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28.予定の変更
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私はエマに起こされて、重い頭を抱え起き上がった。
「おはようございますルイーズ様。お仕度をお願いしたいのですが、ご気分はいかがですか?」
エマの言葉に私は「あまり良くないわね」と答えながら、ベッドから降りクローゼットへ向かう。
昨日と同じように、なるべく地味な色で襟元の締まったワンピースを選び出す。
「あまりご無理をなさいませんように」
そう言いながら、エマは私が選んだ服に合わせて小物を揃えていく。
今日は髪を編み込みを入れ肩のあたりで軽く結う。
肩の上に流した髪に着けられた髪飾りが、今日は触れやすい位置にある。
化粧は昨日と変わらないけれど、少しでも楽なように、そして髪飾りに触れやすいように気を遣ってくれたのだろう。
「ありがとう、エマ」
私がお礼を言うと、エマはにっこりと笑顔を返してくれた。
「なにかありましたら、私のことも遠慮なくお呼びくださいね」
エマの心遣いに心が温かくなり、少しだけ気持ちが軽くなる。
食堂へ行くと既にジェイクが待っていた。
「おはようジェイク」
「おはようルイーズ。気分はどうだ?」
挨拶する私の顔をじっと見つめながらジェイクが問いかけてくる。
昨日の夕食時にも随分と気にかけてくれて、本当に過保護なほどに心配してくれていた。
正直言えば気分という点で言えば、全然よろしくない。
また今からモーティマー邸へ向かわなければいけないと思えば、逃げ出してしまいたくなるほどだ。
けれど、本当に心配してくれている彼にこれ以上気を遣わせるのは申し訳ない。
私はどう言えば彼が少しでも安心してくれるかと考え、言葉を選び口を開いた。
「ありがとう。大丈夫よ。今日はリアム様にもう少し数を減らしてもらえるようお願いしてみるわ。それにエマにも助けてもらうようにするから」
「ああ。何かあれば俺もすぐに駆けつけるから」
私の言葉を聞くと彼は渋い顔をしながらも頷き返してくれた。
モーティマー邸へ着いた私はエマに昨日の部屋へ案内された。
まずはジーンに頼んでリアム様に面会を申し込もうと思っていたけれど、部屋へ着くと既にジーンが待っていて、私がお願いするより先にリアム様からの託けを聞かされた。
「面談の予定について一日の人数を半分にすると、変更を指示されております。それと、本日より予定が終了するまでの間、わたくしもルイーズ様のお傍付きとなりました。何かございましたら遠慮なくお申し付けください」
あまりの対処の良さに私がぽかんとしていると、ジーンが書類を差し出してくる。
「こちらが本日の分となっております。無理をなさらず十分な休憩をとりながらお願いいたします」
「…あ、ありがとうございます」
私は目の前に差し出された書類を受け取りお礼を言う。
思わぬ先制攻撃を喰らったような感覚になり、一気に気が抜けた。
ジーンが「それでは1人目をお連れしてもよろしいですか?」と訊き、私は「あ、はい。お願いします」と答えると、ソファに腰掛け書類へ目を落とした。
面談者の詳細を纏めた書類の他に全日程のリストが一緒につけられている。
昨日も渡されていたそれには、日程の訂正書きが書き込まれていた。
昨日、私を心配してくださっていたリアム様の顔が脳裏に浮かぶ。
