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2024年9月14日 AIをどう考えるか
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「QUEEN」改め「QUEEN1」からのMV「The Night Comes Down」におけるAIの利用が論議を呼んでいます。「AIを専門とするアーティストとのコラボレーション」により、当時の写真からメンバーの動画を創り出し、MVの一部に使用しているからです。
最初に述べさせていただくと、私は、これを好きにはなれなせんでした。
ただ、そもそも、何をもってAIと言うのか、私はよくわかっていません。例えば昔の作品からノイズを除去したり、ボーカルや楽器のバランスを整えたりする「リマスター」の作業過程でも、AIが使われているのかもしれません。
AIとは何かを創り出すだけのものだけではなく、目に見えない「データを処理する」という過程に、幅広く使われているのでしょう。
つまり、AIを忌避することは、現代社会では不可避なのかもしれません。音楽の世界でもそれは同じなのでしょうが、それでも私にとって許容できるものと許容できないものがあります。というか、あるようです。
では、大好きなQUEENの世界の中で、私にとって許容できる、できないAIの利用とはどんなことでしょうか。それをちょっと考えてみます。(いや、QUEENだけはでなく、私の好きな音楽、ミュージシャン全般でそうですが。)
例えば、昔の音源が見つかったが、ノイズが多く、フレディのボーカルや各メンバーの演奏がはっきり聞こえないとします。
それを、AIを利用したリマスターシステムで、きれいな音を取り出すとします。これは、私としては受け容れられます。なぜかと言うと、もともとあったものを再現したに過ぎないからです。
では、今回のMVのように、写真から動画を創り出すのはどうでしょうか。
これは私としては受け容れ難いです。なぜかと言うと、もともとなかったからです。もちろん、あったと「想像」はできますが、あくまでも「想像」です。
「創造」と言い換えてもいいのかもしれません。
では、「想像」「創造」は受け容れられないのかというと、それもそうとは言い切れません。映画「ボヘミアンラプソディ」はもちろん私は大好きです。これは最初から映画だとわかっているからです。
こんなケースも考えてみましょう。AIで写真からイラストを創り出すことは、今は普通に行われています。
QUEENのメンバーの写真からイラストを創り出し、それをアニメーションとして動かすのはどうでしょうか。このMVにも、全く似ていないのでAI生成かどうかはわかりませんが、メンバーのアニメーションは使われています。
このケースは、そのアニメーションの出来がよければ、私は許容します。いや、出来がよいかどうかは感性の問題なので、手法としては許容します。(今気付いたのですが、「許容する」という上から目線の言い方はお許しください。)アニメーションなので、もともと存在したものではないことは、最初からわかっているからです。映画もそうです。
では(「では」ばっかりで恐縮ですが)、写真を動かしたものが、「これはAI生成です」と最初から示されていたらどうでしょう。最初から「もともと存在したものでないこと」が提示されている場合です。
今回のMVも「AIを専門とするアーティストとのコラボレーション」と説明欄にはありました。(説明欄を最初に読む人はどれだけいるのでしょうか、ということはひとまず置いておいて。)
ここからはちょっと私も混乱しているので、うまく説明できていなかかったら(たぶんできていない)ごめんなさい。
説明欄にあったとしても、フレディ(そしてジョン)のAI生成動画は私には許容しがたいです。
では、ブライアンとロジャーの生成動画はどうでしょうか。ここは私としては難しいところですが、本人が許容していれば、「想像」「創造」にしても、最初からそう提示されていれば、「本人があったと考える範囲」で「そういうこともできるんだ」と面白く見ることができたかもしれません。
ところが、フレディ(そしてジョン)の部分は、「本人の許容」がありません。それはどうしても素直に「面白い」だけでは見られません。以前これも論議を呼んだ、「AIにフレディの声で歌わせてみた」もそうでしょう。
以上、ここまで書いた結論としては、私が許容できない、いや、「許容できない」はやはり上から目線なので、「どうにも好きにはなれない」のは、「本人の許容がない、AIによる生成物」ということになるでしょうか。
最初はAI全般への忌避感から書き始めたのですが、最後はこういう結論になって自分でもちょっと驚いていますが。
もちろん、本人の許容があっても、最初からAI生成とはっきり提示されていることが前提ですし、「これはちょっと面白い」くらいの受容です。
