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鈴木の素性
水槽と魚
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「ただいま」
なんとなく嫌な予感はしていたけれども。
ため息をつきながら靴を揃える。
昼に幸田から連絡があり、シェアハウス内での入居祝いをしようと連絡があった。
『みんな賛成しますか? それ』
『バカヤロー。他人同士が同じ家に住むんだからな。そういう区切りみたいなもんは必要なんだよ!
他人同士だからこそやるんだ』
幸田はあれだな。
デートとかで飲み会に来ない若者とかに口煩くしそうなタイプだ絶対。
『俺が料理するから全員食えよ!』
幸田は連日17時の定時上がりだ。仕事がないのだろうか? 残業がないというのは普通なのか? いや、無くても帰宅出来る環境がすごい……。
腹と胃を刺激する匂いだ。
私の物音に反応して、リビングから麗が姿を現した。
「おかえり」
「ただいま。歓迎会どうだった? やっぱり物流に決まったの?」
「ええ。でも、研修生に突然大型は運転させられないらしいわ……」
「それは普通だと思うよ……。
それにしても……」
麗は少し参っているようだった。
思わず二人で階段から二階を見上げる。
子供たちの奇声と激しい足音だ。
「気が休まらないわ……こんな中で飲み食いするなんて」
「幸田は?」
「子供の分まで余計に作ってるわよ」
まめだな。
それにしても……。
「百合子さんには昨日断ったんだけど……どうしてだろう。
柚菜ちゃんは?」
「特別なにかしてるわけじゃないけど……まぁ、好んで引き受けてる節があるわね」
「百合子さん、お金渡してない?」
「それが……無報酬らしいのよ。これってどうしたらいいのかしら。
まさか子供たちを外に追い出すわけにもいかないし」
「まず百合子さんが今、どこで何してるんだろうって思うよね?」
「そうね」
そこへ幸田が顔を出す。
「幸田さん……」
「わかってるよ。子供らなぁ。
昨日あれだけ言ったのに……」
流石に幸田も額を擦り、顔を顰めていた。
「その百合子さんって方。知り合いなんでしょう? 説明して欲しいものだわ!」
「知り合いって……顔見知りくらいなんだって本当に」
どうだか……。子供を知らないオッサンが居るとこに預けるとは思えない。
「まぁ食うぞ。とりあえず」
ぞろぞろと共同スペースのリビングに行くと、意外と器用な料理たちが大皿に乗っていた。
しかし、幸田の様子を見ている限り、何故仁恵さんと拗れてしまったのか、謎だ。仁恵の言うとうり、根はいい奴なのかもしれないと思うが、それは早急だろうか?
冬野とその取り巻きさえ居なかったら……?
いや、私には関係ない事だ。
「麗さん、柚菜ちゃんたち呼んで来てくれ」
「……ええ」
麗が気が向かない様子で向かう。
でも子供たちがいるなら、そんなまどろっこしいことしなくても。
階段の下に行き、思い切り声をかける。
「おーーーいっ!! メシだぞーーっ!!」
一瞬ピタリと物音が止み、すぐにバタバタし始める。
「ご飯だって!!」
「きゃー!」
「階段は走らない!」
柚菜ちゃんの制止虚しく、上の二人がドカドカと走り降りてきた。
「ご飯!! いいの?」
「ご飯だって! わぁ~美味しそう!」
この子達、男女二人はしっかりしてそうだな。
小学生一、二年くらいだろうか?
「ああぁああああんっ!!」
「〇△#*!!」
幼児と赤ん坊は分からん!
柚菜ちゃんが赤ん坊を抱えた反対の手で、階段を降りる幼児の手を握っている。
「柚……柚菜ちゃん、疲れてない?」
だが意外にも、柚菜ちゃんの返事はあっさりと返ってきた。
「え? いいえ? 春子さん、お邪魔ですか?」
「え!?」
お邪魔ですか? なんて聞かれるとは。
いや、正直邪魔だ。
でもなにか私に被害あるのか?
柚菜ちゃんはしっかり面倒見てるっぽいしな。
「じゃ、邪魔じゃないよ!」
これは見栄じゃないもん!
そんな大人気ないことは言わないし!