日程の調整だけでなく、ジーンを傍付きにまでしてくださったリアム様に有難くも申し訳ない気持ちにもなる。
後でお礼を伝えに行った方がいいかな…。
そんなふうに考えていると、ノックの音が響き、1人目の面談者が部屋へ通された。
昨日のことがあるので、1人面談が終わるごとに休憩をはさみましょうとジーンが声をかけてくれる。
部屋へお茶を運んでくれたり、庭園へ案内してくれたり、色々と気を回してくれる。
しかも、二日目だからなのか、ジーンが一緒にいるからなのか、屋敷内を歩いても昨日のように見られることも少なかった。
おかげで、昨日程気を張り詰めることもなく、なんとか午前中に2人、午後に3人という予定をこなすことができそうだった。
「失礼します。ジェフ・アッカーソンです。よろしくお願いします」
午後になって、今日の最後の1人が案内される。
入ってきたのは歳は私と変わらないくらいので、栗色の短髪でがたいの良い男性だった。
入ってきた瞬間に彼がこちらを見る目に、寒気が走る。
イアンのような怖さはないけれど、じっとりとした、舐め回すような視線─。
そう、私を襲おうとしていた男たちのような視線を感じ、思わず視線を逸らす。
無意識に髪飾りに手を触れながら、私はソファも勧めず手早く質問をし始めた。
不躾にいきなり質問をし始めた私に、ジェフは隠しているつもりなのだろうが苛立ちが見える。
「──最後に。この屋敷に勤める使用人に知り合いや伝手はありますか?」
「いえ」
「分かりました。ありがとうございます。ではこれで終了します。ご苦労様でした」
私が終了を告げると、ジェフは大人しく部屋を出ていった。
扉が閉まるのを確認し、私はふぅっと大きく息を吐く。
暫くすると見計らったかのようにノックの音が響き、ジーンが顔を出した。
「お疲れさまでした。これで本日の面談は終了ですね」
言って、私の顔をじっと見つめ、心配そうに言葉を続ける。
「少々お顔の色が優れませんが、大丈夫ですか?ユージン様にお願いしてジェイク様を呼んでいただきましょうか?」
いつも離れた場所から見守っていてくださるらしく、今日はユージン隊長もケネス隊長も見ていない。
けれど彼が言った言葉を聞く限り、今日はユージン隊長がどこかで見守ってくださっていたのだろう。
私は小さくふるふると頭を振って断る。
「大丈夫です。申し訳ありませんが、お茶を一杯いただけますか?その後に、できればリアム様にお礼を言いに行きたいのですが…」
私が言うと、ジーンは「お茶はすぐにご用意いたします」と言った後、ですが…と少し言いにくそうに言葉を続ける。
「リアム様はご多忙のため、暫くの間お会いになるお時間はとれないとのことで、何かありましたらわたくしがリアム様に取り次ぐことになっております」
「…そう。お忙しいなら仕方ないわね。邪魔する訳にはいかないもの」
ジーンの言葉に、少し残念に思いながら返すと、彼は「ではお茶を用意して参ります」と部屋を出ていった。
私はジーンが戻ってくるのを待ちながら、考えを巡らせる。
リアム様にお会いできないなら、今日の報告をどうしよう。
何もない場合はジーンにリストを渡しておけばいいけれど…。
彼は本当の事情を知らないし。
リストに書き込むのは、誰の目に触れるか分からないからやめた方がいいわよね。
事情を知っている人間は、リアム様、ケネス隊長、ユージン隊長、ジェイクの4人。
ケネス隊長やユージン隊長に託ける…?
