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愛斗
思い思われボコられて
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あのあと泣きつかれた俺たちは抱き合って寝た。
………………のだが。
ドンドンドン!!!!!ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
「「「「!?!?」」」」
けたたましい呼び鈴の音と扉を殴る音で4人同時に飛び起きた。
「!?!、な、なんだ!?!」
「An enemy attack!!?? Is someone trying to attack us!!?」
「やめろ、寝起きで銃を構えようとするな。危ねーな。せめて棒にしろ棒。つかここ日本だバカ。お前今銃持ってねーだろそもそも」
寝ぼけながら腰元と枕元で銃を探すような仕草を見せる森の手をはたきながら類が言う。
そんな彼らを横目に俺はそーっとドアスコープを覗いてみた。
「!!??」
ドアの前に仁王立ちしている人物を見て俺は飛び跳ねた。
「よ、洋介さん!!?なんでここに!?!?」
慌てて鍵とドアを開ける。
「こ、こんな時間にどうしt」
次の瞬間俺は後ろに吹き飛んだ。
「こッんんんのバカッ!!!!!!!」
洋介さんの強烈な蹴りが俺を数メートル吹き飛ばした。その後ズカズカと歩いてきた洋介さんにおまけにもう1回殴られた。
「なーにが別れの挨拶だ!!?あ!!!??ふざけんのもいい加減にしやがれ!!!!!!!!!!」
咳き込みながらチラリと見ると涙目ながらまだまだ殴り足らない様子の洋介さんを類と森と神野が必死に止めていた。
■■■■■■■
その後みっちり3時間説教をしたあと、洋介さんたちは店の準備があるとかで未だ怒りながら帰っていった…。
脳内処理が追いつかず、ぽえーっと玄関の方を眺めていると隣に来た類にぺちぺちと頬を叩かれた。
「おーいお前オジサン達に感謝しろよー??俺が昨日連絡してから速攻で新幹線とって朝1で来てくれたんだから」
「へ???」
「そーですよー彼らすごい心配してたんですから…もちろん俺らもですけど…………」
神野も類と反対側の俺の肩に手をポンポンと叩きながら神野も言った。
「……へへへ」
急にへにゃりと笑った俺に3人は首を傾げた。
「俺はいま幸せもんだ」
次の瞬間3人に抱きつかれた
「おわ!?」
「そうですよ愛斗さん。あなたは愛されてるんです」
「そーだぞ。それもこんなに多くの人間に」
「貴方は愛されるべきなんです…大切にされるべきです」
3人ともちょっと泣きながら言った。俺もちょっと泣いた。
「森、お前はさっさと英語モードから脱却しろ…」
類のツッコミにみんなでちょっと笑った。
■■■■■■■
そのあと類と森はなんか用があるだかなんだかで帰っていった…。
で。今神野と2人きり。結構気まづい。
「………。愛斗さん。」
静かに神野が言う。
「俺が昨日言ったこと…覚えてますか?」
「き、昨日言ったこと…?ど、どれだ??」
俺もの言葉に神野はこっちを向き、しっかり俺と目を合わせる。
「好きです。愛斗さん。」
「好きなんです。あなたのその笑顔や…守りたくなる感じ…もちろんそれだけじゃないけど…」
「……。ほ、本気で言ってんのか??」
「…。こんな嘘つくと思いますか???」
「い、いや…ただちょっとびっくりしただけ…。」
神野はため息を付いて俺に正座で向き合った。
「好きです。付き合ってください。」
はっきりと俺の目を見て正座で神野は言った。
「ほ、ほんとか???」
「はい。」
「お、俺こんなんだぞ??なんも、ねーぞ??」
「知ってます。」
「お、お前をレ○プした男だぞ…??」
「…それでも好きになっちゃったんです」
「…。いいとこなんて…何もねーぞ??」
「俺が知ってるからいいんです。」
「ほんとに……俺なんかでいいのか??」
「愛斗さんが、いいんです。」
涙で顔をグシャグシャにしながら俺は神野に抱きついた。
「こんな…俺を…好きになってくれてありがとう…」
「………ははっ…愛斗さんエー○みたいになってる…」
