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決まっている結末
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しおりを挟む「やっぱり駄目だった」
彼女は大した事じゃないみたいに言うけど、そうでないのは明らかだ。
「まあ、分かってた事だったからね」
目を真っ赤にして、涙を溜めて、つよがりを言う。
そんな彼女に僕がしてあげらる事なんてせいぜい、話を聞いてあげる事ぐらい
しかない。
「初めはさ、結構いい感じだったんだよ」
視線を上にしながら、彼女は言う。
「手とか繋いだりしてさ。イケるんじゃないかって思っちゃった」
期待する気持ちは分からなくはない。
「だからちゃんと言ったの、ルールだから」
それは彼女にとっては大切な事だった。
「そしたらさ、急に態度が変わちゃってね。嘘つき呼ばわりされちゃった」
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「ちゃんと言ったのにね。酷くない? 」
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ただ、身体が男なだけ。
内面は乙女だ。
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とても狭い道を歩いている彼女にとってそれはきっとキセキに近い。
「ありがとう、話、聞いてくれて」
僕は彼女に言える言葉なんて持っていなくて、
がんばれなんて到底言えなくて、
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今日も話を聞いただけだった。
そして彼女はまたその道を進んでいくのだ。
一歩ずつ。
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