101 / 202
第1章
101.そして未来へ④
しおりを挟む
《申し訳ありません、いったん失礼いたします》
短く言い置き、念話網が消失する。同時にフレイムがハッと天井を見上げ、いつもより一段高い声を上げた。
「――えっ?」
アマーリエが驚いて視線を向けると、彼は上を見たまま微かに瞳を揺らしている。どこからかの念話を受けているのだ。
「な……水神様、どういうことです。いきなり――はい? 迷惑かけるけどごめんねって何ですか!?」
(水神!?)
唐突に発された単語に愕然となる。四大高位神がフレイムに何の用なのか。
「ちょっ……くそ、切れちまった」
眉を寄せたフレイムが立ち上がる。
「ユフィー、感じたな? すまんが行くぞ。神が来た」
「分かったわ」
頷き、テーブル横のボタンを押した。これでビュッフェのスタッフが食器を下げに来てくれる。基本的に飲食物の片付けはセルフだが、個室は打ち合わせ等で使う場合もあるため、スタッフに任せることが可能だ。
「場所は……」
聖威を発動し、神威が降りた位置を特定しようとするが、フレイムの方が早かった。
「俺と一緒に転移すれば良い」
台詞と同時に視界が歪み、一瞬後、勧請の間の一つにいた。
明々と光が灯る広間。奥にある数段高くなった上座。段を上った手前の位置で、ちょうどフルードが膝を付いて叩頭したところだった。彼の方が一足先に駆け付けたらしい。そして上座の奥に佇んでいる人影。
アマーリエは大急ぎで上座に移動し、フルードの斜め後ろで同じように跪拝する。神が坐す段上まで上がれるのは聖威師の特権だ。霊威師であれば、段下で平伏しなければならない。
「泡神様に降臨いただきましたこと、光栄の極みにございます」
フルードの言葉に、神は口を開いた。
『聖威師は面を上げ、楽にせよ』
微かにさざめく水面のような、静かな声だった。フレイムの力強い声とはまた違う。
許しが出たため、身を起こしたアマーリエはそろりと顔を上げ、その姿を確認する。
外見は20代の青年。細い眉に切れ長の瞳、冷静さを感じさせる理知的な美貌。白い肌とほっそりした優美な肢体。白に近い水色の長髪はストレートで、腰まで流れている。瞳は少しだけ灰色がかった白色。耳は尖り、瞳孔は縦に裂けていた。ゆるく着付けた神衣は青と水色を基調にしている。
(フレイムとは正反対の神様だわ……)
アマーリエが思った、次の瞬間。
青年神の切れ長の双眸が真ん丸になり、ウルウルと潤み始めた。ぶぅぅわぁぁ、と涙が溢れる。
『うぅ……あぁ良かった。パパさんがいる日に合わせたんだ。他の子よりよく知ってるから。ちゃんとパパさんが来てくれて良かった!』
ガバッとフルードに抱きつき、肩口にスリスリしている。
「パパさん……?」
思わず声に出して呟いてしまい、しまったと口を押さえて青年を窺う。青年神はくるりと振り向き、赤くなった目元をこちらに向けた。アマーリエと目が合うと、ビクウウゥッ!!! と震えてサササッとフルードの後ろに隠れる。だが彼の方が身長が高い――フレイムと同じくらい長身である――ため、腰を落として体を折り曲げる体勢になっており、やや珍妙な光景だった。
「え? え?」
アマーリエの方もきょときょと目を瞬く。かつて神々から拒絶された体験が脳裏をよぎり、体が強張りかけるが、フルードの肩から顔を出した青年神が声をかけて来た。
『や、やぁ……はは初めまして。あなたが新しい聖威師か。あ、会えて嬉しいよ……よよよ、よろしく』
何故そんなにビビるのかと思うような挨拶だった。眉は見事な八の字になっており、淡い白灰色の眼は左右に泳ぎまくっている。
「と、尊き大神にご挨拶いたします。私はアマーリエ・ユフィー・サードと申します。この度はご拝謁の栄誉を賜り恐悦至極に存じます」
『う、うん』
コクンと小さく頷くと、青年の整った顔はフルードの肩下に沈んでいった。
(ええぇ……?)
