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32.どうにもならない
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一瞬の沈黙の後、神官や大臣たちが一斉に少年神とミリエーナに跪拝した。国王と王妃、王族もだ。
「私、が、聖威師……? うそ――まさか、そんなこと……夢じゃなくて?」
皆がそろって敬意を表している様を見て、初めは唖然としていたミリエーナの瞳に、次第に勝ち誇った優越感が浮かび上がる。
「何これ……何て気持ちいいの。皆が私に跪くなんて。国王も王妃も、高位神官も、全員が……」
『当然だとも。君はたった今、神格を得て神になったのだから。レフィー、僕の寵を受け入れてくれるだろう?』
「はい……はい、もちろんですわ。私、ミリエーナ・レフィー・サードは、貴方の愛し子にして聖威師になります!」
『嬉しいよレフィー。この日をどんなに夢見たことか』
「神様……私の方こそ……」
夜の中に煌々と照り輝く神威の御光に抱かれ、感極まって涙を流す愛くるしい少女と、その雫を優しく拭ってやる麗しい少年。
その光景は、まるで神話の一場面を描いたように美しい。
「…………」
アマーリエは知らず知らずのうちに後ずさりし、光の届かない暗がりまで逃げ込んでいた。目の前で見せ付けられる、美しく幻想的な感動劇。だが、自分にとっては吐き気をもよおす拷問でしかない。
(ミリエーナが選ばれた……神使どころか聖威師に。神の愛し子に)
そろりと視線を巡らせると、叩頭する人々の中で、ダライは顔を上げていた。青い瞳が濡れている。
「レフィー、よくやった。本当によくやった。私のレフィー。お前は私とサード家の誇りだ」
その声が聞こえたらしく、ミリエーナが顔を輝かせて父を見た。彼女の目にも、感無量の涙が光っている。
「お父様……!」
視線を合わせて泣き笑いする父娘を、少年神がにこやかに見守っている。それは、どこまでも美しく微笑ましい光景だった。
(かえりたい)
アマーリエは唐突にそう思った。
(もういや。こんなところ。はやくかえりたい)
仲睦まじいダライとミリエーナを見た途端に湧き上がって来た、嫉妬と悲しみ。
もはや父に情はない。期待はとうに捨てた。そううそぶいていた自分は――本当はまだ、心のどこかで親の愛を求めていたのだと、分かってしまった。
視界がぼやけ、瞳の奥が熱くなる。溢れ出た温かな液体が頰を濡らす感触と共に、ふと、目の前が真っ暗になるような感覚に襲われた。
仮にこのまま帰ったとしても、居場所がないサード邸に戻るしかないのだと思い出したからだった。
(たすけて。たすけて)
壊れる寸前の心が思い浮かべたのは、赤い焔を操る優しい神の姿だった。
◆◆◆
「……止められなかった」
神の命令により動きを制され、様子を見ていることしかできずにいたフルードが、忸怩たる表情で呟く。
皆が頭を地に這いつくばり頭を下げている中で、天威師と聖威師、神々は礼を示していない。
「…………」
オーネリアとアシュトンは眉を寄せて瞳を閉じ、恵奈と佳良は無言で目を伏せている。当真が哀しげな顔でミリエーナを見つめた。誰も、若き聖威師の誕生を喜んでいるようには見えない。
神々の御稜威により晴れたはずの天空には、再び雲がかかっていた。
今にも泣き出しそうな空から、一つ、ポトリと雨粒が落ちた。それを皮切りに、糸のような雨が降り始める。
『お前たちは何とかしてあの娘を隠し、助けようとしたのだろう』
狼神が慰めるように言い、フルードの体に巨大な尾を巻き付けた。
「彼女はずっと属国にいたので、私たちの目が届かなかったのです。先日気付いた時にはもう……。鷹神様、どうにかしてやれませんでしょうか?」
佳良が一筋の光明を探すように問いかけた。羽根で彼女を包むようにした鷹の神が、高みに座す天威師たちを見た。
玲瓏たる美貌と至高の神格を持つ皇帝たちは、些かの動揺も見せず、ただ斎場を眺めている。サラサラと降り注ぐ雨を全く気にしていない。自らの力で弾くこともしない。
天が曇ることも、雲から雨が生じることも、雨がかかれば体が濡れることも、全てが自然の営みとして当たり前のことであるからだ。
藍色の衣を纏う黒髪黒目の皇帝が、温度の無い眼差しで少年神とミリエーナを見ていた。憐れみも慈愛も、冷たさも酷薄さも、全ての感情が無い、透明で空虚な双眸。
『至高の御方々は、やはり動かれぬか』
鷹神の呟きに答えたのは、恵奈の側にいる雪神だった。距離を無視した念話で声を放つ。
『当然でしょう。彼の方々が動くは、神の怒りにより地上に甚大な被害が生じる時のみと定められております』
オーネリアに寄り添う川神と、当真の側にいる孔雀神も頷いた。
『今はただ、神が己の愛し子を選び出したというだけだ』
『それは神が有する正当な権利ですもの。天威師方が動かれる事案には当てはまりませぬ』
アシュトンを護る嵐の神も同意を示す。
『いかにも。加えて、選ばれた娘自身も乗り気で寵を受け入れてしまった。自分の意思で、自ら進んで。嫌がって必死に助けを求めていたのであれば、それを理由に何とかやりようもあったけれども……』
雨が本降りになって来た。
