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第二章 冒険者編
第二十四話 新装備
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ギャンブルには勝ったが、あんなに悩んだ俺たちは負けて、初心者のミリアの一人勝ちという結果になんともいえない気持ちをいだきながらも提示された金額の金貨六百枚を俺たちは無事、期限内に間に合わせることが出来た。
「うおおおお!金じゃあーー!」
金貨が詰まった袋を天に掲げて目を輝かせる。
もし、あの時ミリアがいなかったらと考えると・・・うん、絶望しか無かったとつくづく思う。
ミリアには本当に感謝だ。
「それではこれで制作をお願いします」
「・・・その事なんじゃがな」
カンナはフッフッフと薄ら笑みを浮かべる。
「モモの知り合いじゃからな。主らを信じて、実は既に制作は終わらせていたんじゃ!」
「ということは・・!」
「ああ、今すぐ新しい装備を見せてやる。ついてくるくるがよい!」
まさかのサプライズに皆喜びを隠せない。
カンナの後ろを着いていき下に続く階段をおりると、ボロい木製の家とは一転。
頑丈な壁に囲まれ、炉に金床などイメージしてた鍛冶屋の風景が広がっていた。
本当に鍛冶師なのだと納得する光景だった。
「そしてこれが主らの新しい装備たちじゃ」
そう言ってカンナの指さした先には、テーブルの上に綺麗に並べられた武器、防具が陳列されていた。
「さあ、実際に来てみるのじゃ!」
カンナに言われるがまま、装着する。
「これは・・!」
グラジオはタンクという職業にあった全身フルアーマー。
前に来ていたものより、スタイリッシュになっている。
「これ、すごいです・・!」
ミリアとモモには、ボスモンスターの糸を使った防刃ローブ。
火耐性もあり、想像以上に軽いらしい。
そして俺とツバキのは、胸や脛といった重要な部分にアーマーが施されているグラジオの簡易版みたいなものだが、これまでのものとは違い全く動きが制限されない。
姿勢を低くしても、それに合わせるかのように布の部分が伸び縮みする。
まさにそれぞれの戦闘スタイルにあった防具だ。
「最後に、カインとミリア。これが主らの新しい相棒じゃ」
そう言って渡されたのは剣ではなく刀。
日本人ならではの憧れというのもあるが、師匠と同じものを使いたいという俺の我儘も入っている。
刀身は黒い金属光沢を放って、赤色の柄はずっと前から使っていたかのように手に馴染む。
「ミスリルの刃に変異種の素材を使った柄。我ながら最高傑作じゃ」
ふんと胸を張るカンナ。
それが気にならないくらい刀に目をひかれる。
・・・これが俺の相棒。
「本当に、ありがとうございます」
見れば見るほどそのかっこよさに心惹かれる。
「そしてミリアもじゃ」
「は、はい!」
緊張しているのか、声が裏返ってしまったようだ。
「主のは中級のボスの中でも上位の魔核を使えたからのう。これまた良い物ができたぞ!」
そう言ってミリアに渡された杖には、てっぺんに魔核が装着されており、風を彷彿とさせるデザインはミリアのイメージにピッタリだった。
「これが私の・・・」
じっと見つめて見惚れているように見える。
どうやら気に入ってくれたようだ。
「主らがこれを身につけて活躍する姿楽しみにしているぞ」
「任せてください!」
新しい装備を身につけ、扉の前に立つ。
「カンナさんありがとうございました!また会いましょう!」
「うむ!ミリアも達者でな!」
「カンナも、お元気で」
モモの友人との別れの挨拶を済ませ、俺たちは次の街を目指す。
「さあ皆さん、次の街は私達の目的地 精霊国アイルです」
その名前を聞いて俺たちの緊張はより一層高まる。
「ですのでこれからカインさんとモモさんに、最後の訓練を始めます」
いつになく真剣なグラジオ。
俺も気を引き締めなきゃな。
「・・・わかりました」
俺はこの時その訓練がどれだけ辛いものか知る由もなかった。
「うおおおお!金じゃあーー!」
金貨が詰まった袋を天に掲げて目を輝かせる。
もし、あの時ミリアがいなかったらと考えると・・・うん、絶望しか無かったとつくづく思う。
ミリアには本当に感謝だ。
「それではこれで制作をお願いします」
「・・・その事なんじゃがな」
カンナはフッフッフと薄ら笑みを浮かべる。
「モモの知り合いじゃからな。主らを信じて、実は既に制作は終わらせていたんじゃ!」
「ということは・・!」
「ああ、今すぐ新しい装備を見せてやる。ついてくるくるがよい!」
まさかのサプライズに皆喜びを隠せない。
カンナの後ろを着いていき下に続く階段をおりると、ボロい木製の家とは一転。
頑丈な壁に囲まれ、炉に金床などイメージしてた鍛冶屋の風景が広がっていた。
本当に鍛冶師なのだと納得する光景だった。
「そしてこれが主らの新しい装備たちじゃ」
そう言ってカンナの指さした先には、テーブルの上に綺麗に並べられた武器、防具が陳列されていた。
「さあ、実際に来てみるのじゃ!」
カンナに言われるがまま、装着する。
「これは・・!」
グラジオはタンクという職業にあった全身フルアーマー。
前に来ていたものより、スタイリッシュになっている。
「これ、すごいです・・!」
ミリアとモモには、ボスモンスターの糸を使った防刃ローブ。
火耐性もあり、想像以上に軽いらしい。
そして俺とツバキのは、胸や脛といった重要な部分にアーマーが施されているグラジオの簡易版みたいなものだが、これまでのものとは違い全く動きが制限されない。
姿勢を低くしても、それに合わせるかのように布の部分が伸び縮みする。
まさにそれぞれの戦闘スタイルにあった防具だ。
「最後に、カインとミリア。これが主らの新しい相棒じゃ」
そう言って渡されたのは剣ではなく刀。
日本人ならではの憧れというのもあるが、師匠と同じものを使いたいという俺の我儘も入っている。
刀身は黒い金属光沢を放って、赤色の柄はずっと前から使っていたかのように手に馴染む。
「ミスリルの刃に変異種の素材を使った柄。我ながら最高傑作じゃ」
ふんと胸を張るカンナ。
それが気にならないくらい刀に目をひかれる。
・・・これが俺の相棒。
「本当に、ありがとうございます」
見れば見るほどそのかっこよさに心惹かれる。
「そしてミリアもじゃ」
「は、はい!」
緊張しているのか、声が裏返ってしまったようだ。
「主のは中級のボスの中でも上位の魔核を使えたからのう。これまた良い物ができたぞ!」
そう言ってミリアに渡された杖には、てっぺんに魔核が装着されており、風を彷彿とさせるデザインはミリアのイメージにピッタリだった。
「これが私の・・・」
じっと見つめて見惚れているように見える。
どうやら気に入ってくれたようだ。
「主らがこれを身につけて活躍する姿楽しみにしているぞ」
「任せてください!」
新しい装備を身につけ、扉の前に立つ。
「カンナさんありがとうございました!また会いましょう!」
「うむ!ミリアも達者でな!」
「カンナも、お元気で」
モモの友人との別れの挨拶を済ませ、俺たちは次の街を目指す。
「さあ皆さん、次の街は私達の目的地 精霊国アイルです」
その名前を聞いて俺たちの緊張はより一層高まる。
「ですのでこれからカインさんとモモさんに、最後の訓練を始めます」
いつになく真剣なグラジオ。
俺も気を引き締めなきゃな。
「・・・わかりました」
俺はこの時その訓練がどれだけ辛いものか知る由もなかった。
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