しばらくの沈黙の後神野が急にそう呟いた。
「うっせぇよぉおおお…」
因みに俺が泣き止むまでに5分ほど要した。
………………のだが。
ドンドンドン!!!!!ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
「「「「!?!?」」」」
けたたましい呼び鈴の音と扉を殴る音で4人同時に飛び起きた。
「!?!、な、なんだ!?!」
「An enemy attack!!?? Is someone trying to attack us!!?」
「やめろ、寝起きで銃を構えようとするな。危ねーな。せめて棒にしろ棒。つかここ日本だバカ。お前今銃持ってねーだろそもそも」
寝ぼけながら腰元と枕元で銃を探すような仕草を見せる森の手をはたきながら類が言う。
そんな彼らを横目に俺はそーっとドアスコープを覗いてみた。
「!!??」
ドアの前に仁王立ちしている人物を見て俺は飛び跳ねた。
「よ、洋介さん!!?なんでここに!?!?」
慌てて鍵とドアを開ける。
「こ、こんな時間にどうしt」
次の瞬間俺は後ろに吹き飛んだ。
「こッんんんのバカッ!!!!!!!」
洋介さんの強烈な蹴りが俺を数メートル吹き飛ばした。その後ズカズカと歩いてきた洋介さんにおまけにもう1回殴られた。
「なーにが別れの挨拶だ!!?あ!!!??ふざけんのもいい加減にしやがれ!!!!!!!!!!」
咳き込みながらチラリと見ると涙目ながらまだまだ殴り足らない様子の洋介さんを類と森と神野が必死に止めていた。
■■■■■■■
その後みっちり3時間説教をしたあと、洋介さんたちは店の準備があるとかで未だ怒りながら帰っていった…。
脳内処理が追いつかず、ぽえーっと玄関の方を眺めていると隣に来た類にぺちぺちと頬を叩かれた。
「おーいお前オジサン達に感謝しろよー??俺が昨日連絡してから速攻で新幹線とって朝1で来てくれたんだから」
「へ???」
「そーですよー彼らすごい心配してたんですから…もちろん俺らもですけど…………」
神野も類と反対側の俺の肩に手をポンポンと叩きながら神野も言った。
「……へへへ」
急にへにゃりと笑った俺に3人は首を傾げた。
「俺はいま幸せもんだ」
次の瞬間3人に抱きつかれた
「おわ!?」
「そうですよ愛斗さん。あなたは愛されてるんです」
「そーだぞ。それもこんなに多くの人間に」
「貴方は愛されるべきなんです…大切にされるべきです」
3人ともちょっと泣きながら言った。俺もちょっと泣いた。
「森、お前はさっさと英語モードから脱却しろ…」
類のツッコミにみんなでちょっと笑った。
■■■■■■■
そのあと類と森はなんか用があるだかなんだかで帰っていった…。
で。今神野と2人きり。結構気まづい。
「………。愛斗さん。」
静かに神野が言う。
「俺が昨日言ったこと…覚えてますか?」
「き、昨日言ったこと…?ど、どれだ??」
俺もの言葉に神野はこっちを向き、しっかり俺と目を合わせる。
「好きです。愛斗さん。」
「好きなんです。あなたのその笑顔や…守りたくなる感じ…もちろんそれだけじゃないけど…」
「……。ほ、本気で言ってんのか??」
「…。こんな嘘つくと思いますか???」
「い、いや…ただちょっとびっくりしただけ…。」
神野はため息を付いて俺に正座で向き合った。
「好きです。付き合ってください。」
はっきりと俺の目を見て正座で神野は言った。
「ほ、ほんとか???」
「はい。」
「お、俺こんなんだぞ??なんも、ねーぞ??」
「知ってます。」
「お、お前をレ○プした男だぞ…??」
「…それでも好きになっちゃったんです」
「…。いいとこなんて…何もねーぞ??」
「俺が知ってるからいいんです。」
「ほんとに……俺なんかでいいのか??」
「愛斗さんが、いいんです。」
涙で顔をグシャグシャにしながら俺は神野に抱きついた。
「こんな…俺を…好きになってくれてありがとう…」
「………ははっ…愛斗さんエー○みたいになってる…」
しばらくの沈黙の後神野が急にそう呟いた。
「うっせぇよぉおおお…」
因みに俺が泣き止むまでに5分ほど要した。
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