でも、やっぱりAIによる創造は好きになれないなあ。(ここまで書いたの何だったのか。)それに、QUEEN関係で批判がましいことを書くのはつらいなあ。
最初に述べさせていただくと、私は、これを好きにはなれなせんでした。
ただ、そもそも、何をもってAIと言うのか、私はよくわかっていません。例えば昔の作品からノイズを除去したり、ボーカルや楽器のバランスを整えたりする「リマスター」の作業過程でも、AIが使われているのかもしれません。
AIとは何かを創り出すだけのものだけではなく、目に見えない「データを処理する」という過程に、幅広く使われているのでしょう。
つまり、AIを忌避することは、現代社会では不可避なのかもしれません。音楽の世界でもそれは同じなのでしょうが、それでも私にとって許容できるものと許容できないものがあります。というか、あるようです。
では、大好きなQUEENの世界の中で、私にとって許容できる、できないAIの利用とはどんなことでしょうか。それをちょっと考えてみます。(いや、QUEENだけはでなく、私の好きな音楽、ミュージシャン全般でそうですが。)
例えば、昔の音源が見つかったが、ノイズが多く、フレディのボーカルや各メンバーの演奏がはっきり聞こえないとします。
それを、AIを利用したリマスターシステムで、きれいな音を取り出すとします。これは、私としては受け容れられます。なぜかと言うと、もともとあったものを再現したに過ぎないからです。
では、今回のMVのように、写真から動画を創り出すのはどうでしょうか。
これは私としては受け容れ難いです。なぜかと言うと、もともとなかったからです。もちろん、あったと「想像」はできますが、あくまでも「想像」です。
「創造」と言い換えてもいいのかもしれません。
では、「想像」「創造」は受け容れられないのかというと、それもそうとは言い切れません。映画「ボヘミアンラプソディ」はもちろん私は大好きです。これは最初から映画だとわかっているからです。
こんなケースも考えてみましょう。AIで写真からイラストを創り出すことは、今は普通に行われています。
QUEENのメンバーの写真からイラストを創り出し、それをアニメーションとして動かすのはどうでしょうか。このMVにも、全く似ていないのでAI生成かどうかはわかりませんが、メンバーのアニメーションは使われています。
このケースは、そのアニメーションの出来がよければ、私は許容します。いや、出来がよいかどうかは感性の問題なので、手法としては許容します。(今気付いたのですが、「許容する」という上から目線の言い方はお許しください。)アニメーションなので、もともと存在したものではないことは、最初からわかっているからです。映画もそうです。
では(「では」ばっかりで恐縮ですが)、写真を動かしたものが、「これはAI生成です」と最初から示されていたらどうでしょう。最初から「もともと存在したものでないこと」が提示されている場合です。
今回のMVも「AIを専門とするアーティストとのコラボレーション」と説明欄にはありました。(説明欄を最初に読む人はどれだけいるのでしょうか、ということはひとまず置いておいて。)
ここからはちょっと私も混乱しているので、うまく説明できていなかかったら(たぶんできていない)ごめんなさい。
説明欄にあったとしても、フレディ(そしてジョン)のAI生成動画は私には許容しがたいです。
では、ブライアンとロジャーの生成動画はどうでしょうか。ここは私としては難しいところですが、本人が許容していれば、「想像」「創造」にしても、最初からそう提示されていれば、「本人があったと考える範囲」で「そういうこともできるんだ」と面白く見ることができたかもしれません。
ところが、フレディ(そしてジョン)の部分は、「本人の許容」がありません。それはどうしても素直に「面白い」だけでは見られません。以前これも論議を呼んだ、「AIにフレディの声で歌わせてみた」もそうでしょう。
以上、ここまで書いた結論としては、私が許容できない、いや、「許容できない」はやはり上から目線なので、「どうにも好きにはなれない」のは、「本人の許容がない、AIによる生成物」ということになるでしょうか。
最初はAI全般への忌避感から書き始めたのですが、最後はこういう結論になって自分でもちょっと驚いていますが。
もちろん、本人の許容があっても、最初からAI生成とはっきり提示されていることが前提ですし、「これはちょっと面白い」くらいの受容です。
でも、やっぱりAIによる創造は好きになれないなあ。(ここまで書いたの何だったのか。)それに、QUEEN関係で批判がましいことを書くのはつらいなあ。
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