぱりお気に入りの騎士だ。
「ネイサンは威圧感のない容貌だから安心なんだろう」
確かに腰に剣を佩いていなければ、騎士だとは思わないほど物腰が柔らかで、うっかりすると少し体格の良い文官に見える。エミリアは男臭い感じの男性が苦手だから、良い相手と出会ったと思う。実際、見た目通り優しくて頼もしいみたい。でもちょっと押しが弱いというか、弱すぎるというか、もうちょっとこう強引なところがあっても良いと思うの!
「クレア殿から見て、ネイサンはどう映る?」
「そうですね、恋人に一途で優しくてステキな方だと思いますけれど……何と言うかヘタレですね。たまに見ていてイライラします」
遠慮の欠片もなく、きっぱりと言った。だって本当にお子様な付き合いなんだもの。
まあエミリアもグイグイ来られるより、穏やかでのんびりとしたお付き合いがあっているとは思う。
でももう十九歳なのだから、あまりのんびりしていると実家のお父様から何か言われるのじゃないかしら?
余計なお世話だというのがわかっているから、わざわざ口には出さないとはいえ、心配でしかたがない。女性の結婚適齢期は十代の間だけなのよ。
私はエミリアと一歳しか違わない。でもお姉様が王妃宮の侍女を勤めていたこともあって、家族は王宮事情に詳しい。少し婚期が遅れても変な相手に引っかかるよりは、良いお相手が現れてからで構わないと、両親と長兄から言われているので大丈夫なんだけれど。
「うかうかしているとほかの男にエミリア殿が浚われると危惧されるか?」
「いえ、どちらかというと実家に連れ戻される可能性が。昔気質な考え方の持ち主は、二十歳前に結婚させたいと思うので」
そう返すとギルソープ隊長は少し考え込んだ。
「王都では緩くなってきたが、確かに地方では未だに二十歳までに結婚式を挙げるのが当たり前かもしれんな――」
流行の先端は王都、もっといってしまえば王宮が発信だから、恋愛も結婚も楽しむのが普通になってきているけれど、確かに十年前は親の決めた見ず知らずの相手と結婚するのが普通だったらしい。
王都から離れるほど、昔のような結婚観が当たり前になっていくのかも……。
「エミリアが不幸にならないように、隊長も気を使っていただけると嬉しいわ」
軽く微笑んで見せる。
「紹介したのだから、最後まで責任を持たねばな」
少し雰囲気を和らげて、部下の恋愛を見守ると返してきた。
部下の信頼を一身に集めると同時に、何人もの騎士の恋愛と結婚を見守ってきた隊長が責任を持つといったなら、きっと二人の恋愛は成就する。
――良かったわね。幸せになれるわよ……。
目の前の二人をみながら、クレアはふんわりと心の内が温かくなるのを感じた。
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これにて完結にしますが、電子書籍発売などのタイミングで、追加で記念SSを投稿予定です。
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