メイスオブクリスティア

桜bysen

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10話 月曜の章「表面化する青春の絆と険悪な関係」

ユキムラ編 2

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ーーミラは自身の所持していた銃で天井を撃ち抜き先輩達の背中を、ユキムラは右手をまっすぐに前に突き出し指を広げずに開いた手で何者かの赤く燃え盛った横切りエフェクトを弾き消し、アユミを庇った。

レヴィアユーレ「!?」

ヤヌス「...へへ。」

すると、天井に姿を現したレヴィアユーレは同時に詠唱時に右手の人差し指に出現させた魔術の紋章がミラの銃によって砕け散る。

ヤヌスもアユミに対して当てようとした攻撃手段をユキムラに弾き返された為、必然的にアユミからユキムラへと視線をやる羽目になる。

ユキムラ
「おっと悪い、天井を攻めようとしたつもりが。」

ミラ
「こちらこそ、ほんとはそっちを攻めようかと。」

ヤヌス
「っへ、あの坊主の時といいまたてめぇが俺の存在を見つけてのこのことしゃしゃり出てくるなんて、流石は11年間の仲だけはあるなぁ。」

レヴィアユーレ
「私達が気配を消して密かに抹殺しようとしたのにも関わらず、出現場所を察知し私の放つ魔術の発動さえも銃で食い止めるなんて、さすが若手のエリート教官ね?」

そして”けど”と言ったその瞬間に姿を消し、

「後にも気を付けなさィ!!ろよォ!!

ユキムラ&ミラ「.....。」

という言葉と同時に駿足で一気に二人に止めを刺そうと最後の1手を発動、

ヤヌス&レヴィアユーレ「!?」

...の筈だった二人は、レヴィアユーレはナオマサに、ヤヌスはレオンハルトに瞬時に刃を突きつけられ背後を浸かれたために突如体が固まる。

剣を突き付けられる、いや、実際は突きつけられていなくそのスッとしたオーラのみで浸かれたような感じになっていただけである。

そのすぐにヤヌスはユキムラに拳を突きつけられ、アユミは丈の短い杖を使って、魔術の紋章を出現させ迎撃準備に入る。
同様にレヴィアユーレはミラに銃を突きつけられ、ユーレンは最先端の技術で施された特殊なショットガンを構えて迎撃準備を整える。

これに対して二人の侵入者はやれやれという呆れた態度で感じで諦めたのか、観念したように武器を下ろしてこう言った。

レヴィアユーレ
「あらあら、お手上げって感じかしら~?」

ヤヌス
「はぁ、遊びだってのに、冗談もわかんねぇとは。」

ユキムラ
「遊びでも本気でもどっちでもいいが、どちらにせよ6人相手の戦いのプロに二人で攻めいるのはあまりに無謀というものだ。...何が目的だ?」

ミラ
「答えなければ問答無用で殺すわよ?」

ヤヌス「ははは!」

ミラ「何がおかしいの?...ッ?!」

ミラが脅迫ぎみにそう問い詰めると、ヤヌスの周りに赤いキシッとしたエフェクト、レヴィアユーレの周りに青いキシッとしたエフェクトが舞い上がってきて、同時にそれは二人の姿を消した。
そして、結晶と化したそれは扉とは正反対の窓側に移動するとそこで二人が正体を現す。

ヤヌス
「当然そのつもりでお前たちにこうして会いに来たんだぜ?」

レヴィアユーレ
「そもそもそれが目的だし。」

ヤヌス
「...ssrリボルバー、あれは何処にあんだ?今すぐ寄越せ、それだけの話だぜぃ?」

ユーレン「あれ....とは?」

3人「......?」

ユキムラ
「...悪いが覚えも無いし持ってもないな。けどお前達が悪目立ちしたから、目的の物もカルマ城にあるんじゃないか?」

ミラ
「そうね、例え知ってたとしても...”学園の中にも、ましてや生徒寮、教官寮の中に隠した訳でもない”。分かった?私達は今子守りで忙しいの。用が済んだなら帰ることね。」

