保健室 三年生

下野 みかも

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三年生 仲良しのベッド

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 秋、お天気の土曜日、一緒にドライブして。 夕方、先生のマンションに着く。 
 心地いい疲れのなかで、私たち、先生のベッドで、ごろごろする。
「ねぇ、先生」
「名前で」
 唇、つままれる。
「お……おりえちゃん」
 織江ちゃん。 先生の、名前。 お出かけの時、先生、って呼べないから。 お外で呼ぶ、名前。
「なあに」
「恥ずかしいよ……」
「ねぇ、どうして呼ぶ方が恥ずかしがるのよ」
「なんか、あの、私、自分のママの事、ママって呼んでるんだけど」
「知ってるわ。 かわいい」
「今さら、お母さんって呼べないよ。 なんか、照れちゃって。 それと同じ……」
「そうなの? 良くわからないけど。 ちゃん、が恥ずかしいなら、呼び捨てでもいいし。 さん、でもいいのよ」
「違うんだよなぁ……」
「違うの?」
「なんていうか、その、照れちゃうんだよね…」
「そうなのね。 でも、今日は、名前がいいの」
「うん。 あの、間違えて、先生、って呼んじゃったら、ごめんね」


 ふふって笑って、二人とも、口、すこし開けて。 どちらともなく、キスをする。
 唇が繋がってから、お互いの腕を、背中に回す。 ぴったりくっ付いて、私も、先生も、お互いのなかに入りたがってる。
「んっ……うん……」
 先生は、夏のあたりから、ちょっと変わった。
 あの、泣いちゃった時から。 なんだか、かわいくなった……。
 ううん、先生はずっと、去年の春に初めて見た時からずーっと、きれいで。 今も、もっともっときれいなんだけど。
 かわいい。
 胸、私がしても、嫌がらないし、感じてくれる。
 キスすると、喉を鳴らして、喜んでくれる。
 名前呼んで、って、甘えてくれる。
 先生。 私だけの、先生。 
 大好き。 唇、気持ちいい。 ふにふにで。 身体は締まっててかっこいいのに、ぎゅっとすると、やわらかい。
 舌、たくさん絡ませる。 唾液を交換する。 大好き。 先生は全部、美味しい。
 唇を、離す。
「夕陽、キス……」
 また、舌を伸ばして来る。 目を閉じて。 先生は、えっち……。
「ねえ、せんせ……  あ、お、おりえちゃん。 服、脱ぎたい。 下着になろ」
「ん。 そうね」
 二人とも、服だけ脱ぐ。 私は、ちょっと大人っぽい、えんじ色のブラとパンツ。 デートの時は、上下おそろいにしてる。 意識高い。 まぁ、ブラはすぐ、取っちゃうんだけど。
 先生は、白いツルツルのキャミソールと、レースのパンツ。 お揃いのブラは、すぐ外してくれる。 ちくび、たってる……。
「白……かわいい」
「たまには、いいかなって」
 照れてる。
「かわいいよう」
 ぎゅっとする。
「おりえちゃん、好き。 大好き。 大切。 いちばん、大切」
「まあ。 どうしたの、急に」
 髪、撫でてくれる。 いつものように。 私は、期待してるみたいにやらしくたってる胸のあたりに、頬擦りをする。
「急にじゃない。 ずっと。 ずっと好き。 でも、どうしよう。 最近、どんどん好きなの。 もっともっと、好きになっちゃう」
「私もよ。 どうしましょう。 卒業式まで、長すぎるわ。 今すぐ、毎日したいのに」
「一緒だ……」
 嬉しい。 嬉しい。 白いキャミソールをめくって、おっぱい、舐める。 左胸、心臓のある方から。
「あ、あっ、夕陽」
 もう、かたいよ。 ドキドキも、すごい。 キスしてたら、なっちゃうよね。 私もだもん。
「触って…こっちも」
 先生の細い指が、私の指を案内する。
 右の胸も、触る。 先を人差し指と親指でやさしく摘んで、親指だけ、くりくり動かす。
「気持ちいいわ……  夕陽、上手」
 頭、撫でてくれる。 褒められちゃった。 


 ごくっと、生唾を、飲み込む。
「まぁ。 下品ね」
「だ、だって、した」
「くっ付けたいって言ったの、あなたでしょ。 脚、開いて」
 だって、先生、下、つるつる……。 初めて見る。 つるつるの、大人の、あそこ。
「うわ。 えっちー……」
「凝視しないの」
「え、見たい。 わー……  すご……」
 先生、背中を向けちゃう。
「なんで。 きれいだよ。 見せて」
「見せ物じゃ、ないもの。 いや」
「ごめん。 ごめんなさい。 だって、えっちなんだもん。 すてきなんだもん」
 み、見たい……!
 そーっと、手を伸ばす。 もちろん、手はすぐに撃墜されてしまった。
「変態」
「さわらせてよう」
「触られるの、好きじゃないって言ったでしょ。 くすぐったいだけなの」
「じゃ、じゃあ……なめても?」
「どうして、そうなるのよ。 いけません。 くっ付けないなら、もう終わりよ。 おもちゃ、貸してあげるから。 ひとりで遊んで」
「やだあ。 おもちゃ好きだけど、一緒はもっと好き」
 もう、この子は、と言って、またキスをする。 ぷちゅ、ちゅっ、と音を立てて。
 少しキスしたら、先生が上になって。 私は、脚を開かされる。 ぐいっとされて丸見えになるの、恥ずかしくて、大好き。
「濡れて、光ってるわ」
「い、言わないでよ。 先生、意地悪」
「ふふ。 意地悪よ。 先生は」
 そのまま、とろけるそこを、くっ付ける。 先生、動いてくれる。
「あ、ああっ、いい」
 声、我慢できない。 ていうか、我慢しない。 先生の家は、いいマンション。 防音しっかりしてるって、言ってたもん……。


「あのね。 今日、泊まってきたい」
「そのつもりだったんでしょ。 バッグ、ぱんぱんじゃない」
「えへへ……。 ママにも、言ってある」
 裸のまま、布団の中で寄り添って、お話する。 私は、この時間が大好き。
「ねぇ。 あなたのママ、本当にそういうの、怒らないの?」
「私、信用されてるもん。 先生も」
「どういう風に?」
「年上で、頭いい、背が高い、かっこいい、私に一番優しい人と付き合ってるんだよって」
「まぁ……。 嬉しいわ。 そんな風に、紹介してくれてるの?」
「うん。 そしたら、そんないい人、長く付き合ってもらいなって」
「あなたも、ママも、最高ね」
 先生は私の腕に抱きついて、首筋、ちゅっとする。 えへへ。 最高でしょ。 私も、そう思う。
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