保健室 三年生

下野 みかも

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三年生 春の連休 二日目と三日目の間の、短い時間

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「ん、んっ……」
 キス、止まらない。 夜中、真っ暗な部屋。 私たち、何十分も、ずっと舌を絡ませ合っている。
 先生の長い舌と、私の、小さい舌が。 二匹の蛇みたいに、絡まり合って、唾液を交換して、味わって。 
 頭が、ぼうっとする。 酸欠かな。 両手の指も、脚も、ぎゅっと絡め合って、二人、ベッドに横たわって、裸で。


 先生の腿が、私のそこを擦る。 キスしながら、ずっと。 先生の腿、ぬるぬるになっている。 汚してしまって、ごめんね。 だって、気持ちいいんだもん。 
 ちゅ、と音を立てて、唇が、離れる。 先生は間髪入れずに、私の首筋を、やさしく噛む。 お誕生日に、と先生から貰った、ネックレスごと。
「あっ。 首、好き……」
 噛んだところに、舌を這わせる。 ずうっとキスしてたから、私も先生も、よだれでべとべと。 唾液をたっぷり付けて、首筋を舐めてくれる。
「先生、くび、きもちい……」
 首筋から、鎖骨のへこんだところ。 それから、下の方へ。


 まだ触ってないのに、胸、先がかたくなっている。 
 少し前まで、くすぐったいだけのところだったのに。 先生が舌を長く伸ばして、舐めてくれる。 
「あ……あぁ……」
 私から、ため息とも、声とも分からない音が、漏れる。
 もう片方の胸の先も、舌で濡らしてくれる。 指は、ずっと繋いだままで。 私の息が、荒く、早くなっているのを確かめて、先生は、そこにやさしく、歯を当ててくれる。
「うっ、あ、ちくび、きもちいい……。 せんせい、もっと、痛くして……」
 お願いする私の顔を、ちら、と見てから、少しだけ、力を入れて噛んでくれる。 そして、ちゅ、ちゅ、と、吸う。 
「い、いいっ。 きもちいよう。 先生、もう、指、ほしいよ……」


 涙、出てくる。 もう、あそこが、すごくせつない。 先生の指で、塞いでほしい。
「欲しがりね」
 先生は、涙を舐め取ってくれる。 そして、きれいな細い人差し指を、あそこへぐっと挿し込んでくれる。
「ああっ」
「かわいい声。 もっと、先生に聞かせて」
 指をそこへ、もう一本。 長い、中指を。
「あん、あっ、あっ」
 二本の指を、動かしてくれる。 動かしてくれる度に、溢れてしまう。 何度かそうすると、先生は、指を抜いてしまう。
「あっ……。 もっと、もっとして。 お指、ほしい」
「こっちも、食べて欲しそうだから」


 先生は、私のなかから抜いた指を舐めると、そのままかたくなったあれを、唇で、喰んだ。
「あんっ」
 腰が、びくんと跳ねる。 いやらしい、私のあそこにくっ付いている、小さなあれ。 どんどん気持ち良く、かたく、大きくなってしまってる気がする。
 先生は舌をとがらせて、あれを苛めてくれる。 私とあれは、もう嬉しくて、どんどん涎を垂らしてしまう。 


 何度も舌で意地悪してくれて、強くして貰える度に、いきそうになる。 高まって、高まって、いいところで、一旦、やめられてしまうの。
「先生、もう、いきたい……。 気持ちいいの、長くして……」
 やめないで、いかせてほしい。
「一緒に、する?」
 一緒に?
「する……。 先生と、一緒にいきたい」


 先生は、私に覆いかぶさって、またキスをする。 そして、唇を離すと、私の脚を大きく開かせ、私のそこと、先生のそこを、ぴったりくっ付ける。
「や、やだ……。 恥ずかしい……」
「嫌なの? やめる?」
 やだ、だめ、って言うと、先生はこうやって、意地悪を言う。
「ごめんなさい、やじゃない、すごく、したいの」
 ぴったりくっ付いた私たちは、二人とも、ぐしょぐしょになっている。 そこをくっ付けて、お互いのあれが擦れるように、動いてくれる。
「あ、ああ、すごい、すき、すき……」
 先生は、私を見下ろして、すき、すきと言う私の口に、指を差し込む。 私のなかに、何度も入った人差し指と、中指を。 私は、先生の全部がうれしくて、貰った指に唾液をいっぱい絡ませて、音を立てて、しゃぶる。


 先生が動く度に、擦れて、溶けていく。 私の脳と、心。 先生の指を食べて、女の子どうしのセックスをして、ひとつになって、たくさん、いって。 死んじゃうかも、と言ったら、きっとまた先生を悲しませてしまうから。
「せんせい……。 すき……」
「私もよ。 大好き」
 私たちは、いつもと同じ言葉を、言った。
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