レヴィアユーレ
「ふ、ふふふふふ♪..いいわ。ようやく理解したわ。今日はこのくらいでおいとまするわ。けど、いいこと?これからの貴方達の為に今からしておくわ。」

レヴィアユーレがそう言うと以下のことを本題としてやや怪訝そうに話した。

ーーーーーーーーーーーーーー


4人「....!?」
ユキムラ&ミラ「.......。」


ーーーーーーーーーーーーーー

そのを聞いた四人は何を言っているんだ?という引き気味でとても信じられないと言った表情であった。ユキムラとミラも同じく信じられないという表情だった。しかし四人とは明らかに違うのが、その内容について少しだけ

しかし、あくまで、ユキムラとミラはレヴィアユーレ達の言葉は逆に自分達の目的を有利に運びだすための全くのでたらめだろうと思うことにする。しかしそれにしては、なぜか。が、だからと言って信じたくなくまた、見も蓋もないただのお遊びだろうと再び思うことにした。

しばらく全員が呆然と突っ立っていると、ヤヌスが口を開く。

ヤヌス
「これで分かっただろ?あんたらは~、今そんな展開へと持っていこうとしている。」

レオンハルト
「なんのことだ!?良く分からぬが戯れのつもりか...!?」

レヴィアユーレ
「そう言えば他の四人さんは知らなかったかしら~。まあ、信じたくなければそうすればぁ~~?でも、はしておいたか...!?」

突然、レヴィアユーレはいいかけてはっと何かを感じたかのように固まる。

ヤヌス「?どした?」

レヴィアユーレ
「あの子達の意思が消えた...!まさか、あのガキ共が倒した?そんなはずは...!」

ヤヌス
「マジかぁ?それはそれでやるなぁ~。まぁ、雑魚敵程度で喜んでもらっちゃぁ困るがな~。」

ヤヌスは迫真とは程遠い心もない言葉でそう言った。

すると、ヤヌスが言い終わってすぐにナオマサが問い詰める。

ナオマサ
「!貴様、俺達の教え子を襲ったのか...?」

アユミ
「なんてことを、無事なんですか!?」

レヴィアユーレ
「え!?そんなこと知らないわよ!」

アユミも続けて心配と焦りが募りながらも問い詰めるとレヴィアユーレは突如剣幕を発ててそう言い、すぐに気味の悪い笑顔を取り繕って意地汚くこう言った。

レヴィアユーレ
「...けどユキムラぁ、あんた言わなかったかしら?、「今までの学年と違う気がする。って~。それに対して「同じフラグだったとしても、俺は最後まで何度でも生徒達を信じます。」そうすることが教官の務め、なんでしょう~?」

ユキムラ「!?その言葉...。」

レヴィアユーレ
「木陰の奥からこっそり盗み聞きしたのよぉ♪大丈夫よ~~ガキ共が死なない程度には手加減させたはずよ~?生きて帰ってくるかは分からないけどォ~♪」

レオンハルト「貴様...!」

レヴィアユーレ
「それじゃあ目的も果たしたから、私達はそろそろおいとまさせてもらうわよぉ~♪じゃあね~?」

ヤヌス
「ユキムラぁ?....今度会ったときにゃぁ、お前を殺してやる♪...寂しそうに抱き枕抱えて待ってろよぉッ...!」

愉快そうな態度から一変し憎しみに飢えたような怒りの表情と共に二人の刺客はそれぞれ一色のエフェクトを巻き上げサッと姿を眩ました。

レオンハルト「あっ、待て!」

彼がそう言った途端にエフェクトや何もかもが消えて、残りの教官達6人がただ呆然とした。

全員「.....。」

ナオマサ「一体何だ、奴等は...。」

レオンハルト「ユキムラ教官、あの者達は一体...!」

ミラ「....ユキムラさん。」

ユキムラ
「...嫌な予感がする。俺達も一緒に乗せて貰おう。」

ユキムラが真剣で心配な表情でそう言うと全員も同じ気持ちで返事をした。ーー

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