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三年生 お休みの日
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土曜日の朝は、寝坊してもいい。
だけど、先生と一緒だと、自然と目が覚める。 長く、先生を見てたいから。
「あれ」
先生、いない。 布団も、あったかくない。 今朝の先生は、早起きだ。
いつもは割と、私の方が早く起きる。 先生、えっちした次の日の朝は、よく寝るんだ(疲れるのかな……お姉さんだし)。
寝室の扉、少し、開いてる。 リビングが見える。 先生は、頬杖をついて、作業机に向かってる。
そうっと、ベッドから出る。 後ろからぎゅっとして、びっくりさせちゃおうかな。 抜き足、差し足で、扉へ向かう。
「────」
私、肩がびくっとする。 先生、小さい声で、誰かと話してる。 電話かな。
「……なの。 ますます、わからなくなって……」
邪魔しちゃ、悪いな。 そう思ってベッドに戻ろうとして、躓く。
「うわっ」
「きゃっ」
私の声に、先生、駆け寄ってくる。
「おはよう。 大丈夫?」
「おはようございます…。 えへへ。 こけちゃった」
「どこも、ぶつけてない?」
ちら、と作業机を見ると、夏休みにこっそり見た、高校生の頃のかわいい先生と、お姉さんが二人で写った、写真立てだけが置いてある。
「大丈夫、膝だけ。 ねえ、先生、あの写真、超かわいいね」
私は照れ隠しに、写真立てを指差す。 あの、前髪ぱっつんの、笑ってない、高校生の頃の先生。
「写真? うん。 かわいい? あなたの方が、ずっとかわいいわ」
そう言って、先生は写真立てを、本棚の一番上に置いてしまった。
「じっくり見たいよ。 昔の先生」
先生は、私をぎゅうっと抱きしめる。
「今の方が、きれいでしょ。 さあ、お顔を洗って、歯磨きしてきて」
言われた通りにさっぱりしてきたら、先生は、猫脚のソファで待っていた。 私を手招きする。
ソファに横に座ってる先生の、お膝に乗る。
「えへへ。 先生、キスしていい?」
「しましょ。 おいで」
ちゅ、ちゅっ、て、唇をくっ付ける。 くっ付いたり、離したり。 小鳥のようなキス、繰り返す。
……舌、入れたいな。 入れようとすると、先生、逃げちゃう。
「ねえ、大人のキスにしよ」
首に腕を回して、舌を出して、甘えてみる。 先生はちょっと、困った顔をする。
「なんで。 いつも、してくれるじゃん。 えっちなキス、しようよ」
「今日は、えっちな気分じゃないの。 ぎゅっとして、キスは唇だけじゃ、だめ?」
そんな気分の日、あるんだ……。 先生って、いつでもえっちなのかと思ってた。 私と一緒で。
あ。 もしかして……。
「あの、まだ、怒ってる? 昨日のこと……」
昨日、私が、やりすぎちゃったこと。
先生は、くくっと笑う。
「怒ってませんよ。 気持ち良かったわね。 あんなに恥ずかしい思いをしたの、初めてよ。 貴重な経験」
よかった。 笑ってる。
「修学旅行、何だか、それなりに疲れたみたい。 歩き通しだったし」
「マッサージ、してあげようか? 私、上手だよ。 ママに小さい頃から、やらされてるから」
シルクのパジャマの上から、先生の脚、触る。
先生は、ふふ、ありがとうと言って、ぎゅっとしてくれる。
「気持ちだけ、貰っておくわ。 マッサージなんてしたら、また、したくなっちゃうでしょ。 夕陽は、かわいいお猿さんなんだから」
「まぁ……そうかもだけど」
「朝ご飯、用意するわね。 今日は、真面目にお勉強しましょう。 私は少し、休みます」
だけど、先生と一緒だと、自然と目が覚める。 長く、先生を見てたいから。
「あれ」
先生、いない。 布団も、あったかくない。 今朝の先生は、早起きだ。
いつもは割と、私の方が早く起きる。 先生、えっちした次の日の朝は、よく寝るんだ(疲れるのかな……お姉さんだし)。
寝室の扉、少し、開いてる。 リビングが見える。 先生は、頬杖をついて、作業机に向かってる。
そうっと、ベッドから出る。 後ろからぎゅっとして、びっくりさせちゃおうかな。 抜き足、差し足で、扉へ向かう。
「────」
私、肩がびくっとする。 先生、小さい声で、誰かと話してる。 電話かな。
「……なの。 ますます、わからなくなって……」
邪魔しちゃ、悪いな。 そう思ってベッドに戻ろうとして、躓く。
「うわっ」
「きゃっ」
私の声に、先生、駆け寄ってくる。
「おはよう。 大丈夫?」
「おはようございます…。 えへへ。 こけちゃった」
「どこも、ぶつけてない?」
ちら、と作業机を見ると、夏休みにこっそり見た、高校生の頃のかわいい先生と、お姉さんが二人で写った、写真立てだけが置いてある。
「大丈夫、膝だけ。 ねえ、先生、あの写真、超かわいいね」
私は照れ隠しに、写真立てを指差す。 あの、前髪ぱっつんの、笑ってない、高校生の頃の先生。
「写真? うん。 かわいい? あなたの方が、ずっとかわいいわ」
そう言って、先生は写真立てを、本棚の一番上に置いてしまった。
「じっくり見たいよ。 昔の先生」
先生は、私をぎゅうっと抱きしめる。
「今の方が、きれいでしょ。 さあ、お顔を洗って、歯磨きしてきて」
言われた通りにさっぱりしてきたら、先生は、猫脚のソファで待っていた。 私を手招きする。
ソファに横に座ってる先生の、お膝に乗る。
「えへへ。 先生、キスしていい?」
「しましょ。 おいで」
ちゅ、ちゅっ、て、唇をくっ付ける。 くっ付いたり、離したり。 小鳥のようなキス、繰り返す。
……舌、入れたいな。 入れようとすると、先生、逃げちゃう。
「ねえ、大人のキスにしよ」
首に腕を回して、舌を出して、甘えてみる。 先生はちょっと、困った顔をする。
「なんで。 いつも、してくれるじゃん。 えっちなキス、しようよ」
「今日は、えっちな気分じゃないの。 ぎゅっとして、キスは唇だけじゃ、だめ?」
そんな気分の日、あるんだ……。 先生って、いつでもえっちなのかと思ってた。 私と一緒で。
あ。 もしかして……。
「あの、まだ、怒ってる? 昨日のこと……」
昨日、私が、やりすぎちゃったこと。
先生は、くくっと笑う。
「怒ってませんよ。 気持ち良かったわね。 あんなに恥ずかしい思いをしたの、初めてよ。 貴重な経験」
よかった。 笑ってる。
「修学旅行、何だか、それなりに疲れたみたい。 歩き通しだったし」
「マッサージ、してあげようか? 私、上手だよ。 ママに小さい頃から、やらされてるから」
シルクのパジャマの上から、先生の脚、触る。
先生は、ふふ、ありがとうと言って、ぎゅっとしてくれる。
「気持ちだけ、貰っておくわ。 マッサージなんてしたら、また、したくなっちゃうでしょ。 夕陽は、かわいいお猿さんなんだから」
「まぁ……そうかもだけど」
「朝ご飯、用意するわね。 今日は、真面目にお勉強しましょう。 私は少し、休みます」
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