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第四章
その始まり②
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遡ること五時間前―――――
槙村は濃紺の幹部作業着に着替えると、自室を出て、職場であるCICに向かった。途中、ポンと背中を叩かれて後ろを振り返ると、幹部作業着にグレーのヘルメットと救命胴衣を装着した若葉が笑顔を浮かべて立っていた。
「和馬もこれからワッチ?」
「ああ。なんだ、若葉は艦外か?」
「そ。信号だよ。やだな、日に焼けちゃう。真っ黒に日焼けした花嫁ってどうよ?」
「花嫁が若葉なら何だっていいさ」
槙村は周囲に人がいないことを確認すると、若葉の唇にそっと口づけた。
「ちょっ、誰かに見られたらどうすんのよ!?」
真っ赤になって口元を両手で覆う若葉に、槙村は柔らかく笑うと、
「これから薄暗い部屋で八時間、レーダーと睨めっこだ。これくらい許せ」
と言って若葉のヘルメットをポンと叩き、職場へと急いだ。
ドアの前で見なりを整えてからCICに入ると、普段は艦橋に上がっているはずの艦長が詰めていた。いつにもまして緊迫した雰囲気が漂っている。
「遅いぞ、槙村」
「すみません。野暮用で。……何かあったんですか?」
前任者とワッチを交代し、持ち場につきながら槙村が訊ねると、艦長は顎をしゃくりながら槙村の担当する目の前のモニターに目配せした。モニターの中心には「はるさめ」と僚艦の「てるづき」を示す二つの緑色のBlip、そして左下の離れたところには〝味方以外〟を示す赤色のBlipが複数示されていた。恐らく中国艦だ。
「五隻も?」
驚いてモニターを見つめる。彼我(ひが)の距離は約八〇キロメートル。こちらに向かってきているようだ。
「哨戒中のP3Cより入電。中国艦隊の構成は昆明級駆逐艦一隻、蘭州級駆逐艦一隻、江凱級フリゲート艦三隻」
最新鋭艦のみで構成されたその報告内容にCIC内がドッとどよめく。大規模演習の事前通知もなく、これだけの陣容で尖閣へ向かってくることは非常に珍しい。室内の空気がさらに張り詰める。
「CIWS(近接防御火器システム)とチャフの安全装置は一五〇キロメートルの時点で既に解除した。どう思う?」
艦長が槙村の横からモニターを覗き込むように顔を近づけた。
「やつらの対艦ミサイルの射程は一二〇キロメートル前後。やるつもりならとっくに撃っててもおかしくありません」
「だよな。ただの示威行動と見ていいか」
「あるいはこちらのシースパローの射程三〇キロメートルギリギリまで迫るつもりかも。やつら、こっちが先に撃てないことは分かっていますから」
「だが、俺らに全て撃ち落とされてハープーンで反撃を喰らうことくらい想定しているだろう。となると防御を考えてある程度のレンジは取ってくるはずだ。俺なら六〇~七〇キロメートルの地点でぶち込む。本当に仕掛けてくるつもりなら、な」
なるほど、敵に与える対処の時間を極力短く、そして反撃に備えるには妥当な距離だ。
もちろん、敵が先に撃ってこないことが大前提なのだが。
「なあ、本当にやつらはやってくると思っているのか?」
「分かりません。ただ、最悪の事態を想定しなければいけない状況になりつつあります」
「それはそうだが……。いまいち現実感がない。駄目だな」
「私もです」
数年に渡り領海線で睨み合いが続いているものの、これまで最も緊迫した事態は中国艦による射撃レーダーのロックオンだけだった。なぜ今さら? という艦長の気持ちは槙村にも分かる。情報部員の彼自身、頭では理解していてもやはりどこか雲をつかむような感覚は拭えなかった。戦後七十年以上が経過した現在。それだけ日本人は平和に慣れ過ぎていた。
艦長は厳しい顔で槙村のもとを離れると、矢継ぎ早に各科に警戒指示を出し始めた。
備え付けの双眼鏡で艦を確認できるのは四〇キロメートルが限界だ。中国艦はまだ八〇キロメートルほど先らしいので見張りの対象からは外している。若葉のいる左舷の見張所からは艦橋が死角になっていて、三キロメートル右後方にいるはずの僚艦の「てるづき」も見えない。
その視界に広がるのはどこまでも透き通るような空と碧い海。
防大を卒業し、艦艇勤務になって早六年。プライベートのないハードな職場ではあるが、この思わず惹き込まれる、美しい地球を身体で感じることのできる風景は正直役得だと思っている。
和馬にも見せてあげたいな……。
今頃、薄暗い部屋でレーダーと睨めっこをしているはずの恋人を想う。重要機密を取り扱うCICに出入りできるのは艦内でもごく一握りの人間だけだ。一度、副長のお使いで足を踏み入れたことがあったが、あの息苦しさは自分には無理だと思った。だからこそ、上陸直後の彼は解き放たれたように、いつも激しく自分を求めてくるのだろう。
学生時代は犬猿の仲だった彼。その境界線が変わったのは若葉が掃海艇から「はるさめ」に異動してきて槙村と再会した間もない頃。大きなミスをして先任伍長に激しく叱責されているところを彼が庇ってくれたときからだった。お互い、顔も見たくないはずの彼が間に入って、代わりに頭を下げてくれたことへの驚き。そのあまりのギャップから恋が芽生えるのに時間はかからなかった。その彼と、この航海が終わったら入籍する。左手の薬指に輝くエンゲージリング。佐世保帰港までの一週間がとても待ち遠しい。
だから、CIWSとチャフの安全装置が解除されたと聞いて不安が拭えなかった。艦長もCICに降りて、メインブリッジは副長が指揮を取っている。完全に有事を想定した体制だ。信号員達もどことなく不安げな面持ちで見張りをしている。
何事もなければいいけど……。
不安を胸に抱きながらも警戒は怠らない。相変わらず周辺には漁船一つ航行している様子はなかった。
人間達の勝手な線引きで緊張の領域と化した大海原。上空には海鳥たちが優雅に戯れていて、とてもここがアジアの二大国によって領有権争いが行われている場所とは思えない。あまりに穏やか過ぎる大自然。
だからその、突如として鳴り響いたアラーム音を理解するまでには時間がかかった。
それは総員戦闘配置のアラーム音―――――
えっ? 抜き打ち訓練?
