姉さんの代替品

虎々

文字の大きさ
上 下
4 / 12

僕は誠だよ!

しおりを挟む
「……ん…ここは…」
見慣れない天井…
「えっ…なにこれ」
誠は両手首をベッドに固定されていることに気がついた。解けないか引っ張ってみたがびくともしない。
そうだ、あの時お義兄さんに何かを飲まされて…じゃあこれもお義兄さんが…?
誠が周りを見渡すと部屋には扉が2つと窓が1つ、それと今僕が乗っている大きなベットがあった。そして誠はもう1つ重大なことに気がついた。
「…この服は姉さんの…」
どうして僕が姉さんの服を…まさか…
無性に嫌な想像が誠の脳裏をよぎる
すると突然片方の扉が開いた
「目が覚めたかい」
「…お義兄さん」
体が強張る
誠司は不気味な笑みを浮かべながら誠に近づいていく
「お義兄さんなんてどうしたんだ紗希」
と言って誠司は誠の上に乗り頬を撫でる
「いつもみたいに『誠司さん』って言ってよ」
やっぱり聞き間違いなんかじゃない、お義兄さんは僕のことを紗希って言ってる…
「何言ってるのお義兄さん!僕は誠だよ!姉さんは……もう死んっ…」

ーゴッ‼︎

え…?

「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ…」
今…何が………僕…殴られた?
左頬の痛みが尋常ではなく、たった一発で僕の身体は恐怖で動けなくなっていた
「シーっ、大丈夫大丈夫だよ。痛いのは一瞬だけ、紗希がもうおかしなことを言おうとしなきゃ俺は殴ったりなんてしないよ」

怖い、怖い、ただひたすらに目の前にいる人が怖くてたまらない

「も…もうこんなことやめてよお義兄さ…」
今度は両頬を強く掴まれる
「『誠司さん』だろう?」
もしここで選択を間違えたらまた殴られるのだろうか…
「……せ…誠司さん」
「いい子だね俺の可愛い紗希」
「んっ‼︎」
誠司は無理矢理誠にキスをする
「はっ…んんっ…ん…はぁっ…」
クチュ…クチュ…
誠司の舌が強引に口の中へ入ってくる
もうやめて!義兄さん!頭ではそう思っていても息つく暇のないそのキスに抵抗する力がどんどん奪われていく…
「…っぱぁ‼︎ハァ、ハァ…」
「ああ紗希大好きだよ、でもこんなんじゃ全然足りない…」
誠司は来ていた上の服を脱ぎ捨てる
「やっ、やめっ…!」
これ以上は!
「大丈夫優しくするから、いっぱい愛し合おうな」




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...