夜桜の下でまた逢う日まで

桜が開花し始める頃の3月初旬、ハルは衰弱した祖父からある遺言を言い残された。
「桜の下に、儂の宝物を埋めてある。儂が死んだ後で、それをお前にくれてやろう」
話によると、その桜とは昔ご先祖が植えたもので、祖父はその桜の下で不思議な体験をしたらしい。

そして、3月31日。年度の変わり目であり、中学生最後の日という節目で遺言を履行するハルは、目的の『宝物』を見つける……。
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