やる気が"出ない“文乃さん。

日常

原稿用紙一枚目

今日も居るだけの古本屋のバイトを終わらせ早速帰宅。……しようとしたのだがズボンのポケットに入れていたケータイが震えたので覗いてみる。見ればそれはアプリの通知だった。それでようやく思い出した。

「原稿用紙…買わなきゃいけないんだった…」

面倒くさい。それでもやってみたいと思ったことは仕方がない。家の帰り道にホームセンターあるし寄ってみることにした。

数十分後

大型ホームセンターにて原稿用紙を買い、気分が少し上がったまま帰った。家につきパジャマに着替えると早速小さな机の上に原稿用紙と筆記用具を並べ書き始め……るわけにも行かなかった。なんせ小説なんてこれっぽっちもわからない。どうしたものかと検索エンジンにすがる。するとまずは世界観の設定をしなければならないそうだ。世界観かぁ…や、現実が一番書きやすいかなぁ。原稿用紙の裏に小さくメモって、次のステップを読む。次は人物設定。絵もついていたらわかりやすい……。そこまで読んであたしは投げ出した。何だこの面倒くさい仕事は。

「やる気と根性ないとやってらんないじゃん…」

自分にないものの代表が必要だったのだ。もうやーめた。そう思い夜も更けていたので布団に潜り込んで眠った。