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2024年11月23日 秋のクイーン・デイ vol.04 Queen Day in Autumn その2
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その1を書いたままでひと月以上放置していたので、もう誰も覚えていらっしゃらないと思いますが、続けます。この調子だといつまでかかるかわからないので、この先は特に印象に残った話を書きます。
スケジュールを入れすぎて怒られたあとは、実際に休憩が取れなくても、スケジュール表上は休憩時間を入れろと言われたそうです。
そのあとは、「洋楽のディレクター」とは何をやるのかという話になります。森俊一郎氏は先日、洋楽ディレクターの仕事をリストアップしたら、結構やることがあったそうです。
石井由里氏によると、アーティストがSNSで自ら情報発信をする前の80年代、90年代は、ディレクターが(ラジオ局等に向けて)情報発信をしない限り、1ヶ月後、2ヶ月後にやっと情報が雑誌に載るという状況だったそうです。だから、小ネタでも、捏造でもいいから情報を出せと言われていたそうです。
なので、のちにそのアーティストが来日した際には「このネタを聞くのはNG」ということが起きると、森氏。
お話で印象に残ったのは、「邦題」についてです。石井氏によると、「こういう邦題を付けた」ということをアーティスト側に伝えることはない、そもそも邦題を付けていることさえ知らないのではないか、とのことでした。
あとでそれがアーティスト側に知られて怒られるというのが、洋楽ディレクターの「あるある」だそうです。(石角氏「ハイスクールはダンステリア」にシンディ・ローパーが怒りましたね。)
話は85年の来日時の話になります。メンバーやスタッフと居酒屋に行ったときは、メンバーやスタッフがおしぼりや割り箸を投げ合っていたそうです。森氏によると、フレディはアイスクリームも投げていたそうです。特にロジャーがそういう気取らない場所が好きだったとのこと。(お昼に定食屋に行ったこともあったそう。)
85年の来日時という解散の危機が噂されていましたが、森氏によると近くで見る限りは、そんな雰囲気はなかったそうです。ただ、来日公演後のライブエイドで存在感として息を吹き返した感は強くあったとのこと。
話が飛んで恐縮ですが、次は、フレディのシングル「The Great Pretender」について。石井氏が担当したのですが、この曲はフレディのソロアルバムからのファーストシングルになるので、大事に扱ってほしいと本国から言われていたのが、ソロアルバムは実現しなかったとのことです。
次はアルバム「Innuendo」についてです。森氏によると、QUEENのアルバムが出るという話が急に出てきたので、対応が大変だったとのこと。フレディの病気については公式には何も出てきていなかったとのことです。
なので、フレディの病気の公表、翌日の死去は唐突感があったそうです。それから担当者としては問い合わせも多く大変だったとのこと。ただ、ここ数年、QUEENに重きを置いていなかったメディアがみんな取り上げたのは、愚痴じゃないけど悲しかったそうです。
石角氏によると翌年のフレディ追悼コンサートについては、また取り上げる機会を作るとのことです。
その後QUEENの曲がCMで使われることが増えたのは、「日本ではCMで使われるとその後のCDの売上に結び付くから」と、ジム・ビーチ氏がリクエストにスムーズに対応してくれたからだそうです。
駆け足で恐縮ですが、次は2011年のQUEEN結成40周年について。この年は4月に東武百貨店池袋店で「クイーン&MUSIC LIFE展」、11月に東京タワーで「クイーン展 「QUEEN FOREVER」」が開かれています。
QUEENは2010年にEMIからアイランド・レコード(日本ではユニバーサルミュージック)に移籍していますが、当時石井氏もEMIからユニバーサルミュージックに転職していたので引き続きQUEENを担当することになり、これらの展覧会についても石井氏がジム・ビーチ氏と交渉したそうです。
展覧会のエピソードでは、フレディの白いグランドピアノを展示してはどうかということになったのが、輸送費用が嵩んだ(1台買えるほど)ので諦めたそうです。
最後に火鉢の話を。石井氏によると、フレディが日本で火鉢を大量に買い込んだのは、フレディ宅で日本庭園を造る際に埋め込んだからだそうです。
以上、「その2」は駆け足になってしまいました。記録漏れが多々あると思いますがご容赦ください。
THE QUEEN Dayというと、4月27日(日)にヒューリックホール東京で開催されるクイーン・デイ10周年特別公演に、フレディのパーソナル・アシスタントを12年間務めたピーター・フリーストーン(通称:フィービー)氏が登場します。43年振りの来日とのことです。チケットは11日からイープラス先行で発売されます。