でも、基本的には屋敷にいる間はなるべくケネス隊長やユージン隊長には接触しない方がいいだろうし…。
ああ、そうか──。
そこまで考えたところで、ジーンがお茶を用意して戻ってきてくれた。
彼が淹れてくれた紅茶をゆっくりと飲み、深呼吸をしながら気持ちを切り替えていく。
「あの。この後、屋敷内を案内して欲しいんですが、お願いできますか?」
部屋の隅で控えてくれているジーンに声をかけると、彼は「かしこまりました」と言って、エマに部屋の片づけと、リストをリアム様のところへ持っていくように指示を出す。
私がお茶を飲み終わるのを待って、屋敷内の各部屋から順番に案内してもらうことになった。
人を見るだけでなく、私が屋敷内を見て回ることで、何かが露呈するのを恐れる人たちが動き出す可能性を狙って、広い屋敷内を順に見て回った。
「おはようございますルイーズ様。お仕度をお願いしたいのですが、ご気分はいかがですか?」
エマの言葉に私は「あまり良くないわね」と答えながら、ベッドから降りクローゼットへ向かう。
昨日と同じように、なるべく地味な色で襟元の締まったワンピースを選び出す。
「あまりご無理をなさいませんように」
そう言いながら、エマは私が選んだ服に合わせて小物を揃えていく。
今日は髪を編み込みを入れ肩のあたりで軽く結う。
肩の上に流した髪に着けられた髪飾りが、今日は触れやすい位置にある。
化粧は昨日と変わらないけれど、少しでも楽なように、そして髪飾りに触れやすいように気を遣ってくれたのだろう。
「ありがとう、エマ」
私がお礼を言うと、エマはにっこりと笑顔を返してくれた。
「なにかありましたら、私のことも遠慮なくお呼びくださいね」
エマの心遣いに心が温かくなり、少しだけ気持ちが軽くなる。
食堂へ行くと既にジェイクが待っていた。
「おはようジェイク」
「おはようルイーズ。気分はどうだ?」
挨拶する私の顔をじっと見つめながらジェイクが問いかけてくる。
昨日の夕食時にも随分と気にかけてくれて、本当に過保護なほどに心配してくれていた。
正直言えば気分という点で言えば、全然よろしくない。
また今からモーティマー邸へ向かわなければいけないと思えば、逃げ出してしまいたくなるほどだ。
けれど、本当に心配してくれている彼にこれ以上気を遣わせるのは申し訳ない。
私はどう言えば彼が少しでも安心してくれるかと考え、言葉を選び口を開いた。
「ありがとう。大丈夫よ。今日はリアム様にもう少し数を減らしてもらえるようお願いしてみるわ。それにエマにも助けてもらうようにするから」
「ああ。何かあれば俺もすぐに駆けつけるから」
私の言葉を聞くと彼は渋い顔をしながらも頷き返してくれた。
モーティマー邸へ着いた私はエマに昨日の部屋へ案内された。
まずはジーンに頼んでリアム様に面会を申し込もうと思っていたけれど、部屋へ着くと既にジーンが待っていて、私がお願いするより先にリアム様からの託けを聞かされた。
「面談の予定について一日の人数を半分にすると、変更を指示されております。それと、本日より予定が終了するまでの間、わたくしもルイーズ様のお傍付きとなりました。何かございましたら遠慮なくお申し付けください」
あまりの対処の良さに私がぽかんとしていると、ジーンが書類を差し出してくる。
「こちらが本日の分となっております。無理をなさらず十分な休憩をとりながらお願いいたします」
「…あ、ありがとうございます」
私は目の前に差し出された書類を受け取りお礼を言う。
思わぬ先制攻撃を喰らったような感覚になり、一気に気が抜けた。
ジーンが「それでは1人目をお連れしてもよろしいですか?」と訊き、私は「あ、はい。お願いします」と答えると、ソファに腰掛け書類へ目を落とした。
面談者の詳細を纏めた書類の他に全日程のリストが一緒につけられている。
昨日も渡されていたそれには、日程の訂正書きが書き込まれていた。
昨日、私を心配してくださっていたリアム様の顔が脳裏に浮かぶ。
日程の調整だけでなく、ジーンを傍付きにまでしてくださったリアム様に有難くも申し訳ない気持ちにもなる。
後でお礼を伝えに行った方がいいかな…。
そんなふうに考えていると、ノックの音が響き、1人目の面談者が部屋へ通された。
