60 / 202
第1章
60.焔の愛し子②
しおりを挟む
◆◆◆
(今……何が起きたの?)
額に手を当てて唖然としているアマーリエに、高らかな宣誓が響く。
『我は焔神フレイム。神官アマーリエ・ユフィー・サード。汝に我が寵を与える! この栄誉を謹んで受け取るがいい』
「――はい?」
条件反射で聞き返すと、フレイムがニッと笑った。悪戯が成功したような顔だ。同時に、周囲を熱い突風が吹き荒れた。
アマーリエの心臓がドクンと脈打ち、体全体に内側から震えが走る。自分という存在そのものが、もっと高次の何かに書き換わるような感覚。
魂が、心が、精神が高みに飛翔している。人間には決して辿り着けない境地へと。自分の中で果てしなく大きな力が生まれ、轟々と渦巻いている。
(な、何!?)
『返事をしかと受け取った。たった今述べられた応の返答を持って、ここに正式な誓約が完了した!』
「は、はい!?」
(いえ、了承ではなくて聞き返す意味ではいと言ったのであって――)
『うん、いい返事だ』
(だから了承じゃないのよ!)
内心でツッコんだことでようやく我に返ったアマーリエは、しかし、言われたことの意味を理解すると再びフリーズした。
「って……寵? 私が? ――あなたの?」
額が不思議と熱をもっている。思い返せば、フレイムの唇が触れていた気がする。
「待って、どうして私なんかが」
現実が受け入れられない。
助けを求めて視線をさ迷わせると、フルードの姿が目に入った。今の突風でよろめいたのか、片膝を付いて胸を押さえており、ラミルファが視線を注いでいた。
「だ、大神官……」
アマーリエ目が合うと、フルードはすぐに立ち上がって微笑みかけてくれる。
「……神官アマーリエ――いえ、もう聖威師アマーリエと呼んだ方が正確でしょうか。額に神紋が出ています。自分を遠視してみなさい」
「し、神紋!? 遠視? ですが、今は力が使えないのでは……」
ラミルファの神威がこの場一帯を征服し、霊威や聖威は発動できなくなっていたはずだが。
「焔神様が邪神様の支配を相殺して下さったので、もう使えます。ただし、まだ場の気が大きく揺らいでいるので、複雑な能力は使用しない方がいいでしょう。上手く発動しない可能性があります。遠視に関しては単純な技ですから、使っても問題ありません」
「は、はい」
アマーリエは力を発動させた。いつも使う霊威とは全く異なる、とてつもなく大きな力が発動し、あっさりと自分自身の姿が脳裏に映り込んだ。
訳が分からないと書いてあるような情けない顔に、風で乱れた前髪。……その隙間から覗く額にはっきりと浮かび上がった、炎のうねりのような紋様。
(ああっ!?)
「神は寵を与えたい者がいる場合、自らの意思で地上に顕現することが権利として認められています。だからこそ、アマーリエの霊威が不足していようが、邪神様のお力に満たされた場であろうが関係なく、降臨が可能になったのでしょう」
瞠目して自身に見入っているアマーリエを横目に、フルードが解説してくれる。そして穏和な眼差しをこちらに向けたまま、ノールックでシュードンに肘鉄を入れた。
悲鳴すら上げられず、白目を剥いたシュードンが仰け反る。黒い蔦に拘束されていなければ、彼方まで吹き飛んでいただろう。
シュードンを引き剥がしたフルードは、スッと背筋を伸ばすとフレイムに向き直り、右手を胸に当てると、惚れ惚れするような流麗な動作で頭を下げる。
「貴き焔神様に心よりお祝い申し上げます。この度は大変おめでとうございます」
『……ああ。大神官――偉大なる狼神様の愛し子よ。汝の祝福を嬉しく思う。……ありがとうな』
アマーリエは驚いた。フルードに応じるフレイムの顔が、息を呑むほどに温かかったからだ。同時にハッとする。
「あ……大神官、大変申し訳ありません。こちらのフレイム……様は、実は神使ではなく高位神であらせられるのです」
フルード自身がフレイムを焔神様と呼んで受け入れている以上、今更な説明ではあるが、それでも謝罪を述べる。
「私はそのことを知っていながら黙っておりました。本当に申し訳ございません」
