麗しの最強転生双子

記憶持ち

09

ジルベルトside

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ジルベルトは２人と話していて、大いなる可能性を見出していた。
実際に記憶持ちの人間が言う科学というものは理解出来ないものが多い。···だけど、この２人ならそういった今まで疑問だったものも解決出来る気がする。


「それで、アリアの神聖魔法については読み取れないものがあるし危険だ。」

『あら、それならお父様。この読み取れない箇所は時空だと思いますわ。』

『あー。僕もそうだと思う。時空を移動したりって考えると過去に戻ったり、未来に行ったりってことだから世界の理を曲げることにもなるから、歪みにもなって正すっていう意味だから時空で正解だろうねー。』

『そうね、その時空の歪みから何が起こるかなんて私達には分からないもの。それに時空を越えて移動なんてしてたら歴史を変えてしまうわ。』

「はぁ。なんというか、記憶持ちは皆こうも簡単に物事が考えれるものなのか？」

『それは違いますわ。記憶を持っていてもそれを活かせる方もいらっしゃるでしょうが、活かせない方が大半でしょうし。』

『確かにそうだねー。アリアは物事への探究心が多かったせいもあって、知識は沢山詰め込んだ感じだからね。まぁ、僕はそれに付き合わされてた事が多かったけどねー。』

『あら、だってアイクってば記憶力が私よりいいんですもの。ある物やいる者があれば何でも使えるものは使いますわ！』

『人使いが荒いわー。』

『人間書庫と呼ばれていたアイクが私の片割れなんですもの。手伝ってもらうに限るわ！』

「へー。アイクはそう呼ばれていたんだね。」

『そうなんですの。お父様。アイクってば一度読んだ本なんかは全て覚えているんですのよ。そのおかげで学校等の成績は私より良かったんですの。』

『アリアはその分他の面で僕よりも勝ってたんだけどねー。』

「そうか。２人とも色々とお互いに足りない所は補いながら歩んでたんだな。」

『えぇ！そうなんですの！アイクお兄様は頼りになる永遠のお兄様ですのよ！』

（フフ。アイクってば、照れてるな。けど、本当にアリアは真っ直ぐで優しい良い子だ。それにアイクもアリアに負けじとアリアを常に想っているのが分かる優しい子だ。私の子が優しい子で幸せだな。）

「それで、神聖魔法スキルについてだが、時空関連の神魔法は危険だから隠蔽しよう。聖魔法スキルに見せていれば大丈夫だろう。隠密スキルは一度使ってみないと危険性が分からないから何とも言えないな。」

『あー。お父様ー。これ僕隠蔽します。』

『私もその方がいいと思うわ。』

「２人は具体的にどういったスキルか理解出来ているのか？」

『有名ファンタジー映画の透明マントやスパイアクションに出てくるようなみたいなものよね。認識はされないけど、攻撃は受けるから危険視されるということだと推測しますわ。』

『あぁ。僕もそういう推測だよー。お父様、試しに使ってみていいです？』

「あぁ。頼む。」


···すると、目の前にいたアイクが消えた。


『あらー、本当に消えたわ！えいっ！やっぱり物体はいるわ！』

『アリア！叩くなよー。』

『アイク！私にもかけてみてよ！』

『いいよー。』


···すると、アリアまでも消えた。


暫くすると足元に２体のなにかがぶつかってきてアイクとアリアが私の足に引っ付いていた。