ふぅと溜め息を吐いた鷹神が、佳良を見た。鋭い双眸で先ほどの問いかけに対する答えを放つ。
『残念だが、どうにもならぬ。こうなってはもはや手遅れだ』
「私、が、聖威師……? うそ――まさか、そんなこと……夢じゃなくて?」
皆がそろって敬意を表している様を見て、初めは唖然としていたミリエーナの瞳に、次第に勝ち誇った優越感が浮かび上がる。
「何これ……何て気持ちいいの。皆が私に跪くなんて。国王も王妃も、高位神官も、全員が……」
『当然だとも。君はたった今、神格を得て神になったのだから。レフィー、僕の寵を受け入れてくれるだろう?』
「はい……はい、もちろんですわ。私、ミリエーナ・レフィー・サードは、貴方の愛し子にして聖威師になります!」
『嬉しいよレフィー。この日をどんなに夢見たことか』
「神様……私の方こそ……」
夜の中に煌々と照り輝く神威の御光に抱かれ、感極まって涙を流す愛くるしい少女と、その雫を優しく拭ってやる麗しい少年。
その光景は、まるで神話の一場面を描いたように美しい。
「…………」
アマーリエは知らず知らずのうちに後ずさりし、光の届かない暗がりまで逃げ込んでいた。目の前で見せ付けられる、美しく幻想的な感動劇。だが、自分にとっては吐き気をもよおす拷問でしかない。
(ミリエーナが選ばれた……神使どころか聖威師に。神の愛し子に)
そろりと視線を巡らせると、叩頭する人々の中で、ダライは顔を上げていた。青い瞳が濡れている。
「レフィー、よくやった。本当によくやった。私のレフィー。お前は私とサード家の誇りだ」
その声が聞こえたらしく、ミリエーナが顔を輝かせて父を見た。彼女の目にも、感無量の涙が光っている。
「お父様……!」
視線を合わせて泣き笑いする父娘を、少年神がにこやかに見守っている。それは、どこまでも美しく微笑ましい光景だった。
(かえりたい)
アマーリエは唐突にそう思った。
(もういや。こんなところ。はやくかえりたい)
仲睦まじいダライとミリエーナを見た途端に湧き上がって来た、嫉妬と悲しみ。
もはや父に情はない。期待はとうに捨てた。そううそぶいていた自分は――本当はまだ、心のどこかで親の愛を求めていたのだと、分かってしまった。
視界がぼやけ、瞳の奥が熱くなる。溢れ出た温かな液体が頰を濡らす感触と共に、ふと、目の前が真っ暗になるような感覚に襲われた。
仮にこのまま帰ったとしても、居場所がないサード邸に戻るしかないのだと思い出したからだった。
(たすけて。たすけて)
壊れる寸前の心が思い浮かべたのは、赤い焔を操る優しい神の姿だった。
◆◆◆
「……止められなかった」
神の命令により動きを制され、様子を見ていることしかできずにいたフルードが、忸怩たる表情で呟く。
皆が頭を地に這いつくばり頭を下げている中で、天威師と聖威師、神々は礼を示していない。
「…………」
オーネリアとアシュトンは眉を寄せて瞳を閉じ、恵奈と佳良は無言で目を伏せている。当真が哀しげな顔でミリエーナを見つめた。誰も、若き聖威師の誕生を喜んでいるようには見えない。
神々の御稜威により晴れたはずの天空には、再び雲がかかっていた。
今にも泣き出しそうな空から、一つ、ポトリと雨粒が落ちた。それを皮切りに、糸のような雨が降り始める。
『お前たちは何とかしてあの娘を隠し、助けようとしたのだろう』
狼神が慰めるように言い、フルードの体に巨大な尾を巻き付けた。
「彼女はずっと属国にいたので、私たちの目が届かなかったのです。先日気付いた時にはもう……。鷹神様、どうにかしてやれませんでしょうか?」
佳良が一筋の光明を探すように問いかけた。羽根で彼女を包むようにした鷹の神が、高みに座す天威師たちを見た。
玲瓏たる美貌と至高の神格を持つ皇帝たちは、些かの動揺も見せず、ただ斎場を眺めている。サラサラと降り注ぐ雨を全く気にしていない。自らの力で弾くこともしない。
天が曇ることも、雲から雨が生じることも、雨がかかれば体が濡れることも、全てが自然の営みとして当たり前のことであるからだ。
藍色の衣を纏う黒髪黒目の皇帝が、温度の無い眼差しで少年神とミリエーナを見ていた。憐れみも慈愛も、冷たさも酷薄さも、全ての感情が無い、透明で空虚な双眸。
『至高の御方々は、やはり動かれぬか』
鷹神の呟きに答えたのは、恵奈の側にいる雪神だった。距離を無視した念話で声を放つ。
『当然でしょう。彼の方々が動くは、神の怒りにより地上に甚大な被害が生じる時のみと定められております』
オーネリアに寄り添う川神と、当真の側にいる孔雀神も頷いた。
『今はただ、神が己の愛し子を選び出したというだけだ』
『それは神が有する正当な権利ですもの。天威師方が動かれる事案には当てはまりませぬ』
アシュトンを護る嵐の神も同意を示す。
『いかにも。加えて、選ばれた娘自身も乗り気で寵を受け入れてしまった。自分の意思で、自ら進んで。嫌がって必死に助けを求めていたのであれば、それを理由に何とかやりようもあったけれども……』
雨が本降りになって来た。
ふぅと溜め息を吐いた鷹神が、佳良を見た。鋭い双眸で先ほどの問いかけに対する答えを放つ。
『残念だが、どうにもならぬ。こうなってはもはや手遅れだ』
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