〝対空戦闘用―――意!! 中国艦よりミサイル発射!! これは訓練ではない!! 信号員は艦内に退避!!〟
艦中に響き渡る艦長の声。
え? 何? どういうこと?
「深山三尉何やってるんですか!? 早く中へ!!」
部下の怒鳴り声に我に返ると、若葉は慌てて部下達に続き、ブリッジに入って扉を閉めた。
ブリッジ内は騒然としていて、副長を中心に怒号が飛び交っている。それから数秒と経たず、前方の窓がカッと明るくなったと思うと、大量の火焔と爆音を立ててシースパロー艦対空ミサイルが真っすぐ上空へと飛び立っていった。
嘘でしょう……!? 何これ……、実戦?
心の準備もないままに、突然始まった戦闘。目の前で起こっていることがとても現実には思えない。
神様……。どうか、あたし達に慈悲を……。
上昇後、海面スレスレまで高度を落として南の方角へ飛び去っていくミサイルの白い航跡を眺めながら、若葉はただひたすら天に祈りを捧げるしかなかった。
槙村は濃紺の幹部作業着に着替えると、自室を出て、職場であるCICに向かった。途中、ポンと背中を叩かれて後ろを振り返ると、幹部作業着にグレーのヘルメットと救命胴衣を装着した若葉が笑顔を浮かべて立っていた。
「和馬もこれからワッチ?」
「ああ。なんだ、若葉は艦外か?」
「そ。信号だよ。やだな、日に焼けちゃう。真っ黒に日焼けした花嫁ってどうよ?」
「花嫁が若葉なら何だっていいさ」
槙村は周囲に人がいないことを確認すると、若葉の唇にそっと口づけた。
「ちょっ、誰かに見られたらどうすんのよ!?」
真っ赤になって口元を両手で覆う若葉に、槙村は柔らかく笑うと、
「これから薄暗い部屋で八時間、レーダーと睨めっこだ。これくらい許せ」
と言って若葉のヘルメットをポンと叩き、職場へと急いだ。
ドアの前で見なりを整えてからCICに入ると、普段は艦橋に上がっているはずの艦長が詰めていた。いつにもまして緊迫した雰囲気が漂っている。
「遅いぞ、槙村」
「すみません。野暮用で。……何かあったんですか?」
前任者とワッチを交代し、持ち場につきながら槙村が訊ねると、艦長は顎をしゃくりながら槙村の担当する目の前のモニターに目配せした。モニターの中心には「はるさめ」と僚艦の「てるづき」を示す二つの緑色のBlip、そして左下の離れたところには〝味方以外〟を示す赤色のBlipが複数示されていた。恐らく中国艦だ。
「五隻も?」
驚いてモニターを見つめる。彼我(ひが)の距離は約八〇キロメートル。こちらに向かってきているようだ。
「哨戒中のP3Cより入電。中国艦隊の構成は昆明級駆逐艦一隻、蘭州級駆逐艦一隻、江凱級フリゲート艦三隻」
最新鋭艦のみで構成されたその報告内容にCIC内がドッとどよめく。大規模演習の事前通知もなく、これだけの陣容で尖閣へ向かってくることは非常に珍しい。室内の空気がさらに張り詰める。
「CIWS(近接防御火器システム)とチャフの安全装置は一五〇キロメートルの時点で既に解除した。どう思う?」
艦長が槙村の横からモニターを覗き込むように顔を近づけた。
「やつらの対艦ミサイルの射程は一二〇キロメートル前後。やるつもりならとっくに撃っててもおかしくありません」
「だよな。ただの示威行動と見ていいか」
「あるいはこちらのシースパローの射程三〇キロメートルギリギリまで迫るつもりかも。やつら、こっちが先に撃てないことは分かっていますから」
「だが、俺らに全て撃ち落とされてハープーンで反撃を喰らうことくらい想定しているだろう。となると防御を考えてある程度のレンジは取ってくるはずだ。俺なら六〇~七〇キロメートルの地点でぶち込む。本当に仕掛けてくるつもりなら、な」
なるほど、敵に与える対処の時間を極力短く、そして反撃に備えるには妥当な距離だ。
もちろん、敵が先に撃ってこないことが大前提なのだが。
「なあ、本当にやつらはやってくると思っているのか?」
「分かりません。ただ、最悪の事態を想定しなければいけない状況になりつつあります」