そうそう、少なくともこの子たちの前で『邪魔だぞ』とは言えないだろう。
違う。違うんだ。
母親は一体何してるんだって事だ。
「ただ、百合子さんが昨日断ったのに……今日も……なんでなのかなぁって」
全く分からない山吹 百合子の行動。
しかし柚菜ちゃんはつっけんどんに返してきた。
「仕方ないですよ。連れていくわけにも行かないし」
「連れ………?」
どうもなにか知ってる素振りだった。そして柚菜ちゃんはギロりと幸田を睨みつけた。
な、なんだよなんだよ? 嫌な予感するな。
「連れていくってどこに……?」
麗を遮り、一番年上のお兄ちゃんに話しかける。
「お母さんは今どこに行ってるの?」
今にも摘み食いする寸前の長男に話を振る。
するととんでもない答えが返ってきた。
「柚菜姉ちゃんの、おじいちゃん家だよ!」
えっ!!?
それって……!? あの母屋の事!?
「さぁ、いただきマース!」
幸田は何食わぬ顔で子供たちを卓に付かせる。
麗も私も固まったままだ。
ここまで聞いて、後で改めて……なんて気分にはなれない。
「幸田さん……柚菜ちゃんでもいい。
あそこには何があるの?」
幸田は顰めっ面で無言だ。
一方柚菜ちゃんはノーガードだった。
「お爺の家には祭壇がある」
「祭壇? なんの?」
「お爺の神様。お爺は教祖で、あたしが小さい頃から信者さんがいっぱいいた」
「えぇ……?」
「最初はお父さんも手伝いしてた。
でも、ここに家を建ててからは手伝いに行く機会も減って、そのままお爺とお父さんは会わなくなった。
お母さんは近所で虐められてた。怪しい宗教してるって言われて。
二人とも死んだけど、お爺は葬式にも来なかった。なんか宗教が違うから来れないとか言って」
「じゃあ、百合子さんは信者………?」
「うん。離婚する前からよく見かけたし?」
「…………そう……なんだ」
宗教。
あの老夫婦の家にあるもの。
鈴木は信者だったんだ。
百合子さんも。
だとすると…………。
幸田も………?
言いかけて、直前で飲み込む。
危険があるかもとは、この事か。
宗教団体の脱退。
十中八九あの家は雨宮と繋がっている。
雨宮の金の出処。ずっと予想していた物騒なこととは物の見事に斜め上を行ったが。金を集めるには低コストなのかもな。
合法的に集める、お布施というシステムだ。
信者は魚だ。
水槽は宗教団体を表す。
「……………」
池田老夫婦は雨宮の傘下にいる。
鈴木はなんで死んだんだ?
幸田は何故、我が身が危険だと言ったんだ?
それは柚菜ちゃんの話通りだ。
両親が亡くなったのはこの家に来てから。
信者じゃなくなったからか………。
これが本当なら……どこまでのやつが知っている……?
海堂は明らかに老夫婦に不信感を持っていた。
会社でも宗教の話なんて出たことも無い。
冬野も取り巻きは多いが、そんな噂は聞かないし、何よりあいつは口が軽い。あいつは無関係なのか。
ここに住んでから、池田老夫婦が尋ねてきたことは無い。だがこのまま信者である百合子さんなんかと付き合いがあるというのは不味い気がする。
私たちの生活や行動が雨宮に筒抜けになる。
ここの物件を持ってきた斡旋屋の菊池は……?
駄目だ。こうなると全員信じられなくなる。
縁故組にいる幸田も信者として飼われていたんだ。もしかすると、魚は所構わず派閥に関係なくいる可能性がある。
「………幸田さんも通ってたんですか?」
「………」
幸田はポーカーフェイスのまま無言だった。
「どうでもいいことよ。
人が何を信仰するかなんて自由だわ。
さぁ、ハル。私達も頂きましょう」
麗から『今日はそれ以上踏み込むな』と警告。
「………そだね。
ってか、幸田さん……料理出来るんですね」
「今どき料理出来ねぇ奴は女も男もモテねぇよ」
幸田の言動って、なんか古臭いんだよなぁ~。
今どきの人間は「今どき」とか言わないよ!
なんとなく嫌な予感はしていたけれども。
ため息をつきながら靴を揃える。
昼に幸田から連絡があり、シェアハウス内での入居祝いをしようと連絡があった。
『みんな賛成しますか? それ』
『バカヤロー。他人同士が同じ家に住むんだからな。そういう区切りみたいなもんは必要なんだよ!
他人同士だからこそやるんだ』
幸田はあれだな。
デートとかで飲み会に来ない若者とかに口煩くしそうなタイプだ絶対。
『俺が料理するから全員食えよ!』
幸田は連日17時の定時上がりだ。仕事がないのだろうか? 残業がないというのは普通なのか? いや、無くても帰宅出来る環境がすごい……。
腹と胃を刺激する匂いだ。
私の物音に反応して、リビングから麗が姿を現した。
「おかえり」
「ただいま。歓迎会どうだった? やっぱり物流に決まったの?」
「ええ。でも、研修生に突然大型は運転させられないらしいわ……」
「それは普通だと思うよ……。
それにしても……」
麗は少し参っているようだった。
思わず二人で階段から二階を見上げる。
子供たちの奇声と激しい足音だ。
「気が休まらないわ……こんな中で飲み食いするなんて」
「幸田は?」
「子供の分まで余計に作ってるわよ」
まめだな。
それにしても……。
「百合子さんには昨日断ったんだけど……どうしてだろう。
柚菜ちゃんは?」
「特別なにかしてるわけじゃないけど……まぁ、好んで引き受けてる節があるわね」
「百合子さん、お金渡してない?」
「それが……無報酬らしいのよ。これってどうしたらいいのかしら。
まさか子供たちを外に追い出すわけにもいかないし」
「まず百合子さんが今、どこで何してるんだろうって思うよね?」
「そうね」
そこへ幸田が顔を出す。
「幸田さん……」
「わかってるよ。子供らなぁ。
昨日あれだけ言ったのに……」
流石に幸田も額を擦り、顔を顰めていた。
「その百合子さんって方。知り合いなんでしょう? 説明して欲しいものだわ!」
「知り合いって……顔見知りくらいなんだって本当に」
どうだか……。子供を知らないオッサンが居るとこに預けるとは思えない。
「まぁ食うぞ。とりあえず」
ぞろぞろと共同スペースのリビングに行くと、意外と器用な料理たちが大皿に乗っていた。
しかし、幸田の様子を見ている限り、何故仁恵さんと拗れてしまったのか、謎だ。仁恵の言うとうり、根はいい奴なのかもしれないと思うが、それは早急だろうか?
冬野とその取り巻きさえ居なかったら……?
いや、私には関係ない事だ。
「麗さん、柚菜ちゃんたち呼んで来てくれ」
「……ええ」
麗が気が向かない様子で向かう。
でも子供たちがいるなら、そんなまどろっこしいことしなくても。
階段の下に行き、思い切り声をかける。
「おーーーいっ!! メシだぞーーっ!!」
一瞬ピタリと物音が止み、すぐにバタバタし始める。
「ご飯だって!!」
「きゃー!」
「階段は走らない!」
柚菜ちゃんの制止虚しく、上の二人がドカドカと走り降りてきた。
「ご飯!! いいの?」
「ご飯だって! わぁ~美味しそう!」
この子達、男女二人はしっかりしてそうだな。
小学生一、二年くらいだろうか?
「ああぁああああんっ!!」
「〇△#*!!」
幼児と赤ん坊は分からん!
柚菜ちゃんが赤ん坊を抱えた反対の手で、階段を降りる幼児の手を握っている。
「柚……柚菜ちゃん、疲れてない?」
だが意外にも、柚菜ちゃんの返事はあっさりと返ってきた。
「え? いいえ? 春子さん、お邪魔ですか?」
「え!?」
お邪魔ですか? なんて聞かれるとは。
いや、正直邪魔だ。
でもなにか私に被害あるのか?
柚菜ちゃんはしっかり面倒見てるっぽいしな。
「じゃ、邪魔じゃないよ!」
これは見栄じゃないもん!
そんな大人気ないことは言わないし!
そうそう、少なくともこの子たちの前で『邪魔だぞ』とは言えないだろう。
違う。違うんだ。
母親は一体何してるんだって事だ。
「ただ、百合子さんが昨日断ったのに……今日も……なんでなのかなぁって」
全く分からない山吹 百合子の行動。
しかし柚菜ちゃんはつっけんどんに返してきた。
「仕方ないですよ。連れていくわけにも行かないし」
「連れ………?」
どうもなにか知ってる素振りだった。そして柚菜ちゃんはギロりと幸田を睨みつけた。
な、なんだよなんだよ? 嫌な予感するな。
「連れていくってどこに……?」
麗を遮り、一番年上のお兄ちゃんに話しかける。
「お母さんは今どこに行ってるの?」
今にも摘み食いする寸前の長男に話を振る。
するととんでもない答えが返ってきた。
「柚菜姉ちゃんの、おじいちゃん家だよ!」
えっ!!?
それって……!? あの母屋の事!?
「さぁ、いただきマース!」
幸田は何食わぬ顔で子供たちを卓に付かせる。
麗も私も固まったままだ。
ここまで聞いて、後で改めて……なんて気分にはなれない。
「幸田さん……柚菜ちゃんでもいい。
あそこには何があるの?」
幸田は顰めっ面で無言だ。
一方柚菜ちゃんはノーガードだった。
「お爺の家には祭壇がある」
「祭壇? なんの?」
「お爺の神様。お爺は教祖で、あたしが小さい頃から信者さんがいっぱいいた」
「えぇ……?」
「最初はお父さんも手伝いしてた。
でも、ここに家を建ててからは手伝いに行く機会も減って、そのままお爺とお父さんは会わなくなった。
お母さんは近所で虐められてた。怪しい宗教してるって言われて。
二人とも死んだけど、お爺は葬式にも来なかった。なんか宗教が違うから来れないとか言って」
「じゃあ、百合子さんは信者………?」
「うん。離婚する前からよく見かけたし?」
「…………そう……なんだ」
宗教。
あの老夫婦の家にあるもの。
鈴木は信者だったんだ。
百合子さんも。
だとすると…………。
幸田も………?
言いかけて、直前で飲み込む。
危険があるかもとは、この事か。
宗教団体の脱退。
十中八九あの家は雨宮と繋がっている。
雨宮の金の出処。ずっと予想していた物騒なこととは物の見事に斜め上を行ったが。金を集めるには低コストなのかもな。
合法的に集める、お布施というシステムだ。
信者は魚だ。
水槽は宗教団体を表す。
「……………」
池田老夫婦は雨宮の傘下にいる。
鈴木はなんで死んだんだ?
幸田は何故、我が身が危険だと言ったんだ?
それは柚菜ちゃんの話通りだ。
両親が亡くなったのはこの家に来てから。
信者じゃなくなったからか………。
これが本当なら……どこまでのやつが知っている……?
海堂は明らかに老夫婦に不信感を持っていた。
会社でも宗教の話なんて出たことも無い。
冬野も取り巻きは多いが、そんな噂は聞かないし、何よりあいつは口が軽い。あいつは無関係なのか。
ここに住んでから、池田老夫婦が尋ねてきたことは無い。だがこのまま信者である百合子さんなんかと付き合いがあるというのは不味い気がする。
私たちの生活や行動が雨宮に筒抜けになる。
ここの物件を持ってきた斡旋屋の菊池は……?
駄目だ。こうなると全員信じられなくなる。
縁故組にいる幸田も信者として飼われていたんだ。もしかすると、魚は所構わず派閥に関係なくいる可能性がある。
「………幸田さんも通ってたんですか?」
「………」
幸田はポーカーフェイスのまま無言だった。
「どうでもいいことよ。
人が何を信仰するかなんて自由だわ。
さぁ、ハル。私達も頂きましょう」
麗から『今日はそれ以上踏み込むな』と警告。
「………そだね。
ってか、幸田さん……料理出来るんですね」
「今どき料理出来ねぇ奴は女も男もモテねぇよ」
幸田の言動って、なんか古臭いんだよなぁ~。
今どきの人間は「今どき」とか言わないよ!
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