処罰を覚悟しての申告だったが、フレイムが素早く割り込んだ。
『俺は神使選定の件で火神から密命を受け、内密に地上に降りていた。色々あってアマーリエにだけは素性を明かしたが、その時に明言したんだ。俺が降臨していることは聖威師も含めて誰にも言うなと。だからアマーリエを責めるな』
だが実際のところ、フレイム自身は内密の降臨の割に頻繁に聖威を使っていた。主にサード家の面々からアマーリエを守るために。聖威は他の神使も使っているから大丈夫、というのが彼の言い分だったが、アマーリエからすれば冷や冷やものである。
そこで、アマーリエはフレイムのことを誰にも言わない、代わりにフレイムは人前で力を使わない、という約束を取り決めた。……ただし、後者は火炎霊具爆発事件の際にあっさり破られ、聖威師たちに存在を勘付かれてしまった。
フレイムもラミルファの行き当たりばったり具合をどうこう言えないのでは……というのがアマーリエの密かな所感だ。それでも、ラミルファには真面目で効率的で合理的と評されていたので、神々の中ではまだ考えて動く方ではあるのだろう。
フルードがやんわりと微笑む。
「焔神様の仰せのままに。アマーリエ、天命が下されていたならばあなたに非はありません。処分はありませんから、安心して下さいね」
その言葉にかぶせるように、にこにこ顔のラミルファが口を挟んだ。
『新しい同胞の誕生とは実にめでたい。よし、僕もお祝いしよう。おめでとうフレイム、アマーリエ! わぁ~おっめでとぅ~~!』
『お前に祝われたって嬉しかねえわ! 何かバカにされてる気がすんだよな!』
ラミルファの祝意――従神たちの口笛と拍手とお祝いダンス付き――にジト目で噛み付き、フレイムがあしらうように手を振った。
地面に転がったシュードンは、肘鉄を食らった衝撃で意識が朦朧としているのか、虚ろな目つきでブツブツと何かを囁いている。
「そんな……こんな無能が聖威師なんて嘘だ……俺が神使にも選ばれてないなんて嘘だ……何かの間違いだ……」
『ご主人様、おめでとうございます』
『本当に良かった、我らが主よ』
霊獣たちも口々に祝意を述べる。その瞬間アマーリエは、真っ先にやらねばならないことを思い出した。
(ディモス! そうだわ、私の家族を助けてもらわないと! ああもう、そのためにフレイムを勧請したのに!)
フレイムの寵を受けるというあまりに予想外の展開で、思考が飛んでしまっていた。
「フレイム……ではなくて、焔神様! どうかディモスをお助け下さい!」
すぐさまフレイムに頼み込むと、優しさと甘さを孕んだ眼差しが返って来た。
『アマーリエ、お前は俺の寵愛を受け、神格を授かった。だから、畏まった言葉遣いをする必要はないんだ。俺の名を呼んでくれ。そして好きなだけ頼ってくれ、俺の至宝。俺だけの女神』
(ちょ、ちょっ……どうしていきなり惚気のようなことを言い出すの!)
羞恥で悶えそうになっていると、フレイムはディモスに視線を移した。腕をふわりと振るうと、煌煌と燃え上がる熱い神威がその傷を一瞬で癒す。沸騰しかけていたアマーリエの頭が即座に冷えた。
「ディモス! な、治ったのね……良かった……良かったわ! ありがとうフレイム!!」
安堵で涙を滲ませながら礼を言うと、フレイムはふっと微笑んで口を開いた。
『誇り高き霊獣たちよ。汝らを我が母、火神の神使として召し上げる』
(今……何が起きたの?)
額に手を当てて唖然としているアマーリエに、高らかな宣誓が響く。
『我は焔神フレイム。神官アマーリエ・ユフィー・サード。汝に我が寵を与える! この栄誉を謹んで受け取るがいい』
「――はい?」
条件反射で聞き返すと、フレイムがニッと笑った。悪戯が成功したような顔だ。同時に、周囲を熱い突風が吹き荒れた。
アマーリエの心臓がドクンと脈打ち、体全体に内側から震えが走る。自分という存在そのものが、もっと高次の何かに書き換わるような感覚。
魂が、心が、精神が高みに飛翔している。人間には決して辿り着けない境地へと。自分の中で果てしなく大きな力が生まれ、轟々と渦巻いている。
(な、何!?)
