メイスオブクリスティア

桜bysen

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1話 日曜の章「軌跡の始まり」

エース編 6

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ーー
エース
「...俺は、産まれてからずっとサーヴァルディアの山間部の出身だよ。村の人たちもとっても優しくていつも良くしてくれたからその恩返しにここに来たって感じかな?」

産まれてから、とエースは嘘をついた。自分の過去の真実を人に知られないように、言い終わるとスレイが口を開いた。

スレイ
「へえ!俺たちのところと違って全然さむいじゃないかよ!」

エンリル「うん!エンリル寒いのダメ。」

クラウザー
「でも村の人たちは俺たちのところと一緒だな。」

と、エースはふとカスミについて思い出した。

エース
(そういやーカスミも家から学園に通えたらいいなって言ってたが、ということはカスミはエニシの山間部に住んでるのか。)

実は、この世界はクランメイズという名前で、

代々アルセイディア家という王族の本城があったとされる、

北西にある"ケルリムリーク"、

南西の最南端にフェアリム火山のある"カスティリオン"

北に位置し、最北端にセラベリーヌ氷山のある"レムリア"

その下に隣接し、壮大な大地と自然溢れる"サーヴァルディア"

南に位置し、敵国の本拠である腐敗した領域"ダークルリムス"

その北に隣接し、広大な砂漠と数多なる命が存在する"ビアンカ"

最も東に位置する、東洋文化が広がっている"エニシ"

東南にある味方国の王の本拠地"カルマ"

この8つの国がある。それぞれの地名は大昔から変わっていない

。その中でダークルリムスとカスティリオンの殆ど、ビアンカの一部は敵国であるダーキル帝国の敷地だ。

そうしてクラウザーがエースにとって辛いある質問をした。

クラウザー
「ところでエースは家族はいるのか?」

"家族"そうきいてどう言えばよいかわからず、答えに戸惑った。

エース「あっ実は...」といいかけたそのとき、

ジェニファー
「お兄様、先程茶髪の女の子がこの辺りの廊下を走って行ったのですが、同じクラスですよね?一体何があったんですか?」

エース
「え?!あーーっさあ!なんだろうね?あはは..。」

スレイ&エンリル
「え?でもさっきあの娘に変なこ...むぐぅゥゥッッ!?」

クラウザー
「あはは!そうだよな!緊張してるからあーなったんじゃないか?きっとそうだよ!」

ジェニファーの問いに対してエースは妹には知られまいとおおげさな感じでごまかしをいれた。そして何故か、スレイとエンリルが正直に言おうとした所を思わずクラウザーがエースをフォローする。

ジェニファー「そうなのですか?」

エース&クラウザー「そ、そうだよ!」

ジェニファー「は、はぁ...」

エースとクラウザーの態度に三人はきょとんとする。

ふと、エンリルが突然驚いた態度で言った。

エンリル
「ん?えーーーー!?もしかしてこの子、エースの妹ちゃん!?」

ーー
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