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31 許してもらえない
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「ふ、んんぁ……、んんっ」
気持ちいい。
クチュクチュといやらしい音が鳴り響いて何も考えられなくなる。
下半身には当然熱が集まって、痛いくらいに勃ってしまった。
「ん、紫様……、なぜこのようなことを突然されたのか分かりますか」
黒月さんの手が、さらりさらりと俺の首筋や胸元を撫でる。
キスで敏感になった俺の体は、その一つ一つに、体が反応してビクビクと跳ねてしまい恥ずかしい。
「わ、わから……っ」
「へぇ。紫様は頭もよくて、優秀でいらっしゃるのに……」
そう言って目を細めて首を傾げる黒月さんが怖い。
「それに、最近は特に勉学に励まれておられるのに、私との約束を忘れ、まさかまた天海彰と同衾したなどと、許せるはずがないですよね……?」
「ど……同衾? い、いや、ちが」
確かに一緒のベットで寝はしたけど、昨日の夜はもう眠くてしかたなかったし、寝てる天海を起こすのもかわいそうだし……。っていや、それは言い訳だよな。黒月さんと約束したのに、それをすっかり忘れて天海と同じベットで寝てしまうなんて、完全に悪いのは俺だ。怒られて当然だ。
「……ごめん。黒月さん、俺。本当、もう二度としないから」
頭を下げて謝ると、黒月さんは小さく息を吐いた。
「……すみません」
黒月さんはそう言って、ドアの方に歩いて行った。
まさか一緒の空間にいたくないほど……?
ああ、呆れさせてしまった。
もしかしたら嫌われたかも。
どうしよう。どうしよう。
ガチャリ。
「え?」
自己嫌悪で頭の中がいっぱいになっていた俺の耳に響いたのは、ドアが開く音じゃなかった。
黒月さんを見るとドアの鍵に手をかけていて、ゆっくりと俺を振り返った。
「紫様のなさることで怒ることはしたくありません。ですが、申し訳ありませんが、今回のことは簡単には許せそうにありません」
「ご……ごめん。本当……、どうしたら許してくれる? 俺、黒月さんに嫌われたくない」
こんなに怒っている黒月さんを見るのは初めてで、俺はどうしようもなく戸惑った。
「嫌ったりなんかもちろんしません。ですが、それなりにお仕置きを受けてもらいますよ」
黒月さんの目はかけらも笑っていない。
俺は何をされるのか分からずただただ怖かった。
黒月さんは、ドアの前から動かずに、スマホを取り出して何処かへ電話をかけ始めた。
「俺だ……だろう。……そう、ああ。だから……頼む」
小さく話す黒月さんの声は、同じ部屋にいる俺にも所々しか聞こえなかったが、どこかへ何かの命令をしたようだ。“俺”なんて言う黒月さんは珍しいので俺はさらに怖くなってきた。
黒月さんはスマホをスーツの内ポケットにしまうと、俺に向かってゆっくりと歩き距離をつめてきた。
「午後からの授業は他の者に代わっていただきました。紫様も、今日は帰れると思わないでください」
「っ、え? え……」
黒月さんが俺の制服に指をかけシャツのボタンを一つ外した。
怒涛の展開に頭がついていかず、俺は戸惑った。
気持ちいい。
クチュクチュといやらしい音が鳴り響いて何も考えられなくなる。
下半身には当然熱が集まって、痛いくらいに勃ってしまった。
「ん、紫様……、なぜこのようなことを突然されたのか分かりますか」
黒月さんの手が、さらりさらりと俺の首筋や胸元を撫でる。
キスで敏感になった俺の体は、その一つ一つに、体が反応してビクビクと跳ねてしまい恥ずかしい。
「わ、わから……っ」
「へぇ。紫様は頭もよくて、優秀でいらっしゃるのに……」
そう言って目を細めて首を傾げる黒月さんが怖い。
「それに、最近は特に勉学に励まれておられるのに、私との約束を忘れ、まさかまた天海彰と同衾したなどと、許せるはずがないですよね……?」
「ど……同衾? い、いや、ちが」
確かに一緒のベットで寝はしたけど、昨日の夜はもう眠くてしかたなかったし、寝てる天海を起こすのもかわいそうだし……。っていや、それは言い訳だよな。黒月さんと約束したのに、それをすっかり忘れて天海と同じベットで寝てしまうなんて、完全に悪いのは俺だ。怒られて当然だ。
「……ごめん。黒月さん、俺。本当、もう二度としないから」
頭を下げて謝ると、黒月さんは小さく息を吐いた。
「……すみません」
黒月さんはそう言って、ドアの方に歩いて行った。
まさか一緒の空間にいたくないほど……?
ああ、呆れさせてしまった。
もしかしたら嫌われたかも。
どうしよう。どうしよう。
ガチャリ。
「え?」
自己嫌悪で頭の中がいっぱいになっていた俺の耳に響いたのは、ドアが開く音じゃなかった。
黒月さんを見るとドアの鍵に手をかけていて、ゆっくりと俺を振り返った。
「紫様のなさることで怒ることはしたくありません。ですが、申し訳ありませんが、今回のことは簡単には許せそうにありません」
「ご……ごめん。本当……、どうしたら許してくれる? 俺、黒月さんに嫌われたくない」
こんなに怒っている黒月さんを見るのは初めてで、俺はどうしようもなく戸惑った。
「嫌ったりなんかもちろんしません。ですが、それなりにお仕置きを受けてもらいますよ」
黒月さんの目はかけらも笑っていない。
俺は何をされるのか分からずただただ怖かった。
黒月さんは、ドアの前から動かずに、スマホを取り出して何処かへ電話をかけ始めた。
「俺だ……だろう。……そう、ああ。だから……頼む」
小さく話す黒月さんの声は、同じ部屋にいる俺にも所々しか聞こえなかったが、どこかへ何かの命令をしたようだ。“俺”なんて言う黒月さんは珍しいので俺はさらに怖くなってきた。
黒月さんはスマホをスーツの内ポケットにしまうと、俺に向かってゆっくりと歩き距離をつめてきた。
「午後からの授業は他の者に代わっていただきました。紫様も、今日は帰れると思わないでください」
「っ、え? え……」
黒月さんが俺の制服に指をかけシャツのボタンを一つ外した。
怒涛の展開に頭がついていかず、俺は戸惑った。
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