「それはそうだが……。いまいち現実感がない。駄目だな」
「私もです」
数年に渡り領海線で睨み合いが続いているものの、これまで最も緊迫した事態は中国艦による射撃レーダーのロックオンだけだった。なぜ今さら? という艦長の気持ちは槙村にも分かる。情報部員の彼自身、頭では理解していてもやはりどこか雲をつかむような感覚は拭えなかった。戦後七十年以上が経過した現在。それだけ日本人は平和に慣れ過ぎていた。
艦長は厳しい顔で槙村のもとを離れると、矢継ぎ早に各科に警戒指示を出し始めた。
備え付けの双眼鏡で艦を確認できるのは四〇キロメートルが限界だ。中国艦はまだ八〇キロメートルほど先らしいので見張りの対象からは外している。若葉のいる左舷の見張所からは艦橋が死角になっていて、三キロメートル右後方にいるはずの僚艦の「てるづき」も見えない。
その視界に広がるのはどこまでも透き通るような空と碧い海。
防大を卒業し、艦艇勤務になって早六年。プライベートのないハードな職場ではあるが、この思わず惹き込まれる、美しい地球を身体で感じることのできる風景は正直役得だと思っている。
和馬にも見せてあげたいな……。
今頃、薄暗い部屋でレーダーと睨めっこをしているはずの恋人を想う。重要機密を取り扱うCICに出入りできるのは艦内でもごく一握りの人間だけだ。一度、副長のお使いで足を踏み入れたことがあったが、あの息苦しさは自分には無理だと思った。だからこそ、上陸直後の彼は解き放たれたように、いつも激しく自分を求めてくるのだろう。
学生時代は犬猿の仲だった彼。その境界線が変わったのは若葉が掃海艇から「はるさめ」に異動してきて槙村と再会した間もない頃。大きなミスをして先任伍長に激しく叱責されているところを彼が庇ってくれたときからだった。お互い、顔も見たくないはずの彼が間に入って、代わりに頭を下げてくれたことへの驚き。そのあまりのギャップから恋が芽生えるのに時間はかからなかった。その彼と、この航海が終わったら入籍する。左手の薬指に輝くエンゲージリング。佐世保帰港までの一週間がとても待ち遠しい。
だから、CIWSとチャフの安全装置が解除されたと聞いて不安が拭えなかった。艦長もCICに降りて、メインブリッジは副長が指揮を取っている。完全に有事を想定した体制だ。信号員達もどことなく不安げな面持ちで見張りをしている。
何事もなければいいけど……。
不安を胸に抱きながらも警戒は怠らない。相変わらず周辺には漁船一つ航行している様子はなかった。
人間達の勝手な線引きで緊張の領域と化した大海原。上空には海鳥たちが優雅に戯れていて、とてもここがアジアの二大国によって領有権争いが行われている場所とは思えない。あまりに穏やか過ぎる大自然。
だからその、突如として鳴り響いたアラーム音を理解するまでには時間がかかった。
それは総員戦闘配置のアラーム音―――――
えっ? 抜き打ち訓練?
〝対空戦闘用―――意!! 中国艦よりミサイル発射!! これは訓練ではない!! 信号員は艦内に退避!!〟
艦中に響き渡る艦長の声。
え? 何? どういうこと?
「深山三尉何やってるんですか!? 早く中へ!!」
部下の怒鳴り声に我に返ると、若葉は慌てて部下達に続き、ブリッジに入って扉を閉めた。
ブリッジ内は騒然としていて、副長を中心に怒号が飛び交っている。それから数秒と経たず、前方の窓がカッと明るくなったと思うと、大量の火焔と爆音を立ててシースパロー艦対空ミサイルが真っすぐ上空へと飛び立っていった。
嘘でしょう……!? 何これ……、実戦?
心の準備もないままに、突然始まった戦闘。目の前で起こっていることがとても現実には思えない。
神様……。どうか、あたし達に慈悲を……。
上昇後、海面スレスレまで高度を落として南の方角へ飛び去っていくミサイルの白い航跡を眺めながら、若葉はただひたすら天に祈りを捧げるしかなかった。
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