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13.かんざし
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しゃがんで、野菜を収穫しようとすると、髪の毛が目にかかる。
「あ、髪の毛するの忘れてたー!ミイちゃん、すぐに戻るからちょっと待っててね」
「わかったのー!」
せっかく浴衣を着たのに、髪の毛をまとめるのをすっかり忘れていた。昨日は夜ご飯を作るだけだったからおろしていてもよかったけれど、今日は、畑仕事や家事をする予定だから、髪を結んでいた方がらくだ。
「何かあるかな…」
衣装部屋の引き出しを開けて、髪を結べるものを探す。まだ衣装部屋全体を見た訳ではないから、どこに何があるのか把握すらできていない。今泥棒が入ってきて、何かを盗まれても、気付かないだろう。
「あった!」
浴衣と似た柄の簪を見つけた。他の引き出しも見ると、他にも髪飾りやゴムなどもある。
鏡を見ながら、簪で髪をまとめた。すっきりしていい感じだ。改めて鏡で自分を見ると、異世界漫画に出てくるお姫様のような顔立ちに変わっている。自分で言うのもなんだが、かわいいと思う。それに、異世界に来て変わったこの金髪はパパとお揃いなので嬉しい。
ミイちゃんを畑で待たせていることを思い出し、すぐに畑に戻った。
戻ると、畑の側で丸くなりながら、ミイちゃんが待っていてくれた。
「ごめん、お待たせ。みてみて!簪見つけたんだー!」
「かわいーの!スッキリしてていい感じなの!」
ミイちゃんにお披露目会もしたこところで、朝ごはんの分を収穫してキッチンに戻り手際よく、朝ごはんの準備をした。
今日の朝のメニューは、ほうれん草のおひたし、アボガドとレタスのサラダと、白菜のお味噌汁、あとは大好きな麦茶だ。正確にこの異世界の季節はわからないが、多分春だろう。春に白菜が畑で育っていて、びっくりした。流石、チートギフトだ。
そういえば、食材は畑にある分しかないから、畑仕事もしなければいけないなぁ。種とかパッとみた感じ見当たらないので、朝ごはんに使った食材の切れ端をダメ元で試しに畑に植えてみよう。それで成長すればラッキーだし、成長しなかったらまた考えるしかない。
畑のことを考えているうちにご飯も食べ終えたので、衣装部屋のように、キッチンの引き出しとかを開けて何があるか調べていく。
何個か目の棚を開けたとき、欲しかったものが見つかったのだーーーーーーー
「あ、髪の毛するの忘れてたー!ミイちゃん、すぐに戻るからちょっと待っててね」
「わかったのー!」
せっかく浴衣を着たのに、髪の毛をまとめるのをすっかり忘れていた。昨日は夜ご飯を作るだけだったからおろしていてもよかったけれど、今日は、畑仕事や家事をする予定だから、髪を結んでいた方がらくだ。
「何かあるかな…」
衣装部屋の引き出しを開けて、髪を結べるものを探す。まだ衣装部屋全体を見た訳ではないから、どこに何があるのか把握すらできていない。今泥棒が入ってきて、何かを盗まれても、気付かないだろう。
「あった!」
浴衣と似た柄の簪を見つけた。他の引き出しも見ると、他にも髪飾りやゴムなどもある。
鏡を見ながら、簪で髪をまとめた。すっきりしていい感じだ。改めて鏡で自分を見ると、異世界漫画に出てくるお姫様のような顔立ちに変わっている。自分で言うのもなんだが、かわいいと思う。それに、異世界に来て変わったこの金髪はパパとお揃いなので嬉しい。
ミイちゃんを畑で待たせていることを思い出し、すぐに畑に戻った。
戻ると、畑の側で丸くなりながら、ミイちゃんが待っていてくれた。
「ごめん、お待たせ。みてみて!簪見つけたんだー!」
「かわいーの!スッキリしてていい感じなの!」
ミイちゃんにお披露目会もしたこところで、朝ごはんの分を収穫してキッチンに戻り手際よく、朝ごはんの準備をした。
今日の朝のメニューは、ほうれん草のおひたし、アボガドとレタスのサラダと、白菜のお味噌汁、あとは大好きな麦茶だ。正確にこの異世界の季節はわからないが、多分春だろう。春に白菜が畑で育っていて、びっくりした。流石、チートギフトだ。
そういえば、食材は畑にある分しかないから、畑仕事もしなければいけないなぁ。種とかパッとみた感じ見当たらないので、朝ごはんに使った食材の切れ端をダメ元で試しに畑に植えてみよう。それで成長すればラッキーだし、成長しなかったらまた考えるしかない。
畑のことを考えているうちにご飯も食べ終えたので、衣装部屋のように、キッチンの引き出しとかを開けて何があるか調べていく。
何個か目の棚を開けたとき、欲しかったものが見つかったのだーーーーーーー
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