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9.アドラスの日常
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今日父と母はお供の護衛騎士たちと世話役の侍女たちを連れて2台の馬車に乗って王都に向けて出発した。
アドラスはお留守番だった。理由はまだ赤ん坊だからという理由で、アドラスは心の中でもう赤ん坊じゃないとモンクを言った。
今回の王都いきは貴族議会に出席し第2皇子の反乱の仔細と顛末、そして第一皇子の立太子証認とだった。その後夜には王家主催の夜会が王宮で開かれ着飾った紳士淑女が美しく華やかなダンスを
繰り広げられる。
想像してみたがボーとしか想像できない、何せ前世庶民の出の大学生だったので・・・・・・・・。
<マクドナルドでのアルバイトを思い出すな、なつかしい。>
「だされるしょくじとさけはさぞかしおいしかろ」
<でも今世2歳児の俺には酒がいくらおいしくても飲めない、早く大人になりたい!!
そういや父様お土産買って帰ると言ってたが、王都の日持ちのするおいしいお菓子かな、それともおもちゃ?いやご本かな?まあ、一応は期待しておくぞ我が父上よ。
かわいい息子の期待を裏切るなよ>
アドラスは図書室の机に向かって小学生向け辞書を片手に地理の本を開いていた。
<前世の記憶を取り戻したとき会話がまるで日本語みたいに理解できたが、文字を読むのはまるでちんぷんかんぷんだった。
ゆえに文字を覚えるために童話を読んでもらうからやり直しだったのだ。>
それによるとこの世界は完全に異世界だった。大陸は一つしかなくこのユールレイア大陸の東端にあるのがバリアス王国だった。そのバリアス王国の上の位置に存在するのがサンザー帝国。
野心的な国でこの百年で領土拡張を続け今ではバリアス王国の3倍の領土を保有する。
バリアス王国にとってはまさに目の上のたん瘤、そのサンザー帝国がいよいよ牙をむきだしこの国を侵略せんとしていた。今までに両国間で小競り合いはあったが、今度は本気のようであった。
王国はこのまま独立を保ち続けることができるか?サンザー帝国の侵略から国を守り続けることができるか・・・・・・・・・・・答えは否である。
<軍事力、経済力、資源、人口においてもサンザー帝国のほうがはるかにバリアス王国を上回っている。それなのにこの国が何とか独立を保ってきたのはバリアス王国があまり魅力的でなかったから、たいして豊かではない国家に資源もあまりない、そのうえバリアス王国人は頑固ものが多い。
鉄なんてサンザー帝国からの輸入に頼っているからな、銅だけは自国の銅山で賄えるが銅山はサンザー帝国にも世界的に有名なシナイ鉱山があるし正直征服するだけの魅力はあまりないはずなのに、・・・・・・・・・・・・・バリアス王国がサンザー王国の属国になれば・・・・どうだ?>
<そのはなしサンザー帝国から何度も来てそう、でも何度も断ってそうだ、はぁー。
問題は何が起こっても生き残れるように学ぶべきことは学び知るべきことは知らなくてはいけないということだ。>
<例えば俺はこの世界では一人で火も起こせない。当然かまどの使い方もわからない、てかこの屋敷のかまどはもしかして魔道具か?庶民は魔力なしの人間が多いというから火はどうやって起こしているんだ?もしかして火打石か?わー、そこからか、俺は火打石なんて使えないぞ。>
「よし、ていないのたんさくおよびけんがくだ!!レッツ・ゴー!!」
アドラスは椅子から立ち上がり、小さなこぶしを振り上げた。
アドラスはお留守番だった。理由はまだ赤ん坊だからという理由で、アドラスは心の中でもう赤ん坊じゃないとモンクを言った。
今回の王都いきは貴族議会に出席し第2皇子の反乱の仔細と顛末、そして第一皇子の立太子証認とだった。その後夜には王家主催の夜会が王宮で開かれ着飾った紳士淑女が美しく華やかなダンスを
繰り広げられる。
想像してみたがボーとしか想像できない、何せ前世庶民の出の大学生だったので・・・・・・・・。
<マクドナルドでのアルバイトを思い出すな、なつかしい。>
「だされるしょくじとさけはさぞかしおいしかろ」
<でも今世2歳児の俺には酒がいくらおいしくても飲めない、早く大人になりたい!!
そういや父様お土産買って帰ると言ってたが、王都の日持ちのするおいしいお菓子かな、それともおもちゃ?いやご本かな?まあ、一応は期待しておくぞ我が父上よ。
かわいい息子の期待を裏切るなよ>
アドラスは図書室の机に向かって小学生向け辞書を片手に地理の本を開いていた。
<前世の記憶を取り戻したとき会話がまるで日本語みたいに理解できたが、文字を読むのはまるでちんぷんかんぷんだった。
ゆえに文字を覚えるために童話を読んでもらうからやり直しだったのだ。>
それによるとこの世界は完全に異世界だった。大陸は一つしかなくこのユールレイア大陸の東端にあるのがバリアス王国だった。そのバリアス王国の上の位置に存在するのがサンザー帝国。
野心的な国でこの百年で領土拡張を続け今ではバリアス王国の3倍の領土を保有する。
バリアス王国にとってはまさに目の上のたん瘤、そのサンザー帝国がいよいよ牙をむきだしこの国を侵略せんとしていた。今までに両国間で小競り合いはあったが、今度は本気のようであった。
王国はこのまま独立を保ち続けることができるか?サンザー帝国の侵略から国を守り続けることができるか・・・・・・・・・・・答えは否である。
<軍事力、経済力、資源、人口においてもサンザー帝国のほうがはるかにバリアス王国を上回っている。それなのにこの国が何とか独立を保ってきたのはバリアス王国があまり魅力的でなかったから、たいして豊かではない国家に資源もあまりない、そのうえバリアス王国人は頑固ものが多い。
鉄なんてサンザー帝国からの輸入に頼っているからな、銅だけは自国の銅山で賄えるが銅山はサンザー帝国にも世界的に有名なシナイ鉱山があるし正直征服するだけの魅力はあまりないはずなのに、・・・・・・・・・・・・・バリアス王国がサンザー王国の属国になれば・・・・どうだ?>
<そのはなしサンザー帝国から何度も来てそう、でも何度も断ってそうだ、はぁー。
問題は何が起こっても生き残れるように学ぶべきことは学び知るべきことは知らなくてはいけないということだ。>
<例えば俺はこの世界では一人で火も起こせない。当然かまどの使い方もわからない、てかこの屋敷のかまどはもしかして魔道具か?庶民は魔力なしの人間が多いというから火はどうやって起こしているんだ?もしかして火打石か?わー、そこからか、俺は火打石なんて使えないぞ。>
「よし、ていないのたんさくおよびけんがくだ!!レッツ・ゴー!!」
アドラスは椅子から立ち上がり、小さなこぶしを振り上げた。
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