昨日のことがあるので、1人面談が終わるごとに休憩をはさみましょうとジーンが声をかけてくれる。
部屋へお茶を運んでくれたり、庭園へ案内してくれたり、色々と気を回してくれる。
しかも、二日目だからなのか、ジーンが一緒にいるからなのか、屋敷内を歩いても昨日のように見られることも少なかった。
おかげで、昨日程気を張り詰めることもなく、なんとか午前中に2人、午後に3人という予定をこなすことができそうだった。
「失礼します。ジェフ・アッカーソンです。よろしくお願いします」
午後になって、今日の最後の1人が案内される。
入ってきたのは歳は私と変わらないくらいので、栗色の短髪でがたいの良い男性だった。
入ってきた瞬間に彼がこちらを見る目に、寒気が走る。
イアンのような怖さはないけれど、じっとりとした、舐め回すような視線─。
そう、私を襲おうとしていた男たちのような視線を感じ、思わず視線を逸らす。
無意識に髪飾りに手を触れながら、私はソファも勧めず手早く質問をし始めた。
不躾にいきなり質問をし始めた私に、ジェフは隠しているつもりなのだろうが苛立ちが見える。
「──最後に。この屋敷に勤める使用人に知り合いや伝手はありますか?」
「いえ」
「分かりました。ありがとうございます。ではこれで終了します。ご苦労様でした」
私が終了を告げると、ジェフは大人しく部屋を出ていった。
扉が閉まるのを確認し、私はふぅっと大きく息を吐く。
暫くすると見計らったかのようにノックの音が響き、ジーンが顔を出した。
「お疲れさまでした。これで本日の面談は終了ですね」
言って、私の顔をじっと見つめ、心配そうに言葉を続ける。
「少々お顔の色が優れませんが、大丈夫ですか?ユージン様にお願いしてジェイク様を呼んでいただきましょうか?」
いつも離れた場所から見守っていてくださるらしく、今日はユージン隊長もケネス隊長も見ていない。
けれど彼が言った言葉を聞く限り、今日はユージン隊長がどこかで見守ってくださっていたのだろう。
私は小さくふるふると頭を振って断る。
「大丈夫です。申し訳ありませんが、お茶を一杯いただけますか?その後に、できればリアム様にお礼を言いに行きたいのですが…」
私が言うと、ジーンは「お茶はすぐにご用意いたします」と言った後、ですが…と少し言いにくそうに言葉を続ける。
「リアム様はご多忙のため、暫くの間お会いになるお時間はとれないとのことで、何かありましたらわたくしがリアム様に取り次ぐことになっております」
「…そう。お忙しいなら仕方ないわね。邪魔する訳にはいかないもの」
ジーンの言葉に、少し残念に思いながら返すと、彼は「ではお茶を用意して参ります」と部屋を出ていった。
私はジーンが戻ってくるのを待ちながら、考えを巡らせる。
リアム様にお会いできないなら、今日の報告をどうしよう。
何もない場合はジーンにリストを渡しておけばいいけれど…。
彼は本当の事情を知らないし。
リストに書き込むのは、誰の目に触れるか分からないからやめた方がいいわよね。
事情を知っている人間は、リアム様、ケネス隊長、ユージン隊長、ジェイクの4人。
ケネス隊長やユージン隊長に託ける…?
でも、基本的には屋敷にいる間はなるべくケネス隊長やユージン隊長には接触しない方がいいだろうし…。
ああ、そうか──。
そこまで考えたところで、ジーンがお茶を用意して戻ってきてくれた。
彼が淹れてくれた紅茶をゆっくりと飲み、深呼吸をしながら気持ちを切り替えていく。
「あの。この後、屋敷内を案内して欲しいんですが、お願いできますか?」
部屋の隅で控えてくれているジーンに声をかけると、彼は「かしこまりました」と言って、エマに部屋の片づけと、リストをリアム様のところへ持っていくように指示を出す。
私がお茶を飲み終わるのを待って、屋敷内の各部屋から順番に案内してもらうことになった。
人を見るだけでなく、私が屋敷内を見て回ることで、何かが露呈するのを恐れる人たちが動き出す可能性を狙って、広い屋敷内を順に見て回った。
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