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決行 ※

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俺はLIMEで仙石さんにメッセージを送った。

『お休みのところすみません。今夜遊びに行ってもいいですか?』

すぐに返事が来た。

「いいぞ~』

「ふふ。脳天気だなぁ……仙石さん」

俺はこの間のように、ちゃんと後ろの準備をして向かった。
仙石さんの家に着いて中に入れてもらって、俺はすぐに持ってきた掌サイズの乳酸菌飲料を手渡した。仙石さんの好きな飲み物だ。

「おっ、気が効くな~」

仙石さんは受け取ってすぐその場でそれを飲み干した。
俺が持ってきた材料でつまみを作っている間、仙石さんはうつらうつらとしながらテレビを見ていたけど、俺がつまみを作り終わった頃にはすっかりグッスリ眠っていた。
もちろん仙石さんが飲み干した乳酸菌飲料のおかげだ。睡眠薬を少量入れたそれでは、きっとすぐに目が覚めるだろう。
俺は急いで重い仙石さんの体を頑張ってベットに運んで、ベットの上の柵に手錠で仙石さんの手を拘束した。
仙石さんの頭に買ってきたVRをセットしてあげた。
悲しいことだが俺じゃ仙石さんは勃ってくれない。
勃ってくれなきゃセックスはできない。
俺の初めてを仙石さんに奪ってもらうには今日しかチャンスは残されていないんだ。

「んっ? おい、西、こりゃ何の真似だ」
「起きましたか、仙石さん」

俺はそう言ってVRを起動した。
仙石さんの目の前にはきっと真っ裸の美女がいることだろう。

俺は声を出さないように仙石さんのズボンをずり下げて、仙石さんのそれを口に含んだ。

「んん、西、やめろ」
「仙石さん、ごめんなさい。俺じゃ勃たないんでしょう? 目の前の美女を見ていてください。ごめんなさい仙石さん、最後にするから、最後ですから。恨んでくれて構わないですから」

いったん口から離したそれにもう一度舌を這わせる。

「んん」

ああ、勃ってきてる。嬉しい。
仙石さん。好きです。大好きです。好きで、好きですみません。

俺は仙石さんの上に乗り上げた。
アナルにピトリと先を当てて、ゆっくりと腰を下ろしていく。

「っ、ふっ、っっは」

仙石さんのそれが萎えないように俺は声を殺して動いた。
正直言って気持ちいいとは思えない。
それでも俺は幸せだ。

仙石さんの足は拘束してないから自由だ。
それでも仙石さんは俺のやりたいようにしてくれてるんだ。
どこまでも優しい仙石さん。
本当は目を見ながらしたかった。

「ぁ、」

ビリリと電気が走ったように気持ちいいところがあった。
これが前立腺ってやつなのか。
でもダメだ。気持ちいいけど、声が出てしまう。


「ぁっ、は、ぁ」

俺はいったん腰を止めて落ち着かせた。

「ひゃあ!! ちょ」

下から仙石さんに突き上げられた。
そうか仙石さんだって辛いのか。
生殺しみたいな感じだもんな。
俺は震える腰に鞭打ってまた動き始めた。

「西、この手錠はずせ」
「……」

俺は無視して動き続けた。

「おい、西」
「ごめんなさい。仙石さん、んぁ、」
「はずせ! 西! それからこの胸糞悪いVRを止めろ!」
「ぁれ、はぁ、趣味じゃ、無かったですか」
「当たり前だろ。何で付き合ってるやつとやってんのにこんなの見なきゃいけねーんだよ」

静かに告げられたそれに、俺の心は衝撃と嬉しさで一杯になった。
なんて言う口説き文句。
どこまで優しい男前なんだ。この人は。
いやいや、そんなわけあるか。
どうせ外したら俺を押し除けて、このセックスは終わりだ。
セックスじゃなくて強姦だけど。

「いいじゃないですか、最後だって言ってるじゃないですか、最後まで、お願いです。最後までやらせてください。俺はイけなくてもいいから。仙石さんがイくまででいいですから。お願いです」
「ふざけるなっ。おい」
「ふ……んんぁ、」
「西……、おい、イッちまう、から、抜けっ」
「どうかっ、このまま。ん、おねがい、します」
「西っ、イく、ああ!!」

ドピュと中で出された感覚があった。
嬉しい。俺、仙石さんと一つになれた。

俺は腰を浮かしてそれを抜き去って、未だに勃っている自分のそれをトイレに行って自分で抜いた。
服を着てから仙石さんの頭につけたVRを取って恨みがましい目で見てくる仙石さんにすみませんでしたと謝った。
手錠の鍵を仙石さんの足元に置いて俺はダッシュで逃げ出した。
自分で抜け出すことはできるだろうがすぐには追って来られない。

家に着いてお尻の中をきれいに洗った。
これを放置すると腹痛になるらしい。
それも仙石さんに与えられたものならいいかと思ったけれど、明日俺は違う人に抱かれるから、残った仙石さんのこれに、違う人が触れるのは嫌だと思った。

風呂から上がったら仙石さんから物凄い量のLIMEが来ていた。
俺はそれを見るのが怖くてスマホを脇に置いてメッセージは一切見ずに眠りについた。
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