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6話 月曜の章 「初めての"展開《こと》"ばかりで」
カスミ編 3
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ーー
授業が終わり、教室で着替えを済ませた所に一人の女子がカスミに話しかける。それは目の部分に白のベースにオレンジ色のシンプルの飾りの仮面を着けた、凛々しい雰囲気の女子だった。
フライヤ
「先の教官との手合わせ、とても良かったぞ。味方が引き付けてるうちに教官の後ろに回り込むとは考えたものだな。」
カスミ
「ありがとう♪っふふ、フライヤちゃんに褒められちゃった//。」
フライヤ
「い、いい加減、愛称を付けるな!..呼び捨てでいい。」
フライヤは恥ずかしがりながらそう言った。
カスミ
「んふふ♪分かったよ、フライヤ。」
そういうとカスミはふふっと微笑んだ。
フライヤ
「...ああ、この後は昼食だったな。」
カスミ
「じゃあ休憩小屋の隣の購買に一緒にいこう、おなじ部活動のよしみなんだし...ね?」
フライヤ
「...ま、まあ、そなたとは一度も昼食を共にしたこと無かったな。..ふふ、まあ今回ばかりは付き合おう。」
そうして二人は学園にある購買室という小さな木材の建物を訪れた。
購買スタッフ「いらっしゃいませ~。」
何となくだらしないがしっかりとはっきりした明るい言葉がカスミの耳に届いた。
カスミ
「おおー、色々あるんだね。私、初めて来たよ。えーーと...。あっこれにしようかな?」
フライヤ「は?...それ...。」
カスミ「藁人形~♪」
スタッフ「食べていかれますか?」 カスミ「イエス♪(?)」
フライヤ「まて!それは食い物ではない!あとなぜそれが売られている!?」
フライヤ
(まさか、私の隣にいるあの奴がオオホウリ神社の巫女だったとは...本人から聞いて驚いた。あの天然ぶりであまりに信じられぬが....。)
ふとフライヤはカスミの行動を見て思ったのだった。
購買スタッフ「ありがとうございました~。」
スタッフの声のもとである購買室を出た二人。そのすぐにカスミが話しかける。
フライヤ
「って、その藁人形本当に買ったのか...。まさか食べるつもりでは....(引き)」
カスミ
「そんな事しないよ~可哀想だよ。そうするくらいならフライヤの名前書いて釘を使って大事に飾っておきたいくらいだよ。」
フライヤ
「そっちの方が遥かに惨いぞ!?というか私に何か恨みがあるのか殺る気満々だぞ!?」
カスミ&フライヤ「.......。」
ルヴェン「.......。」
フライヤ「..まあ、その藁人形とやらは体育座りをしているあやつにやろう。」
そういってカスミから取り上げた藁人形を体育館裏の北側の壁にもたれながら体操座りをしているルヴェンに投げ渡すのである。
ルヴェン「....報われないな。」
カスミ
「まぁともかくフライヤ!ここの場所教えてくれてありがとう♪いつもお昼ここ使ってるんだね?そういえば今までフライヤとお昼一緒にしてないかも?」
フライヤ
「まあ、そうだな...。」
カスミ
「ん~~..そういえばフライヤ、ずっと気になってたんだけど、その仮面いつも着けてるんだね。」
そうして、あっ、と思いつきの声を発した。
カスミ
「もしかしてフライヤ、意外とお面を色々コレクションしてたり?」
フライヤ
「いや、それはないな。」
カスミの発言に普通の対応で否定すると、
フライヤ
「すまないが、その事については今は聞かないでくれるか?」
と、やや暗い表情でそう言った。
カスミはぽかんとなりながら”分かった”と返事をしたその時、
女子の声
「いや!お願いやめて!もう...許して...。」
ーー
授業が終わり、教室で着替えを済ませた所に一人の女子がカスミに話しかける。それは目の部分に白のベースにオレンジ色のシンプルの飾りの仮面を着けた、凛々しい雰囲気の女子だった。
フライヤ
「先の教官との手合わせ、とても良かったぞ。味方が引き付けてるうちに教官の後ろに回り込むとは考えたものだな。」
カスミ
「ありがとう♪っふふ、フライヤちゃんに褒められちゃった//。」
フライヤ
「い、いい加減、愛称を付けるな!..呼び捨てでいい。」
フライヤは恥ずかしがりながらそう言った。
カスミ
「んふふ♪分かったよ、フライヤ。」
そういうとカスミはふふっと微笑んだ。
フライヤ
「...ああ、この後は昼食だったな。」
カスミ
「じゃあ休憩小屋の隣の購買に一緒にいこう、おなじ部活動のよしみなんだし...ね?」
フライヤ
「...ま、まあ、そなたとは一度も昼食を共にしたこと無かったな。..ふふ、まあ今回ばかりは付き合おう。」
そうして二人は学園にある購買室という小さな木材の建物を訪れた。
購買スタッフ「いらっしゃいませ~。」
何となくだらしないがしっかりとはっきりした明るい言葉がカスミの耳に届いた。
カスミ
「おおー、色々あるんだね。私、初めて来たよ。えーーと...。あっこれにしようかな?」
フライヤ「は?...それ...。」
カスミ「藁人形~♪」
スタッフ「食べていかれますか?」 カスミ「イエス♪(?)」
フライヤ「まて!それは食い物ではない!あとなぜそれが売られている!?」
フライヤ
(まさか、私の隣にいるあの奴がオオホウリ神社の巫女だったとは...本人から聞いて驚いた。あの天然ぶりであまりに信じられぬが....。)
ふとフライヤはカスミの行動を見て思ったのだった。
購買スタッフ「ありがとうございました~。」
スタッフの声のもとである購買室を出た二人。そのすぐにカスミが話しかける。
フライヤ
「って、その藁人形本当に買ったのか...。まさか食べるつもりでは....(引き)」
カスミ
「そんな事しないよ~可哀想だよ。そうするくらいならフライヤの名前書いて釘を使って大事に飾っておきたいくらいだよ。」
フライヤ
「そっちの方が遥かに惨いぞ!?というか私に何か恨みがあるのか殺る気満々だぞ!?」
カスミ&フライヤ「.......。」
ルヴェン「.......。」
フライヤ「..まあ、その藁人形とやらは体育座りをしているあやつにやろう。」
そういってカスミから取り上げた藁人形を体育館裏の北側の壁にもたれながら体操座りをしているルヴェンに投げ渡すのである。
ルヴェン「....報われないな。」
カスミ
「まぁともかくフライヤ!ここの場所教えてくれてありがとう♪いつもお昼ここ使ってるんだね?そういえば今までフライヤとお昼一緒にしてないかも?」
フライヤ
「まあ、そうだな...。」
カスミ
「ん~~..そういえばフライヤ、ずっと気になってたんだけど、その仮面いつも着けてるんだね。」
そうして、あっ、と思いつきの声を発した。
カスミ
「もしかしてフライヤ、意外とお面を色々コレクションしてたり?」
フライヤ
「いや、それはないな。」
カスミの発言に普通の対応で否定すると、
フライヤ
「すまないが、その事については今は聞かないでくれるか?」
と、やや暗い表情でそう言った。
カスミはぽかんとなりながら”分かった”と返事をしたその時、
女子の声
「いや!お願いやめて!もう...許して...。」
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