私も必ず行って、こんなに遅くならないように、素早く様子お伝えできたらと思っています。
スケジュールを入れすぎて怒られたあとは、実際に休憩が取れなくても、スケジュール表上は休憩時間を入れろと言われたそうです。
そのあとは、「洋楽のディレクター」とは何をやるのかという話になります。森俊一郎氏は先日、洋楽ディレクターの仕事をリストアップしたら、結構やることがあったそうです。
石井由里氏によると、アーティストがSNSで自ら情報発信をする前の80年代、90年代は、ディレクターが(ラジオ局等に向けて)情報発信をしない限り、1ヶ月後、2ヶ月後にやっと情報が雑誌に載るという状況だったそうです。だから、小ネタでも、捏造でもいいから情報を出せと言われていたそうです。
なので、のちにそのアーティストが来日した際には「このネタを聞くのはNG」ということが起きると、森氏。
お話で印象に残ったのは、「邦題」についてです。石井氏によると、「こういう邦題を付けた」ということをアーティスト側に伝えることはない、そもそも邦題を付けていることさえ知らないのではないか、とのことでした。
あとでそれがアーティスト側に知られて怒られるというのが、洋楽ディレクターの「あるある」だそうです。(石角氏「ハイスクールはダンステリア」にシンディ・ローパーが怒りましたね。)
話は85年の来日時の話になります。メンバーやスタッフと居酒屋に行ったときは、メンバーやスタッフがおしぼりや割り箸を投げ合っていたそうです。森氏によると、フレディはアイスクリームも投げていたそうです。特にロジャーがそういう気取らない場所が好きだったとのこと。(お昼に定食屋に行ったこともあったそう。)
85年の来日時という解散の危機が噂されていましたが、森氏によると近くで見る限りは、そんな雰囲気はなかったそうです。ただ、来日公演後のライブエイドで存在感として息を吹き返した感は強くあったとのこと。
話が飛んで恐縮ですが、次は、フレディのシングル「The Great Pretender」について。石井氏が担当したのですが、この曲はフレディのソロアルバムからのファーストシングルになるので、大事に扱ってほしいと本国から言われていたのが、ソロアルバムは実現しなかったとのことです。
次はアルバム「Innuendo」についてです。森氏によると、QUEENのアルバムが出るという話が急に出てきたので、対応が大変だったとのこと。フレディの病気については公式には何も出てきていなかったとのことです。
なので、フレディの病気の公表、翌日の死去は唐突感があったそうです。それから担当者としては問い合わせも多く大変だったとのこと。ただ、ここ数年、QUEENに重きを置いていなかったメディアがみんな取り上げたのは、愚痴じゃないけど悲しかったそうです。
石角氏によると翌年のフレディ追悼コンサートについては、また取り上げる機会を作るとのことです。
その後QUEENの曲がCMで使われることが増えたのは、「日本ではCMで使われるとその後のCDの売上に結び付くから」と、ジム・ビーチ氏がリクエストにスムーズに対応してくれたからだそうです。
駆け足で恐縮ですが、次は2011年のQUEEN結成40周年について。この年は4月に東武百貨店池袋店で「クイーン&MUSIC LIFE展」、11月に東京タワーで「クイーン展 「QUEEN FOREVER」」が開かれています。
QUEENは2010年にEMIからアイランド・レコード(日本ではユニバーサルミュージック)に移籍していますが、当時石井氏もEMIからユニバーサルミュージックに転職していたので引き続きQUEENを担当することになり、これらの展覧会についても石井氏がジム・ビーチ氏と交渉したそうです。
展覧会のエピソードでは、フレディの白いグランドピアノを展示してはどうかということになったのが、輸送費用が嵩んだ(1台買えるほど)ので諦めたそうです。
最後に火鉢の話を。石井氏によると、フレディが日本で火鉢を大量に買い込んだのは、フレディ宅で日本庭園を造る際に埋め込んだからだそうです。
以上、「その2」は駆け足になってしまいました。記録漏れが多々あると思いますがご容赦ください。
THE QUEEN Dayというと、4月27日(日)にヒューリックホール東京で開催されるクイーン・デイ10周年特別公演に、フレディのパーソナル・アシスタントを12年間務めたピーター・フリーストーン(通称:フィービー)氏が登場します。43年振りの来日とのことです。チケットは11日からイープラス先行で発売されます。
私も必ず行って、こんなに遅くならないように、素早く様子お伝えできたらと思っています。
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