挨拶してくれたところを見ると、嫌われているわけではなさそうだが。呆然としていると、フルードが口を開いた。
「アマーリエ。この御方は泡の神。泡神フロース様であらせられます。水神様の御子神にして分け身。選ばれし高位神の一柱です。そして……私の息子に寵を与えて下さっている波浪の神、波神様の双子神でもあられます」
その言葉に驚くと、再び青年――フロースが、フルードの後ろから頭と目だけを出した。
『そ、そう……ウェイブは私の双子神で兄神なんだ。あちらの方が幼い姿をしているけど……』
「もしかして、だからパパさんと呼んでおられたのでしょうか」
アマーリエが返した瞬間、泡神は長い髪を翻して大神官の背後に消えた。か細い声だけが聞こえて来る。
『う、う、うん……ウェイブが、こ、この子をパパさんと呼んでいるから……』
「そ、そうでございますか」
もしや自分は相当怖い顔をしているのかと、アマーリエは両手で頰を摘んでムニムニ動かしてみた。
「何をしているのです、アマーリエ」
変なものを見たような声音でフルードが言い、それを聞いてみたび顔を覗かせたフロースも瞬きしている。
「いえ、私の顔が何か変なので泡神様を驚かせてしまったのかと思いまして」
えっ、とフロースが小さく呟く。
「気にすんなユフィー」
声を発したのは、今まで口を挟まず静観していたフレイムだった。
「泡神様はちょっとあがり症で引っ込み思案なんだよ。けどそれだけだし、悪い奴じゃねえから。もちろんお前を嫌ってるとか疎んでるとかもねえ」
「そうなの? ――何だ、ただ大人しくて優しい神様なだけだったのね』
白灰色の双眸が小さく見開かれた。それに気付かず、アマーリエは安堵を込めて続ける。
「嫌な思いをさせているのでなくて良かったわ」
胸を撫で下ろしていると、数呼吸ほどの間こちらをじぃっと見つめたフロースが、そろーりとフルードの背から出て来た。フルードとフレイムが驚いたようにそれを見る。
「お、珍しいな。初対面の同胞にはビビリまくりのお前が、どういう風の吹きまわしだ?」
『もう大丈夫だ。アマーリエは良い子だと分かったから。……アマーリエ、私の態度のせいで不安にさせて申し訳なかった』
口調を滑らかにしておずおずと笑いかける顔は、初見で与える理知的な印象よりもずっと柔らかいものだった。
『いきなりの降臨で驚かせたと思う。すまなかった。私の神威は、焔神様と神官府にいる聖威師にしか感じ取れないようにしている。一般の神官は降臨に気付いていないから、騒ぎにはなっていないはずだ』
フレイムが首を傾げる。
「滅多に自分の領域から出ないお前が、何で地上に来た? しかも供も付けず単独で。さっき水神様から念話があって、うちのをよろしく頼むよとか何とか仰ってたが……」
すると、フロースは何故かポッと頰を赤らめた。
『探しに来たんだ』
「探しに……何をだ?」
『私の愛し子を』
短く言い置き、念話網が消失する。同時にフレイムがハッと天井を見上げ、いつもより一段高い声を上げた。
「――えっ?」
アマーリエが驚いて視線を向けると、彼は上を見たまま微かに瞳を揺らしている。どこからかの念話を受けているのだ。
「な……水神様、どういうことです。いきなり――はい? 迷惑かけるけどごめんねって何ですか!?」
(水神!?)
唐突に発された単語に愕然となる。四大高位神がフレイムに何の用なのか。
「ちょっ……くそ、切れちまった」
眉を寄せたフレイムが立ち上がる。
「ユフィー、感じたな? すまんが行くぞ。神が来た」
「分かったわ」
頷き、テーブル横のボタンを押した。これでビュッフェのスタッフが食器を下げに来てくれる。基本的に飲食物の片付けはセルフだが、個室は打ち合わせ等で使う場合もあるため、スタッフに任せることが可能だ。
「場所は……」
聖威を発動し、神威が降りた位置を特定しようとするが、フレイムの方が早かった。
「俺と一緒に転移すれば良い」
台詞と同時に視界が歪み、一瞬後、勧請の間の一つにいた。
明々と光が灯る広間。奥にある数段高くなった上座。段を上った手前の位置で、ちょうどフルードが膝を付いて叩頭したところだった。彼の方が一足先に駆け付けたらしい。そして上座の奥に佇んでいる人影。
アマーリエは大急ぎで上座に移動し、フルードの斜め後ろで同じように跪拝する。神が坐す段上まで上がれるのは聖威師の特権だ。霊威師であれば、段下で平伏しなければならない。
「泡神様に降臨いただきましたこと、光栄の極みにございます」
フルードの言葉に、神は口を開いた。
『聖威師は面を上げ、楽にせよ』
微かにさざめく水面のような、静かな声だった。フレイムの力強い声とはまた違う。
許しが出たため、身を起こしたアマーリエはそろりと顔を上げ、その姿を確認する。
外見は20代の青年。細い眉に切れ長の瞳、冷静さを感じさせる理知的な美貌。白い肌とほっそりした優美な肢体。白に近い水色の長髪はストレートで、腰まで流れている。瞳は少しだけ灰色がかった白色。耳は尖り、瞳孔は縦に裂けていた。ゆるく着付けた神衣は青と水色を基調にしている。
(フレイムとは正反対の神様だわ……)
アマーリエが思った、次の瞬間。
青年神の切れ長の双眸が真ん丸になり、ウルウルと潤み始めた。ぶぅぅわぁぁ、と涙が溢れる。
『うぅ……あぁ良かった。パパさんがいる日に合わせたんだ。他の子よりよく知ってるから。ちゃんとパパさんが来てくれて良かった!』
ガバッとフルードに抱きつき、肩口にスリスリしている。
「パパさん……?」
思わず声に出して呟いてしまい、しまったと口を押さえて青年を窺う。青年神はくるりと振り向き、赤くなった目元をこちらに向けた。アマーリエと目が合うと、ビクウウゥッ!!! と震えてサササッとフルードの後ろに隠れる。だが彼の方が身長が高い――フレイムと同じくらい長身である――ため、腰を落として体を折り曲げる体勢になっており、やや珍妙な光景だった。
「え? え?」
アマーリエの方もきょときょと目を瞬く。かつて神々から拒絶された体験が脳裏をよぎり、体が強張りかけるが、フルードの肩から顔を出した青年神が声をかけて来た。
『や、やぁ……はは初めまして。あなたが新しい聖威師か。あ、会えて嬉しいよ……よよよ、よろしく』
何故そんなにビビるのかと思うような挨拶だった。眉は見事な八の字になっており、淡い白灰色の眼は左右に泳ぎまくっている。
「と、尊き大神にご挨拶いたします。私はアマーリエ・ユフィー・サードと申します。この度はご拝謁の栄誉を賜り恐悦至極に存じます」
『う、うん』
コクンと小さく頷くと、青年の整った顔はフルードの肩下に沈んでいった。
(ええぇ……?)
挨拶してくれたところを見ると、嫌われているわけではなさそうだが。呆然としていると、フルードが口を開いた。
「アマーリエ。この御方は泡の神。泡神フロース様であらせられます。水神様の御子神にして分け身。選ばれし高位神の一柱です。そして……私の息子に寵を与えて下さっている波浪の神、波神様の双子神でもあられます」
その言葉に驚くと、再び青年――フロースが、フルードの後ろから頭と目だけを出した。
『そ、そう……ウェイブは私の双子神で兄神なんだ。あちらの方が幼い姿をしているけど……』
「もしかして、だからパパさんと呼んでおられたのでしょうか」
アマーリエが返した瞬間、泡神は長い髪を翻して大神官の背後に消えた。か細い声だけが聞こえて来る。
『う、う、うん……ウェイブが、こ、この子をパパさんと呼んでいるから……』
「そ、そうでございますか」
もしや自分は相当怖い顔をしているのかと、アマーリエは両手で頰を摘んでムニムニ動かしてみた。
「何をしているのです、アマーリエ」
変なものを見たような声音でフルードが言い、それを聞いてみたび顔を覗かせたフロースも瞬きしている。
「いえ、私の顔が何か変なので泡神様を驚かせてしまったのかと思いまして」
えっ、とフロースが小さく呟く。
「気にすんなユフィー」
声を発したのは、今まで口を挟まず静観していたフレイムだった。
「泡神様はちょっとあがり症で引っ込み思案なんだよ。けどそれだけだし、悪い奴じゃねえから。もちろんお前を嫌ってるとか疎んでるとかもねえ」
「そうなの? ――何だ、ただ大人しくて優しい神様なだけだったのね』
白灰色の双眸が小さく見開かれた。それに気付かず、アマーリエは安堵を込めて続ける。
「嫌な思いをさせているのでなくて良かったわ」
胸を撫で下ろしていると、数呼吸ほどの間こちらをじぃっと見つめたフロースが、そろーりとフルードの背から出て来た。フルードとフレイムが驚いたようにそれを見る。
「お、珍しいな。初対面の同胞にはビビリまくりのお前が、どういう風の吹きまわしだ?」
『もう大丈夫だ。アマーリエは良い子だと分かったから。……アマーリエ、私の態度のせいで不安にさせて申し訳なかった』
口調を滑らかにしておずおずと笑いかける顔は、初見で与える理知的な印象よりもずっと柔らかいものだった。
『いきなりの降臨で驚かせたと思う。すまなかった。私の神威は、焔神様と神官府にいる聖威師にしか感じ取れないようにしている。一般の神官は降臨に気付いていないから、騒ぎにはなっていないはずだ』
フレイムが首を傾げる。
「滅多に自分の領域から出ないお前が、何で地上に来た? しかも供も付けず単独で。さっき水神様から念話があって、うちのをよろしく頼むよとか何とか仰ってたが……」
すると、フロースは何故かポッと頰を赤らめた。
『探しに来たんだ』
「探しに……何をだ?」
『私の愛し子を』
30
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説

断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい
花音月雫
ファンタジー
幼い頃に大聖女に憧れたアイラ。でも大聖女どころか聖女にもなれずその後の人生も全て上手くいかず気がつくと婚約者の王太子と幼馴染に断罪されていた!天使と交渉し時が戻ったアイラは家族と自分が幸せになる為地味に生きていこうと決心するが......。何故か周りがアイラをほっといてくれない⁉︎そして次から次へと事件に巻き込まれて......。地味に目立たなく生きて行きたいのにどんどん遠ざかる⁉︎執着系溺愛ストーリー。

聖女は祖国に未練を持たない。惜しいのは思い出の詰まった家だけです。
彩柚月
ファンタジー
メラニア・アシュリーは聖女。幼少期に両親に先立たれ、伯父夫婦が後見として家に住み着いている。義妹に婚約者の座を奪われ、聖女の任も譲るように迫られるが、断って国を出る。頼った神聖国でアシュリー家の秘密を知る。新たな出会いで前向きになれたので、家はあなたたちに使わせてあげます。
メラニアの価値に気づいた祖国の人達は戻ってきてほしいと懇願するが、お断りします。あ、家も返してください。
※この作品はフィクションです。作者の創造力が足りないため、現実に似た名称等出てきますが、実在の人物や団体や植物等とは関係ありません。
※実在の植物の名前が出てきますが、全く無関係です。別物です。
※しつこいですが、既視感のある設定が出てきますが、実在の全てのものとは名称以外、関連はありません。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
誰にも愛されずに死んだ侯爵令嬢は一度だけ時間を遡る
月
ファンタジー
癒しの能力を持つコンフォート侯爵家の娘であるシアは、何年経っても能力の発現がなかった。
能力が発現しないせいで辛い思いをして過ごしていたが、ある日突然、フレイアという女性とその娘であるソフィアが侯爵家へとやって来た。
しかも、ソフィアは侯爵家の直系にしか使えないはずの能力を突然発現させた。
——それも、多くの使用人が見ている中で。
シアは侯爵家での肩身がますます狭くなっていった。
そして十八歳のある日、身に覚えのない罪で監獄に幽閉されてしまう。
父も、兄も、誰も会いに来てくれない。
生きる希望をなくしてしまったシアはフレイアから渡された毒を飲んで死んでしまう。
意識がなくなる前、会いたいと願った父と兄の姿が。
そして死んだはずなのに、十年前に時間が遡っていた。
一度目の人生も、二度目の人生も懸命に生きたシア。
自分の力を取り戻すため、家族に愛してもらうため、同じ過ちを繰り返さないようにまた"シアとして"生きていくと決意する。

隠密スキルでコレクター道まっしぐら
たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。
その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。
しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。
奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。
これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。

【完結】すっぽんじゃなくて太陽の女神です
土広真丘
ファンタジー
三千年の歴史を誇る神千皇国の皇帝家に生まれた日香。
皇帝家は神の末裔であり、一部の者は先祖返りを起こして神の力に目覚める。
月の女神として覚醒した双子の姉・月香と比較され、未覚醒の日香は無能のすっぽんと揶揄されている。
しかし実は、日香は初代皇帝以来の三千年振りとなる太陽の女神だった。
小説家になろうでも公開しています。
2025年1月18日、内容を一部修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる