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26古代王国ロマン1
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ジミー達とともに、クエストをこなしてから冒険者ギルドによったアドラスは、報酬をしっかりと口座を作り入れ、お金を貯めることにした。
貯金の習慣は前世日本人だったころからの習慣であった。
日本には備えあれば憂いなしということわざがある、ギルドタグさえあれば、これで例え王都であろうともお金を下ろすことが出来るのである。冒険者ギルドは世界中にあるので、例え外国に行こうとも下せるのだ。ほかには商業ギルドや薬事ギルドがあるが、どこであろうと入金出金ができるのは変わらない。非常に便利なこの世界だけの制度である。
「しっかりしてるな、アドラスはクエスト2回目で口座を作るとは」
「シッロだってクエスト代金口座に入れるだろ?」
するとハリーがシッロの脇を肘でこずいて
「こいつは結婚資金を貯めてるんだよ、付き合ってるかわいい子がいるからな」
「ハリーお前も口座に金をもっと貯めた方がいいぞ、宵越しの金は持たねえとか何とか言って、酒と女に使い込んでるが、そんなんじゃだめだ。少しはアドラスを見習え、まだたった5歳なのに貯金することを知ってるぞ」
「へいへい」
ハリーはそう言ってうるせいなあとそっぽを向いた。
するとジミー が少ししょんぼりした感じで、
「僕にはクエスト代金稼いでも貯める余裕がない、ほとんどお金は母ちゃんに渡して生活費の足しにしてるんだ。」
「母親一人子一人なのか?」
「うん」
「そうだ、君今僕と同じ5歳?」
「いや6歳だよ」
「あ、一個上だったの、ごめん!それじゃ教会で儀式受けたよね、結果どうだった?」
「ん?確か水属性があるって言われたけど、俺んち貧乏だから魔法を習うことはできないよ。」
「そんなのもったいないよ、そうだ、実は僕も水属性もちだってわかったんだ。先生について習う予定だから、僕の暇を見て君におしえてあげてもいいよ」
「ほんとうか!?」
「うん」
「ありがとう、俺お前が天使に見えてきたよ。」
「大げさだよ、天使なんて、そんなごたいそうなものじゃないよ」
そういって、次のクエストは明後日に決めた。
時間は今日と同じで朝の8時、そうしないといいクエストはすぐにほかの冒険者に取られてしまうのだ。
二人はギルド前で手を振って別れた。
シッロとハリーとともに屋敷に帰り着いたアドラスを迎えた父親は、
「喜べアドラス、今日はとてもいいものを手に入れたんだ、これだ!!」
そういってかぶせた布をぱっととって見せたのはなんと木彫りの見事な恵比須様だった!!。
「父上それは!!」
「財物の神様だ、持っていると金運や宝石、土地が集まるというありがたい神様だ。」
「それ買ったんですか」
「質屋で買ったんだ。手ごろな値段だったから心配するな、いいだろう」
<お地蔵様ばかりか恵比須様まで、絶対これは日本が千年前タイムリープしたんだー!!!>
貯金の習慣は前世日本人だったころからの習慣であった。
日本には備えあれば憂いなしということわざがある、ギルドタグさえあれば、これで例え王都であろうともお金を下ろすことが出来るのである。冒険者ギルドは世界中にあるので、例え外国に行こうとも下せるのだ。ほかには商業ギルドや薬事ギルドがあるが、どこであろうと入金出金ができるのは変わらない。非常に便利なこの世界だけの制度である。
「しっかりしてるな、アドラスはクエスト2回目で口座を作るとは」
「シッロだってクエスト代金口座に入れるだろ?」
するとハリーがシッロの脇を肘でこずいて
「こいつは結婚資金を貯めてるんだよ、付き合ってるかわいい子がいるからな」
「ハリーお前も口座に金をもっと貯めた方がいいぞ、宵越しの金は持たねえとか何とか言って、酒と女に使い込んでるが、そんなんじゃだめだ。少しはアドラスを見習え、まだたった5歳なのに貯金することを知ってるぞ」
「へいへい」
ハリーはそう言ってうるせいなあとそっぽを向いた。
するとジミー が少ししょんぼりした感じで、
「僕にはクエスト代金稼いでも貯める余裕がない、ほとんどお金は母ちゃんに渡して生活費の足しにしてるんだ。」
「母親一人子一人なのか?」
「うん」
「そうだ、君今僕と同じ5歳?」
「いや6歳だよ」
「あ、一個上だったの、ごめん!それじゃ教会で儀式受けたよね、結果どうだった?」
「ん?確か水属性があるって言われたけど、俺んち貧乏だから魔法を習うことはできないよ。」
「そんなのもったいないよ、そうだ、実は僕も水属性もちだってわかったんだ。先生について習う予定だから、僕の暇を見て君におしえてあげてもいいよ」
「ほんとうか!?」
「うん」
「ありがとう、俺お前が天使に見えてきたよ。」
「大げさだよ、天使なんて、そんなごたいそうなものじゃないよ」
そういって、次のクエストは明後日に決めた。
時間は今日と同じで朝の8時、そうしないといいクエストはすぐにほかの冒険者に取られてしまうのだ。
二人はギルド前で手を振って別れた。
シッロとハリーとともに屋敷に帰り着いたアドラスを迎えた父親は、
「喜べアドラス、今日はとてもいいものを手に入れたんだ、これだ!!」
そういってかぶせた布をぱっととって見せたのはなんと木彫りの見事な恵比須様だった!!。
「父上それは!!」
「財物の神様だ、持っていると金運や宝石、土地が集まるというありがたい神様だ。」
「それ買ったんですか」
「質屋で買ったんだ。手ごろな値段だったから心配するな、いいだろう」
<お地蔵様ばかりか恵比須様まで、絶対これは日本が千年前タイムリープしたんだー!!!>
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