『返事をしかと受け取った。たった今述べられた応の返答を持って、ここに正式な誓約が完了した!』
「は、はい!?」
(いえ、了承ではなくて聞き返す意味ではいと言ったのであって――)
『うん、いい返事だ』
(だから了承じゃないのよ!)
内心でツッコんだことでようやく我に返ったアマーリエは、しかし、言われたことの意味を理解すると再びフリーズした。
「って……寵? 私が? ――あなたの?」
額が不思議と熱をもっている。思い返せば、フレイムの唇が触れていた気がする。
「待って、どうして私なんかが」
現実が受け入れられない。
助けを求めて視線をさ迷わせると、フルードの姿が目に入った。今の突風でよろめいたのか、片膝を付いて胸を押さえており、ラミルファが視線を注いでいた。
「だ、大神官……」
アマーリエ目が合うと、フルードはすぐに立ち上がって微笑みかけてくれる。
「……神官アマーリエ――いえ、もう聖威師アマーリエと呼んだ方が正確でしょうか。額に神紋が出ています。自分を遠視してみなさい」
「し、神紋!? 遠視? ですが、今は力が使えないのでは……」
ラミルファの神威がこの場一帯を征服し、霊威や聖威は発動できなくなっていたはずだが。
「焔神様が邪神様の支配を相殺して下さったので、もう使えます。ただし、まだ場の気が大きく揺らいでいるので、複雑な能力は使用しない方がいいでしょう。上手く発動しない可能性があります。遠視に関しては単純な技ですから、使っても問題ありません」
「は、はい」
アマーリエは力を発動させた。いつも使う霊威とは全く異なる、とてつもなく大きな力が発動し、あっさりと自分自身の姿が脳裏に映り込んだ。
訳が分からないと書いてあるような情けない顔に、風で乱れた前髪。……その隙間から覗く額にはっきりと浮かび上がった、炎のうねりのような紋様。
(ああっ!?)
「神は寵を与えたい者がいる場合、自らの意思で地上に顕現することが権利として認められています。だからこそ、アマーリエの霊威が不足していようが、邪神様のお力に満たされた場であろうが関係なく、降臨が可能になったのでしょう」
瞠目して自身に見入っているアマーリエを横目に、フルードが解説してくれる。そして穏和な眼差しをこちらに向けたまま、ノールックでシュードンに肘鉄を入れた。
悲鳴すら上げられず、白目を剥いたシュードンが仰け反る。黒い蔦に拘束されていなければ、彼方まで吹き飛んでいただろう。
シュードンを引き剥がしたフルードは、スッと背筋を伸ばすとフレイムに向き直り、右手を胸に当てると、惚れ惚れするような流麗な動作で頭を下げる。
「貴き焔神様に心よりお祝い申し上げます。この度は大変おめでとうございます」
『……ああ。大神官――偉大なる狼神様の愛し子よ。汝の祝福を嬉しく思う。……ありがとうな』
アマーリエは驚いた。フルードに応じるフレイムの顔が、息を呑むほどに温かかったからだ。同時にハッとする。
「あ……大神官、大変申し訳ありません。こちらのフレイム……様は、実は神使ではなく高位神であらせられるのです」
フルード自身がフレイムを焔神様と呼んで受け入れている以上、今更な説明ではあるが、それでも謝罪を述べる。
「私はそのことを知っていながら黙っておりました。本当に申し訳ございません」
処罰を覚悟しての申告だったが、フレイムが素早く割り込んだ。
『俺は神使選定の件で火神から密命を受け、内密に地上に降りていた。色々あってアマーリエにだけは素性を明かしたが、その時に明言したんだ。俺が降臨していることは聖威師も含めて誰にも言うなと。だからアマーリエを責めるな』
だが実際のところ、フレイム自身は内密の降臨の割に頻繁に聖威を使っていた。主にサード家の面々からアマーリエを守るために。聖威は他の神使も使っているから大丈夫、というのが彼の言い分だったが、アマーリエからすれば冷や冷やものである。
そこで、アマーリエはフレイムのことを誰にも言わない、代わりにフレイムは人前で力を使わない、という約束を取り決めた。……ただし、後者は火炎霊具爆発事件の際にあっさり破られ、聖威師たちに存在を勘付かれてしまった。
フレイムもラミルファの行き当たりばったり具合をどうこう言えないのでは……というのがアマーリエの密かな所感だ。それでも、ラミルファには真面目で効率的で合理的と評されていたので、神々の中ではまだ考えて動く方ではあるのだろう。
フルードがやんわりと微笑む。
「焔神様の仰せのままに。アマーリエ、天命が下されていたならばあなたに非はありません。処分はありませんから、安心して下さいね」
その言葉にかぶせるように、にこにこ顔のラミルファが口を挟んだ。
『新しい同胞の誕生とは実にめでたい。よし、僕もお祝いしよう。おめでとうフレイム、アマーリエ! わぁ~おっめでとぅ~~!』
『お前に祝われたって嬉しかねえわ! 何かバカにされてる気がすんだよな!』
ラミルファの祝意――従神たちの口笛と拍手とお祝いダンス付き――にジト目で噛み付き、フレイムがあしらうように手を振った。
地面に転がったシュードンは、肘鉄を食らった衝撃で意識が朦朧としているのか、虚ろな目つきでブツブツと何かを囁いている。
「そんな……こんな無能が聖威師なんて嘘だ……俺が神使にも選ばれてないなんて嘘だ……何かの間違いだ……」
『ご主人様、おめでとうございます』
『本当に良かった、我らが主よ』
霊獣たちも口々に祝意を述べる。その瞬間アマーリエは、真っ先にやらねばならないことを思い出した。
(ディモス! そうだわ、私の家族を助けてもらわないと! ああもう、そのためにフレイムを勧請したのに!)
フレイムの寵を受けるというあまりに予想外の展開で、思考が飛んでしまっていた。
「フレイム……ではなくて、焔神様! どうかディモスをお助け下さい!」
すぐさまフレイムに頼み込むと、優しさと甘さを孕んだ眼差しが返って来た。
『アマーリエ、お前は俺の寵愛を受け、神格を授かった。だから、畏まった言葉遣いをする必要はないんだ。俺の名を呼んでくれ。そして好きなだけ頼ってくれ、俺の至宝。俺だけの女神』
(ちょ、ちょっ……どうしていきなり惚気のようなことを言い出すの!)
羞恥で悶えそうになっていると、フレイムはディモスに視線を移した。腕をふわりと振るうと、煌煌と燃え上がる熱い神威がその傷を一瞬で癒す。沸騰しかけていたアマーリエの頭が即座に冷えた。
「ディモス! な、治ったのね……良かった……良かったわ! ありがとうフレイム!!」
安堵で涙を滲ませながら礼を言うと、フレイムはふっと微笑んで口を開いた。
『誇り高き霊獣たちよ。汝らを我が母、火神の神使として召し上げる』
31
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説

断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい
花音月雫
ファンタジー
幼い頃に大聖女に憧れたアイラ。でも大聖女どころか聖女にもなれずその後の人生も全て上手くいかず気がつくと婚約者の王太子と幼馴染に断罪されていた!天使と交渉し時が戻ったアイラは家族と自分が幸せになる為地味に生きていこうと決心するが......。何故か周りがアイラをほっといてくれない⁉︎そして次から次へと事件に巻き込まれて......。地味に目立たなく生きて行きたいのにどんどん遠ざかる⁉︎執着系溺愛ストーリー。

聖女は祖国に未練を持たない。惜しいのは思い出の詰まった家だけです。
彩柚月
ファンタジー
メラニア・アシュリーは聖女。幼少期に両親に先立たれ、伯父夫婦が後見として家に住み着いている。義妹に婚約者の座を奪われ、聖女の任も譲るように迫られるが、断って国を出る。頼った神聖国でアシュリー家の秘密を知る。新たな出会いで前向きになれたので、家はあなたたちに使わせてあげます。
メラニアの価値に気づいた祖国の人達は戻ってきてほしいと懇願するが、お断りします。あ、家も返してください。
※この作品はフィクションです。作者の創造力が足りないため、現実に似た名称等出てきますが、実在の人物や団体や植物等とは関係ありません。
※実在の植物の名前が出てきますが、全く無関係です。別物です。
※しつこいですが、既視感のある設定が出てきますが、実在の全てのものとは名称以外、関連はありません。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))
書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
誰にも愛されずに死んだ侯爵令嬢は一度だけ時間を遡る
月
ファンタジー
癒しの能力を持つコンフォート侯爵家の娘であるシアは、何年経っても能力の発現がなかった。
能力が発現しないせいで辛い思いをして過ごしていたが、ある日突然、フレイアという女性とその娘であるソフィアが侯爵家へとやって来た。
しかも、ソフィアは侯爵家の直系にしか使えないはずの能力を突然発現させた。
——それも、多くの使用人が見ている中で。
シアは侯爵家での肩身がますます狭くなっていった。
そして十八歳のある日、身に覚えのない罪で監獄に幽閉されてしまう。
父も、兄も、誰も会いに来てくれない。
生きる希望をなくしてしまったシアはフレイアから渡された毒を飲んで死んでしまう。
意識がなくなる前、会いたいと願った父と兄の姿が。
そして死んだはずなのに、十年前に時間が遡っていた。
一度目の人生も、二度目の人生も懸命に生きたシア。
自分の力を取り戻すため、家族に愛してもらうため、同じ過ちを繰り返さないようにまた"シアとして"生きていくと決意する。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

【完結】すっぽんじゃなくて太陽の女神です
土広真丘
ファンタジー
三千年の歴史を誇る神千皇国の皇帝家に生まれた日香。
皇帝家は神の末裔であり、一部の者は先祖返りを起こして神の力に目覚める。
月の女神として覚醒した双子の姉・月香と比較され、未覚醒の日香は無能のすっぽんと揶揄されている。
しかし実は、日香は初代皇帝以来の三千年振りとなる太陽の女神だった。
小説家になろうでも公開しています。
2025年1月18日、内容を一部修正しました。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
簡単に聖女に魅了されるような男は、捨てて差し上げます。~植物魔法でスローライフを満喫する~
Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』
ファンタジー
ifルート投稿中!作品一覧から覗きに来てね♪
第15回ファンタジー小説大賞 奨励賞&投票4位 ありがとうございます♪
◇ ◇ ◇
婚約者、護衛騎士・・・周りにいる男性達が聖女に惹かれて行く・・・私よりも聖女が大切ならもう要らない。
【一章】婚約者編
【二章】幼馴染の護衛騎士編
【閑話】お兄様視点
【三章】第二王子殿下編
【閑話】聖女視点(ざまぁ展開)
【四章】森でスローライフ
【閑話】彼らの今
【五章】ヒーロー考え中←決定(ご協力ありがとうございます!)
主人公が新しい生活を始めるのは四章からです。
スローライフな内容がすぐ読みたい人は四章から読むのをおすすめします。
スローライフの相棒は、もふもふ。
各男性陣の視点は、適宜飛ばしてくださいね。
◇ ◇ ◇
【あらすじ】
平民の娘が、聖属性魔法に目覚めた。聖女として教会に預けられることになった。
聖女は平民にしては珍しい淡い桃色の瞳と髪をしていた。
主人公のメルティアナは、聖女と友人になる。
そして、聖女の面倒を見ている第二王子殿下と聖女とメルティアナの婚約者であるルシアンと共に、昼食を取る様になる。
良好だった関係は、徐々に崩れていく。
婚約者を蔑ろにする男も、護衛対象より聖女を優先する護衛騎士も要らない。
自分の身は自分で守れるわ。
主人公の伯爵令嬢が、男達に別れを告げて、好きに生きるお話。
※ちょっと男性陣が可哀想かも
※設定ふんわり
※ご都合主義
※独自設定あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる