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81.選ばれし神
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『…………』
皇后が固まった。
『いや、あの……そんなことしたら、焔神も邪神も天から見てた狼神も、全員が大パニックになってたよ』
「だとしても、神器のおかげで私は無傷か回復済みだったはずですから、皆様のことはきちんと宥められていました。他に良い方法も思い付かなかったですし」
『……うんまあ、そうだけど……周りは心が保たないよ。もし次があったら、邪神を泣き落とす方でいこう。ね?』
真剣に言い聞かせた皇后は、しばし悩んだ後に話題を変えることにした。
『あー……ところで、フルード君が焔神を勧請しようとは思わなかったんだ?』
「内密で降臨中とのことでしたから、神として勧請しても良いのか定かではなかったので」
邪神の力で聖威が封じられていたので、勧請可能かどうか念話で焔神に確認することができなかった。
かといって、邪神と正面から対峙していたあの状況で、『本当はあなたの正体知ってますし今から勧請してもいいですかぁー!?』と直接肉声を発して聞く度胸もなかった。
「結果的には、アマーリエを愛し子にするために顕現するというアクロバットな方法で打破されておりましたので、終わり良ければ……といったところでしょうか」
そう言って優雅に焔の弓を半回転させると、爆ぜる火の粉が煌めき、弧を描いて舞い上がる。そのまま音もなく、神器はフルードの体内に戻っていった。
「アマーリエの力をご覧になられましたでしょう。燃える山並みのように美しい紅葉の色でした。焔神様の瞳の色と紅蓮の神威を引き継いだ色です。それが何を意味するか、本人はまだ気が付いていないようです」
苦笑するフルードに、皇后も面白そうに笑う。
『色を帯びた気を持つ……つまり、ただの神じゃなくて高位神になったんだってね』
そのことに気付いた時、彼女はきっととてつもなく驚愕するだろう。
『選ばれし神の寵を受けた者は高位の神格を授かるから。焔神の愛し子のアマーリエも高位神になったんだものね~』
この世界には数多の神々がいるが、神気が色を帯びている高位神は一握りしか存在しない。その中でもさらに特別な神を、選ばれし神と称する。
選ばれし神には、大きく分けて二種類がある。
一つは、最高神から生まれた分け身にして御子であり、かつ親神から寵を受ける貴き神。焔神と邪神はこちらに該当する。
彼らは、自身の親神に成り代われるほどの別格の神威と神格を有している。彼らの神威は最高神の境地に届く。当然の話だ。最高神の座を担うには、自分自身もその領域に達する神威を持っていなければならない。
もう一つは、最高神全柱から寵を授かった神だ。地水火風そして禍の最高神全てから鍾愛されている。本来ならば生き餌としてしか愛し子を持たぬ悪神すらも虜にし、通常の神の愛し子と同様の寵愛を授けさせる奇跡の神。その力と格式は、他の神々とは一線を画す比類なきものである。
そして、各々で全く異なる性質を持つ最高神たちを、有無を言わせず軒並み認めさせ惚れ込ませる彼らの神威もまた、最高神の領域に達し得る。フルードの主神である狼神はこちらに当てはまる。
最高神にすら届き得る、選ばれし神々。天界の最高峰に君臨する超越存在。その愛し子となれば、授かる神格は通常の愛し子より遥かに高い。高位神の神性を賜ることになる。当然、その力は色を帯びている。
『フルード君の気は綺麗な薄紅碧だよね』
紅碧とは、僅かに紅色がかった淡い空色のことだ。皇国の属国である小さな島国では、紅掛空色と称されることもある。フルードのそれは、紅碧の中でも特に薄く繊細な色彩をしている。
「ありがとうございます」
首肯したフルードが破顔する。
『さっきからずっと嬉しそうな顔してる。やっぱり焔神と会えたから?」
「ええ。お会いするのは久方ぶりですから」
『そう』
皇后は小さく微笑んだ。フルードにとって、焔神は絶大な信頼を寄せる相手であり絶対的な庇護者なのだ。
自らの紅碧色を、ぼんやりして地味だと恥じていた幼い頃の彼は、『空色がかった灰銀の狼神と紅蓮の焔神の色を併せた色だ』と、ある神に言われた途端、己の気の色が大のお気に入りになった。
「焔神様は私の大切な御方です。アマーリエはその御方の『特別』になってくれました。皇后様も彼女の神格がお分かりでしょう。アマーリエの神格は燁神。焔の華のごとき紅葉色の神威を放ち、美しく輝く炎の神です。その御稜威をもって、焔神様の唯一無二の最愛になりました」
『うんまあ、愛し子だからね。もちろん唯一無二だし最愛だけど、でも……』
焔神が愛し子を得たことを、フルードは我が事のように喜んでいる。そのため、皇后が何か言おうとしていることに気付いていない。
「アマーリエとはまだ何回も会ったわけではありませんが……とても澄んだ心を持つ良い子だと感じます」
『あの、フルード君』
「アマーリエならば焔神様の隣に立つに相応しい。私は全力で彼女を守ります」
『ねえってば、フルード君フルード君!』
呼びかけて強引に注意を向けさせ、皇后は咳払いした。
『フルード君は、狼神と焔神どっちの方が大切?』
フルードの青い瞳が見開かれた。考えてもみなかったという顔だ。しばし目をさ迷わせてから答える。
「どちらもです。大切の種類が違います。ベクトルが異なるものを比べて順位を付けることはできません」
『そうでしょ。私だって、自分の家族の中で大事な順に番号を付けろって言われたら困るもの。それは焔神も同じなんじゃないかなぁ』
穏やかに言って、フルードを見つめる。
『フルード君、くれぐれも自分の価値を間違えないでね。お願いだから、無茶をしたら駄目だよ』
フルードは焔神を心から慕っている。アマーリエのことも大事に思っている。だからこそ、焔神の最愛となった彼女のため、無謀な行動をするかもしれなかった。自分もまた、焔神の特別であることを十分に自覚しないまま。
『焔神はアマーリエに何かあれば怒り狂って大変なことになるけど、それはフルード君にも当てはまるんだよ。フルード君が傷付いても焔神は大激怒するからね。よく覚えておいて』
「そうですか。皇后様が仰るならば一応気を付けておきます」
懇々と言い諭したが、フルードはお世辞に受け取っているようだった。
『うーん、これは……大丈夫かなぁ』
ものすごーく心配なんだけど、と呟き、皇后はぽりぽり頰をかいた。
皇后が固まった。
『いや、あの……そんなことしたら、焔神も邪神も天から見てた狼神も、全員が大パニックになってたよ』
「だとしても、神器のおかげで私は無傷か回復済みだったはずですから、皆様のことはきちんと宥められていました。他に良い方法も思い付かなかったですし」
『……うんまあ、そうだけど……周りは心が保たないよ。もし次があったら、邪神を泣き落とす方でいこう。ね?』
真剣に言い聞かせた皇后は、しばし悩んだ後に話題を変えることにした。
『あー……ところで、フルード君が焔神を勧請しようとは思わなかったんだ?』
「内密で降臨中とのことでしたから、神として勧請しても良いのか定かではなかったので」
邪神の力で聖威が封じられていたので、勧請可能かどうか念話で焔神に確認することができなかった。
かといって、邪神と正面から対峙していたあの状況で、『本当はあなたの正体知ってますし今から勧請してもいいですかぁー!?』と直接肉声を発して聞く度胸もなかった。
「結果的には、アマーリエを愛し子にするために顕現するというアクロバットな方法で打破されておりましたので、終わり良ければ……といったところでしょうか」
そう言って優雅に焔の弓を半回転させると、爆ぜる火の粉が煌めき、弧を描いて舞い上がる。そのまま音もなく、神器はフルードの体内に戻っていった。
「アマーリエの力をご覧になられましたでしょう。燃える山並みのように美しい紅葉の色でした。焔神様の瞳の色と紅蓮の神威を引き継いだ色です。それが何を意味するか、本人はまだ気が付いていないようです」
苦笑するフルードに、皇后も面白そうに笑う。
『色を帯びた気を持つ……つまり、ただの神じゃなくて高位神になったんだってね』
そのことに気付いた時、彼女はきっととてつもなく驚愕するだろう。
『選ばれし神の寵を受けた者は高位の神格を授かるから。焔神の愛し子のアマーリエも高位神になったんだものね~』
この世界には数多の神々がいるが、神気が色を帯びている高位神は一握りしか存在しない。その中でもさらに特別な神を、選ばれし神と称する。
選ばれし神には、大きく分けて二種類がある。
一つは、最高神から生まれた分け身にして御子であり、かつ親神から寵を受ける貴き神。焔神と邪神はこちらに該当する。
彼らは、自身の親神に成り代われるほどの別格の神威と神格を有している。彼らの神威は最高神の境地に届く。当然の話だ。最高神の座を担うには、自分自身もその領域に達する神威を持っていなければならない。
もう一つは、最高神全柱から寵を授かった神だ。地水火風そして禍の最高神全てから鍾愛されている。本来ならば生き餌としてしか愛し子を持たぬ悪神すらも虜にし、通常の神の愛し子と同様の寵愛を授けさせる奇跡の神。その力と格式は、他の神々とは一線を画す比類なきものである。
そして、各々で全く異なる性質を持つ最高神たちを、有無を言わせず軒並み認めさせ惚れ込ませる彼らの神威もまた、最高神の領域に達し得る。フルードの主神である狼神はこちらに当てはまる。
最高神にすら届き得る、選ばれし神々。天界の最高峰に君臨する超越存在。その愛し子となれば、授かる神格は通常の愛し子より遥かに高い。高位神の神性を賜ることになる。当然、その力は色を帯びている。
『フルード君の気は綺麗な薄紅碧だよね』
紅碧とは、僅かに紅色がかった淡い空色のことだ。皇国の属国である小さな島国では、紅掛空色と称されることもある。フルードのそれは、紅碧の中でも特に薄く繊細な色彩をしている。
「ありがとうございます」
首肯したフルードが破顔する。
『さっきからずっと嬉しそうな顔してる。やっぱり焔神と会えたから?」
「ええ。お会いするのは久方ぶりですから」
『そう』
皇后は小さく微笑んだ。フルードにとって、焔神は絶大な信頼を寄せる相手であり絶対的な庇護者なのだ。
自らの紅碧色を、ぼんやりして地味だと恥じていた幼い頃の彼は、『空色がかった灰銀の狼神と紅蓮の焔神の色を併せた色だ』と、ある神に言われた途端、己の気の色が大のお気に入りになった。
「焔神様は私の大切な御方です。アマーリエはその御方の『特別』になってくれました。皇后様も彼女の神格がお分かりでしょう。アマーリエの神格は燁神。焔の華のごとき紅葉色の神威を放ち、美しく輝く炎の神です。その御稜威をもって、焔神様の唯一無二の最愛になりました」
『うんまあ、愛し子だからね。もちろん唯一無二だし最愛だけど、でも……』
焔神が愛し子を得たことを、フルードは我が事のように喜んでいる。そのため、皇后が何か言おうとしていることに気付いていない。
「アマーリエとはまだ何回も会ったわけではありませんが……とても澄んだ心を持つ良い子だと感じます」
『あの、フルード君』
「アマーリエならば焔神様の隣に立つに相応しい。私は全力で彼女を守ります」
『ねえってば、フルード君フルード君!』
呼びかけて強引に注意を向けさせ、皇后は咳払いした。
『フルード君は、狼神と焔神どっちの方が大切?』
フルードの青い瞳が見開かれた。考えてもみなかったという顔だ。しばし目をさ迷わせてから答える。
「どちらもです。大切の種類が違います。ベクトルが異なるものを比べて順位を付けることはできません」
『そうでしょ。私だって、自分の家族の中で大事な順に番号を付けろって言われたら困るもの。それは焔神も同じなんじゃないかなぁ』
穏やかに言って、フルードを見つめる。
『フルード君、くれぐれも自分の価値を間違えないでね。お願いだから、無茶をしたら駄目だよ』
フルードは焔神を心から慕っている。アマーリエのことも大事に思っている。だからこそ、焔神の最愛となった彼女のため、無謀な行動をするかもしれなかった。自分もまた、焔神の特別であることを十分に自覚しないまま。
『焔神はアマーリエに何かあれば怒り狂って大変なことになるけど、それはフルード君にも当てはまるんだよ。フルード君が傷付いても焔神は大激怒するからね。よく覚えておいて』
「そうですか。皇后様が仰るならば一応気を付けておきます」
懇々と言い諭したが、フルードはお世辞に受け取っているようだった。
『うーん、これは……大丈夫かなぁ』
ものすごーく心配なんだけど、と呟き、皇后はぽりぽり頰をかいた。
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